グランドピアニスト SD カード再生の解析

[2007/04/22 新規][2008/11/08最終更新]

内蔵 100 曲だけではもったいない! 好きな曲を再生しよう

 グランドピアニストは、セガトイズから発売されている 1/6 スケールのグランドピアニストのミニチュアです。

 自動演奏機能が付いており、パッヘルベルのカノンやラ・カンパネラなど、内蔵されている 100 曲を演奏することができます。このときに鍵盤が音符通りに動くので、見た目にも楽しいおもちゃに仕上がっています。

 鍵盤が動く様子を動画で撮影しました。「グランドピアニスト演奏ムービー:ラ・カンパネラ」です。ホームページ容量が厳しいのでそのうち消すかもしれません。軽騎兵序曲は YouTube で公開しています。

 グランドピアニストには SD カードスロットがあり、別売の追加曲 SD カード(「専用カートリッジ」と呼ばれています)を入れると演奏できる曲が増えます。

 しかしなんと! 公式にはまだアナウンスがありませんが、SD カードに自分の好きな曲を入れて演奏させることができちゃうのです。もちろん鍵盤も曲に合わせて動きます。葉加瀬太郎氏がプロデュースする専用カートリッジを味わうのもいいですが、ここは一つ、自分オリジナルのグランドピアニストを作り上げましょう!

【 目次 】

曲データを用意する
再生までの手順
解析結果

曲データを用意する

 グランドピアニストに自分の好きな曲を演奏させるのは簡単です。

 まず、グランドピアニストに演奏させたい曲のデータを用意しましょう。曲データはスタンダード MIDI ファイル(SMF、拡張子が .mid のファイル)から作ることができます。以下の 2 種類のやり方があります。

SMF をリネームする方法

 グランドピアニスト専用形式(.fem)は、実は SMF そのものです。従って、演奏させたい曲の SMF を用意し、拡張子(.mid)を .fem にリネームすればそれで OK です。

 ただし、SMF には主に「フォーマット 0」と「フォーマット 1」の 2 種類があり、そのうちグランドピアニストが演奏できるのは「フォーマット 0」の SMF だけなので注意して下さい。両方とも拡張子は .mid なので見分けがつきませんが、例えば Windows 用のフリーソフト「TMIDI Player」で SMF を再生すると、フォーマットが 0 なのか 1 なのか表示してくれます。


 フォーマットが 0 なのか 1 なのか判らなくても、とりあえず作業を進めてみて、うまくいかなかったら違うデータで再チャレンジするのでもいいでしょう。

専用の変換ツールを利用する方法

 SMF から .fem への変換を、専用の変換ツールである「グランド Enjoy! ピアニスト SD」で行うこともできます。

 単にリネームするのと比べ、以下のようなメリットがあります。

 グランド Enjoy! ピアニスト SD は ZETA 上で動作します。Windows 上では動作しません。ZETA をお持ちでない方は、ZETA Live CD を試してみてはいかがでしょうか。

 ZETA Live CD およびグランド Enjoy! ピアニスト SD の使い方について、立神梢一さん刊行の同人誌「Operating System Maniacs Version 4.0」に記事を寄稿しました。よろしければご覧下さい。

再生までの手順

 .fem ファイルが準備できました。以下の手順で再生させましょう。

リネーム

 用意した .fem ファイルのファイル名を、以下のような規則でリネームします。


(A) 連番

 先頭 5 文字を連番にします。必ず半角にして下さい。最初に演奏したい曲は「X-001」、次に演奏したい曲は「X-002」というように順番に付けていきます。5 文字なら何でも良いので、「00001」「00002」のように付けていっても構いません。

 複数の曲データに同じ連番を割り当てるのは避けて下さい。演奏時の操作に不具合が生じることがあります。具体的には、上下ボタンで演奏したい曲を選んでも、同じ連番があると常に同じ曲から再生されてしまい、うまく選択できません。演奏中の選曲変更は可能ですが。

(B) 曲名

 連番の後ろに曲名を付けます。自由に付けられます。全角文字でも半角文字でも大丈夫です。

SD カードにコピー

 リネームした曲データを SD カードにコピーします。

 SD カードの容量は、当方では、32MB と 128MB の SD カードが使えることを確認済みです。専用カートリッジは 128MB との情報がありますので、新しく SD カードを買うのであれば、128MB 以下のものにする方が無難だと思います。また、容量がいくら大きくても、ファイルシステムの制限でファイルは最大 512 個までしかコピーできません。通常の使い方だと、100 個ちょっとしかコピーできないはずです。

 SD カードは FAT でフォーマットされていなくてはなりません。FAT32 や NTFS などでフォーマットしないで下さい。

 SD カードにはフォルダを作らず、ルートにコピーして下さい。

グランドピアニストに SD カードをセット

 データをコピーした SD カードをグランドピアニストの SD カードスロットに入れます。SD カードを挿す前にグランドピアニストの電源を OFF にして下さい。

 SD カードの向きに注意して下さい。取扱説明書とは別に注意書きが紙 1 枚で入っていましたが、なくしてしまった方もいるかもしれないのでここに載せておきます。


 グランドピアニストの電源を入れ、「選曲」メニューを選択すると、「SD 選曲」が選べるようになっているはずです。「SD 選曲」にすると、自分が用意した曲が一覧表示されるので、好きな曲を選んで演奏してみて下さい。操作パネル液晶の上段に連番が、中段に曲名が表示されます。

 無事に演奏されましたか? もし演奏されなかったり、「対応データがありません」などと表示された場合は、もう 1 度手順を確認して下さい。.fem を用意する際に単なるリネームを行った場合は、元のSMF が「フォーマット 0」のものかどうか確認して下さい。

解析結果

 一部前項と重複しますが、SD カード再生に関する解析の結果をここにまとめておきます。

基本事項

認識する MIDI イベント

 グランドピアニストは一部の MIDI イベントしか認識しません。通常、SMF には表情豊かな演奏をするために様々な MIDI イベントが埋め込まれていますが、ほとんど無視されることになります。

 認識するのは以下の MIDI イベントです。

 マスターボリューム、(チャンネル)ボリューム、エクスプレッションは無視されます。音量の調節はノートオンベロシティのみで行うことになります。
 チャンネルの概念は無いようで、チャンネルイベントのチャンネル部分は無視されているようです。例えば元の MIDI で、チャンネル 1 と 2 で同時に C4 を鳴らし、チャンネル 1 の C4 をすぐにノートオフし、チャンネル 2 の C4 はしばらく後でノートオフしていても、グランドピアニストはすぐにノートオフしてしまいます。また、ペダルを 1 つのチャンネルに入れると、すべてのチャンネルの音がペダルの影響を受けます。

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【 更新履歴 】

2008/11/08 「Operating System Maniacs Version 4.0」の情報を追加。
2007/09/22 「グランドピアニスト演奏ムービー:軽騎兵序曲」の情報を追加。
2007/05/20 グランド Enjoy! ピアニスト SD で .fem を作成する方法を掲載。
2007/04/30 SD カードにコピーできるファイルの数について補足。
2007/04/29 チャンネルの扱いについて追記。
2007/04/25 グランドピアニスト演奏中の動画を公開。
2007/04/22 初版。


※ 皆様のご協力を得て、このページをより充実した内容にしていきたいと考えております。情報、誤りの指摘、付け加えた方がよいと思われる説明、皆様の体験談などなどありましたら、までお願いします。動作確認がとれた SD カードの容量と型番などの情報もお待ちしております。

※ このページへのリンクはご自由にどうぞ。URL は http://www2u.biglobe.ne.jp/~shinta/be/_BL_FE_GrandPianistAnalyze.htm?DefaultStyle です。

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