……ん?

シャワーを浴びていたシャアは、その気配を感じて振り向き…広い浴室の中のシャワーブースから入り口へと目を向ける。
此処を使用する事を許されているもう一人の人物が姿を現し、そのまま真っ直ぐにこちらへと向かってきた。
「アムロ……」
シャワーのコックを捻ってお湯を止めると、慌ててシャワーブースから外へと出る。彼の歩いてくる姿に、まだアルコールの影響を見たからだ。
フラフラとする身体を素早く抱き止めて、素直に安堵する。そのアムロはそのままシャアの身体に抱き付いてきた。
「シャアぁぁ…一人で勝手に入るなよぉっ…ずるいぃっっ…!」
「ああ…すまなかったな…奥様」
…まだかなり酔っている様子なのだが…ちゃんと服は全部脱いでいた。
自分の濡れた身体を考え、取り敢えずその判断が彼に出来ている事を素直に良かった、と思う。
「ね…シャア……」
自分の首に腕をかけて、アムロは微かに首を傾げて上目遣いで見上げてくる。その瞳にはいつも以上に見える色香があり、流石のシャアもドキリとした。
「…イイコト…してあげる……誕生日だからさ…」
アムロは背伸びをし、チュッ…と音を立ててキスをくれた。

----うーむ…これはこれは……
普段では到底考えられない妻の姿がお目にかかれそうだ……さて。
こんな素晴らしいプレゼントを用意してくれていたのかっアムロっっ!
あまり正気でなさそうなのが残念であるが…いや、それ故のこの申し出か。
そう、酔っぱらいには逆らってはいけない。これが世間の常識だ。
「解った…イイコトをしておくれ…アムロ」
そう言いながら、その細い腰をグッと抱き寄せて、自分からもキスを一つ。今の自分がどれ程にだらしなくニヤけた顔をしているかは…鏡を見なくとも容易に想像出来るシャアであった。

 

「ね…そこに寝て」
素直にアムロに指示された場所に上向きで横たわる。
ボディソープの容器を手にしたアムロが、そのままシャアの臍の上の辺りに跨ってきた。
この角度から彼の裸体を見上げる事は滅多に無い。以前同じように見上げた時はそれはとても恥ずかしそうに、ずっと俯いていたのだが…今のアムロはまだ酔っているせいか…目尻がほんのり赤く、そして唇もいつもより赤い気がする…それがうっすらと開いて何とも言えない扇情的な表情を作り、シャアを見下ろしていた。
----ふむ…素晴らしい眺めだな……
「…んん…」
座る場所が気に入らないのか、微かに腰をくねらせている。その表情と仕草に思わず下半身が反応しそうになったが…まだだ、と耐えた。
トロンとした瞳のまま…アムロは自分の掌にボディソープを垂らす。そしてそれをそのままシャアの胸や腹の辺りに振りまく様にトロトロと落とした。多少の冷たさを感じたがシャアに不快感は無い。
再びソープを手に取って、アムロは片手で自分の胸を撫で回している。ソープが泡立ち、柑橘系の良い香りが鼻腔を擽った。
アムロがそのままゆっくりと身体を重ねてくる。男にしては独特の柔らかさを持つその胸と、逞しく固く鍛え上げられたシャアの胸板が重なり…ヌルリとした感触を伝えてきた。
アムロはそのまま胸を押し付ける様にして何度も擦り合わせてくる。肌の合わさる部分がヌチュヌチュと音を立ててソープが泡立ち…先程は爽やかに感じたはずのその香りが、妙に濃厚な行為を演出する「匂い」へと変化してきた。
胸を押し付けながら、アムロはシャアの鼻の上や頬に何度もキスを落としてくる。
「…気持ち…いい?…シャア…」
そう聞いてくる妻の顔はあまりにも淫靡であった。
「ああ…とても良いよ…だがもっと気持ち良くしてくれるのだろう?」
シャアはそう言いながら、何気なく右手をアムロの勃ち上がりかかっている花芯へと忍ばせると…その手を「ダメっっ」とぺちんっと軽く叩かれた。
「シャアは何かしちゃダメなんだよっ…俺が気持ち良くしてあげるんだからぁ〜〜」
----ずっとこのまま寝転んでいなければならないのか…?…少々背中が痛むのだがな…

だがそんな僅かな不満は、アムロが再び身体を重ねて来た事で簡単に消し飛んでしまう。ボディソープを更に加えて、アムロは胸でシャアの身体を愛撫する様に動かしてゆく。既に固くなってする彼の胸の尖りが当たる場所が何とも言えない快感を与えてくるのだ。
そして…そのままゆっくりと跨ったままの腰を動かしてきた。
「あ…ぁん…ッッ……」
アムロの花芯がシャアの鍛え上げられた腹部の上を何度も擦り上げている。その刺激がたまらないのか、その表情はあまりにも甘く、喘ぎを漏らしてしまっている。
「アムロ…君だけが気持ち良くなってはダメだろう?…私を喜ばせてくれないと…」
「あ…わっ…解っているよぉっ…」
はぁはぁ…と少し息を荒げて、アムロは上半身を起こした。そして再びソープを手に取って、己の腹部から下半身へとトロトロと垂らす。何とも言えないその淫猥な光景にシャアは眼を細め口元を緩めた。
その馬乗りになっている体勢のまま…アムロは腰を前後に動かす。最初はズルズルとゆっくり…次第にリズムを付けて激しくと。
「はぁっ…ああんっ……シャ…あぁっ…」
ボディソープのお陰で滑り良く、そして泡立ってゆくその部分…。アムロの柔らかい太腿に腰を挟まれ、激しく腰を揺すられ…そしてこの顔、この声だ。シャアの雄も当然反応し、勃ち上がってゆく。
それに気付いたアムロは後ろに手を回して、シャアのそれを捉えた。そのまま自分の双丘の間へと持っていく。
----ほう…これはまた大胆な事を……
彼が躊躇いもせずにそれを行った事にシャアは妙な感心をした。
アムロはシャアの雄を宛てがったまま腰を上下にと動かし、震える甘い声を漏らした。
「…ぁあ…ッッ…シャアの……固い…っっ…あ…んっ…」
シャアにとってのアムロの「入り口」に擦られている事になる。アムロの腰の動きでそこは更に泡立つ様な気がした。自分の上のアムロの表情はひたすら快感を追う恍惚とした表情だ。泡に包まれている彼自身もすっかり勃ち上がって、トロトロと先端から溢れるモノが一部の泡を消している。浴室に響くのはアムロの甘い嬌声と、ぐちゅぐちゅという淫猥な水音……たまらない。シャアの雄はますます固く大きさを増したが…彼はコレだけでは当然満足できない。
「…アムロ…まだ触れては…駄目なのか…?」
「……だっ…だめっっ…そ…れじゃ…俺の方が…良くなっちゃう…からっっ」
…今でも充分その様なカンジなのだが……と言ったら何をされるか解らないので、危険回避の為に黙っている事にした。
やがて再びアムロはシャアの身体に折り重なる様に倒れてくる。今度はシャアの脚の間に身体を入れる体勢を取ってきた。先程より感じるアムロの体重が心地良い。
自分の顔をじっと見下ろす、明らかに欲情を含んだその瞳がたまらない。
アムロは右手を下半身へと持って行き、自分の花芯とシゃアのそれも重ね合わせるようにして一緒に掴んだ。当然彼の掌には収まりきれないが…
「ね…いつもより…感じてる?」
2人分の先走りでぬるぬるとしたそれをアムロは同時に擦り合わせて扱く。
「…ああ…ほら、大きいだろう?」
「ふふ……シャア…可愛い……」
ちゅっと音を立てるキスを一つしてから、アムロは舌を出して唇の周りを舐めた。彼の舌舐めずりは野獣というより、ほとんど可愛い仔猫の動作だ。
「君の方が…余程可愛いよ…アムロ…」
「…もっ…ダメっだって…っ…そんなコト言って…あぁっ…あんっ…!」
アムロの手が激しく動き、それに合わせて身体や腰もシャアの身体の上で淫らに蠢く。再びアムロの胸や太腿で全身を愛撫される様な感覚が広がる。男のくせに独特の柔らかさを持つアムロの身体全体を、こんなに感じるのは確かに初めてだ。動いてはダメだと言われているが、シャアも身体や腰を動かして、その肌を出来る限り密着させる様な体勢を取る。ソープの泡が汗と体液を含んで独特の匂いを放っていた。雄の先端を指で引っ掻く様に刺激を続けられて、シャアは眉を顰めそれに耐える。自分はコレで終わらせるつもりは無いのだ。
「…はっ…あぁ…ッッ…シャ…あぁ…シャアッッ…ああんっ…!」
アムロはもう限界とばかりにぶるぶるっと身体を震わせた。一際右手に力を込めて……

「はあぁっっ…ッッ…あぁぁ…んんっっ……!!」
腹に熱いモノが吐き出された感触が有った。はあはあ…とシャアの首辺りに顔を埋めて肩で息をしていたアムロは…やがてムクッと顔を上げて、シャアの表情を見つめた。
「…何で…貴方はっ…イかないのっ…?」
それは大変不満そうな膨れっ面を愛しそうに見つめながら正直に応える。
「それはもちろん…君のナカでイきたいからに決まっている」
「…!?…で、でもぉっ…それじゃいつもと変わらないしっっ…」
「いつもとは変わった快感を私に与えてくれるつもりなのだろう…?いくらでも方法はあるが…」
その夫の「いつもと変わらぬ」表情に不満を感じているのかアムロの頬はますます膨れた。
そんな妻の様子に苦笑しながら
「取り敢えず…身体を動かす自由の許可を戴けませんか?女王様…」
と恭しくアムロの右手を取った。

躊躇いながらも…アムロがコクリと小さく頷いたので、そのままシャアは一気に上半身を起こす。アムロと向き合う形になったが、彼の身体はそのままくるりと反転させた。
「…?!ええっっ?!…シャアっっ…」
背後から抱き締められている体勢に少し焦り出すアムロの綺麗な項にキスを幾つか落とす。その刺激だけでピクビクンっと彼の身体は大きく震えた。そしてアムロの手を掴み、ある場所へと導く。
「い…やっ…シャア…っっ…何っっ…?!」
「アムロが気持ち良くしてくれるのだろう?…ならば自分で…ココの準備をしてごらん?」
「?!…そっ…そんな…っっ」
「…大丈夫だ…ほら…もう君の指が入るよ」
「ひゃっ…?!やっやめ…っっシャアっっ!…そんなにっ…入れないでっっ……やっ…あぁっっ!!」

 

 

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※長くなりそうなので次の頁にしました(汗っ)… →

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