POUR SOME SUGAR ON ME 2

 

----コンナニ…カンジタコトッテ……イママデアッタカ…?……

シャアの舌と指で感じやすい脇腹を責められている時も…まだそのくらいの事を考えられる余裕はあった。「朝」に「ダイニングルーム」でしかも「床の上」という、アムロ自身には禁忌のシチュエーションが余計に快感を煽るのか…。
引き締まった細い腹部に残る液体を舐め取りながら、シャアはジーンズの上からアムロの欲望の中心に手を触れた。待ちわびた刺激に大きく仰け反る肢体。
「辛そうだな…可哀想に…」
盛り上がったソコを何度も優しく撫で摩る。アムロは涙目でシャアを睨み付けた。
---そんな呑気なコト言ってないで早く何とかしろーっっ!馬鹿ぁーっっ!!
…という羞恥と怒りの思考は確実にシャアに届いたようだ。実に楽しそうな表情を見せ頷くと、ジーンズの釦とジッパーをゆっくりと下げる。そのまま掌を下着の中へと滑り込ませた。思った通りのヌルリとした感触…

「…ひ…ぁ…っっっ!や、ヤダ…っっ…!!」
「もうこんなに濡らしているのか…悪い子だ…」
シャアの大きな掌がアムロの股間を蹂躙する。その長い指を、すっかり勃ち上がり先走りを漏らす雄に絡め、慈しむ様に優しく何度も刺激を与える。時々更に奥へと掌を進め、会陰部から閉じられた部分へと指を進める。優しくじっくりと丁寧な動きで。もちろんアムロの快楽に負けまいと堪え忍ぶ表情をじっと見つめながら…だ。
----君のそんな表情が何よりも素晴らしいから…私は君に夢中になるのだよ……
アムロは足を閉じようとはしない。寧ろシャアからの刺激に合わせたその緩慢な腰の動きは、一刻も早く邪魔なものを取り去りたいのか…。だからかジーンズは少しずつ自然と下着ごと下げられていく。
恋人の熱い喘ぎ声と、クチュックチュッ…という淫猥な音だけがこの場所には響き…その官能さ故か…シャアの責めは優しさに加えて徐々に激しくなってゆくのだった。アムロの声がますます甘い嬌声へと変わる。

「…シャ…ア……っ……も…ダメ……お…願いっ……」
シャアに訴えるアムロの目尻から一筋、涙が零れた。いつもより早いのは仕方在るまい…シャアは許してやる事にし、返事の代わりに指に力を込め、捻る様な刺激をアムロ自身に与えた。恋人は一段と大きく身体を撓らせる…。
「あ…あぁーっっっ……!!…は…ぁぁ…っっ……」
ゆっくりと手を抜き、指についたアムロが放ったモノを彼に見せつけるように舐めてやる。彼はずっと熱い息を吐きながら、そんなシャアの様子を更なる羞恥に顔を赤らめて…だが目を反らさずにボンヤリと見つめていた。
吐露した後のアムロの表情は実に艶めいているとシャアはいつも思う。オーガズムの余韻に浸り身体が弛緩しているせいか、焦点のあってないような瞳や、ふっくらとした唇は開かれたまま…奥から覗く赤い舌が最高に扇情的だ。こんな表情を見せられて「普通に優しく」など到底無理だ、という極端論を翳し「自分勝手過ぎっっ」とアムロの怒りを買った事があるのだが…。
当然今はそんな「自分勝手」を通すつもりらしい。じんわりと身体を覆う快感の余韻に浸っていたアムロは、汚れた下着とジーンズを一気に降ろされ、下半身が楽になった事に正直安堵していた。そしてシャアが立ち上がって「そんなモノ」を取ってきた事にも全く気付かずにいた。彼が手にしていたのは先程の「事件の元」となったあのメイプルシロップの容器……

----ああ…何となく予感がしていたケド…コレ以上の変態行為は止めて欲しいーっっ!!
シャアと違って?極めてノーマルなSEX感しか持っていないアムロなのである。無駄でも抗議しよう止めようっ!…と少し起こしかけた身体の下腹部にシロップをたっぷりと降りかけられてしまった…。
「ひっ…あぁぁ…っっっ!!」
まだ熱を持つ箇所にかかるねっとりとした液体は、冷たくないハズなのに何故かヒンヤリとした感触がする。シャアの手は直ぐに伸びてきてアムロのソコを掻き回すように、腹に内股にその奥にと液体を塗りまくった。
「…ヤっっ…ヤだぁっっ…!そ…そんな…乱暴に……あぁぁ…!!」
再び容易く勃ち始めるアムロの雄は元より、内股も幾度も撫で上げ、奥の蕾も容赦なく責める。絶え間なく溢れるアムロの喘ぎ声と、ぐちゅぐちゅ…と淫猥な湿った液体の立てる音が、先程とは比べようもない程大きく響いて2人を更に濃密な行為へと駆り立てていくようだ。
シャアはアムロの股間を探っていた手をゆっくりと彼の口元に近づける。その指を素直に舐め始めるアムロ…。ぴちゃぴちゃとミルクを舐める仔猫の様な仕草で。そのまま長い指が口内に挿入される。甘いシロップと自分自身の出すモノの混ざった味がするそれを、やはり素直にしゃぶり出した。我慢せずに情欲に応えてくれるその仕草がシャアを更に喜ばせるのだ。愛しさのあまりに口内を指で何度も蹂躙する…その度のアムロの反応を楽しみながら……

アムロに跨ったまま、汗ばみ汚れた自分のシャツを脱ぎ捨てる。自分は上半身だけ裸で、アムロは下半身だけ…の姿が何となく可笑しくも思うが…。ズボンのファスナーを下ろし、硬く勃った自身の雄を取り出す。そのままアムロの雄に押し付けて互いを激しく擦り合わせた。
「…ひゃ…ぁっ!!…は…あぁぁっ…!…い…やぁ…こ、こんな…っ…!」
反射的に逃れようとする細腰を片手で強く引き寄せて、もう片方の手でシロップの容器を再び手に取る。そのままアムロの首筋から胸に…残りを全部ぶち撒けて容器を放り投げた。
胸から首に…と何度も舐め上げていき、薄く開いた唇に到達するとそれを貪るように食い付いた。息も出来ない程に激しく舌を絡ませ合う。そんな口付けの最中も下半身を密着させたまま激しく腰を動かした。甘ったるいシロップの香りと独特の雄の匂い…そしてお互いの汗が混ざり合ってかなり濃密な空間になっている。その匂いに煽られてか獣の様にお互いを貪り合う。密着した互いの胸の尖りは肌に擦り合う度に痛いくらいであるが全く気にならない。下腹部に叩き付けられ激しく擦り合っている雄もどちらのモノか判らなくなるくらいの快感だ。シロップだけのせいではない、ねっとりとした感触が殊更に淫靡な世界へと2人を誘う様に…こんな凄まじい快楽…我を忘れそうな程に。

アムロはシャアの首筋に抱きつき、絶えず嬌声を上げていた。
-----シャア…スキ……ダイスキ………ダイスキ…ダカラ………
そんな淫らな行為の中でも切ない程のアムロの感情に触れて、シャアの身体は歓喜に震えた。髪に額に頬に唇に…そして首筋や胸にもキスの嵐を降らせて、唇を離す度にひたすら愛の言葉を伝える。
「…愛して…いるよ…アムロ…愛している……」
「…シャ…ア…シャア…あぁぁ……っっ!」
--------ゴメン…またイッちゃう……
アムロの2度目の精が2人の下腹部の状態を更に濃厚にしたのか、湿った音が更に濃くなった気がする。
「…ズルイな…君ばかり…」
口元を吊り上げて笑うシャアだったが、自分もこれ以上はもう限界のようだ。後ろに手を回しアムロの双丘を何度も撫で上げて、奥へと指を這わせた。その動作に答える様に、おずおずと足を開き膝を立ててくれる彼が心から愛しい。閉じられていた最奥はもう既に準備が出来ている様だ。シャアの2本の指をスムーズに受け入れ、ゆっくりと収縮を繰り返している。
アムロの両膝を抱えて身体を割り入れ己自身を進めようとした時、彼の恋人が横を向いているのに気が付いた。荒い息を吐きながらも右手でラグマットの端を掴み、それをじっと見ているのだ。…そういえばコレはアムロのお気に入りだったな…もうシロップと他色々とでメチャクチャになっているが…。後で当然怒られるだろう、と苦笑するシャアの思考などお見通しか、アムロは不満たっぷりの抗議する視線でこちらを見つめ返すので、お詫び代わりの軽い口吻を送る。そして彼の腰を更に浮かせて自身の雄を挿し入れた。
「…っ!…はあぁ…っっ…!」
一際嬌声を上げるも、直ぐにシャアの動きに合わせて一緒に快感を更に高めようとしてくれる……そんなアムロが心から可愛らしく心から愛しいのだ。だからもっと互いを感じようと激しく腰を打ち付ける。アムロのソコは、その雄をリズムよく締め上げて更に奥へ奥へと誘い…この上も無い快楽を与えてくれるのだ。
元来受け入れる場所ではないはずのココが…どうしてこんなにも自分の欲望を何よりも誰よりも満たすのか…アムロもどうしてこんなにも自分を感じてそれに応えてくれるのか…。
…以前アムロは「シャアだからだよ…」と告白してくれた。シャアが相手だから自分の身体はこんなにも感じて淫らになるのだ、と恥ずかしそうに…。心からの喜びに震える自分を隠せなかった。誰よりも愛しい愛する人と心も体も繋がる喜び…だ。アムロでなければ、アムロが相手でないとこんなにも激しく愛せない。そしてそれはアムロも同じなのだ…。
互いの名前を熱く呼び合いながら…心から愛し合う思考に満たされながら…シャアはアムロの中で己を解放し、アムロはその熱さを受け入れながら意識が白濁していくのを感じていた………

 

バスルームでアムロの髪や身体を丁寧に洗ってやり、寝室まで抱き上げて連れて行く。キングサイズのベッドの上に横たえると、彼は枕に顔を埋めて俯せになり、気怠そうに呟いた。
「……疲れた…………寝る………」
「…まだお昼だが?」
「…朝からハード過ぎたのでぇ〜…エネルギー切れですぅー……」
本気で眠りそうな彼に顔を近づけてみる。
「2回しか受け入れてないのだから、それほどハードではないだろう?」
アムロは瞼を開けると眉間に皺を寄せてシャアの髪をクイっと引っ張る…が、そのまま再び瞳を閉じたかと思うと……規則正しい寝息を立て始めた。
「やれやれ…」
苦笑するとシャアはそのままアムロの隣に身体を横たえる。…何しろ髪を引っ張られたままなので。仕方がない、この上もなく幸せで贅沢な眠りにそのまま身を任せる事にしようか……


その後暫くはアムロの朝食にフレンチトーストが出るコトは無かったようだが……買い物リストにメイプルシロップが消えたかどうかは定かではない。

THE END

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※※いちおーらぶらぶで甘い甘い2人を目指してぇぇ……トホホですがな〜!
いつ頃の2人かはご想像にお任せで…CCA後…あたりとか?
……赤いヒトは2度もヤッたらしいですぞ…やっぱり…
(2008/7/5)