ついにパソコンを廃棄処分した。

1994年2月購入。購入元は、大学生協である。
IBM-PS/V Vision
486SL2 50MHzというのは、486DX(33MHz)のオーバードライブ相当なのだと思う。
メモリは、16MB。(だったと思うけど、標準なら8MBで購入時増設したんだった
か)。HDD 170MB。14inchカラーディスプレイと一体型。2倍速の
CDROM(SoundBlaster制御)。DOS/V + Windows3.1だった。(ちなみに OS/2とい
う選択肢もあった)。
値段は覚えてないが、30万しなかったと思う。いわゆるDOS/V機が世を廻り始
めたころで、PC98(or EPSON)とどちらにするか、悩んだ末の選択だった。ここ
で、98系を買っていたら、今頃FreeBSDを使っていたのだろうか。

卒論をエディタ(notepadだったのか)で書いたりした。大学の情報処理室にFDD
で持っていって、LaTeX整形して印刷していた。Windows95にしたのは院に入っ
てからだったと思う。

その後、しばらくメインに使われることはなかったが、1995年7月くらいに、
Linuxを入れる。私の使った初めてのLinuxかも知れない。Kernel-1.2だ。
この時、メモリを32メガに増設。また、SCSIカードと外付けSCSI HDDを購入す
る。30pin simmの時代が終っていたため日本橋で売っている店をさがして数件
歩いた。(のわりには、SCSIカードとSCSI HDDはAdaptecとバッファローのプロ
パー品を購入している)。LinuxはSCSI側にインストールされたのだ。
この後、Linuxマシンとして、ガンガン使われることとなる。私のLinuxの知識
はこのマシンで学んだと言ってよい。インストールもしまくった。

1996年だと思うが、メインボードを換装。P5-120,64MBとなる。
時期の前後はさだかでないが、HDDも換装。500MBくらいにしたはず。(プロパー
なSCSI HDDとSCSIカードは換装作業には活躍したが、早くもこの時点で引退と
なった)。
Linuxには、LaTeXも入ってるので、論文書き等にも使ったはずだ。
Linux版があるゲーム、Doomにはまったのもこのころか。QuakeはDoomほどおも
しろくはなかった。

モデムを買ってインターネットに繋ったのは、1997年くらい。インターネット
三昧生活が始まる。私の場合、その前から研究室でインターネットには繋って
いたわけだが。
Linuxだろうが、Windowsだろうが、結局、PCが本当の意味で使われるようになっ
たのは、外に繋がってからだ。メールを出し、WWWし、情報を集め、ツールの
ソースを入手し、makeし、プログラミングし。


1998年か、99年にCD-R(Rx8,Wx4)に換装。これを買いに行った時だったと思う
が、日本橋で、PS/V Visionが改造用で、2万円くらいの値がついていたと記憶
している。

この前後に、キーボードを104配列に取り換える。研究室のPCが104だったので、
106系ではうまくタイピングできなかった。大学生協で、104指定で購入した。

ちなみに1998年に ノートパソコンを購入(10万くらいだったと思う)。HDDは
ともかく、メモリ、CPUともメインPCと同スペックであった。このノートPCと
繋ぐため、10base Etherカード増設。カニのマークのNCRだったが、Etherを4
本接続でき、ハブとしての機能も有するという変なカードだった。家庭内LAN
となる。

1999年、就職で、会社の寮に持ち込み。
会社では、106系キーボードだったので、結局106系に戻す。

サウンドカードをSoundBlasterの上位に交換。主にゲーム(トゥームレイダー)
をやるためだったが、結局ゲームはあまりやらず、しかもほどなく↓のPCを買っ
てしまったため宝の持ち腐れとなる。
このサウンドカードの交換が、このPCに手を入れた最後となった。オリジナル
のままだったのは、ディスプレイとFDDと電源ユニットのみだったことになる。

1999年冬のボーナスで、SofmapのAthlon600、128MB、13.4GBと、17inchモニター
を購入したことで、PS/V Vision(改)は、引退することとなった。CD-Rは、そ
のままSofmap-PCに付け換えられ、元のCD-ROMがみつからず、穴空き状態とな
る。
その後、非常用に置いておくものの、最初の数ヶ月以外は電源を入れられるこ
ともなく、2002年2月の引越しで箱に入れられ、そのまま結婚後の今にいたる。

箱(購入時のものが取ってあったのだ)がすごく大きいので、少ない部屋面積を
解放するために、ソフマップに売ることにする。パソコンの下取り、買い取り
ならソフマップとCMでも言ってるしな。

2002年11月に町田のソフマップまでキャリアでひきずって売りに行く。(徒歩5
分程度)。IBMの買い換えキャンペーンがあるので、100円になるが、改造して
る場合はダメと言われる。旧マザーは、その時実家に送ってた。しかたないの
で、またソフマップからうちまでキャリアで持って帰り、この正月帰省した時
マザーを取ってくる。この時、旧CD-R、HDDも発見される。

冬休みの一日、改造されたパーツ達を元の状態へ戻す作業。本来動作チェック
もするべきだろうが、正直3年以上電源を入れたこともなく、マザーにいたっ
ては7年近く通電したことがない本体に電源を入れる勇気はなかった。

2003/01/05、再度ソフマップへ。今度は、IBMのキャンペーンが、昨年で終っ
てしまったので、受け取れないと言われる。キャンペーンが2002年末までなん
て言ってなかっただろうが。交渉は決裂。また、キャリアでうちに持って帰る。
そもそも、なんでソフマップ自体が(有料であれ)引き取ってくれないのだ?

そして、2003/01/10、相模原市の粗大ゴミとして、500円の手数料を払っての
回収となった。(結局HDDは外した状態で廃棄した)。

私の大学時代、大学院時代、就職、結婚前、結婚後と8年もつきあったことに
なる。結婚後は起動したことはないが。
OSで言っても、DOS/V+Windows3.1→Windows95→Linux1.2〜2.2 だ。Win98は
入れてないと思う。Linuxは、Slackware, Turbo, Redhat, Debianとこなして
いる。Net時代の前と後を知っているのだ。

改造しまくって、使い切ったという満足感はある。捨てて惜しいとは思わない。