yatai.jpg 赤のれん


『味』は、九州で何年か生活したことのある同僚から聞いた、酔客を相手に
「こいが、秘密のスープばってんくさ。……が入っとうと」
と冗談(たぶん)を言うラーメン屋の親父の話が、元ネタになっています。
同僚がまねる親父の博多弁が実にいい雰囲気だったので
『味』も博多を舞台にしたかったのですが、博多弁が書けなくて断念しました。
作品中の蓬莱軒は引き戸のある店になっています。
でも、同僚が入ったラーメン屋はこんな屋台だったのかもしれません。

(写真はこがゆきさんからの提供)