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大航海時代3
だいこうかいじだい3


●ジャンル:冒険シミュレーション
● Win95 ●メーカー:コーエー
●発売日:1996/11/29 ●定価:9800円

ゲーム内容
プレイヤーは大航海時代の人間となって、世界中を 主に航海で冒険します。
ゲームは初心者用に用意された2人のキャラクターのどちらかか、
自分で作った新しいキャクターで始めます。

ゲームが始まったらまずプレイヤーは冒険の資金や船を援助してくれる スポンサーと契約し
発見物を見つけるため航海に出なければなりません。

港では、船員を雇ったり船団を編成したり、
航海に必要な食料と水や船の修理用の資材や海戦用の砲弾の積み込みをします。
そして出港したら舵を取って次の港や発見物のある場所まで航海をするのですが、
船のスピードには風や海流の向きや強さや海の深さが影響するのでそれもよんで航海する必要があります。

遺跡などの発見物を見つけると、ちょっとしたムービーが流れます。
そして発見物を発表すると、年表にプレイヤーキャラクターの名前が乗ります。
こうして、例えばコロンブス(クリストバル=コロン)より先に新大陸を発見・発表したりすれば、
歴史を塗り替えることもできます。

世界の地域によっては言語や文化に違いがあります。
その地域の言葉をしゃべるためには、プレイヤーキャラクターがその地域の言語を習うか、
又はその言語で話せる部下を雇う必要があります。
また、文化や生産物の違いを利用して、交易で一儲けできたりもします。

また、冒険者から引退してプレイを一旦終了させてからもう一度違うキャラクターでプレイし直すと、
前回のプレイヤーキャラクターがゲーム中に登場し、前回のプレイで発見し発表した発見物を、
同じ年月日に発表してしまったりする、 累積キャラクターシステムもゲームを盛り上げます。

一応ゲームの最終目的は世界一周をすることですが、あまり気にしないでプレイしたほうがおもしろいでしょう。

感想
結論から言うと、このゲームはすごく面白かった

まずこのゲームの偉いところは、 自由度がかなり高いところだと思う。
例えば、遺跡や新しい交易品や未発見の生物を発見し、スポンサーに売り込んで生計をたてるのもよし、
交易品を安く仕入れて他の街で高く売って大儲けするのもよし、
海賊になって他の船を襲って戦利品を得たり、他国の街に攻め込んで自国の領地にするのもよし、
さらに言えば、酒場でポーカーばかりやってたり、港から港へ女を口説き回るというのもアリなのだ。
これなら何度プレイしても飽きることは少ないだろう。

あと、発見物を見つけたときに流れるムービーが結構キレイなので、
もっと多くの発見物を探し出したい という気にさせるところも良いところだ。
私も、全部の発見物を見つけたくなってかなりプレイした。

しかし少し残念なところも無くはない。
このゲームでは「発見物をスポンサーに売り込む」というプレイ方針以外 でプレイをするのが難しいのだ。
何故かというと、ゲーム開始時にはプレイヤーは船を所有しておらず買うお金も持っていないので、
スポンサーと契約して船を借りないと航海に出られないからである。
なんでそれが原因かというと、スポンサーと契約し発見物を報告して船が買えるほどのお金を集めても、
そこからプレイ方針を変更して交易商になったり海賊になったりしようとはあまり思わないからだ。
故意にこうしているのかもしれないが、この仕様が せっかくの自由度の高さを少しころしているかなと思った。
どうせなら大航海時代2の時のように、それぞれ目的を持った複数の主人公の中から一人選ばせるとか、
それとも、最初からある程度のお金を持たせて始まったりしてもいいかなと思う。

とはいえ、とても面白いゲームだと思うので、買ってプレイしてみてはいかがだろうか。

98/7/29更新