バイオインフォマティックスのためのプログラミング入門

藤宮 仁

なんでそんな本を読んでいるのか、と言われても、 会社の図書館で、VBScriptで検索して、比較的最近の本で貸し出し可能だった のがこれだけだった、というようないい加減な理由だ。

内容は、VBA、VBScriptを使って、DNA解析をしようという感じなのだが。

VBAをマスターしよう、と最近目論でいる。

Excel VBAがよいものなのかどうなのか、よく判らない。が、ほとんど誰でも インストールされている環境であるところのExcelでグラフ描き以上のなにか、 ができると非常に良いではないか。Excelシートにマクロを付けて渡せば、 データ、グラフ、GUIがセットになったアプリケーションを渡すようなものだ。

これがRubyだとまずRubyをインストールしてもらうところからスタートし、、 と、道のりは遠い。「このexcelをダブルクリックして、でてきたシート上の ボタンを押してよ。」の方が楽だ。

というようなわけで、VBAを学ぼうとするわけだが、VBAはこないだも書いたが、 Tips本ばかりだ。Tipsは通読できないのだ。 あとは、「マクロを記録する」で一度やりたいことを記録し、それをブラッシュ アップする、などと書いてある。

この本は、その点、すばらしく良い。プログラミング入門としながら、Tipsも ReferenceもHowToもほとんどない、この潔さ。Helpを見ろと。

ところで、VBAのHelpはどこにあるかよくわからない。イルカばっかりでてく る。ということで、どこを見れば、

のHelpページ、レファレンスがあるのか。が書いてある。つまらないことだけ ど、これが知りたかったのだ。これでGoogleをさまよう時間が少し減った。

それから、

となっているわけで、少なくとも私にとって十分に実戦的。そして、

Rubyな私の心をくすぐる実例がでてくる。

そうあるべきなのだ。Excelシートをインターフェイス or 永続化データとし て、VBAからExcelを使う。その態度にほれぼれした。

ということで、私には、この本はそこらのVBA入門よりずっと、10倍は判りや すく、使える感があり、週末二日で夢中で読んで、今、Excel VBAでなに作っ てやろう的なワクワク感に襲われている。

あと、バイオインフォマティックスについては全くわからなかった。

(2005/12/11)