出席者:100名程度
18:45〜
代表:風間さん
主旨説明:候補者の立ち会い演説会が廃止されていらい候補者の考えが伝わらない選挙制度に問題がある。
区長候補者の公開討論会の意義:
@ 有権者が候補者の人柄を見極める機会になる
A 候補者の政策・理念を知ってもらい有権者の共感と理解を得る機会となる
B 区政が抱える問題点が明らかになる
ルール:
最初に候補が10分以内でしゃべってもらう。
赤沢候補:
医師として40数年間文京区でネットワーク作りをしてきた。行政は区民のサービス機関である。ヨーロッパならびに東欧を見てきたけれど、区役所は区民がくつろげる場所であるべきである。800億に及ぶお金を区役所にかけるべきでない。一方窪町小学校などぼろぼろになっているので、何とかしなくてはならない。医師としては24時間の巡回型介護制度を訴えてきたがそれが文京区では全会一致でできたのでこのような問題に区の財政をつぎこんでこのような区政に変えてゆきたい。豪華な区庁舎ではなく区民の側になった区政を実現したい。
ごみ処理については、リサイクル型のごみ処理をするようにしたい。環境汚染をしないごみ処理を提唱したい。介護保険は、厚生省の試算では毎月3000円から4000払わなくてはならない。年金からも引かれる。認定が5段階になっており、認定を受けなくてはならない。
利用料の一割は自己負担なのでそれも検討しなくてはならない。
特別養護老人ホームを増やすし、最後に介護保険を受けられるように区民と一緒にやってゆきたい。
永井候補:8年間2期の区議、その中で、さまざまな問題が出てきた。その8年間の経験から文京区を変えようと立候補した。議員になってから区議会レポートを8年間続けてきた。前半はそれをこの本「政治って面白い」にまとめましたが、後半は一人の無所属として区民の立場で判断をしてがんばってきました。
言いたいこと
@ 住民参加のシステムづくり
文京区の政策決定過程は直線型であったが、住民説明会の段階では決定していた。それを変えていきたい。抽象的にいうのではなく、区長がものを考える区長として計画を行い情報公開は公募で行いたい。図にあるような循環型の意志決定システムをつくりたい。
A 学校を中心とした街作りを行ってゆきたい。
学校を小規模になったから辞めてしまうのではなく、地域の人々と小規模の学校をつくり変えてゆくアイデアを考えてゆく。そうなると学校が地域の中心になり防災の拠点ともなり、人々が出入りできるところに作ってゆきたい。同時に子育ての支援センターなどの充実を測ってゆきたい。
B 区独自の福祉システム
介護保険で崩壊しつつある文京区の福祉を赤沢さんがいわれたようにやって行きたい。
加藤候補:このように4人ならぶと同じ考えもあるし異なった場合もあるので非常によいケースと考えるし定着させて行きたい。こうやって品定めをしてもらえばよい。
昭和16年7月生まれ、57歳、この4年間苦労したので老眼をかけるようになった。2期6年区議会議員をやった。その後都議会議員(昭和56年初めて)を4期やらせていただいた。当時区は都の内部団体であった。当時から行政の長になろうと思っていた。よく言われるのは、議員上がりの行政の長になるとよくないと。政策以前に政治姿勢である。身辺をきれいにしておかなくてはならない。
私のそもそもの出発点は郷土愛である。学芸大付属竹早、小石川、慶応とすすみました。
ポイントは、
@区民こそ主人公、その地域に住んでいる人々が区政を決める
A政党から距離を置くこと
B 情報公開:外部監査は必要である
C 福祉の充実こそ必要である
コーディネータ岡田:小石川3丁目にすんでいる岡田です。質問は12名、
それぞれ、同じ質問をぶつけるので各候補者から3分づつやってもらいたい。
加藤:情報公開で区政の透明化をはかる。すべての大前提は情報公開である。と言いたい。
永井:情報公開制度は区民参加の最低条件である。ただ情報公開条例をただ作ってもだめである。個人情報をどこまでするかがポイント、原則公開である。儀式化した議会答弁よりも委員会などすべてケーブルTVにのせるべきであると思う。少しでも公開できる方向に向かうできである
煙山:文京区は昭和62年に作ったが、永井さんが言ったように、個人のプライバシーは公開しないとの判断であったが、全て公開すべきである。全面公開してゆくべきである。外部監査制度、行政評価システムも必要。
赤沢:23区の中では、文京区の情報公開制度は早い方である。記録の媒体についてはもっと考えるべきである。個人情報保護条例があるので個人の保証は十分である。情報公開はどしどしやって行くべきである。入札なども特別養護老人ホームなども談合ができないようにしてゆくべき。
煙山:文京区が真っ先にABCとアイエス値を調べた。その面では先進的である。防災対策は完備した街といえる。木造密集地域では市街地再開発事業を行ってゆきたい。地籍調査は金がかかるのでよく検討すべきである。
赤沢:阪神淡路の教訓を学び小学校単位で、設備備蓄をするべきである。ブロック塀も危険なので植木を植えるなど補助金をだして大いに広げてゆくべき。消防の機械を各地域に備える。水の貯水は250m以内に一つあるので、運用して区内で十分災害に対処すべきである。
加藤:防災には4人とも違いがない。いままでの区政はしてきた。小中学校は当然防災の拠点になる。ただ問題は、予算の問題である。地域の方の理解を得られないので、何度も何度も説明会をやってもなかなか人が集まらない。裏通りの街づくりにも関心を。
煙山:文京区は教育発祥の地。3分の1の予算を教育に当ててきた。20000人以上子供がいたが現在9000人である。教育予算は削ったのではなく、子供が減ってきたのが問題である。子供はある集団の中で育ってゆくのであって社会性を身につけるためには、30人学級は賛成であるが、適度な競争が必要である。学級崩壊については文京区ではない。
赤沢:教育問題は教育環境の整備が必要である。古い学校を新しくするなどが必要である。そのなかでのびのびとした教育ができるようになる。そばをお皿で食べるのではなく器も必要。30人教育は賛成。学級崩壊をしないように十分な予算を組む必要がある。窪町小学校などぼろぼろなので補修すべき。
加藤:「教育については文京区」といわれるべきである。子育て支援は、個人の問題もあるが、子どもが少なくなっているのが問題。あまりにも子供が少ない問題に学校が無くなる前に目を向けるべきだ。
永井:統廃合の議論を傍聴してきたが、数の問題であるよりも、質の問題である。集団教育が望ましいとすれば、数だけではない。学級崩壊が起こっているとう意見を3校から聞いている。幼児の育ち方が変わっている。一つの答えは30人学級でしっかり人間関係を作っていくことが必要である。
赤沢:少子化は子供を安心して育てる環境、基本的には社会保障制度の充実が必要。就学前の医療費が無料化されたがよいことである。これを学童にも広めて行きたい。子供を預ける保育園・幼稚園が少なくなっている。経営的な問題もあって少なくなっているが補助をつけていきたい。競争社会だけでなく子供の特性を生かす社会にすべきである。高齢化は老人が安心して長生きできることで好ましいこと。介護保険の不十分な点は十分に区の裁量で出来ると考えている。お知恵を拝領したい。
加藤:保育園の問題は学校統廃合のときに触れた。保育園と幼稚園は行政の縄張りの問題が昔からあった。幼稚園でも保育所を建設できるようになってきたのは前進である。
福祉水準の低下については、それをないようにすることは当然。今後は、相談・助言の機能を増やしてゆくことが必要である。介護保険については、パンフレットに書いてあるが、問題があるが軌道にのせるのが第一の課題、その上で手直しをしてゆくべきである。
公的ヘルパーについては問題もあるが、永遠の課題として福祉の充実をはかってゆく。
永井:共働きの保育は、議員時代からゼロ歳時の保育を考えていたがようやく実現してきた。産休明けの保育所が必要。
福祉の水準は下がってきている。今回の介護保険の対象になる人とそうでない人に選別がおこる。来年から今まで受けられなくなった人が出てくるので今後の文京区の大きな課題。
公的ヘルパーを置かないとお金のない人はサービスを受けられない。
煙山:今年ゼロ歳児50人も入れられなかった。残念なことである。男女共同参画社会では保育園は欠かせないと思う。子育て支援では、3歳時まで医療費無料であったが、他の都市に先駆けて児童前まで対象を広げた。
介護は、社会的介護の方向は間違っていない。しかし、多くの問題を抱えすぎている現状である。介護保険は、現在入所できている人が出来ないケースがありうる。障害をもっている人は介護保険を受けられない。多くの課題があるので国に言うべき事は言って行く。
永井:煙山さんに質問、介護の社会化は必要である。介護保険のしくみで介護の社会化が出来るのですか?
煙山:厚生省が家族介護から社会介護にもって行こうとしたのは正しい。
武蔵野市長のように文京区も国に対してものを申して行きたい。
永井:私の質問は、現行の制度で介護の社会化が実現できるのですかというものです。このままですと、お金のある人しか介護が受けられない仕組みである。
煙山:介護の問題は難しい問題で、国と地方が同等の立場で意見を申したい。
加藤:シビックの2期工事ここまで作っているので仕方がない。行政は失敗を恐れすぎる。行政評価制度は当然やるべきことである。ごみの焼却場については、肩身の狭い思いであった。文京区の中で中間処理程度は協力しなくては。東京都全体のバランスからしても中間処理施設に目をむける必要がある。競輪は、意見が分かれる。私としては、競輪の再開は反対である。
永井:1期工事については、コンペの計画で高層化が採択された。91年にお手つき着工が開始された。1期工事は建物として不便である。2期工事についてもソフトを欠いているので反対。税金を納めてもらう人を増やす必要がある。公共事業よりも福祉事業の方が、よくなるケースも出てくる。行政評価は必要。競輪は反対。意識調査も70%が反対。
煙山:文京区は文化教育の発祥の場所。シビック2期工事は、公会堂を早く作ってくれと区民が待望している。ランニングコストはかかるが、役所に多くの施設が入っているので高層になり、スケールメリットがでている。地下鉄3線がアクセスすることは、区民の福祉厚生のためによかった。600億積み立てたので区民に負担を与えたのではない。
1000億の財政規模で貯金は160億、借金は400億(20年で返せばよい)なのでそれほど心配はない。バランスシート方式にすべきである。競輪再開には基本的に反対。
赤沢:シビックセンター2期工事には反対。56億の削減はとおった。リサイクルは、生ゴミのリサイクルを図ることが必要。後楽園の競輪については反対。シビックセンターの夜間使用については配慮が必要である。
質問(会場から):当選の暁にあは、区民と対話をすることを考えていますか?
全員:イエス。
永井:私は区長室をオープンにします。但し、日をきめて行います。