あまりにも、お仕事の内容に直結するので、書名は出さないことにする。 203ページ 36,050円 というあたりが、専門書というものである。 当然個人で買えるわけもなく、図書館で借りたもの。 各ページの本文の一行目から紙の上端まで、ヘッダ込みで6cmくらいが空白に なっているんだけど、メモを取るにはすごく便利だろうが、紙の無駄感という か、こんなんで36,000円も取りやがって感が拭えん。章の前後も1ページ取っ てるし、30ページくらい減らせるんじゃないだろうか。(多分30ページ減って も値段はかわらないんだろうが)。 何度も言うが、私は、出が物理であるから、 電界→電場 j → i と頭のなかで変換して読む。 fieldの日本語訳は、場の方がしっくりくる。imaginary partの頭文字は、iだ。 電界と書いてあっても、フリガナは、デンバ。 そう言えば、逆に、物理/場の理論業界では、電流というかカレントの方を、j と書くことも多いんだよね。そう言えばIはなぜ電流なんだっけ。 とりあえず、dBというものを理解した。dはデシリットルのd、Bは、電話の発 明者グラハムベルにちなんだ単位なので、デシベルと読みましょう。 2日で60ページ。いいなあ。今年になって最高速かも。今年読んだ本のなかで、 一番まともに式を追ってるんだけど。 混乱中。めんどくさいので中身に触れてしまうが、 最大の原因は、伝送線からその波動は出てきてないにもかかわらず、入射波、 出射波という言いかたをしているとにある。 無反射なら(インピーダンス整合していれば)、辿り着いた波が線路から出て次 の素子に入るのだが、反射があれば、一部は反射され、一部のみ次の素子に入 る。だから、 ============== → ← ============== と描くと誤解のもとで、 ============== → ← ============== と描くべきだと思う。線路内の波動方程式に負荷、電源、が b.c. として入っ ている、と考えれば、素直なのに。で、電圧と電流のトータルが境界で保存と。 開口から見た反射係数Γeiも、線路から見た反射係数Γiも、この本では以下 のように定義されている。(という図を一つでいいから描け)。 ============== ao→→aG a1=aG+Γ1*b1 →Γ1*b1 bo←←b1 ============== このとき、Γe1≡b1/a1 うーむ。開口から見たなら、bo/ao ではなかろうか。 中から見たのが、b1/a1にみえる。 このへん疑問を感じないのだろうか。 この本では、ao,boは無反射だったりするので、ao=aGだったり、bo=0だったり、 bo=b1だったり、条件によるわけだが、最初に一般論をやるべきだ。(この本は 後から一般論をやるケースが非常に多い。それならそれで、どのような条件を 課したか明記すべき)。 4日でめでたく読み終った。 3万6千円分の価値があるかどうかは、疑わしいが、ま、それなりには勉強になっ たと言えるだろう。(この分野の勉強は10年ぶりくらいだし)。