シャクシャインについて・・・



シャクシャイン蜂起の状況(参考)

 
静内(シブチャリ)

シャクシャインのチャシ
真歌の丘から

シブチャリ川を望む

撮影 2013/09/17


 


------------蜂起に参加した地域---------

(東蝦夷) シブチャリ・シコツ・シラオイ・・ミツイシ・ホロベツ・ホロイズミ・トカチ・オンベツ・シラヌカ
(西蝦夷) オタスツ・イソヤ・シリフカ(岩内)ヨイチ・フルピラ・シュクツ・マシケ
★ 交易船員・鷹師・金堀など合計355人が殺される。

(不参加) イシカリ(ハウカセ)
(迷惑) ソウヤ(ルイシン)
(反対) クスリ・アッケシ

※参考文献 弘前大学
寛文期の蝦夷地アイヌ社会の様相について : 寛文蝦夷蜂起の戦後処理を手掛かりとして

以上でユーカラの戦いの勢力図に似ていることが解ります。
ユーカラが昔のアイヌ軍事機密情報説が全く、空想ではないことにお気づきでしょう?(*^_^*)
只、西蝦夷のヨイチとフルピラが参戦したことがどうしても納得いかなくて・・・
マシケは大昔、和人と戦ったことがあるので何となく分かりますが・・・

その答えがようやく、『戦譚 シャクシャイン』を書いておられる赤崎さんに教えて頂いたのは
北方史史料集成第四巻と『渋舎利蝦夷蜂起ニ付出陣書』と『松前蝦夷一揆聞書』
によると以下のような

「松前は我々の絶滅をたくらんでいる。今後の商船の貨物には毒が入っている恐れがある。
全ウタリは力を合わせ、シャモ(和人)を殺し、米・味噌を奪って兵糧にすること。
アイヌモシリ(蝦夷地)から和人を追い出し、我々のモシリを取り戻そう。
参戦しないコタンはシャモよか先に殺す !!」
と檄を飛ばしたらしい。

ウタリが殺されたら嫌なので致し方なく参戦したみたいですね。
それじゃ最初から勝てっこないですよね。 (*^_^*)

オニビシともう少し巧くやって・・・アイヌの統一を果たしていれば・・・
アイヌが松前に牙を抜かれず・・・力を温存出来たと思う・・・でも歴史(*^_^*)
シャクシャインは、決して英雄ではなくて、アイヌ社会を破壊したテロリストと
捉えるべきであろう。(先に民間人を標的にしているから)

アイヌには、軍という概念がないと言う意見もあるけど・・・
狩猟民族は、子供の頃から狩りの訓練をしているので男みな兵士みたいなもの
力を合わせれば松前に相当なる圧力をかけられた筈・・・

ユーカラに触れる環境にない者には、アイヌの雅語で語られるユーカラは
解らなかったと言う点でも、一語一句に深い意味が含まれていると思う
選りすぐりの者だけが古老・一族に認められていたことのようです。

シャクシャイン san kusu ainu 私の訳は出しゃばりアイヌ (*^_^*)
アイヌが最も尊んだのは、Ratchi irenka 穏やかなる戒律です