ユーカラ目録 筆録した順番

 

 

 

@ Kutune shirika 虎杖丸の曲
        ikokuttara oro mun ホントは kutu

Chikupshiri(サンゲレキの兄)伝

A Shupune shrika 蘆丸の曲
 

平取 itakratukの親父から聞いた
 itakratukとサンゲレキの兄からも聞いたがそこ迄云う

B Samchip upshii chipako ashkuru 覆舟変化物語
         舟   フセル nusaの事

昔の一本帆舟 samchip(シャモの舟) それを帆柱
打って伏せる位の大バケモノ atuisarunkuru

C Kina chishinup mun chishinup 草人形・くさひとかた
       草で作った神


これturenしている女とpoiyaunpe 戦う

D Tupesan kamimanit otumi oshma八串の肉串の戦い物語
           串

appechiのRiyaknoから沙流のユカラと聞いた
 

E Samputunkuru otumi oshma 川口人の戦い物語

 

F Ponkemaratki (To kucharunkuru)小さな脚のある耳輪の曲

女のニンカリ下げた男

G Wendarap yukara 悪夢の曲
   六代前のエカシHoshkitereke(古いユカラ之)

 

竹出てる海もあり 波あっても浅い海
鳥の毛結んで海上なげられたような海でケンカし
 その毛、体につけば動かれないような海ある
話あり 神さまから聞かされたんだからホントならん

H Reraruturu iwantomoi noka oma menoko 金獺記
                  (Kane esaman)

 appechiのRiyaknoから沙流のユカラと聞いた

I Ponchupkaunmat kane mukku enupuru memoko 口琵琶媛
                (kane mukku turen mat)

石狩と十勝にはタモトへ口ビワ入れてもっているものだ
 

J Retan nui noka hure nui noka 白焔 赤焔

 

K Hure epeShep 

 ツムンチカムイの持っている先が広い刀
オッカナイ老女から貰う

L Repunkuru noka yaunkuru noka 

レプンクルの岩の人形とヤウンクルの木の人形と戦って岩の人形全部壊した後
ポイヤウンペの友になる。

M Shirannotunkuru akoiki (otumi oshma) 

 

以上三曲は、親戚の病気平癒の祈祷の為紫雲古津に帰ったので筆録が出来ず

 親戚の病気平癒の祈祷の為、帰郷に至った時の手紙を紹介致しますと・・・

    これは、娘のユキが叔父叔母(本当は従兄弟)の病気を知らせる手紙に対する返事
 yuki ekte kampi kunukara wa、shino kukimatek na、achapo hemem unarape hemem
shiyeye hawe ke kimatek na、tapan kampi yan ma ne chiki pirikano nukara yan、orowa un
achapo neyakka unarape neyakka koro shiyeye yupke kashpa noine ne chiki an korachi
ennure yan ! orowa un yupke kashpa yakun、nep aene enishte wa、shomo ne yakka
ku yan noine echi ramu yakun nehi korachi kampi ek ak ne kuyan kusu ne na、nehi samata
aeu shik kashima eashikae noine echi ramu yakun neno kampi ek ak pirika na
 yuki ekte kampi shirepa kusu orota kan nishpa sake enkore wa、kuiseremak kush
anakki yakka kukimatek wa kusu kampi yan shinne na、etasa orushpe tunashno ennure yan !
orowa un kani anakne shiyeye sakno kan ruwe ne na、iteki ene potara yan
   ※ tashum の方 ホントノ昔コトバ(ワカルパ翁の代筆をしてローマ字で残したもの)
 この後にオピン(上のunarape)の手紙があって帰郷を決心します。
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 Oina も謡うように云う(短い)
 オキクルミは、Oina kamui   ポイヤウンペは、Yukara kamui   yukara (長い) Uwepekere 喋る謡わず

             ユカラのモトの話

 オキクルミは一人であったが、Shinutapka  tomesanpet に二人の子あり。Okikurumi どこから来たのかと思って
イクサに行く。斬っても元の通りになるなら神だと云う。モト分らないから母の処に行って訊けと云う。母云うには、
もと兄に育てられて居た。孕んで二人産む。追われて北海道に来た。独りでに分る。曰く chup kamui が通りながら
イイ女だと思ったので孕んだのだと・・・モト聞いて chup kamui の子なら友達にならんと云う。

 二人 大きい人 Shinutapkaunkuru 小さい方は、Iyochiunkuru となる。その二人 chup kamui の子は余り強いから
余所の者イクサを仕掛ける(樺太など)それで、ユカラ出来る。この二人へ Poiyaumpe と云う。Poiyaumpe は
余所の人を repunkuru と云うから

石狩から十里ばかり去り マシケの内にあり tomesanpet と云う所あり。

 擂鉢山 もとchup kamui の子あり イクサで山半分コサケてるから そう呼ぶが、もとこれ Shinutapka だ
Poiyaumpe は、一人の名でない。そのあと又、生まれる者は又、Poiyaumpe だ。
 

ユーカラの分類など

 

 

 

 hauは、今の石狩辺のアイヌみたいなもの

       Kamui oina = Kamui yukara

     Otashutunkuru の話なり 矢張りユカラのようになる。

     オキクルミが元 その他の神のもの

 ・・・・ani hine uimam repunka an と始まる

 

 つまり otashutunkuruのユカラをhauと云う。なんぼもあり

 

 今小樽の所の人 昔アソコにエライ人出る。それのyukaraは

 

 hauと云う。

 

 

 自らのイクサした事を云ったものは、poiyampeとOtasamukuruと二人しかあらず、但しotasamunkuruをhau kamuiと
 云わず poiyampeの兄弟にもあらず、オキクルミの兄弟にもあらず、poiyampeの兄弟になるはchup kamuiの子
 二人あったその人 オキクルミとケンカしてからchup kamuiの子なる事判ったからオキクルミと一所に居 友となる
  弟は、Iyochi(余市)に居 兄はShinutpkaに居る。Iyochiへ行った人の子やShinutapkaに居た兄貴の子なりが
  段々に子が出ると rupettomunkuruになったり イシカリウンクル ルエサニウンクル サンプツンクル
 Tunnipokunkuru(これはpoiyampeのように強い)になったりして友達多くなる。オタシャムンクルは兄弟もないから
 この人のイクサしたのはhauと云う。小樽に居たエライもの之
    Otashamunkuruは、何神の子だかサンゲレキに聞いてみよう。

  Tunnipokunkuruは、tupesam kamimanitにあり

  Sake hauは、意味無き音の連続のみ。それでも今の者は知らず難しいもの。

 Poiyampeの事は、aeyukara kamui kamui ekashi

 沙流の事は、ainu rakkuru aioina kamui kamui ekashi
         kora kotan nupuru sarakotan

 トミサンペツの事は、teeta kane yukara kamui kamui ekashi
         aeeukush kumap tomesampet tan kamui kotan ne ruwe ne na

 Shinutapka 大きなヌタプ
  Shinutapの一つ大きくあるもの その上に高いサラ形のチャシありしなるべし。

 十勝のユカラ Otashutunkuru のみで それと戦うのは
   Shisarunkuru
   Shimukaunkuru
   Nikapunkuru
   Shiyapetunkuru

     Uwepekereでも shinutapkaと云わずotashutunkuruを云うのみ。
 自国の人故 poiyampeと云う 樺太の人から云えば poiyaunkuru
 Kamuiotopushとpoiyampeとの間に poiyaipirika ponoakoro yupi と云うものもある。

 殺生しないアイヌ死して 後の人kamui shonkoとして夢を見る
極楽に行かず昼ばかりの世界へやられた。
 夢 wendarap と云うけれど 使者来て云うように長いものは、kamui shonko と云う。

Orandaunkuru


オランダウンクルと云うのがユーカラにあったらしい・・・

舟で来て、ポイヤウンペのトマリに来 その時chupkaunmat
seta pishpo airuke 犬みたいにこっそり来 ポイヤウンペが寝ている処へ来
koninkara kusu 汝の国はイイとか お前位偉いものなしとて
オランダウンクルがやって来た オレは助けると告げに来 イクサして舟壊し
ponchupkaunmatと夫婦になる。
金田一博士は、東北弁で筆録されているので・・・女性でもオレと表現しています
美空ひばりのリンゴ追分けでオラァと云うが如し(*^_^*)