鍋澤ユキ/フォルクローレ 2014/12/06〜追加していきます (*^_^*) |
||
ワカルパ翁の愛娘ユキは、両親を優れたユカラ伝承者に持ち、金田一博士が ロシアの東洋学者ニコライ・ネフスキーにアイヌ語を教えるために紹介したほどの若い伝承者 金田一博士にも、ワカルパ翁から聞き漏らしたことを隠さず話していて貴重な事柄が豊富 それを一つ書いておこうと思います。(他の女性の話も含む) 因みにアイヌ名は、Chitano = 父親に可愛がられた為に付いた名です。 |
||
yukaraに ・ kanto ta Horokeu の tureshi が 下りて シヌタプカに婚し 子をもつ 後 その母 kanto へ かえって又 kanto で子をもつ しかし 天の子よわく 地の子はつよい 母それをそねみ ころさんとす kane karip をつくり 海上をまわして それをとろうとする 人々皆しぬ事あり Poiyaumpe それを逐うて 遂に天へゆき 天のその家へゆき 天からスキ見する 中で天の弟が その事を母へ だんぱんしてるのを きき 初めて弟や母や ある事を知る はなしあり 「金成マツさんの『朱の輪姫』はどうやらこの話を元にして創作されたようでありますね」 (*^_^*) 2.チキリペについて |
||
Ikushiyuk Rorumpe koshiyuk Wempe koshiyuk Tono koshiyk Maratto koshiyuk |
chiukaukap 白線書きの着物は一重 又は kaparimi=kapar ami |
赤崎いくや 製作 ユカラ語でチキリペ |
アッツシは、夏涼しいからと雨降ってもベタベタせぬから 山へ着る | ||
Chininninup・・・ Chikiripe=chikarape のこと・・・ Attushi chininnup・・・ |
袷で黒い布掛ける。 黒い線書きの方故 chininninup(普通語) もあり アッツシへ縫いつけた袷に成っている。 |
|
これをYukara itak に chikiripe と云うならん | ||
アツイ コタンの人々は、着物着ない
amip sakpe ※ アツイコタンとはアツイサラ(斜里)のことだと思われます。 毛皮の着物を着ていたのでは?覆舟変化物語 参照 |
||
3.Shutu ketushi について 右の図は、シヌタプカウンマッですが ユーカラに出て来るカマス袋を持って 何処かに行くんですが・・・一休み |
赤崎いくや 画 | |
4. 巫女の額にある Nuput channoyep について イナウ縒って、先に首へ巻いてたのを、それを鉢巻にしたのが まっ黒くなって 煤けて 髪の毛で汚くなって chan 〜さっと noyep 〜縒ったもの rutumu hu(毛のこと) に隠したようになっている。 |
※ ここには赤崎さんの 巫女の画像を貼り付ける 予定です。2014/12/10 其れまではここのイメージで お楽しみ下さい。 m(_ _)m 油彩で岡本典子さんをモデルに 描くことに変更しました。2017/11/21 |
|
5.イムーについて ----- 知里幸恵が有名なShirokanipe ran ran pishkan の注釈で述べているは ----- nusakorkamui……御幣棚を持つ神,老女.御幣棚の神も女性にきまっています. 何か変事の場合人間にあらわれる事がありますが,その時は蛇の形をかりてあらわれると云います. それで御幣棚の近所に,または東の方のの近所に,蛇が出て来たりすると, 「きっと御幣棚のおばあさんが用事があって外出したのだろう」と言って, 決してその蛇を殺しません.殺すと罰が当りますと云います. ----- 知里幸恵の場合、蛇はnusakoro kamui の化身と説明されている ----- ----- そこで、沙流のユキの説明を紹介しておきます ----- hetak yukara an !(さあ ユカラをやれ ! ) imure イムーさせて皆で面白がりにハルにユカラさせると男の節つけてやる 蛇見てイムー起こしたのだと皆云う 当たり前の人なら turen kamui 一つなのに、imu する人は、 その他に蛇など、つまり turen kamui 二つになる。 蛇は、kenash koro kamui と云う。大将を kinasut un kamui と云う しかし、nomi(礼拝) する神じゃない。 只、tusu する時、tuki やイナウして払ってくれと云う時 nomi する。 火神フチに云って、それからノミす。女がその tuki 取って kimui kashike nomi して kamui huchi orowano sonko kote kamui pakese auk shirine (auk の a は、kamui oripak した言葉で ku とは云わない) kinasut kamui(青大将)は、nusakoro kamui の autek kamui(使いの神) だと云う話。 nitne shirari (糟)と chehorokakep inau とを ムルクタの所へ播くのは、この蛇(使い神)にやるのならん。 急に目が痛くなったり、出来物したりすると・・・tusup が それは、汝 kamui pakusa(カラス蛇など)へ悪戯した事あるからだと云う。 すると、kinasut noka(蒲か菅か藁で蛇作る)お神酒も上げて 何処かへもって行って解す。 yayan ainu へ憑いていないで、国へ帰れと云って 送る tokkoni はマムシ inoka kamui 草で作る蛇形 蛇は、shiroma kamui (善い神)ではない。 蛇がもの喰って腹膨れてる処へ出会す事は少ないもんだが、 若し、人目に触れる処で、そんなことしてる蛇は、ikonnu であって ikoparasura (蛇が悪いことを掛ける)する蛇 何か人へ悪い事あらしめるものだから殺す。 それ見たら伯父さん達へ必ず話すもの。すると伯父さん達は その蛇の悪い心を入れ替えらすのに酒買ってカムイノミして ipotara する。 ramu akutto kore(魂を向ける 悪い心入れ替える) |
||
6.Sani(血筋)について・・・ Kimun kamui sani 〜門別 Repun kamui sani 〜紫雲古津の人々 Ruru koshimpu(海の妖精) turen してるイキリ(血統)は若くても二三本白髪あり 紫雲古津では、カムイユカラ Aoron を大切にしていることがようやく分かりました。 |
||
7.Pon rehe 渾名(あだな)について 付ける時は、eyaipuni 〜笑って名を付ける(*^_^*) コタンピラのPonrehe が Ukosattek と云うらしい・・・ |
||
8.敬称の反対 Karayekara と雅語 ユカラでは、一人が一人を育てるのにも ireshpa と言う shiehoshi ayep newa kusu だと外の人が述べるから -pa など付ける也 普通の人事がユカラなどを言う時には -pa など言う之 シサムウエペケレは、shiehoshi で外の人が述べてる アイヌウエペケレは、shihekote ayep ane wa anan ・・・ iokurushte aokurushte (okkayo anakne) taankuru toonkuru などを tanpe tonpe と言えぬから achikara ta 〜お前みたいなもの ! achikara ene iki 〜どーしてそんな事する achikara ehawe ani 〜どこからそんな事聞いて言う 因みに知里幸恵の achikara 〜汚い意味としている ユキのお陰で解ったのが、yaishiporore 〜我慢する 堪える じっとしてる これが解らなかったんですよね〜(*^_^*)溜飲が下がるってこの事だと思う。 父親のワカルパ翁が説明を抜いている処を補っている。 本にするとき、完成度を上げるのに必須である。 ユキのものは、少ないけど中身が濃い。 yaiporore は、直訳すると・・・自身で大きくなることなんだけど・・・じっと我慢するとはね〜 アイヌ語って本当に面白い言葉だと思う。 |
||
9.言い伝え @ susuranpechi = susu aoranke pet 柳が先にkantoから下ったならん そこから ainu usapte ikiri ありと云う susuranpechi shinot pet kotan から pakoro 来 (shinot orota an kotan)それでusa shinot アイヌコタンに出る |
||
10.Huchupshoro=huchiupshoroなど menoko_shiripo_uwoshmare 女児一人前になった時 huchupshoro_wa_kore menokoupshoro してくれ その時に入れ墨したものならん kamuihuch_koupshoro kore amatkore_ukoramkoro 許嫁 ahokukore_ukoramkoro 許嫁 aukoreshpa 約束して育てること aukoreshpa_kara_utari 許嫁として育てられた人 menoko_otaikara 昔、約束の結納(男より女の家へ) ikoro をやったものだが senkaki 夫の名を呼ぶ者あると今でも老母たちは hokuhu_reko_ainushinnaisama !(悪いこと) ainu_cheupakashnu= aeupakashnu ru_okake_wen_raine_yakka_shinnaisama_ki_ruwe_ne 何処かへ行って色々悪い事ばかりするなどで死ぬ前に変な死に方の罰当たり より死ぬのは nishpa_mokonno_ruwe よりて酷い目に遭ったとき、こうでああであったと聞かせることを yaierap kuyaierap yaierap_ash yaierappa utoki_at 墓標に縛る紐 黒く染めたニペシ(シナノキの皮)とhai ()アイヌ麻で縒ったもの muriri 死人を縛って担ぐ紐 ニペシで縒ったもの 菅(すげ)をshunke と云うは、アイヌ語だと云う。 honkorpe が行くと shusam(ししゃも)でもnuira (きうり)でももー獲れない honkorpe hokuhu も沖ヘ出ると魚が嫌う 鯛など釣れない。 chupnukara (chuppe_ran と昔云う)在る時、iyomare も sakekar もいけない。 井戸の前で洗うと shimpui_kamui 怒り濁るから イナウroski する。 oro_ota 其処へまかせ toani ota te_oro_ota kuta もまかす ontar_orowa_ota su_orowa_ota 空ける kikita_nekusu 仕方なく いやいや承知する 諦める aukore_kopanpe_ukonrusui_hawene_yakun_kikitane_kusu_aukore_hine_ya_iteki_uwekira 私は一緒にさせるの嫌だが、一緒になりたいと云うならば逃げるな。 kukore_kopan_yakka_korerusui_hawe_neyakun_kikita_nekusu_kukore 一緒にさせたくないが一緒になりたいと云うのなら仕方なく承知してやる。 kikita_nekusu_irushka_an_yak_ayep iteki_kore 仕方なく承知して腹立つと云うならやるな。 ainu otta ka yayainuyere kunip ne akusu shisam oropeka kuiki o ashi アイヌの中でも遠慮するからシサムのところへ行くようになるな kanna samun 男のちかい ウタリ 父系は utari だか mat samun 女のちかい 女系は utari でないなど aukoreshpap 許嫁(は兎角一緒にならぬ) yuptek 稼ぐ kokantama 欺す ihoyaikep 尻拭き 葉でも紙でも云う osoro_piri osoro_kara koeram_unim(pe) 疎ましく思う 親しくせずに嫌う topeni イタヤの木 ni_orun_tope_ahupkara する。 乳出ないと男子イナウ掻いて topeni の木へ連れてって tope_ahupkara と云う事をする。 ashuttasa 人死んだ処へ訪問に来る ahuptepa yan お入れ申せ(この時来客はニシパ二三人、但し小児二三人にても同じ) 翁 ekashi_ek_yakaye_na shunkepa_yan 入れらるる人は、翁一人 入れる人は女二三人 11.yaisama と iyohaiochish Iyohaiochish 自分の事を云う Ohaiki ochish あの人の事を云う tane_anakne_ukosetapuri_kot と云います 昔は、厳しいから逢われず iyohaiochish だの yaisama だのして 行きたくても行かれない 色々自分の昼した事を出来ないから気晴らしに歌を iyohaiochish を yaisama に入れて歌った。 yaisamane_nq ! hore_horenna hore ! と云って歌うもの yaisama と horenna と別にはあらず。 こーして 思案の情をやるせなく歌に述べる事を iyohaiochish と云う。 kuramnot 心に堪えない きもやけるな ご馳走しよーと云う時帰って行った。 hemanta seta_nimaki_seta_kushish_enimik_wa_kushitoma meraiki yaisama ! 困るなどーしたらイイでしょう〜 ------------------------------------------------------------------------------ 12.ratashkep shikerepe kina (キハダの実)pukusa(キトピロ)chihue(丹生)turep(ウバ百合) eshkerim(カタクリ)korokoni・pitto〜干しておく soroma(コゴミ)warampe(蕨) Zenmai(ゼンマイ)pepero(菱の実)muk(小いも) penup kina shinrit イケマとは、和語ならん 木のkamui re he chikupeni (エンジュ槐) huratunashkuru huratunashmat kene (榛の木) kamihurekuru kamihuremat susu (柳) kamiretarakuru kamiretaramat orepunpe kikkara 海難祓い メノコ沖の方へ裾を振る 男子刀抜いて Ukewehomshu iperusui chikap アホウドリ(信天翁) --------------------------------------------------------------------------------- (ユキの母タウクノ媼)の話し 男・・・onkami 女・・・raimik 両手の指ついて戴き口の上擦る neun ararapa ・・・何処へ行く neunne humi ・・・どーしたのでしょう neunne yakka ・・・どうしても ku pirika turempe ku nomina (祭る意味) とて コポアヌでも、盃の酒をパスイで頭へ付ける好し turempe へ物は云えるか?・・・inonnoitak は矢張り女は出来ず tusu する時も、男がそのturempe へinonnoitak し そのturempe が、その女をして云わしむるので turempe の云うのなり aekashi kamuinu 運強くなる matikoro はそう言うなり turempe では無い turempehe は、ほんと解らぬ 只 itakte(tusu) する |
||
(ウテカレ媼の言葉) nurappa 〜 祭 shinurappa 〜 祭祀 大祭 iokanurappa 〜 追善供養 icharapa 〜 みんなへ菓子や米飯を食べさす 振る舞うこと imuu 〜 人真似する(半狂) あべこべ云う ukoyaikurekarapa 〜 辞し去る時の辞 tap uhunak 〜この頃 yaitobarino arapa = さよなら ohonno=sesakko(長く)〜暫く nopak = shiri pirika 〜良い天気 mui 〜 箕(み) etesheno 〜 上手 eteshe wempe 〜 下手 tan pet orunpe 〜 この川筋の者 anun kotanumpe ne noine 〜他村の者のようだ hunakunpe 〜 何処の者 hunak orowa 〜 何処から mekka ushte 〜 背鰭 mukrapu 〜 胸鰭 ku ruki 〜 鰓 notarap 〜 魚の頬 notkeu 〜 下顎 kanna notkeu 〜 上顎 kakau 〜 鮭の脳天 shum 〜 魚油 motochi 〜 背骨 chiporo 〜 筋子 up 〜 白子 (chep)tui 〜 腸 kurukihi 〜 腑 (chep)sampe 〜 心臓 (chep)shiokkara 〜 肺 chiponrika 〜 筋子の芯だけ petechi 〜 背の形(川へ上がって模様) mukkeu 〜 mukrapuの麓 pishoi 〜 はらす mehun 〜 背の血合い chitatap 〜 脳を叩いて生で喰うもの amam chikappo rurampe chise kara (雀一所に集まって囀る) そうすると雨降る ampe ne 本当だ pero ni sei 〜 樫の実 tuni ni sei 〜 楢の実 天(rikun kanto)に shiwopisei (豚の膀胱のように赤い)と wokopise (黒い色)あり 畏るべし 天国の化け物 アイヌ国も天国も守っている神あり apekanchari nishkanchari という 兄弟神(uyupi koro kamui) 紫雲古津は、二百軒 村の入口から女は、被りを取り頭へやった 荷物を籠へはずして通るに籠痛む程大きなコタンであった。 山へ行き熊に傷つけられる 矢張り、刀ホリッパし kamui kewe homsu す |
||
(コポアヌ媼の毛皮の話し) kepuru 〜鹿の皮の毛を引っ張って抜くと白い革となる yuk numa それを刺繍して着る 暖かし kapuru 〜 樺太や千島の方 rush uru 〜 熊の毛皮の着物 uru は、皮のみの着物 yuk uru は鹿皮の着物 seturu ush は鹿の皮を背に接ぎを作れる着物 kapnun 〜しはだけた乳飲む kaptura 〜乳の皮をしゃぶる (コポアヌ媼の turempe の話し) kupirika_turempe_kunomina とてコポアヌでも酒杯の酒をパスイで頭につける故に turempe へ物は言えるが、inonnoitak は矢張り、女は出来ず tusu する時も男がその turempe へ inonnoitak し、その turempe が 女をして、云わしむるので turempe の云うのなり aekash_kamuinu 運強くなる matikoro はそう言う宝で turempe ではない。 turempehe はほんとわからぬ、ただ itakte する(tusu) turempe とだけは、わかっているが・・・ |
||