UNCHAIN THE NIGHT  3

 

 

「あ…っ…」
触れた瞬間、思わず声が出てしまった。
シャア自身に触れるのは当然初めてではないけれど…
自身をアムロに触れさせたまま、彼の身体を抱き寄せて耳元でそっと囁く。
「…早く君のナカに入りたいな…」
瞬間、紅潮する頬の熱さとその甘い声からの刺激が、身体の奥から疼きとしてアムロをじわじわと支配する。
…もう…今夜は…ずっとコレに浸っていたい……
それは愛されている喜びに違いないのだから。

「あ…の…シャア……」
「…何かな?」
恥ずかしそうに俯いている『妻』の顔を覗き込む。
「…え…えっと……その…俺………し…ても」
「?」
「しっ…しても……良いん…ですけどっっ」
「…言っている意味がさっぱり解らないのだが…」
これこそきちんと『口に出して』言って欲しい所だ。まさか今更今夜は嫌、とは言わないだろうが…。アムロは意を決した様にいきなり顔をグイッと上げる。その勢いは一瞬シャアが怯む程に。
「あっ…あのねっっ!…俺もっっ…シャアの…をっ…あ…愛したい…んだっっ!!」
ネオ・ジオン総帥は文字通りに瞳をパチクリとさせる大変珍しい表情を見せた。
「それは…つまり…」
そのままアムロの唇にそっと指で触れる。彼の身体がビクリっと震えたがシャアから視線を外さない。
「…君のココで…愛してくれる、という事か?」
コクンと頷くアムロ。恥ずかしさに懸命に耐えている様な表情が更にシャアを歓喜にへと導く。
「う…巧く…は…出来ない…よ…?…解って…るとは思うけど…」
ゆっくりと彼の身体を抱き締めてその柔らかい赤毛に唇を落とした。
「嬉しいよ…君からそう言ってくれたのは初めてだな」
今まで『お願い』してそれをして貰った事はあるのだが、アムロが自らそれを提言したのは実は今夜が初めてなのである。自分達のSEXにも色々と段階が踏まれてきている様な気がして、シャアの心情は当に『小躍り状態』であった。今なら連邦政府の「俗物共」とも「真の笑顔」で対談が出来るかもしれない…まあ、そんな喩えは無粋過ぎるのではあるが、そのくらい歓喜の感情に満ちているという事であった。

 

シャアはベッドの背もたれに身体を預けて片膝だけを立てている。目の前には再びちょこんと正座してモジモシとしているアムロ…ああ、本当に可愛すぎる。
2人ともまだバスローブを羽織っていたままだった。アムロは乱れてしまったそれをまた丁寧に着込んでしまったので、シャアはとても残念がったのだが…まあ脱がせる楽しみが出来たしな…と思うことにした。
ゆっくりと身体を曲げて、アムロの顔がシャアの股間に近付く。そしてそっとシャアのバスローブの合わせ目を下から捲る。その中に隠れていた勃ち上がり始めているシャア自身を目にした時、彼が本当に目を見開いたのでシャアは可笑しくなってしまった。
「……………」
そのまま無言で暫く見つめているので「どうした?」と声を掛けてみる。
「…こん…なに…お、大きかった……?」
もう笑いを堪えきれずに声に出すしか無かった。その様子にアムロは憮然とした表情でシャアを見上げる。
「いや…失敬…君があまりにも可愛い事を言うからね…」
「…素直な感想だよっっ…もうっっ」
「まあ…君が『愛して』くれればもっと『大きく』なるんじゃないのかな?」
うっ…と赤くなって一瞬怯んだようだが、恐る恐るという感じで手を伸ばしてきた。
指を添えて、そっとキスをする。そのままぎこちない仕草で舐める。たったそれだけの行為なのに、あまりにも可愛過ぎるのと「アムロがしてくれている」という嬉しさがダイレクトに反応してしまった。それに驚いたのか、アムロの頭が少し揺れた。
技巧が無くともアムロの柔らかい舌が自身の雄を舐め上げるだけで大変な快感だ。頭はシャアの股間に伏せて、腰を少し浮かせながらの姿を見ているだけでも十分にソソるが。
喩えるなら「好物のモノを一生懸命に舐めている猫」の様なものか…。
「…ん……く……んっっ…」
時々声を漏らすのでそれが何とも扇情的だ。敏感な雁の部分をぎこちなく舌が往復する。無意識で必至なだけのこの行為でシャアの雄はすっかり怒張した。
ちゃんと反応してくれるのが素直に嬉しくて、アムロはもっと愛してあげようと思う。はっきり言ってこの大きさに本当に怯んでいるのだが…すっかり勃ち上がった雄を両手で握り、先端を口に含む。先程からと同じ様にぎこちない指と舌の動きなのだが、シャアは本当に心から快感を感じていた。今まで受けた誰からの行為よりも今が最高の気分だ。…勿論それは口には出さないが。
湿った淫猥な音が響く。舌の動きが更に鈍くなってきている。口が痺れてきたのか、あるいは溜まった唾液をどうして良いのか解らないのだろう。口を離してもいいと言ってやろうか…と考えていた時に、アムロは意を決したのかそのまま唾液を吸い上げた。
「…くっ…」
その刺激に初めて声が漏れた。バスローブの包まれたままのアムロの双丘が揺れている。…猫が尻尾を立てて喜んでいる様な気がした…。

「…アムロ…もう良い…」
シャアの雄を握ったまま顔を上げる。目尻が赤く潤んだ瞳、唾液にまみれた赤い唇とその中に見える舌…
あまりにも官能的な光景で目眩がしそうだ。
「今は…君のナカに出したいのでね」
ぼうっと焦点が合わない瞳でシャアを見つめるアムロ。
……でも……シャアの……飲みたい……
突然頭の中に流れてきたアムロの思考に思わず身体が震えたが…それは次の機会のお楽しみに取って置きたいので。
腕を伸ばしてアムロの体を抱き上げる。一度ぎゅっと抱き締めてから、バスローブの紐を解きゆっくりと脱がせる。多くの赤い痕が残る彼の白い裸体をじっと観察していると、アムロもシャアのバスローブに手を掛けてきた。何も言わずに…だが顔を赤らめながら脱がせようとしている彼の姿に口元を緩ませ、身体を動かして脱がすのに協力する。
再び抱き合い、深い口吻を交わしながらされるがままの身体を押し倒した。そのまま下肢に手を触れる。
「アムロ…味わうならココで、だよ」
「…あっ…んっっ…!」
先程の行為の最中でも敏感に反応していたアムロ自身に触れる。強く扱いて溢れ出したヌルリとしたモノを自分の指で掬い取り、そのまま会陰部へと忍ばせた。
「ひぃあっ……!」
敏感な部分を指が往復する刺激にアムロの身体は大きく波打つ。更にトロトロと零し出したモノを更に擦り付ける様に指を動かす。ぐちゅぐちゅと淫猥な音がする程に。
「凄いな…こんなに零して…」
「やっっ…!い、言うな…ってっっ…」
そのまま指が後孔に触れ、簡単に侵入を許した。
「…ひっ…!…んっ…あぁ……!」
指を増やして更に奥まで進める。ヒクつく内部は既にしっとりとしている。
「ちゃんと準備が出来ているね…嬉しいよ…アムロ」
「いっっ…!…ヤ…っ…もう…言わ…な……あぁっっ…!」
シャアの指がアムロの最も感じるポイントを正確に捉えた。途端にアムロの肢体は大きく跳ね上がり彼の雄も一気に勃ち上がる。
「だっ…ダメっっ…!やっ…ひ…あぁぁっっっ…!!」
幾度もその内壁を擦り上げながら、別の指で会陰部と陰嚢を刺激してやる。堪らずアムロは腰を蠢かせた。相変わらず無意識にシャアの指を更に奥へと導く様な締め方をする。もう指でない別のモノを欲しているのは明白だ。
「あっ…ふっ…っっ…!…シャア……シャアっっっ…」
「…もう良いのかな?…アムロ…」
「…んっ……も…もう…き…て…早くっっ…」
彼の乱れる肢体は指を引き抜く時も全身を小刻みに奮わせて快感に酔う。足も閉じずに身体は恥じる様子もないのだが…表情だけは「羞恥に耐えている」というギャップが堪らない。
ああ…「清楚」で「優しい」というイメージの君が、こんなにも淫らで欲張りなカラダをしているとは…このネオ・ジオンの民衆は誰も気付かないだろうね…アムロ…

両脚を抱え上げて己の雄をあてがう。少し動かせば自身から零れるモノとアムロのモノで、すっかり濡らされているソコは淫猥な湿った音を立てる。暫くシャアはその淫らな音を楽しむ様に擦る合わせるだけの動作を繰り返した。
「…あぁぁっ……ん……シャア……」
堪らない刺激ではあるのだが…アムロは潤んだ瞳でシャアの顔を見上げる。
……ああ…ここでも言わせる…気?
彼の自分を見つめる表情で悟り、アムロはシャアの頬を軽く指で弾いた。
「…あ、後で…何か言ったら…殺すからなっっ…」
「それは楽しそうだ」
笑うシャアの頬をもう一度軽く叩いてから、アムロはシャアの首に腕を延ばし絡めた。
「…シャア………」
「愛しているよ、私のアムロ…」
「あっ…ん……は…早く…」
「…早く…?」
「ん…あぁっ…!…も…もうっっ………て…」
「聞こえない」
「は…ぁっ……い……れてっっ……シャ…アの……欲し…い…ああっ!」
「嬉しいよ…アムロ」
望み通りに一気に挿し入れた。アムロの身体は大きく弓なりに撓りそれを受け入れる。

「あっ…あぁぁあぁぁ……っっっっっ!!!」
深く突き引き浅く…を繰り返す。その刺激に堪えられなくなったアムロの雄はドクンっと弾けた。ビクビクと震えながら二度三度と吐露する。シャアは直ぐに再びソレを手で扱き始めた。
「…あひっっ……!やっ…やだっっ…シャアっっっ!!」
「ダメだよアムロ…勝手にイッては…ね」
突き立てられる律動と自身に与えられる刺激…その同時の快感に耐え難く、アムロは喘ぎ嬌声を上げシャアの背に爪を立てる。
「も…もう……や…めっっ…あぁぁ…っっ!」
涙を流しながら頭を振りシャアに訴えるが、そのクセ内部は熱く淫らに、シャアの動きに合わせて締め上げを繰り返している。そんなアムロをもっと喜ばせたくて乱れさせたくて…シャアは自身の動きを更に激しくし、アムロの雄を握った手は指で鈴口をこじ開ける様に刺激を与えた。身体が波打ち、ヌメリを溢れさせる度に、彼の秘孔はきゅっと締まる。
「……アムロのナカは本当にイイな…熱くて良く締まって…最高だ…」
自身の放った体液とシャアのソレとでぐちゅぐちゅと響く淫らな音と、シャアが深く突き立てる度に響く肌のぶつかり合う音がアムロを更に乱れさせる。
「…あぁっ…あ、熱いっ……しゃあ…の…凄いっっっ……」
「アムロ…コレが良いのか…?」
「ひっっ…!…ああぁぁーっっ!…イ…イ…凄く……イイ…よっっ」
君のその顔はもっとイイ…と、快楽の涙に濡れた睫毛や頬に口吻を落としながら、シャアは更に最奥へと自身を突き立てた。
「愛、している…アムロ…っっ」
「あっ…お、俺も…しゃ…あっっ…っっ…愛して…ぁ…ああぁ!!」
本当はもう言葉などに出さなくとも互いの思考は筒抜けなのだけど…。だが言葉でも思うだけでも…どちらでも相手に伝えなければ気が済まない程に、2人は互いの身体を心を欲していた。

……君のこのナカで……イクのが一番最高なのだよ……
………いいよ……出して……俺もそれが…キモチイイ…から…
2人は同時に放ちアムロは一際高い嬌声を上げた。自分の中にシャアの熱いソレが注がれるのを感じながら、アムロの脳裏には白い光の渦が浮かぶ。それはそのまま彼の周りを取り囲むように広がった。
…あ…?…ああっ……墜ちるっっっ……!!
とっさにその渦の中でそう感じたので、彼はシャアの身体に強くしがみついた。そしてシャアはその身体をしっかりと受け止める。まるでその全てを自身の中に入れて逃すまいとする様に……。

 

 

そのままアムロは眠りに落ちてしまった。
腕の中で彼の身体をしっかりと抱き留め、灯りを消そうと手を延ばした先にふと触れたものがある。
ああ…そういえば、花があったな…。
ベッドの端に寄せられていた花々はほとんどが床に落ちてしまっていたが、手に触れたそれをそのまま取り、規則正しい寝息を立てているアムロの赤毛にそっと刺してみる。
「可愛いよ…私の『花嫁』…」
クスリと笑い、優しいキスをした。灯りを落とし、シャアも眠りにつく。
この上もない極上の幸せだけを、誰よりもこの手に感じながら……。

 

 

FIN

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…頑張りましたねっっ幼妻っっ…………こ、後悔などしておらぬっっ!…多分…(2008/9/23)