元祖3DダンジョンRPGシリーズの第1〜3作目のリメイクです。
プレイヤーキャラクターは、キャラクターメイキングによって作り出されます。
キャラメイキングの際は、名前・種族・性格(善・中立・悪)・ボーナスポイントの
振り分け・職業などを決定します。
職業は戦士・魔術師・僧侶・盗賊・司教・侍・君主・忍者の計8つ。
職業は後々変えることもできますが、そのキャラクターのレベルは1に、
能力値は最低限の値まで落とされます。
ダンジョン探索は、6人以下のパーティーを組んで行います。
パーティーを組む際、善と悪のキャラクターを同じパーティーには入れられません。
各シナリオで作成されたキャラクターは、シナリオ間で転送できます。
ただし、お金が減ったり、シナリオによってはレベルが1に戻されたりします。
また、リルガミンサーガの追加要素として、オートマッピング、闘技場、博物館
などがあります。
オートマッピングは、一度通ったことのある場所を地図に記憶するほか、
隠し扉や一方通行の存在まで分かるようになっています。
闘技場は他のプレイヤーのパーティーと、アイテムを賭けて戦うことができます。
博物館は、手に入れたことのあるアイテムや、一度でも戦ったことのあるモンスター
のパラメータやグラフィックを見ることができます。
他にも、ダンジョン表示のポリゴン/ワイヤーフレーム選択や、敵のグラフィック選択、
メッセージ等の英語/日本語などの切り替えができます。
さすがウィザードリィ、めちゃ面白いです。
ウィザードリィはゲームバランスがなかなかよく取れているし(シナリオ2はシナリオ1の
キャラクターを引き継ぐという前提で作られたためか、バランスがちょっと悪いかも)、
ロストの恐怖による良い緊張感もあります。
シナリオクリア後のレベル上げやアイテム集めが熱い(むしろこっちの方が
本編よりも楽しいかも)のもウィザードリィの特徴でしょう。
新たに加えられた博物館も、アイテム集めの面白さを更に引き出しています。
グラフィックやメッセージのカスタマイズも良い工夫です。
ワイヤーフレームしか選択できなかったら、きっと新規ユーザは不満でしょうし、
ポリゴンオンリーなら、古株ユーザが「こんなのウィザードリィじゃない」と
思うでしょうから。敵グラフィックやメッセージなども同様。
ただ、ちょっと贅沢な不満かもしれませんが、オートマッピングはいらない
ような気がします。
これは私だけなのかもしれませんが、ウィザードリィは手書きでマッピングしてこそ
ウィザードリィだという気がします。だから、自動的にマッピングされると、物足りない
という印象を受けてしまいました(DUMAPICも無用の長物になってしまってますし)。
もちろん、マップを非表示にすることもできるのですが、楽な方向に向かってしまう
のが人の世の常なもんで、どうしてもオートマッピングを使いたくなってしまいます。
だから、せめて隠し扉と一方通行くらいは、自分の手で見つけるまで
判別できないようにしてほしかったです。
このゲームは、ウィザードリィの昔の良い部分を残しつつ、新しいアレンジや機能を
加えており、とても良い移植になっていると思います。
3DRPGの元祖とも言えるこの作品、是非プレイしてみることをおすすめします。