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SPECTRAL FORCE アイラ降臨
スペクトラルフォース

●ジャンル:戦シミュレーション
● Win95 ●メーカー:NECインターチャネル
●発売日:1998/7/31 ●定価:9800円

ゲーム内容
1国の君主として、エルフや魔獣や有翼の戦士などを率いて大陸を統一する戦略シミュレーション。

舞台となる大陸:ネバーランドには40の国が存在し、それらを平定し大陸を統一するのがゲームの
最終目的です。ファーストプレイでは、40のうちの4つの国の君主 - 新生魔王軍のヒロ、
騎士団シリニーグのグリーザ、深緑エルフ軍のアゼレア、ムロマチ軍の大蛇丸

どれかを選びゲームを進めることになりますが、一度クリアすると、どの君主でもプレイできる
ようになります。

ゲームは、各月ごとに決まった行動を選択することで進行していきます。
1月は税収があり、また徴兵を行うことができます。徴兵数は その国の国力によって決定します。
2月と8月は人事関係の命令、4月・7月・10月は外交、5月と12月は結界と国力の増強が行えます。

3月・6月・9月・11月は、他国との戦闘が行えます。
戦闘は、まず野戦か行われ、攻撃側が勝つと 攻城・籠城戦になります。
野戦では、お互いの武将が一対一で兵士を率いて戦います。武将はまずそれぞれ固有の
必殺技を繰り出します。 それから、お互いの全兵士がぶつかり合って戦い、どちらかが退却するか
兵士が0になるまで同じ事を繰り返して勝負をつけます。野戦では、兵士の兵科や陣形、地形や
天候によって有利不利があります。
籠城戦は結界値と兵数によって勝敗が決まります。攻撃側が勝つとその城を自国のものにできます。

感想
私の評価だが、正直言ってもうひとつかなと思った。

ちょっとイマイチだなと思ったのは、 ゲームシステムのせいでゲームバランスが悪くなっている
感じがするところだ。このゲームでは徴兵数が国力によって自動的に決定するのだが、そのせいで
領土の大きい方が絶対勝つようになってしまっている。 そのせいで、「大国同士が戦っている
間に、スキを突いて領土を広げる」などといった戦略が効かなくなってしまっている。結果、「序盤に
いかに領土を広げるか」ということだけが問題で、あとは惰性でクリアできるようになってしまった。
敵の国も、いつも大国に成長するのは好戦的な君主のいる国で、ゲームが似たような展開になる
ことが多い。また、ゲームがある程度進むと戦闘で敵と対峙するほうが楽になるので、外交と政略の
月にすることがなくなってしまうのもどうかと思った。

逆に、良かったと思うところは、キャラクターの個性が なかなか良く出ていたところだ。
このゲームの武将たちは、武力や知力などのパラメータの他に、それぞれの必殺技を持っていたり、
武将一人一人にそれぞれエピソードを持っていたりと、個性豊かである。また、戦闘では、武将の
組み合わせによってイベントが起きたり、武将によっては必殺技を繰り出す際にムービーが流れたり
して、個性をさらに引き出している。

そんなに悪いゲームではなかったのだが、9800円という値段と照らし合わせると、もうひとつという
評価になってしまう。ゲームシステムを練り直したら、すごく良いゲームになりそうな気がする。

99/2/14更新