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 2004
バルセロナテスト全ラップタイム
2004.11.29
シーズンオフのテスト解禁後、最初のテストがバルセロナで行われた。ミヒャエル、ライコネン、アロンソは姿を現していない。タイヤも2005年用ではない。今回は多くの移籍ドライバーたちが新しいチームに慣れるという意味合いが強かった。また、ザウバーがミシュランにスイッチしたり、ジャガーを買収したレッドブルなど、2005年体制の始動といった感があった。
 
 
4日間トータルの最速はマクラーレンに乗るモントーヤが2日目に出した1:14.202だった。2004スペインGPのPPタイム、M・シューマッハの1:15.022より0.8秒速い。フリー走行、佐藤琢磨の1:14.836より0.6秒速い。

2003年はPPタイムが1:17.762で、11月のテスト最速タイムが1:17.291だった。この時期のテストはタイムが上がる。しかし、2005年用タイヤならこうはいかない。

各チームとも新車はまだ先の話。今は2004マシンのまま。チームは一年中稼動している風洞の結果をチェックするなどパーツ単位でテストしている。トヨタやザウバーが上位に来ていることから、このテストのタイムは今シーズンの実力を示しているわけではない。移籍したドライバーがチームとマシンに慣れる意味が大きい。
 
タイムは平凡だったフェラーリだが、走行距離ではNo.1だった。ジャガーを買収したレッドブルが多く走っている。資金量の豊富さを見せた。
 
初日(11/23)
コンディションがいいので4人のドライバーが走り始めた。ウィリアムズからフェラーリへ電撃移籍したテストドライバーのジェネがトップタイム。 バドエルと2秒以上の差があったため、テストの目的が異なる。ジェネは短いラップを何度も繰り返し、バドエルはロングランに徹した。フェラーリは誰が乗っても最初から速いことを証明。

トヨタのトゥルーリはロングランの最初にフェラーリと遜色ないタイムを出した。ウィリアムズのウェバーはインストレーションの4周のみ。
 
 
2日目(11/24)
トップタイムのモントーヤは一発だけでなく、何回も速いタイムを刻んでいる。これに触発されたか、元チームメイトのR・シューマッハもトヨタに慣れて来て2番手タイムを出した。ただし、トヨタの速いタイムはロングランではない。それよりザウバーがロングランの最初に速さを見せたことが注目。レッドブルは最後に軽いタンクで出したのだろう。

注目はザウバーがミシュランに履き替えても速かったことだ。ミシュランはチームを選ばない汎用タイヤだったといえる。

フェラーリ、BAR、ルノーの今シーズン上位3チームは、テストで目立とうとせず、淡々と消化した。フィジケラは移籍というより、4年ぶりに戻ったので最初から力を入れない。バトンは3日間も走ったが、心境はどうか。
 
 
3日目(11/25)
トヨタが短い周ばかり何度も走り、速さを見せた。ウィリアムズとマクラーレンはロングランの日。マッサはトップタイムを出したが、メカニカルトラブルが発生して71周で途中終了。
 
 
最終日(11/26)
トップタイムのゾンタは一発だけで、ロングランでは速くない。この日の注目はザウバーのビルヌーブ。最初なのでマッサの前日タイムより遅いが精力的にテストをこなした。フェラーリ、BAR、ルノーはロングランを続行。

4日間を通じて、大きなサプライズはない。移籍ドライバーが多かったので慣熟走行の意味合いが強かったといえる。
 
 
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