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無人島物語
むじんとうものがたり


●ジャンル:サバイバルライフシミュレーション
● PC98 ●メーカー:KSS

ゲーム内容
原因不明の事故で緊急着水した飛行機に乗っていた主人公は、無人島に漂流します。
そこで出会った、同じように飛行機に乗っていて漂流してきた5人の仲間達と力をあわせて
無人島を脱出し、無事文明圏へ帰還することがゲームの目的です。

無人島では2人1組のパーティーで行動します。このとき組んだ2人の
相性がよければ最大の力を発揮できますが、悪ければパラメータは減少してしまいます。

無人島での行動は大きく分けて3種類になります。

まず「探索」。 主人公達にとってこの島は地形も何もかもが未知の島です。
そこで、島内を探索してどこにどのようなものがあるのか調べる必要があります。

探索で発見したポイントは「調査」しなくてはいけません。
調査は、島で見つけた洞窟や原住民の村や謎の基地などを調べるほかに
バナナの木ならバナナ、ラワンの林ならラワン丸太、などアイテムを入手するのに必要です。

丸太や粘土や壊れた機械など調査して手に入れたアイテムを 「作成」によって、
薪や材木などの他のアイテムにしたり、またそれを材料に新しいアイテムを作ったりして、
生活を豊かにしたり、脱出用のアイテムを作ったりしていきます。

作成できる脱出用アイテムは全部で6つです。
それらは「カヌー」のような簡単な物から
「SES(人工衛星による緊急自動救助信号発生システム)」のような複雑な物まであり、
またこれらを使って脱出したときも成功したとき失敗したときでエンディングが複数あります。

感想
本当は特別期待して買ったゲームではなかったのだが、やってみたら
かなり面白かった

ゲームのジャンルはサバイバルライフシミュレーションにしてあるが、
生きるか死ぬか!?という感じではなく、妙に ほのぼのした雰囲気のゲームである。

このゲームの楽しさは主に作成の楽しみだと思う。
ゼロから始まった生活が、だんだん技術力の上昇とともに豊かになっていき、
最終的には 帆船や飛行船を作ったり、SESを修理したりできるようになるまでの課程を
自分で考えながらプレイできるのは実に楽しかった。
ゲームシステムもよく洗練されていて、やっていてイライラすることもなかった。

「無人島物語」ってタイトルだけど全然無人島じゃないじゃんとか、
いろいろと茶々を入れたいところも無くはないが、よくできた一本だと思った。

98/8/28更新