多変量解析法

奥野忠一 久米均 芳賀敏郎 吉澤正

結局のところ、世の中、統計量だけなのだ。 ということで、多変量解析なのだ。ということなのだが、多変量解析解析の定番 の参考書というのはなんなんだ。

今回読んだ「多変量解析法」は名著のほまれ高い本なのだが、いかんせん1971年、 30年前の本なのだこれは。30年たって、多変量統計解析の重要性は増しているわ けだし、理論なり教授法なりだれか改良するだろやっぱ。

この本は、悪名高き(私の中で)日科技連の本なのであった。 マハラノビスタグチシステムの話といい、アースシリーズと言い(これは読了しな かったので読書感想を載せてない)。なんというか、(日本語が)いいかげんなのだ。

この本も残念ながら日科技連の私の中での評価をより確固たるものとする本となった。 最大の問題は、定義がいいかげん。どこまでが既知なのかが不明。既知であるかのごとく 使用した言葉の定義がそれより後にあったりする。日本語がすごく変とも言わないが。 あと、どこからどこに向っているのかがきわめてわかりにくい。

結局 1章は読みましたが、2章の前半と3章の前半を読んだところで断念した。 2章の後半は一応流し読みくらいはしたんだけどね。2章後半はそれぞれの変数の意味とか、解釈とか、いう重要だけど疲れる内容で。

個人的に知りたかった回帰と主因子分析という多変量解析の2大手法を学べたことで良し です。