今回購入したモーリスのアコースティックギターS-120を紹介します。
そろそろギターの本数が増えてきてしまったので、新しいギターは少しひかえようと思い始めているのですが、我ながらぜんぜん説得力がありません。
モーリスのSシリーズはフィンガースタイル用に設計されたギターで、一昨年から昨年にかけてギター関連の雑誌やホームページなどでしばしば名前を聞くようになったものです。
ぼく自身がフィンガースタイルのプレイを好んで弾いたりするということもありますが、ぼくがよく聞いているフィンガー・ギタリスト、南澤大介さん浜田隆史さん打田十紀夫さんAKIさんなどがこのシリーズを愛用していることを知り、ぜひ一度試奏してみたいと思っていました。
ぼくの住んでいる松本にはモーリスギターの工場があるらしいのですが(松本在住4年目にして初めて知りました)、不思議なことにこのSシリーズ、松本周辺の楽器店ではまったく見かけることがありません。これはまずい!と言う訳で、昨年末にボーナスが入ったのをきっかけに、Sシリーズの中でも手工モデルのS-120を購入することにしました。
このギターは、ボディーにシダーとマホガニーを使っているのですが、シダーと言えば実家にあったクラシックギターしかイメージできないもので、はたしてどんな音が出てくるのかとても楽しみでした。
最初にS-120を触ってみて、ネックのボリューム感と幅の広さに、これはもしかして弾きにくいのではという不安がありました。このネックはマホガニーで、幅の広さなどはフィンガーピッカーのプレイアビリティを考えて設計されているとのことでした。実際に弾いてみて、確かにネックの幅は広いのですが厚みがそれほどないため、弾きにくいということはまったくなく、むしろしばらくプレイしてみて非常にフィンガリングに適している形状だということが実感できました。
肝心な音についても、思っていた以上に満足できるもので、シダーというイメージもかなり変わりました。低音のサスティンが少し物足りない気もしましたが、とにかく6本の弦の音のバランスがすばらしく、アルペジオなどとても気持ちよく響いています。
これで今後のギター練習にもさらに磨きがかかってくれると良いのですが。最近は、技術のレベルアップが停滞しているにも関わらず、楽器にはいろいろと目移りしてしまうのでした。
ぼくの周りにはフィンガースタイルの知人がいなく、このようなギターを薦められないのが残念ではあります。

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