TITLE:今読んでいる本(9/13-) 


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お名前: ぱと   
この少佐が受ける厚遇には涙を禁じえません(汗)
それより電車のなかでこみあげる笑いを堪えるのがこれほど苦しいものだとは……

今200ページちょい読み進んだところです。ヨッサリアンが勲章を授けられたあたり。
[2003/10/09 01:48:01]

お名前: she36   
夫は妻にやさしい声で言った。
 I have named the boy Caleb. ←大嘘
[2003/10/07 06:57:11]

お名前: ぱと   
Major Major Major Major (Maj. Major M. Major) ……
[2003/10/06 23:50:59]

お名前: she36   
ヨッサリアンは文学青年だったのか。

で、お次は金をかせいだ詩人であるところのT.S.エリオットが電話線を駆け巡る。
[2003/10/06 06:51:10]

お名前: ぱと   
うひゃひゃひゃひゃ、強烈>右翼っていつだい

>去年の雪いずくにありや

フランソワ・ヴィヨン『ヴィヨン遺言詩集』の「疇昔の美姫の賦(鈴木信太郎訳)」または
「昔日の美女たちのバラード(天沢退二郎訳)」(Ballade des Dames du temps jadis)からの
一節なんですね。
[2003/10/05 21:18:03]

お名前: she36   
"Who is Spain?"
 "Why is Hitler?"
 "When is right?"
 "Where was that stooped and mealy-colored old man I used to call Poppa
when merry-go-round broke down?"
 "How was trump at Munich?"
 "Ho-ho beriberi."
and
 "Balls!"
all rang out in rapid succession, and then there was Yossarian with the 
question that had no answer.
 "Where are the Snowdens of yesteryear?"

「the Snow-dens」となっているのはフランス語が「Neige-dens」だから? (p59)
[2003/10/05 20:31:15]

お名前: ぱと   
おっと。「Catch-22」のことを書き忘れていました。
従軍牧師の目は鳶色…
原文から難解だったんですか(作者本人に照会することができて良かった)。
誇張でなく、目が文字または単語を拾ってから頭の中で意味を結ぶ、そして映像が浮かぶまで
ホントに時間がかかるんです。片手間に読めるほど頭が器用ではないんでしょうねぇ。
ヨッサリアンは大男、という情報だけがインプットされているので、大男が狭い機内で
理不尽なほど狭い脱出口を憎みながら恐怖心に耐えている図というのがもうね、笑い事じゃ
ないんですが絵的におかしくて。

>アニュエスカ・ホランド
「太陽と月に背いて」ではヴェルレーヌ役のシューリスがよろしうございました。
その前に撮った作品「神父暗殺」は当時見られませんでしたが、今もまだvideoにも
DVDになっていないみたいで。
[2003/10/05 12:10:33]

お名前: ぱと   
理事長就任三日目にして浄化槽異状のアラームが鳴り、対応に追われております。
2基あるポンプのひとつが停止していたのでした。

鳶色はこのへん田舎なので(笑)わかりますが、はしばみ色の目はわたしも見てみたいです。
ジョン・トラボルタの目があの濃い顔立ちと不釣合いなほど真っ青でコワイくらい。

Yellow Butterflyの緩急自在な曲調が、気持ちよく次のI.S.A.A.Cに続きますね〜
しばらく聴いていなかった"Puzzle"を出してきました。
[2003/10/05 11:22:57]

お名前: she36   
目というと小説に出てくるたびに現物を見てみたいと思うのが「はしばみ色」の目。
英語だと「Hazel eyes」、Hazelはヘーゼルナッツのヘーゼルだから、よけいに想像し
ずらくなってしまいます。「緑がかったはしばみ色」というのにも出くわしますわね。

ふと思い出したのがTahiti 80の「Yellow Butterfly」。
 When I look into your eyes I see a yellow butterfly ...
ヴォーカル君の彼女は黄色い斑点の散らばった青い瞳の持ち主だそうで。
[2003/10/04 20:51:57]

お名前: ぱと   
南部でpoor whiteのred neckといえばたいへんな侮蔑表現…
肌に限らず色をつかった表現はおもしろいですね。
嫉妬に燃える目が「緑」だというのも。
[2003/10/03 07:04:45]

お名前: 望   
> Catch-22
 「いま生きている英語」(飛田茂雄)を読んでいる途中ですが、Catch-22関連の話が
出てきます。訳がアレというより原文が難解らしく、色々調べたあげくヘラー本人に
直接問い合わせて解決するなど、苦労したようです。
 ターゲットが本気で英語を学ぶ層を狙っているので、気まぐれで読む自分のような
人間にとってはちょっと重いけど、'hood が neigborhood  の略で、だいぶ前の映画
「Boyz N the Hood」のタイトルの意味が分かるなど、思わぬ拾い物があったりして
楽しいです。
 しかし、最近は映画・本に関わらず、本編はまだなのに周辺事情に詳しくなるという
倒錯した状況が続いていて、少しトホホ…。

 訳語の創出の意欲は買うにしても、red neck をそのまんまの「赤首」なんてのは
ねぇ。辞典に載ってるからいいだろう、ってな居直りも感じたりして。
 この言葉に初めて触れた時に「首が日焼けしてしまうほど日光の下にいなければ
ならない状況におかれた人」というニュアンスが文脈からわかったので納得でき
ましたが、「赤首」じゃなんの事かわかんないような気もします。これは当然
黒人は除外されている表現だと思うけど、黄色人種はどうなんでしょう。たしか、
インディアンの皮膚の色は「レッド」で表現されていたような…。


 興味が続かないのに読み続けるかどうかは難しい所ですね。以前は最後まで読めば
何かご褒美があるかと思って読んだ事もあるけど、だいたいは報われる事なく
徒労感しか残らないのが多かったので、最近では斜め読みでザッと済ましてしまう
割合が増えました。ただ、そんな事ばかりしているもんだから見切りを付けるのが
早過ぎないか、と思う事もしばしば。

>「心臓を貫かれて」
 監督がアニュエシュカ・ホランドじゃないですか。危ない危ない、見逃す所だった。
[2003/10/03 00:20:23]

お名前: she36   
ふふふふ。

 Havermeyer was a lead bombardier who never missed. Yossarian was a lead 
 bombardier who had been demoted because he no longer gave a damn whether
 he missed or not. He had decided to live forever or die in the attempt,
 and his only mission each time he went up was to come down alive.
[2003/10/02 21:18:29]

お名前: ぱと   
おはようございます〜。急に水が冷たくなり動きも鈍ってしまいまして…
Catch-22、まだヨッサリアンは入院中でございます。ようやく彼が戦闘機でなく爆撃機乗りと
わかったところ。
文章のアクが強く、意味がわかるまで時間がかかるのでなかなか進みませんが、わかると
爆笑、という箇所がすでにいくつか出ております。たとえばp50……
[2003/10/02 06:46:10]

お名前: she36   
唐突に書いてしまってすいません(↓)ぱとさんの日記を読んだもので。
私も同じような理由で上巻はかなり時間がかかりました。下巻にはいると展開が ...(自粛)
再読して新たに気づいたこともあれこれとございます。

通勤の友はカフカ寓話集。
[2003/10/02 05:54:25]

お名前: she36   
> Catch-22
映画では、ドリードル将軍をオーソン・ウェルズ、ヨッサリアンが一目惚れした従軍牧師を
アンソニー・パーキンス、愛すべきネイトリーをアート・ガーファンクルが演じているのです。
DVDはこのところの円高のお陰でたったの1700円、今、どの辺りをさまよっているのか。
[2003/10/01 21:37:50]

お名前: ぱと   
wowowもまめにチェックしないと、他で放送しないようなドラマを見逃すことになりかねない…

今日から林 不忘「丹下左膳 こけ猿の巻」を読み始めています。
語り口は噺家のようで、台詞のテンポもよく、唐突にマーク・トゥエインの作品の話を
引っ張り出してくるところなど時代ものとは思えないおもしろさ。
これが大正8年の作品だなんて!
[2003/09/27 18:50:03]

お名前: she36    URL
10月のwowowプログラムを見ていて↑を見つけました。
25日12時からの放映です。ドラマ化されてたんですね、「心臓を貫かれて」。
[2003/09/23 22:05:14]

お名前: she36   
♪Beware the savage jaw of 1984 ... ボウイも歌っていました。

ゆうべ、新品は合計25ドル以上で送料無料の中古屋が今日まで全品15%オフのセール中と
いうのを見つけ、『Catch-22』DVD(R-1)を注文してしまいました。原書も買ったし、
cc仕様なので何とかなるだろう、と思いまして。吉と出るか凶と出るかは届いてみなけりゃ
わからない .... (国内盤は4700円、US盤は15ドル少々、円高が進んでいるしねぇ)
[2003/09/23 12:37:43]

お名前: ぱと   
おはようございます。家族が冷蔵庫を開ける回数がめっきり減りました。

「1984年」を出してきてちょっと読み、ついでに「檸檬」をまたちょっと読みで
数ページで終わる短篇ばかり読んでいるところですが、そろそろじっくり読書する季節。
「1984年」は何度読んでも「お前たちは○○○○だ」と突然声がかかるところが恐ろしい。
いやぁ、こういう国家でなくてまだよかった。

>こめかみに青筋

"How dare you? How dare you? How dare you call me inhumane?"

うくくくく。
[2003/09/23 08:35:16]

お名前: she36   
おー、さぶ。昨日から冷たい北風(それに雨も)が吹いて、寒いくらいです。ぶるぶる。

カフカ短編集は短いものから拾って読んでいるのですが、「橋」「禿鷹」のようにあっと
驚く(思わず吹き出す)ラストから、「掟の門」「雑種」「父の気がかり」のように
残酷さのまぶし加減が絶妙のものまで、実に楽しいですね。読んでいるうちに自分のお腹の中が
黒く染まってしまいそうな気がする楽しさです(笑)

ちょっと下の、眉間に皺を寄せていそうな俳優二人ですが、Richard Eならさしずめ
こめかみに青筋ってとこでしょうか? (彼の場合、どの役をとってみてもどこかに
ウィズネイルのキレ具合が透けて見えてくるのが楽しいっちゃあ楽しいんですが)
[2003/09/21 12:49:13]

お名前: ぱと   
確かにThom Yorkeに似てる似てる!
もすこしひょろりとしていれば"Trainspotting"当時のユアン・マクレガーでも。

>橋
なにが楽しいって、あれを想像すると(寝返り)
[2003/09/20 13:01:04]

お名前: she36   
ついでにYesのPVを見てみました。(5連休最初の娯楽がこれ、ぷぷぷぷ)
ジョブソン君、(顔が確認できるほど写らないのですが)青シャツを着ているのがそうか。

主人公は小柄で短髪、今こうして見るとThom Yorkeなんかが演じたら面白そうだなぁと
思った次第です。
ラストの雑踏の中で踵を返すシーンは橋の上。別に象徴的な意味はないんだろうけど、
カフカ短編集の「橋」を思い出して思わず含み笑い。
[2003/09/20 08:13:19]

お名前: ぱと   
わたしもつい確認したくなってPVを見直してしまいました。
曲の最初にYESのメンバーによる演奏シーンがありますね、トニー・ケイのいるべき場所に
肩までの金髪を揺らし腕を振り上げる青年の姿が一瞬。
「グレイテスト・ビデオ・ヒッツ/暦」解説によると一時的に脱退していたトニー・ケイに
代わって撮影の日だけメンバーになっていたのが、後「トニーとエディによるダブル・
キーボードという案が持ち上がり、エディはあっという間にイエスを脱退してしまった」
………

カイル版『審判』の出演者もくせもの揃いですね〜。ホプキンスはもちろん、
アルフレッド・モリーナ(頭剃り上げ「プリック・アップ」で熱演)にシューリス。
プラハで撮影された力作ではないですか。
KAFKA(ジェレミー・アイアンズ)も審判(マクラクラン)も、主演の顔には
ちょっと共通したところがあるような気がします。
眉間に皺を寄せていそうな。
テーマ「全体主義国家」で類似した作品をここから引くと「時計仕掛け」「ブラジル」
「蜘蛛女のキス」「1984年」
ああ思い出してしまった、「栗の木の下で俺はお前を売り……」
[2003/09/20 07:52:11]

お名前: she36    URL
私が見たカイル青年版は『審判』でございました。(↑)
解説はそのウェルズ版との比較もなされていて ....
[2003/09/20 07:19:28]

お名前: ぱと   
カフカで思い出しました。
むかーし、オーソン・ウェルズ監督脚本出演、アンソニー<サイコ>パーキンス、
ジャンヌ・モロー主演でカフカの『審判』かなにかが映画化されていたそうだ…
(確かDVDにもなっていたはず)
[2003/09/19 23:38:00]

お名前: she36   
おおおおおおお、そうでした、『イエス/9012ライヴ』(86年)。
ソダーバーグというと『KAFKA/迷宮の悪夢』というのもありますね。
(今、タイトルを思い出せないんですが、カフカ物ではカイル・マクラクラン主演の作品も
ありましたよね、『審判』が下敷きだっけな?)

しかしジョブソン君も出ていましたか〜 (明日早速ビデオを捜してみよう)
[2003/09/19 23:26:34]

お名前: ぱと   
ロンリー・ハート>釣りの餌系統が苦手な人がみるとつらいかも。
短篇映画をみているような気分になりますね〜、あのクリップ。
でも現在のメンバーでこの曲を演奏したとはねぇ、やっぱりファンサービス?
もちろんチャート1位をとったビッグヒットということもありましょうが。
(そういえば今をときめくスティーヴン・ソダーバーグ監督が昔、YESのコンサート映像を
撮影していたのだから、世の中おもしろい)
ところで件のロンリー・ハートのPVですが、ストーム・トーガソンによるもの。
もっとすごいのは、撮影日だけメンバーだった(…)エディ・ジョブソン君が映っていること
だそうで。
[2003/09/19 23:12:36]

お名前: she36   
ということはサザ父 >"M*A*S*H*"のホークアイ
ああ、また思い出した、『針の眼』を見たい見たいと思いつつ(汗)

ところで地元の大学生君が叔父さんのおごりでYesの公演を観に行って、大迫力のステージに
びっくり仰天して帰ってきました。最後のほうで「ロンリー・ハート」も飛び出したとか。
あのビデオクリップ、よくできていましたよねぇ。
22、24日と遅い夏休み(殆ど駆け込み)を取って5連休にします。時間にしばられずに過ごせる
のがいちばんの贅沢でございます。
[2003/09/19 21:13:35]

お名前: ぱと   
こんにちは。
岩波文庫、昔はグラシン紙(パラフィン紙?)だっけ、オブラートのような薄紙がかかって
いましたよね。子供の頃は「ぶーぶー紙」と呼んでいたものです。
1974年に廃止され現在のような紙カバーになったそうですが、けっこう最近まであの薄紙の
かかった文庫をふつうにみかけたような気がします。岩波は書店買取りだったからかしらん。

>望さん
「○○○○○○○○」(ついに全部伏字)は、仮に訳し間違えた箇所がたくさんあったとしても
補って余りある魅力が物語そのものにあったんでしょうね。
翻訳を読んで思わず原文をあたりたくなったのがスタージョン『人間以上』の簡潔な書き出し。

筒井康隆といえば、きのう「トリビアの泉」に蝶ネクタイ姿で出てました。
あんなに太っちゃってぇぇぇ。

>she36さん
メイン州を舞台にした作品はジョン・アーヴィングものでいくつか読みました。
ホテル・ニューハンプシャーやサイダーハウス・ルールですね。
余談ですがメイン州のエビ取り漁師の息子は"M*A*S*H*"のホークアイ。
映画にはもちろん父親は登場しませんが、原作は三部作、さらにシリーズ化されているんです〜
[2003/09/18 19:05:59]

お名前: she36   
これもまた望さんにヒントをもらったのですが、今読んでいる(残り100頁という
ところで殆ど興味を失って投げ出す寸前)大魔王の作品にも「Red Neck」が登場する
んです。

この表現、翻訳者・翻訳学習者必携のリーダーズ英和辞典にも「赤首」という訳語が
載ってはいるんですね。その意味するところは「南部の教養のない白人肉体労働者」と
いうことですが、物語の文脈から判断して適切な訳語をひねり出すのがいまどきの翻訳
者の技量というかセンスということになるでしょうね。
そのまんま「赤っ首」っていうのはねぇ(笑)それよりは「レッドネック」としたほう
がよほど通りがよいのではないかとも思います。
因みに上述の大魔王の作品の中では「田舎白人」と訳して「レッドネック」とるびが
ふってありました。(物語中では1900年頃のメイン州の樵夫たちを指していて、黒人が
樵夫たちのことをそう呼ぶ場面なので「白人」という言葉を訳出したかったんだと思い
ます)
それにしても「メイン州=田舎」という図式は様々な大魔王作品に登場するな ....
[2003/09/18 13:07:56]

お名前: 望   
 she36さんが入れてくれたリンクを辿っていたら、読み物として面白そうな翻訳物が
ぞろぞろ出てきました。図書館は本や編集などに関連するものはほぼ入手できるので多分、
これもリクエストすれば確実に読めるでしょう。
それにしても、この芋づる式リンク、まんまと思う壺にハマってしまったワケですが、
とても便利だけどとても危険。

 内容などほとんど覚えてないんだけど、キャシー・ベイツは「ドロレス・クレイボーン」
(これも原作は大魔王?)の印象が強かったのを覚えています。


>ぱとさん
 「○ン○○○ゲ○○」が誤訳だらけですか。あれは結構面白かった印象があるので
ちょっと複雑。
 特にミステリに思い入れはなく、ある本の終盤でいわゆる「謎解き」を披露するため、
それまで積み上げていた人間を描くような部分がおざなりになってしまうようなのを
読んでからは意識して「本格」といわれるものは避けるようになりました。最近では
ミステリといわれる物でも謎解きにこだわる物はすくなくなってきているようですが。
 ジャンル的には筒井康隆あたりの影響もありSFの方が思い入れがあります。
なので翻訳者では深町真理子あたりが見なれた名前ですね。

 絶版恐怖症というのは同感ですね。最近ではCDに感じる事が多く、つい再発ものとか
買ってしまう事があります。本は何処かの図書館にあるからいいだろう、と思って
いたんだけど、毎年新たに購入する分が結構あって全てを保存しておくわけには
いかないので処分する訳ですが、去年当たりから近所の図書館では入り口付近に
処分された本が箱に入って「ご自由にお持ち下さい」状態になっています。
処分の実態を目の当たりにすると、大丈夫じゃない物も多そうです。
[2003/09/18 01:41:59]

お名前: she36    URL
カフカの短編集と寓話集が届きました。短編集にはシェンクの版画が口絵として掲載されて
いますが、寓話集のほうはカフカ自筆のスケッチが7点。↑の表紙にある絵もそのひとつ。
それにしても岩波文庫って今はこんな装丁になってるんですね。すぐに焼けて赤くなって
しまったわらわら紙が懐かしい。

ところで清水俊二氏は、LotRでさんざん叩かれた某有名字幕翻訳家の師匠にあたるのでは
ありませんでしたっけ? 
[2003/09/17 22:04:10]

お名前: ぱと   
清水さん自身がチャンドラーの文章に相当惚れ込んでいたという話が「長いお別れ」の
長いあとがきにも書かれていましたよね。いくつか映画化されたマーロウものでは、
ロバート・アルトマン作品のマーロウ(エリオット・グールド)がもっともしっくりくる、とか。
グールドは残念ながら"MASH"しか出演作をみてないんだなぁ。
[2003/09/17 18:46:39]

お名前: she36   
「プレイバック」に「かわいい女」。
マーロウには「俺」よりも「私」のほうがしっくりくるような気がするんです。
余分な飾りのないドライな文章、乾いた埃っぽい街の風景が浮かんでくるのが魅力で
ございます。
[2003/09/17 16:50:16]

お名前: ぱと   
ふっふっふ、「長いお別れ」も「さらば愛しき女よ」も清水俊二さんですものね。
[2003/09/17 06:49:26]

お名前: she36   
マーロウはやっぱり清水俊二訳で読みたいなぁ。
[2003/09/17 06:47:36]

お名前: ぱと   
おはようございます。なるほどなるほど、翻訳した作品の一覧をみわたすと、
カート・ヴォネガットJr.の(インタヴューなどノンフィクションものが多い)名前も。
創作のほうは浅倉久志・伊藤典夫氏による翻訳が多いなぁ、と手元をチェック。

>この人の訳なら死んでも読まない
昔ね、小林信彦氏が「宝石」に翻訳ミステリーを紹介する連載を受け持っていた頃の
文章が「地獄の読書録」という本で出ているんですが、翻訳者の文体にまで切り込んでいて
おもしろいのです。田中<コミさん>小実昌さんの名前も登場して懐かしい。
[2003/09/17 06:16:22]

お名前: she36    URL
週末にはぐっと秋めいてくるとか。(頭の中には栗・芋・柿などが浮かんでいる ...)

「Catch-22」は訳者が飛田茂雄さん。↑のような著作や独自の辞書の編纂でも名を
知られた人です。昔、翻訳のいろはをかじった頃にこの方の本・辞書にお世話になりまして。
ミステリやエンターテイメントの分野では訳者もぴんからきりまでヴァラエティに富んで
いますよね。こんなんでお金もらってるわけねーって文章もありますわね。勉強している頃は
訳者で選んで読んでいたこともありましたし、好きな作家でもこの人の訳なら死んでも読ま
ないってのもいまだにあります。

「ミザリー」は映画でアニーを演じたキャシー・ベイツが大魔王の信奉者で、「脚を切断する
ところをやってみたかったのに」と悔しそうに語っていましたっけ。(映画で実現したのは
脚を槌かなにかで打ちつけて折ってしまう場面だったか?)
大魔王の魅力のひとつに、目から入った文章が即座に脳内で映像に変換されるほど濃密な
描きこみが挙げられると思うのですが、最近はストーリーテリングに磨きがかかりすぎて何だか
するりと終わってしまうのが不満です。
[2003/09/16 21:58:29]

お名前: ぱと   
こんばんは。日が落ちるとだいぶ過ごしやすくなりました。

「Catch-22]は筒井康隆のオールタイムベストでしたか!ますます読むのが楽しみ。
イタロ・カルヴィーノの名前が(みだれ撃ち涜書ノートに)載っていたのは覚えている
のですが。
ちょうど先日「旅のラゴス」をようやく読もうかと買ってきたところなんですよ。
(その前に読んだのは「敵」でした。最近の作品は読んでいないもののほうが多い)

「海外ミステリ誤訳の事情」……わたしは(本だけ買ってきてこれまた読んでいない)
「エ○ダーの○ーム」がすさまじい誤訳のオンパレードだという話を聞きかじって……
ミステリではありませんけどね。
ブックオフに行くたびに本を買い込んでくるのですが、それもこれも「読みたくなった時
絶版になっているのはたまらん」という強迫観念によるものです。いや、買物依存症かも〜。
(安あがりな買物依存症)
[2003/09/16 21:05:44]

お名前: 望   
 「Catch-22」、 she36さんはついに原書まで行きつきましたか。「おかげ」なんて言われると
ちょっと照れますが、そこまでハマったというのはとりあえずめでたい、ということで。
 筒井康隆がオールタイムベストにしていたのがきっかけで購入し、その後知人が「どこから
読んでも幸せな気分になれる」なんて言うのを聞きながら今に至っています。やはりそろそろ
かと思い探してみたものの、「とっくに」どころか、またもや行方不明に。トホホ…。


 今読んでいるのは「海外ミステリ誤訳の事情」という本。
個人的には原書で読むなんてとんでもなく、最近では「ロード・オブ・ザ・リング」の
字幕でもあれこれ問題を指摘されている某氏の字幕に「それはちがうだろ」と、
たまーに突っ込みを入れる程度です。


(テキサスの弁護士が町の有力者のオフィスを訪ねる)
「ドアが開いて、妻のエマが休憩室から出て来た」

(警官が容疑者について語る場面)
「典型的な赤首野郎だよ、こいつは」


"rest room"、"red neck"などの意味がわかっていれば、例文の何が間違っているのかが
すぐにわかるような仕組みでなかなか楽しいです。それにしても、このようなミスは
MWA受賞作を担当するようなベテランなども多いらしく、自分程度の人間でも明らかに
間違っている事がわかるようなのがあるとはちょっとビックリ。他の人間が下訳し、それを
チェックした時にしきれなかったのではないか、という指摘は説得力がありました。
 粗探しみたいになってしまってる所が多く、指摘自体がちょっと違うんじゃないの
という所もあったりするものの(これは当方に力がないためどちらが正しいか判断つかず)、
シドニィ・シェルダンなどのいわゆる「超訳」への見解などもあって結構おもしろいです。
次はここで指摘された編集者や翻訳者本人の弁明が聞きたい。まず出版される事はないと
思うけど。


 大魔王、たしかにリーダビリティはただごとではなく、「止まると殺されるので、
懸命に走り続ける話」なんてのをひたすら読まされる事になるんだけど、読後感が
スカスカというか引っかかりが残らないので、好んで手を出す事はなくなりました。
ただ、「ミザリー」は「痛さ」が身にしみるようで面白かったです。実際に脅迫されるとか、
かなり似たような事されてるんだろうなぁ。
[2003/09/16 01:54:35]

お名前: ぱと   
「カフカ寓話集」というのも出ていますか。
「変身」は新潮文庫が高橋義孝訳、角川文庫が中井正文訳、岩波文庫が山下肇訳、
旺文社文庫が……
[2003/09/15 21:06:29]

お名前: she36   
昨夜Richard E.のMr.Kを再見した後、思い立って密林に『カフカ短編集』と『カフカ
寓話集』を買いに行きました。2冊では1500円に大きく足りないので、母に何か読みたい
ものはないかときくと西村京太郎の十津川警部物の新刊が出ているというので一緒に注文。
今日は敬老の日でございましたね、そういえば .....
[2003/09/15 19:08:10]

お名前: ぱと   
大魔王の本はハードカバーだと背表紙から怖さがにじみ出ている……
今日wowow番組表に「スティーブン○○○のTAKEN」というのを見つけ、思わず子どもに
「怖そうなのを放送するよ」と教えたら既に奴もチェック済みで、「よく読んでよ、
スピルバーグだから」……というわけで一気に興味が失せてしまったのでした(ふたりとも)

家族が物入れから出してきた『あっかんべェ一休』(上下)を再読。
[2003/09/14 00:17:13]

お名前: she36   
こちらはというと、大魔王は淡々と読み進めております。派手な展開はないものの、気が
つくと何十ページか進んでいるといういつものパターン。十字路で悪魔に魂を売った
ロバート・ジョンソンの話が出てまいりましたよ。

「Catch-22」のほうは、爆撃行で敵の対空砲を被弾しその破片が体を貫いてしまい、寒いよと
死にかけている仲間を前に「よしよし、よしよし」と声をかけてやるしかできない無力な
主人公 ... その「よしよし」の原文は「There, there」でありました。
そこでふと、まだ「Hail To The Thief」を買っていないことに気づいた私(汗)
[2003/09/13 21:42:33]

お名前: ぱと   
読みかけが『ヴァーミリオン・サンズ』『時は準宝石の螺旋のように』、つまりあれから
進んでいません。『無伴奏ソナタ』再読。
[2003/09/13 14:06:36]