TITLE:たててみました(遂にその10) 


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お名前: ぱと   
wさん、琴蕗さん、こんにちは。
長年ご愛顧をいただき、ありがとうございました。
でもまだしぶとく続ける予定です〜
XTC本体の活動もしばらく見込めませんが、Dukes関連とかリマスターの話が浮上しているのですね。
あとPugwashがAPEと契約したり、Milk & Honey Bandが新譜を出したり
レーベルとしてはゆるゆると活動している模様。
こちらものんびりと見守っていきましょう。
藤本成昌さんが膨大なXTC資料集を「今年中には!」出すと頑張っていらっしゃいますので
それも楽しみのひとつです。

「20世紀少年」第二章をまだ観ていませんが、
小泉響子=銭ゲバの茜ちゃんと知り仰天しております……

The Damned4月に単独公演、ファンには朗報ですよね。
たまさんが全公演制覇をめざしていらっしゃいますから、会場ごとのレポートも
楽しみです。
今日中書き込めますので、また夜に顔を出しますね。
[2009/02/25 14:28:58]

お名前: 琴蕗   
ご無沙汰しています。
ここ数年、忙しい日が続いていましたが、なんとか息をつげるようになりました。

久々にCDショップに行くと、売り場面積が半減しているし、
電器店に行くとポータブルCDプレイヤーがソニーだけになっているし、
浦島太郎のごとく世の流れに驚いています。
という流れの中で、この掲示板の形式も停止なんですね。

新しく聴きはじめた音楽といえば、フジロック(こればかりは欠かさず行っている)で
聞いたSPARKSが気に入って4月の来日公演に行く予定。
あとは変わらずという感じで、今週はTRAVISで、4月にTHE DAMNED。


新しい掲示板になっても、また顔を出したいなあ、と足跡だけつけておきます。ではでは。
[2009/02/25 12:47:10]

お名前: w   
最後の書き込み。
この後見たい映画は、ようやく関西で公開される「チェチェンへ アレキサンドラの旅」。
3月だと「ダウト」「フロスト×ニクソン」「ウォッチメン」
4月には「スラムドッグ$ミリオネア」「グラントリノ」「バーンアフターリーディング」
「ダイアナの選択」「レイチェルの結婚」
5月には「ミルク」
その後は「レスラー」「ザ・ヴィジター」「ディア・ドクター」
ぐらいですかね。

「ドラゴンボール」「ヤッターマン」「鑑識米沢守の事件簿」は微妙。。

ではまた。
[2009/02/25 07:27:44]

お名前: w   
メリケンサックで書き忘れましたが、クドカンはつくづくバカップルが好きだなあ。

最後にハリウッド系。

×チェ29歳の革命→○チェ28歳の革命 でした(汗)。

チェ39歳別れの手紙:
ボリビアでのチェゲバラの最後の日々を、前編と同じく淡々と描写。「明日に向かって
撃て」の敗北の地がボリビアだったのはここから来ているのかな?キューバ革命時と同
じ事を同じ志で行おうとしてる筈のに袋小路へと陥っていく様は、前編の成功体験の記
憶が鮮明なほど苦味を増す感じ。民から恩を仇で返されるシーンの切なさときたらもう。
それゆえか映画から得られる情報は本作の方が濃密に思われた。労作。

ベンジャミン・バトン/数奇な人生:
デヴィッド・フィンチャー史上最も穏やかで美しい印象を残す大作。フィッツジェラル
ドの原作からは大きく設定変更されている模様。当初は「フォレスト・ガンプ」や「タ
イタニック」といった如何にもアカデミー賞向け作品を連想したが、次第に「ビッグ・
フィッシュ」や「海の上のピアニスト」等のほら吹きに基づいた幻想譚の色彩が感じら
れるように(娘が[母が有名バレエ団に居た]ことを知らない辺りからそんな風に思えて
きた)。フィンチャーらしいギミックと映像美は鉄壁で、ボタンで作られたタイトルロ
ゴ、逆回しの第一次大戦、神がかった神父、落雷を受けた人、第二次大戦での海戦、事
故までのシーケンス、輝ける60年代、そしてハリケーン襲来時のハチドリなど印象的な
シーンは数多い。ドラマ自体は地味なのだけど、老いや死についての寓話、そしてどん
な人生も時間は超越できないことを体験させることが狙いなのだろうと受け取った。
終盤などは高野文子の漫画(タイトル失念)を連想した。

ディファイアンス:
エドワード・ズウィックによる「ラスト・サムライ」「ブラッド・ダイヤモンド」に続
く(米国から見て)異国の地での現地人による戦闘ドラマ。よって今回も現地の言葉と英
語がクロスしてしまうのだが、それさえ気にしなければ、重厚な戦記物(しかも実話に
基づく)を堪能できる。ベラルーシで迫害を受けたユダヤの同胞を救った4兄弟の苦悩と
葛藤が長時間に渡って描かれていて、特に長男のダニエル・クレイグが運命共同体のリ
ーダーとして悩む姿は、007の時よりもつらそうだ。最終的にモーゼのようになるこ
とを余儀なくされるのだが。三男役を「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルがやっ
てて、すっかり成長した姿にびっくり。劇中で結婚式まで挙げていた。ヒロイン役は、
ちりとてちんのA子(佐藤めぐみ)似の美女。今後もチェックしよう。

チェンジリング:
今世紀のイーストウッド作品は残酷なドラマばかりなのだけど、今回のこれは極めつけ
かも。児童誘拐事件だけでもつらいのに、公権力による人権侵害というダブルパンチを
食らわされるのだから。これが20年代のLAを舞台にした実話に基づくものとは。私は映
画秘宝で実際の事件についての記事を先に読んでしまったのだけど、事件の描写は実際
よりも控えめに扱われていた(それでも十分ひどい)。よって本作の焦点は警察権力の腐
敗とその糾弾の方に強く当てられている。昔からアメリカはどうしようもないのだなと
受け取ってしまうのだが(LAコンフィデンシャル!)、それらを乗り越えようとする民衆
への期待というものがイーストウッドが最も描きたいものだろうと思われた。ラストで
ヒロインが刑事と交わす会話と、その後の顛末に、思わず涙がこぼれてしまった。
[2009/02/25 05:44:06]

お名前: w   
続いて邦画。どれもギミック過多な監督による作品。

20世紀少年第2章:
ここからは原作は斜め見しかしてないので、ほとんど内容は知らないに等しい。ただヒ
ロインのカンナと小泉響子は原作によく似ていたような。で、第2章は長時間の割にはあ
まり話は進まなかった。結局ともだちの正体は明かさないし。覆面をしている奴が死ん
だ→復活した、ていうのを映画でやってしまうとあまりにも滅茶苦茶で荒唐無稽すぎ。
小池栄子と今回もARATAは光っていた。まあ次回も見る予定。

ララピポ:
中島哲也の助監督をやった人のデビュー作。脚本も中島哲也なので共通性大。題名は
a lot of peopleの意味。早い話がエロがテーマの群像劇だが、あの「ブギーナイツ」
のような映画を期待したら、とてもそれには及ばない。特にエロの割りには皆胸を隠し
たままなので、「ブギーナイツ」のジュリアン・ムーアやヘザー・グラハムに比べると
覚悟が足りない?登場人物6人のドラマでは、濱田マリのパートがもっとも面白かった。

少年メリケンサック;
クドカン監督作。ロックをテーマにしたドタバタロードムービー。中年パンクパンドの
復活を崖っぷち派遣社員の宮崎あおいが支える、みたいな話。音楽ドラマとしては「デ
トロイト・メタル・シティ」よりしっかりしているし(ZAZEN BOYSの人や銀杏BOYZが楽
曲を担当)、コメディとしても上々。(これまでにも蒼井優や長澤まさみでも実績があっ
たが)今回の宮崎あおいのコメディ適性を存分に引き伸ばしているのがすばらしい。佐
藤浩市は「マジックアワー」を凌ぐ怪演。仮面ライダーカブト出身者では最も不遇だっ
た佐藤智仁(カガ〜ミ)が初めてぐらいの適役。遠藤ミチロウや仲野茂などのパンク界の
大物のカメオ多数。「ニューヨーク・マラソン」のオチも笑えた。
[2009/02/25 04:19:14]

お名前: w   
明日にはこの掲示板も閉鎖。名残惜しいです。

今年のアカデミーは盛り上がったような。俳優部門は大スターたちが獲得し、その中に
ヒース・レジャーの名も。「スラムドッグ$ミリオネア」はオスカーノミネート作では
予告編からは最も面白そうな作品。素直に楽しみ。「おくりびと」はもしかしたらと思
っていたが、いい映画だけど、いかにも外国人に受けそうな作風か。先週末に近所のシ
ネコンで凱旋上映会をやっていたが、日アカの方の賞総なめの結果か満席となってまし
た。

残りの書き込みは今月見た映画の感想で埋めましょう。まずはヨーロッパ系の映画から。

英国王給仕人に乾杯!:
初めて見るチェコ映画。そして久しぶりのフランス映画社配給作。チェコ・ヌーヴェル
バーグの第一人者と言われるイジー・メンツェル監督の最新作だとか。かなり面白かっ
た。なんとゆーか「ブリキの太鼓」や「アンダーグラウンド」に通じる不思議な作品。
チビの主人公がナチや共産党支配下のチェコで調子よく出世したり没落したり。ズデー
テン地方で廃屋に住まわされたり。ちなみに英国王給仕人は主人公ではない。戦時下な
のにブルジョアが豪遊したりエロ三昧で、かなりのおっ○い映画。エロ&反骨というの
が持ち味なのかな。お金が中に舞うシーンは素直に楽しい。裸の傷痍軍人たちが泳ぎ回
るシーンにはかなりたまげた。本物なんだろか。いかにもヨーロッパらしい映画を久々
にみたという印象。

厳重に監視された列車:
「英国王給仕人」のイジー・メンツェル監督の出世作で66年作品。一般劇場上映は今回
が初めてとのこと。白黒で確かにヌーヴェルバーグを思わせる実験的な演出も取られて
いるけど、レジスタンス&エロ&童貞がテーマで重苦しさは皆無の、のんきな青春コメ
ディといった趣。鳩を頭に乗っけた駅長が現れたときは、これがナチスドイツ占領下の
話とは思わなんだ。夜中の駅で主人公の先輩が同僚の女の子とエッチないたずらをする
シーンがなんだか素敵。

ロルナの祈り:
カンヌのご贔屓ダルデンヌ兄弟の最新作。今回も手持ちカメラ主体&BGMなしのスタイル
ながら、ケン・ローチ作品のような社会派サスペンスという新機軸。「この自由な世界
で」と同じくヨーロッパの移民問題がテーマ。形振り構わずの行為のためあまり共感を
得られない女性が主人公、というのも共通点。国籍取得のための偽装結婚は、遠い異国
の話ではないのかも。基本的には先読みしづらいストーリーでかなり楽しめた。終盤の
急展開には驚いた。そしてここで終わるのかという感じ。このラストはハッピーなのか
悲壮的なのかどうか。
[2009/02/25 02:36:03]

お名前: ぱと   
こんばんは、きのうはアカデミー授賞式でしたね。
家にいたのでずっと中継を見ていました。
歴代オスカー受賞者5名が候補者をおのおの紹介していくという趣向は
受賞者今昔とあわせなかなか味わいのあるものでした。
ティルダ・スウィントンのシンプルな衣装が(上がベージュ、下が黒)
長身に映えてようございました。
「おくりびと」観ていなかったのですが、これはいつか観なくては〜
[2009/02/24 18:30:26]

お名前: w   
BBSもあと数日。うーん。

「イングリッシュ・ペイシェント」は未見です。近年のアカデミー賞作品賞では見てな
い作品のひとつ。「銭ゲバ」は凄みをますます増してきました。父ちゃんもみどりさんは
命を落とさずにすむのかな?岡田脚本なので、ラストは風太郎の救済に時間を費やし
そう。

続けて、今年一月に見た映画の感想をごく簡単に。

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー:
ギレルモ・デルトロ最新作。去年ようやく見た一作目も異形愛に溢れていたが、次作は
ほとんど異形だけで話が進んで行き、人間側キャラはおまけ扱い。中盤の森の精との戦
いがある意味クライマックスで、ここは多分にもれず私も「もののけ姫」を思い出し。
エルフの王子・王女や歯の妖精や死の天使などの日本人好みの造形もよい。お片づけで
大喧嘩とかヨハン・クラウスとか猫愛とか笑いました。EelsやまさかのBarry Manilow
が流れる泣き笑いのシーンも絶妙。

永遠のこどもたち:
そのギレルモがプロデュースしたスペイン映画。「海を飛ぶ夢」で女弁護士だった人が
主人公のスピリチュアルサスペンス(?)。「パンズ・ラビリンス」に通じるところも
あるけど、私は「アザーズ」を思い出しました(オチはかなり違いますが)。予想以上
にホラー寄りの展開になりましたが、最後は多くの伏線をうまく回収して美しく悲しい
結末に。無神論者の夫のラストの表情が素晴らしい。

その男ヴァン・ダム:
ジャン・クロード・ヴァン・ダムが「本人」として、落ち目のアクションスターとして
の自我を包み隠さずに出演するというかなり自虐的で奇妙な映画。ストーリーは自国の
郵便局強盗に巻き込まれて更に強盗に間違われて報道されてしまうという(銀行じゃな
くて郵便局というのがまたなんとも)。落ち目でも母国ベルギーでは今でも英雄である
ことが笑いを加速させる。途中、何の脈絡もなくヴァンダムのモノローグが長回しで挿
入されるのだけど、これが最も自虐的で凄かった。ヴァンダムにとって得だったのかよ
くわからないけど、彼の出演作で最も面白く、彼にこれまでに無いほど強く共感してし
まう映画ではあることは確か。

チェ29歳の革命:
「Song for Che」で捧げられた人、チェゲバラ二部作の前編。「あさま山荘への道程」
のような熱く重い映画を想像していたが、もっとクールでドライな作品。予備知識がな
いと見ても判らないとの評判だったが、ナレーションや説明テロップが一切ないので知
識があっても誰が誰だかわからなくなるのは必至。ただこうして淡々とのその人の行動
だけを記録するだけの伝記映画はありと思う。映画で描きたいのは彼の思想ではなく彼
の振舞いそのものなのだろう。国連での演説シーンが面白かった(国際的社会での立ち
位地がよく見える)。

ミーアキャット:
吹替え版で鑑賞。故ポール・ニューマンがナレーションをやるという字幕版を見たかっ
たが県内では上映なし。替わりに三谷幸喜が解説。さすがにBBCだけあって大自然の映
像美には圧倒されるが、カメラが巣穴まで入ったり、蛇や鷲との攻防を接写したりと演
出過多に思えるところも。それでも哺乳類の記録映像というのは可愛くて参る。ただ場
内はガラガラで私と配偶者の二人しか居ない有様だったので、TV番組を見るみたいに映
像に突っ込み入れながら見てしまった。

大阪ハムレット:
すっかり作風が変わった(昔に戻った?)森下裕美の漫画の映画化。「自虐の詩」や「ホ
ームレス中学生」と被るところもあるが、登場人物のなあなあぶりは本作が最強か。森
田直幸は「転校生」や「きみの友だち」とはまた違う凶暴なキャラで熱演。彼が全般的
にドラマをひっぱった。大阪人に扱わせたらハムレットも落語みたいなることもよくわ
かった。終盤の学芸会がもう少しが盛り上がったらと思うけど、かなり満足。

エグザイル/絆:
ジョニー・トー作品を劇場で見るのは初めて。ひたすらスタイリッシュで男気溢れる様
式美の世界で、都合5回の銃撃戦のいずれもが絵画的。「シューテム・アップ」や「ウォ
ンテッド」の漫画的センスの追及と通じるものが。病院のカーテン越しの銃撃と、砂山
を4人が駆け下りる姿が忘れられない。あと「ノーカントリー」「ダークナイト」に並
んでコイントス映画でもあり。どれもコイントスに人の生死を委ねる描写になっている
のがなんとも。

バンクジョブ:
傑作。「アフタースクール」の内田けんじ作品に通じる、複数の当事者が夫々の思惑に
基づく行動を経て大団円を迎えるクライムムービー。伏線に無駄が無いし、面白い。こ
ういう英国らしい映画ってたまらないものがある。実話と断定しているのけど本当かな。
MI5って大変だね。残念なことに鑑賞した時には公開の終盤のせいか映画パンフが品切
れで、今後増刷の予定なしと言われてしまった。そんなこといわれると余計読みたくな
るー。

007慰めの報酬:
賛否両論ですが、映画館でほとんどボンド物を見ない者としては前作同様楽しめた。明
らかにジェイソン・ボーン・シリーズからの影響大で、リアリティ重視で荒唐無稽な部
分はかなり少なくなり、アクションも007史上最も激しい物になった分、(前作から
の)ストーリーの整合性を強く意識するようになったため全体的に地味になったとも。
グローバル企業を悪玉にするところはさすがはポール・ハギス脚本。ボリビアが舞台と
いうのはチェ後編とシンクロ。ただ残念ながらマーク・フォースターを監督に据えた意
義はよくわからなかった。

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで:
これまた賛否両論。予告編を見た限りではとても面白くなさそうだったが、監督はサム・
メンデスだし、ピーター・アイヴァースも褒めているので見てみたが、個人的にはかな
りのヒット。こういう話だとは知らなかったが、これはまさに「結婚生活を船に見立て
た「タイタニック」」で、主演の二人にキャシー・ベイツが出てたのがすでに示唆的だ
った。マイケル・シャノンの出てくる全シーンと、終盤の二人の会話がヒリヒリと胸に
ささる。ラスト・シーンの苦味もわるくない。終幕後に傍のカップルが凍りついて座っ
ていたのに対し、初老の団体が皆満足そうな表情を浮かべていたのが印象的。
[2009/02/23 04:51:15]

お名前: ぱと   
wさん、でしゃんさん、こんばんは。
土日は地区の公民館の催し(その名も「公民館フェスティバル」)があり
今年は運営委員なので模擬店のおでんの仕込みと店番で消耗してきました。
寒い日でしたので好評だったのはうれしいんですけど、400食の仕込みだけでも息切れしそうでした。

さてドラマは「だんだん」「銭ゲバ」を食い入るように見ております。
映画は処分前のレーザーディスクでいくつか。
新作は見る機会がありませんが、「鉄コン筋クリート」映画版は蒼井優が吹替えた
「シロ」が原作とシンクロしてすごくよかったです。
ちょっと古いところでは「イングリッシュ・ペイシェント」(再見)
もっと古い「カッコーの巣の上で」
音楽はもうぜんぜん新しいところと無縁ですが、「ピンク・フロイド ザ・ウォール」再見で
久しぶりにアルバム全曲聴きましたよ。

この掲示板のサービス停止は残念ですが、新しいのを見つけたらトップページに
リンクを貼る予定です。似たようなものが望ましいのですが〜

競馬のほうはあいかわらずさっぱりですが、
ちょっと関連する話題として、山野浩一さんの短編集『殺人者の空』を見つけました(笑)
[2009/02/23 00:14:17]

お名前: でしゃん   
ごぶさたです。
ん? こちら終了してしまいますか…
思い起こせば、最初におじゃましてからは10年くらいは経っているようです。

私は、もう最近は、新譜を新譜として聴くということが、ほとんど無くなりました。
したがって、2008年の私的ベストは選べない、という状況です。
ただ長年、興味の中心にあった洋楽ロックを聴くことが激減したのが大きな傾向です。

ダイワスカーレット参戦でどうなるやら、と思っていた今年最初のG1フェブラリーステークスですが、
あのような事態に。
[2009/02/21 09:36:06]

お名前: w   
最近はアウトドア派(?)で、外出時は元気だけど帰宅してネットに向かうと力尽きる
状態が続いてましたが、遅まきながら調子を取り戻してきた感じです。今さらながら、
書き漏らしていた去年末に見た映画の残りの感想を書き残しておきます。

ウォーリー:
信頼印のピクサーは自ら高くしたハードルを今回も楽々クリアー。毎年違うネタでクオ
リティをキープできるものだわ、と感心しきり。今回は予告編を見た時から相当楽しみ
にしてまして、字幕版と吹替版の両方を見ました(吹替では映画本編内に日本語のロゴが
多数出てきてびっくりした)。前半は宮崎駿的なボーイミーツガール(とはいえロボット
なんで無性だけど)で、後半は「2001年宇宙の旅」のような本格的SFでした。事前情報
では「街の灯」をモチーフにしたと聞きましたが、なるほど確かに前半は無声映画の趣。
スラップスティック・コメディーを思わせるシーンやウォーリーの献身的な姿はまさに
チャプリンのそれを彷彿させます。ロジャーニコルスみたいな曲が流れるシーンは特に
良かったです。世評では前半の人気が高いですが、後半も好きだなあ。興味深かったの
は、機械に自立的思考や感情を持たせる技術開発にはウォーリーから更に700年の歳月を
有したところ。「カッコーの巣の上で」みたいなシーンも笑った。「孤独感とエコ」と
いう現代人の関心事をテーマに持ってきたところは21世紀的か。ただ船長の「生き残る
より生きたいんだ」というメッセージはいかにも古からのアメリカンスピリットだと思
いました。エンディングの曲はPG(第一声だけでわかる)でまさにぴったり。タイトルロ
ールもかわいい。手品師とウサギの短編も良かった。ほめ尽くしです。

リダクテッド/真実の価値:
デパルマによる今流行りのPOVスタイルのフェイク・ドキュメンタリー。予想以上に剛直
球の社会派映画でした。手持ちカメラだけでなく、監視カメラ映像、ネット動画、ニュ
ース番組やドキュメンタリー番組を縦横無尽に繋ぎ合わせて一つのストーリーを組み立
てる試み。タイトルから、検閲により削除された映像集、という位置づけでしょうか。
当初は視点が一定しないことに戸惑いを覚えましたが、登場人物がメインの米兵五人に
固まってからはぐいぐい入っていけました。デパルマらしくない作風だと思ったけど、
よく考えたらPOV物は編集無しの長回しが基本なのでデパルマの得意技の範疇でした。
だからドキュメンタリー風で無名の俳優を使いながらも、実際のところは計算され尽く
した演出なのでしょう。そんな中でいかにも演出だと感じさせられるシーンは「サマラ
で会いましょうの朗読」「フレークによる兄貴の思い出語り」など。ここらはフィクシ
ョンであることを意識させられました。ラストの[本当の民間の犠牲者たち]の映像の数
々には最近のガザ紛争がシンクロ。作風や最後の方の台詞を含めて、なんとも「あさま
山荘への道程」に通じるような後味の悪さや居心地の悪さを覚えました。

地球が静止する日:
「インベージョン」「アイアムレジェンド」に続く有名SFのリメイク。この手の映画は
テーマを無理矢理現代に置き換え無ければならなくて難しいですね。ここでもエコがメ
インテーマになってました。予告で見たときは超豪華そうでしたが、おいしいところは
その予告で出し尽くしていたようで、うーんちょっと物足りなくなってしまう。特にク
ラトゥーさんが脱走して野に放たれてからがもう一つ。キアヌが演じたクラトゥーの演
技自体はよかったです。しかしウィルスミス息子はうざくてうざくて仕方が無かった。
このウィルスミス息子とジェニファーコネリーによる、血の繋がらない親子の情愛がク
ラトゥーさんを揺さぶり地球を救うみたいな話になったのには正直あんぐり。良かった
のは宇宙白蟻の大群に攻撃を仕掛けたけれど〜というあたりか。まあなんつーか、これ
をみて益々クローバーフィールドの評価が上がりました。

ワールド・オブ・ライズ:
単純化するとデカプリオが「キングダム/見えざる敵」に出てたらどうなったかみたい
な話とも。まあFBIとCIAの違いはあるし、こっちの方が現実に有り得てしまいそうには
思えたり(するのはジェイソン・ボーンシリーズの見すぎか)。派手なドンパチはあるけ
ど、見所はCIAとヨルダンGIDの腹の探りあい、GIDのスパイ懐柔術、上空監視などCIAの
ハイテクがテロリストのローテクに出し抜かれる場面、そして拷問シーンか(笑)。デカ
プリオが現地の美女に抱く愛情がモチベーションになっていく様はハリウッドだなあ。
「ラスト・サムライ」かと思ってしまった。デカプリオが彼女の姉に詰め寄られる場面
が印象的で、あの内容を更に膨らませてもよかったかも。ラッセルクローは別に彼じゃ
なくても良いような役に思えてもったいない。

ラースと、その彼女:
前年から待ち望んでいた作品がようやく公開。これは面白い。究極的に内気な童〇青年
ラースがラブドールを恋人だと触れ回り家族や周囲を混乱に陥れるコメディー。インデ
ィーズ映画らしく派手さはないけどなかなか可笑しい。ビアンカ登場シーンには場内大
笑いでした。そして村の人々がビアンカを受け入れるという展開に唸りました。落ちの
つけ方もきれい。アカデミー脚本賞を争った「ジュノ」と同じく一見コメディーながら
考えさせられる内容の作品。小学校で手袋人形を持ち歩いてた友人のこととか思い出し
ました。ポールシュナイダーが意外にも常識人の兄を好演。あと同僚に義姉に精神科医
とチャーミングな女性の多い映画でした。

K-20 怪人二十面相伝:
バットマン+カリオストロの城との下馬評通りでした。割と面白かったんじゃないでし
ょうか。佐藤監督はアンフェアと稲垣金田一シリーズの脚本家の印象が強いけど、こう
いうのも撮るんですね。戦前の階級社会がそのまま残った(という仮定の)近代の風景と
か、ケーキのキャッチシーンとか、寄木細工のからくりとか、様々な趣向を凝らしたデ
ィテールを追うだけでも楽しめました。期待通りに明智を演じる仲村トオルはおいしい。
二十面相の正体は割と早い段階で気付きましたが、原作もこうなんでしょうか?乱歩フ
ァンが怒りそうだ。なんか[「眠れる森」のサンタ]を思い出しました。

特命係長只野仁 最後の劇場版:
えー、ドラマ版のお約束をすべて踏んでいる、という意味では満足できる内容。ただ映
画化した意義は何だったのか?よくわかりません。大阪ロケと博多ロケとスカイダイビ
ングとチェホンマンのギャラぐらいでしょうか。あまりヒットともいえず、テレ朝とし
ては「トリック」や「相棒」に続く優良株だったが宛が外れたかも。個人的には、ウル
トラマン80の長谷川初範がすっかり悪人になってたのが悲しい。

接吻:
初夏に見逃してたこの映画をムーブオーバー館でやっと見られました。妖気の漂うポス
ターにただならぬものを感じていたのですが。いやはや結末にはびっくりしました。私
は女優としての小池栄子は結構買っていて、6年前の「あなたの人生お運びします」から
「人が変わる、又は豹変する」役を演じて切っていました。「大奥華の乱」しかり「義
経」しかり「山おんな壁おんな」しかり。極め付けは「歌姫」で、田舎っぺ女がひまわ
りのソフィアローレンみたいに豹変したときはやられたと思いました。本作はアデルの
アジャーニ級ですね。ここの仲村トオルもまた良かった。あとトヨエツを見捨てた兄を
演じた篠田三郎の冷酷と悔悟の念の交じり合った表情も忘れられないです。

休暇:
これまた春先に気になっていた邦画をやっとムーブオーバー館で見ました。これも奇し
くも死刑囚の映画で、主人公は執行に立ち会う刑務官。映画「13階段」では人をあの世
に送ることの苦しみが描かれていたが、ここにはさらに支え役という激務をする引き換
えに一週間の休暇を得るという話。刑執行に至る刑務官の業務を冷静かつ子細に記録す
ることに心を砕いているようでした。対照的だったのはそれ以外の細かい説明はほとん
ど省略している点で、特に西島英俊演じる死刑囚の所業が全く描かれなかったこと。
「接吻」と同じように無言の面会と、独房に亡霊が現れるのを描かれるのみ。量刑の情
報なしに観客に執行の場に立ち会わせることが狙いなのでしょうか。「接吻」のような
衝撃はないものの、静かなしこりを残す映画でした。あと、なんか温泉に行きたくなる
映画。
[2009/02/21 04:57:59]

お名前: w   
こんばんわ。最近は平日も休日も疲れがひどく、ネットを見てる内に眠りこける有様。
で、ご無沙汰してしまいましたが、残念なことに。
このフォーマットは気に入っていたのですが。。。
残すところ数日ですが、それまではちょくちょく書かせていただきましょう。

映画は、また昨年見た奴で書き残したのがありますが(苦笑)、今年もすでにいろいろと。
先月今月とかなり充実してます。特に「永遠のこどもたち」「ヘルボーイ:ゴールデン・
アーミー」「バンクジョブ」はかなりの傑作。「チェ二部作」「エグザイル/絆」
「その男ヴァンダム」「レボリューショナリー・ロード」「ベンジャミン・バトン」なども
満足です。邦画だと「大阪ハムレット」が面白かったです。

DVDは私もまだ買った奴を見てない。。ツタヤで借りたのや、CATVで録画したものが
溜まっていますのでそちらを優先。2月はアカデミー月間なのでまた旧作で面白そうなのが
いろいろと。赤い風船は映画を見て後で、いわさきちひろの絵本を買いました。
若干イメージが違うけど、切なさはばっちり。

ドラマは「ありふれた奇跡」と「銭ゲバ」がぬきんでた印象。前者は山田太一らしい家族内・
世代間・(学歴・所得)格差間の軋轢がますます顕在化。心配なさそうな八千草薫がなんだか
心配になってきたりして。後者は演出のかっこよさが印象的。全7回なのでさくさく進みます。
椎名桔平もいやらしくて素晴らしい。風太郎の少年時代役は「光とともに」の光くんですね。
前クールの「流星の絆」有明功一(二宮和也)の少年期、もう5年前になる「砂の器」和賀英良
(中居正広)の幼年期に続いて、またしても主人公の不幸な子供時代を好演。
後は「トライアングル」「ラブ・シャッフル」「歌のおにいさん」を欠かさず見てます。
「だんだん」は、よく悪くも先が読めないですね。ずっとほったらかしだった伏線が先週あたり
から回収され始めて(ヘルン先生と琥珀園の高林さんの関係とか、医学生だった石橋とか、
花鶴さん姉さんの禁断の恋とか)ようやく痒いところに手が届きだした感じです。
サブライド社長は平幹二郎ジュニアでしたか。髷が無いだけでぜんぜん印象が変わります。
先日の「天地人」は暗いスタジオ撮影のような変な演出でしたねえ。三池崇史の登場には
笑いましたが。
[2009/02/12 02:38:13]

お名前: ぱと   
ということでえらいことになりました。
この掲示板はプロバイダの最古の型で、その後に出したちゃらちゃらした掲示板含め全廃するみたいです。
書き込む人の住み分けもできて使い勝手がよく、カスタマイズしながらしぶとく使っていたんですが
世の中の流れがブログへ移行してしまったんでしょうか。
プロバイダのブログもありますので、それを試してみようか……
[2009/02/06 00:09:48]

お名前: ぱと   
おっと、これを忘れてはいけませんでした、「だんだん」
サブライドがライ○ドアのアナグラムなのはおいといて、
平岳大(先シーズンは慶喜さんでしたね)はホリエモンと違いスマートですね〜。
[2009/02/04 12:25:55]

お名前: ぱと   
wさん、こんにちは。久しぶりに更新しました。
家にいるとお金も使わず……と思っていたらいろいろ買い込んでしまい大変です。
景気悪化でメーカー人員削減があいつぐなか、家人の会社(私の古巣でもある)も大規模削減とか。
まだ首はつながってますがどうなりますか……

今クールのドラマで欠かさず観ているのは「銭ゲバ」と「天地人」です。
「銭ゲバ」連載時は小学生でさすがに読めず、少年誌にあんな作品がよく掲載
されていたものだと驚くばかりですが、ドラマ版はさすがにソフトな仕上がりですね。
椎名桔平のDV父ちゃんにどんな過去があるのか(漁村の漁師夫婦のように見えなかったので)
そのうち明らかになるのでしょうか。
シャワーを浴びる風太郎がごしごし手を流水で洗い流そうとする場面は
まるでマクベス夫人のようでしたね(わらわの手の血は洗っても洗っても……)
食事の前後に必ず手を合わせ「いただきます」、食器を返す時も「ごちそうさま」
本来の自己と行いとの振幅が激しく動揺の度を高めていっているようですが、
すでに3人殺してしまいましたね。どういう結末にもっていくでしょうか。

「赤い風船白い馬」届いているのにまだ観ていないんですよ。
「刑事コロンボ」セットなどを購入しちゃったり、レーザーディスクをDVDに焼いたりして
時間がいくつあっても足りません。まあ家にいるからできることですね。
[2009/02/04 12:23:27]

お名前: w   
寒い日々が続いてます。インフルエンザが流行っています。極めて景気が悪いです。
それでもなんとかやり過ごそうと日々戦っております。今年は何回温泉にいけるやら。

湯村ツアーはじゃらんサイトの格安プランと路線バスでの往復で、新年ながら結構安上がりで
すみました。湯快リゾートなどがあればもっと安く済むかも。この季節は自力での移動は
危険を伴うので公共交通でだらだらと動くのがよさそうです。

「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」も「ヴィーナス」も未見ですが興味あります。
「赤い風船」DVDはいかがでしたか。

冬クールのドラマも一通り始まりました。はやり食い入るように見てしまうのは
山田太一の「ありふれた奇跡」。台詞回しはもちろん、話の組み立て方がこの人ならでは。
今風ではないけど先を容易に読ませない展開には引き付けられてしまいます。
と書いてしまうのは、この年末年始にチャンネル銀河で「男たちの旅路第三部」
「続夢千代日記」「阿修羅のごとく」などを流しているのを見て喜んで見ていたからかも。

他では「ラブ・シャッフル」「トライアングル」「銭ゲバ」「本日も晴れ、異状なし」などに
多少不安を感じつつも期待して見てます。各局は割と挑戦的なドラマに取り組んでいる中で
「相棒」「只野仁」「必殺仕事人」を揃えたテレ朝〜ABCの安定感も際立ったり。NHKの
「天地人」は妻夫木与六のおっちょこちょいぶりにはらはらしつつ、これが去年の瑛太尚五郎さん
みたいに頼もしくなっていくのだろうなと遠い目を。「だんだん」はさすがにピンクレディー
までカバーしても大人気ていうのにはついていけまへん。介護福祉士と祇園は、二人が歌手を
断念した後の戻り先以上の意味が与えられるのかも心配な感じに。
[2009/01/22 02:48:15]

お名前: ぱと   
wさん、あけましておめでとうございます。
さっそく湯めぐりの旅とは羨ましいかぎりです。
下呂(泊まったのは旅館でなく会社の保養所ですが)と白浜には行ったことがありますが
(白浜は海岸に景勝地もあるし土地全体が派手ですね)
夢千代の里はドラマで見ただけですよ。
移動の景色を楽しみ、お湯に浸かっておいしいものを食べられればテレビも要りませんね〜。

去年の映画では「アフタースクール」「ホット・ファズ」が予想以上、
「20世紀少年」は予想どおり、
「ハプニング」がうーん、といったところ(新作観ていませんねぇ)。

先週たまたま点いていたTVで観た「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」が
永作博美(は名演)、サトエリの怪演がとってもおもしろかったです。
ゲロゲロゲ、と歌いながらどうみても呪い人形のようなマスコット人形を作る新妻永作、
童女のような顔に秘めたある悩み、打ち身擦り傷だらけで朝食を作る姿と最高でした。

「縁の糸」バックコーラスを聴くと本当にこの夫婦はおしどりですね〜。
先週7夜連続で放送していた「みんなロックで大きくなった」はご覧になりましたか?
先週は地区の役員をしているため成人式の準備で夜も出かけて疲れきってしまい、
一番観たかった6夜(ニルヴァーナなどを取り上げたらしいオルタナティヴの回)をハズして大ショックです。
[2009/01/13 09:03:00]

お名前: w   
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
って、もう松の内も明けましたけど。
この正月は夢千代日記の里、山陰地方の湯村温泉に行ってきました。
これまでに何回か行ってますが、今回は正月らしく「七福神湯めぐり手形」を購入し、
通常は日帰り入浴できないような有名旅館を含めて七箇所のお風呂を回りました。
初めて入った「いづつや」では、料理の鉄人に出場したという料理長の実績を称える
コーナーなどがありました。皇室御用達だけあって、かなり立派。展望風呂も○。
朝野屋と三好屋の露天もなかなかの内容。リフレッシュパークゆむらでは冬ながらも水着を着て
混浴を楽しんだり(笑)。下呂や勝浦でもやってましたが、こういう複数施設を回れるような
湯めぐり手形の企画はありがたい。他の温泉地でもやってほしいですね。
城崎や白浜や下呂などに比べると地味で、勝浦や十津川のような湯のインパクトには欠けますが、
よい温泉地だと思います。

このところは達郎@大阪でのディープインパクトの後遺症で彼のライブ盤(二作しかないが)
ばっかりですが、その前まではThe Birds and the Beeの2nd, Kanye Westの新作、キリンジ
のベスト、まりやの「縁の糸」シングル、そしてバーン&イーノのまさかの2ndを愛聴しました。
バーン&イーノは今回は今の彼らの持ち味を生かした、いい塩梅の歌ものになってて、
「ブッシュ・オブ・ゴースツ」を思い出したりしなければ楽しめます。一応、少しだけヘッズ
っぽい曲もありますけど。
[2009/01/10 02:15:28]

お名前: w   
紅白歌合戦が始まりましたが、
目当てのPerfumeとジェロと水谷豊が終わってしまいました。
今年ももうすぐ終わりです。

では年末恒例の今年のベストでも。

今年買った新譜CDのベスト。

Clare & the Reasons / The Movie
Mars Volta / The Bedram in Goriath
Motorpsycho / Little Lucid Moments
Aluminum Group / Little Happyness
Sigur Ros / Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust
Randy Newman / Harps And Angels
Steve Winwood / Nine Lives
Van der Graaf Generator / Trisector
Perfume / GAME
Crazy Ken Band / ZERO

変わり映えしないメンツですが、今年初めて聞いたClare Muldaurにはやられました。
他では年末に聞いたThe Bird and the Beeの2ndも良かった。
まあ、今年はVdGGに尽きるということで。

今年劇場で見た映画のベスト。

ミスト
ホット・ファズ
ダークナイト
アフタースクール
クローバーフィールド
歩いても歩いても
ノーカントリー
落下の王国
幻影師アイゼンハイム
その日のまえに

今年は100本以上の映画を見ましたが、そのせいなのか名作傑作快作の遭遇数が多く、
充実の一年でした。次点は、「ペルセポリス」「フローズンタイム」
「君のためなら千回でも」「トウキョウソナタ」「接吻」などなど
15〜20本ぐらいは挙げられそう。
来年の期待は、1月公開では「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」と「バンクジョブ」辺り。
あと来年のアカデミー賞も楽しみですね。ダニー・ボイル、デヴィッド・フィンチャー、
クリストファー・ノーラン、ダーレン・アロノフスキーなどアカデミー賞向きでは
なさそうな監督が多く名を連ねそうなので。

今年見たTVドラマのベスト。

ちりとてちん
流星の絆
風のガーデン
ゴンゾウ
絶対彼氏
あしたの喜多善男
鹿男あをによし
スキャンダル
薔薇のない花屋
ホカベン

年間通しても「ちりとてちん」が突出してました。民放では秋クールに充実作が多く、
やはりクドカンと倉本聰は他と比べても格の違いを感じます。次クールには山田太一
が登場しますが、どうなるでしょうか。井上由美子も久々に快作だったと思います。
TBSが復活の兆しをみせつつ、日テレが不振の年でした。
ワーストははやり「イノセントラブ」。
来年も面白いドラマにめぐり合えるとよいですね。

では良いお年を。
[2008/12/31 22:16:27]

お名前: w   
大阪フェスティバルホールで真っ先に思い出すのは、なんといってもマイルス・デイヴ
ィスの「アガルタ」と「パンゲア」という至上最高レベルのライブ盤2作です。こんな
名盤を生んだというだけでも音楽史に残したいホールです。あとパープルの「ライブ・
イン・ジャパン」にもここの音源が含まれていたのですね(全部武道館だと思ってました)。
その大阪フェスでの最後のロックのライブということもあり、カメラが二台入ってました。
もしかしたら記念のDVDかTV放送になるかも?ただ山下達郎はライブビデオやDVDは一切
出さない人なので、あまり期待はできないかも。(個人保管用の可能性もあり)

先月の映画鑑賞メモ、最後に邦画分だけをまとめて。

ホームレス中学生:
前半はコメディー、後半はウェットなドラマに。肝心のホームレス描写はよくも悪くも
適当な感じで、「誰も知らない」を見た者にはぬるく映る。あと小池徹平の中学生は勿
論、池脇千鶴の高校生役もかなりきついなと。主人公を田中裕子らが迎え入れるシーン
はよかったです。温かい御飯、温かい風呂の有り難みは十二分伝わりました。いしだあ
ゆみの登場シーンが意外なほど短かったのは結構不満。イッセー尾形の父親役は、こい
つが最近まで消息不明だった野郎かと苦々しい思いで見てしまいました(ほど好演)。

ハンサムスーツ:
予定調和コメディー。整形手術でなく着脱可能なスーツでハンサムになる→可逆性のあ
る変身願望、という設定からも予想されるオチに忠実でブレのないストーリーでした。
谷原章介の顔芸が見物で「ラブコン」辺りが楽しめた女子にはストライクじゃないでし
ょうか。テーマソングの「マイ・レボリューション」は小室事件のお陰で妙にタイムリ
ーとなった感じ。「モップガール」視聴者としては谷原・北川が顔を合わせるワンシー
ンだけで満足。

まぼろしの邪馬台国:
散々な世評ほどは酷い出来ではなかった。なんでこの映画を堤幸彦が手掛けることにな
ったのかよくわからないけど、前半を見た限りでは「フラガール」、後半では今村昌平
物をやりたかったのかな。堤流ギミックは抑え気味(竹中の怪演と、終盤の幻の邪馬台
国シーンは流石にアレでしたが)ゆえ「TRICK」や「自虐の詩」のノウハウはさほど行
かせず。まあ「スシ王子」よりは明らか真面目に撮ってたけど。まあ、吉永さんを美し
く取れればそれでよかったみたいなところも。相対的に他の出演者、特に窪塚洋介の扱
いは酷く、駅の別れのシーンなど何の意味もなかった。そういえば冒頭の火事も意味な
かったなあ。それから邪馬台国が島原にあったと断定していいんでしょうかね。
(結局けなしてるな。)

その日のまえに:
これは凄かった。闘病感動物を想像したらビックリ仰天の、大林宣彦ワールド全開映画。
家族や友人の死をメインテーマにしつつ、サブテーマとして宮沢賢治のあの「永訣の朝」
をベースに彼岸と此岸の交歓が起こる、みたいな凄い話に。ある種トンドモなんだけど、
「風のガーデン」にグッと来た私はここでも胸を打たれてしまったんだなあ。ラストな
どは不覚にも涙が溢れそうに。不思議なことに「風のガーデン」と「おくりびと」と本
作はどれも[肉親の死]というヘビーな題材を扱っているにも関わらず、締めっぽく無く
て寧ろ爽やかな印象すら受けてしまう。そしていずれも音楽が雄弁にドラマを語る。さ
らに言えば三作ともチェロが出てくる。この偶然はなんなのでしょうか?「おくりびと」
との共通性では、山田辰夫と先日無くなった峰岸徹が出演。「永訣の朝」に(本物の)
クラムボンがメロディを載せた曲を[賢治の妹とし子]がセロ弾きのゴーシュ風に歌うい
かにも大林なシーンがあり、酷く感傷的なんだけどどうにも心に残ります。

ハッピーフライト:
JAL協賛の「フライング・ラビッツ」が「アテンション・プリーズ」クオリティであるの
に比べて、ANAのこちらは期待通り「GOOD LUCK!!」クオリティ。「GOOD LUCK!!」がエ
ポックメイキングだったのは、操縦士やCA以外の職員(具体的には整備士)に注目した所
で、本作はやはりその延長上にあり、飛行機を飛ばす際に関わる大多数の人物の平常時
と有事の振る舞いを軽妙かつ精緻に描いています。航空好きには堪らないものがあるで
しょうね。管制室の描写などは「ユナイテッド93」の影響もあるかも。予告からメイン
と思われたCAはトラブル発生後は比較的脇役だったかも。フジテレビはこういうグラン
ドホテル形式というか、集団で一つのミッションに取り組むドラマが本当に好きなんだ
なあと実感。あとコンピュータが使えなくなったときに、ベテランによるアナログな職
人技の出番が来るところもお好き。中ではディスパッチャー役の肘井美佳(魔戒騎士
GARO!)と岸部一徳のパーツが良かった。田畑智子によるグランドホステスの話も上手
い。でもこの映画を見て、修学旅行の女子高生のように航空会社に憧れることは、残念
ながら思えませんでした(激務すぎて)。

GSワンダーランド:
これは「パッチギ!」の冒頭のオックス(「スワンの涙」の!)のライブシーンを一本
の映画に引き伸ばしたような作品。で、これも「パッチギ!」を見た後だと熱気不足に
感じるかな。音楽コメディとしてみても「デトロイト・メタル・シティ」と同レベルか
といったところ。栗山千明を男として扱えってのはどだい無理な話。ただ音楽面につい
てはかなり研究されており、この映画のために筒美京平&橋本淳コンビに楽曲(オック
スと同じ)を提供してもらったり、著名GS研究家がアドバイザーになったりして、現時
点からのGS再評価をある程度捉えた内容になっていました。であれば、もっとマニアッ
クな方面に振り切れてもよかったのではないか、と「カルトGSコレクション」のCDを聞
いて喜んでいた私などは思ったり。「パッチギ!」で男を上げた高岡蒼佑がここでも早々
にGSに見切りをつけニューロックに流れた嫌な先輩役で存在感を見せました。あと元タ
イガース岸部一徳の登場シーンはどれも面白かった。

超ウルトラ8兄弟:
2ヶ月遅れで鑑賞。過去のウルトラシリーズを一様にパラレルワールドとして扱うという
荒業で、メビウスと共演済の昭和のウルトラ兄弟(の一部)と、他の平成ウルトラマン(の
一部)を共演させた豪華企画。パラレル設定のおかげで、過去の主人公とヒロインが夫婦
になっているという往年のファンにとって嬉しいようなめまいを覚えるような状態に。
ダンとアンヌが、郷秀樹とアキが、北斗と南が夫婦になっているだなんて(感涙)。映
画の舞台となった横浜市が全面協力で、赤レンガ倉庫や港が見える丘公園といった名所
が登場しまくり。最近様々なスキャンダルで紙面を賑わす現市長が陣頭指揮を執るカッ
コいいシーンまで入ったりなんかして。出たがりというのも考え物。

私は貝になりたい:
ぱとさんが触れていた「戦争戦犯もの」が相次いだのはこの映画の公開がきっかけなので
しょうか。中居正広が3年前に司会を務めたTBS50周年記念特番で、一番最後に「皆さんに
みてほしい」といってフランキー堺版をダイジェストして流していたのを見た時から、こ
うしたリメイクが作られるだろうと確信していました。監督は予想通り、TBSで中居主演
でリメイクした「砂の器」を手がけた福澤克雄。この人は「白い影」「砂の器」「さとう
きび畑の唄」「広島 昭和20年8月6日」そして「華麗なる一族」と、"昭和の悲劇の再現の
追求"にとことん情熱を傾けてきており、今回の映画が正にその集大成となった観。今回
も、大時代的で大仰な音楽、光と水と花に拘った美しいロケ映像(野村芳太郎の「砂の器」
を今回も意識したか)、昭和の再現に命を賭けたと思われる数々の小道具やセット(特に
巣鴨プリズンは記録写真のそれによく似ていた)など、福澤演出の特徴が満載。平野俊一
とならんでTBSの演出家では極めて記名性が強い人です。ストーリーは誰も知っている通
りに進んで行きましたが、終盤の[処刑]シーンはちょっと「[ダンサー・イン・ザ・ダー
ク]」が入ったかなとも。中居は俳優としては器用じゃないし、特に声はどうにも貧弱だけ
ど、大幅の減量の成果で戦時中の人らしさは体現していたし、最後に鬼気迫る表情を見せ
てくれたおかげで、この監督が彼にこだわり続けた意図が伝わりました。フランキー堺版
を見ている人には勧めませんが、見ごたえはあったと思いました。

青い鳥:
学校内のいじめを題材にした、これまたヘビーなドラマ。ただ「いじめにどう立ち向かう
か」や「どうすればいじめはなくなるか」という社会的課題ではなく、「図らずも人を傷
つけてしまった人は、どのようにして生き続けていくべきか」という自分自身の問題とし
て捉えていこうというところに真摯な独自性を感じました(少なくともいじめは永久にな
くならないと途方にくれるばかりであった「わたしたちの教科書」や「ライフ」とは異な
るアプローチ)。そして簡単に反省したり、性急に答えを求めたり、画一的な結論を導い
たりすることに異を唱える吃りの先生(阿部寛)の姿には説得力があり、またそれ故は決
して簡単に答えは見つからないが、でもだから各自で自分自身を見つめ考えていくしかな
いと説いていくところに現実味を覚えます。多分に説教くさいし、いじめの当事者たちも
ナイーブすぎるかなと感じる面はあるものの、大人と子供の間でこうした真剣な対話を求
めるドラマはあって然るべきと思いました。クライマックスの阿部寛と本郷奏多が対峙す
るシーンは見ごたえがあり、特に本郷奏多の繊細な演技は素晴らしく、(「風のガーデン」
で久々にその存在感を見せ付けてくれていた)神木隆之介をも追い越したかと思ってしま
うほど。演出も予定調和を丁寧に廃するなど、作り手の真剣さが伝わる良いドラマです。
[2008/12/31 05:27:24]

お名前: ぱと   
wさん、こんにちは。
大阪フェスティバルホールで一番印象深かったのはPOLICE(ゼニヤッタモンダッタの頃)。
閉鎖なんですか!立地もよく職場から近かったので気に入っていたんですよ。
達郎サプライズゲストはやはりあの方ですか。
そういえば、FMで恒例の○○放談も聞き逃してしまいました……
今年は最後の最後に番狂わせがあり、まだいまいち調子が出ませんが
私もVdGGを生で見ることができたしまあよいとしよう。
[2008/12/30 10:14:18]

お名前: w   
昨日の有馬記念は散々でしたが(なんで今年の競馬は得てしてああいう馬が2着に突っ込んでくるんですかね)
そんな落胆気分のまま、大阪フェスティバルホールでの山下達郎公演を見てきました。
生で見るのはよみうりホールでのアコースティックライブ以来、実に5年ぶり。
大阪フェスでも10年前に見たことがありますが、ホールの音響の素晴らしさとオーディエンス
の反応の良さから、もう一度ここで見たいと思っていました。達郎自身も最も気に入っていた
ホールだったそうで。
しかし残念というか、ビルの建替えにより、今年最後で閉鎖が決定。奇しくも昨日の山下達郎が
(一般公演では)最後のコンサートになったそう。山下達郎のツアーも大阪フェス閉鎖に合わせて
決行されたとのこと。達郎もライブ中に毒を吐きまくってました。「○○○○の馬鹿野郎」とかなんとか。
なのでツアーは始まったばかりなのに、ほとんど千秋楽に等しい状況。
演奏も歌も音響も素晴らしかったが、はやり大阪の観衆の熱さのお陰で大いに盛り上がりました。
曲も他の公演より多めだし、アンコールゲストで[竹内まりや]が出てきたりして。まじで千秋楽
じゃないのかという最高潮に。その後はコンサートも終わって客電が付いても拍手が鳴り止まず、
もう一度山下達郎が[夫妻]でステージに戻ってきて、とどめの1曲を歌って終了。達郎は声も
衰えなしで文句なし。実に3時間半で28曲、灼熱のライブでした。大満足すぎ。昨晩はしばらく
興奮状態で寝られませんでした。なんかやかいうて今年は競馬も当たらないし、いろいろしんどいことが
ありましたが、VdGGも見れたしいい年だったということで、これ以上何も言えねえです。。。
[2008/12/29 09:45:44]

お名前: w   
× メメイレス → ○メイレレス この間違いは何度も繰り返してしまう。すみません。

明日は有馬記念。メイショウサムソンが最後の雄姿をどう飾るかだけを注目します。

先月見た映画の続きです(しつこい)。今回は洋楽ドキュメンタリーばかり集めまし
た。どれもおっさんばっかり。一つだけ今月見たのが混じってますが。

ルー・リード/ベルリン
まずはルー・リード。彼の初期の名作アルバムの全曲を演奏した企画ライヴの記録。
このアルバムの楽曲はコンサートでは封印されていて今回が初演奏なのだとか。舞台
演出を務めたのは「潜水服は蝶の夢を見る」のシュナーベル監督。ライブ映像に合わ
せて流されるイメージビデオにはキャロライン役(!)として「潜水服」で主人公の
奥さんを演じたエマニュエル・セニエを起用。私はロッカーとしてのルー・リードの
ファンで、80年代に見たライブにはとても感動したし『Blue Mask』辺りは今でも愛
聴してます。それに比べてこのアルバムの曲をじっくり聴くのは実に25年ぶりで、か
つては陰鬱な印象ばかり受けてました今では意外と落ち着いた気分で聞けました。
「Lady Day」「The Kids」「The Bed」「Sad Song」は改めて名曲だと再認識しま
したし、トータルアルバムなのでこうして一気聞きすると良さを感じる。他には
「Rock Minuet」もよかった。この手の映画では珍しく歌詞の字幕がついてました。
こういうアルバム企画ライヴ映画っていいかも。アーサーとかオペラ座とか眩惑のブ
ロードウェーとかもあれば見たいすね。フェルナンド・ソーンダーズが健在なのが嬉
しい。Antony & the Johnsonsのアンソニーも期待通り登場。

ザ・フー/アメイジング・ジャーニー
ザ・フーの来日にタイムリーなドキュメンタリー。フーだと「The Kids are Alright」
という名ドキュメンタリー映画がありますが、あれより約30年が経過しているので(バ
ンドとしてはほとんど解散状態だったが)、その後の出来事や事件、後進からの再評価
(Sting, the Edge, Eddie Vedder, Noel Gallagherらがコメント)が加わり、一バ
ンドのクロニクルものとしては更に充実した内容になりました。神格化も進んだとい
う観もありますが。でもこういう映画は楽しい。ハイ・ナンバーズ時代のクリアーな
映像が現存しているのにはびっくりしたし、「ライブ・アット・リーズ」の映像も。
初期も楽しいし、『フーズ・ネクスト』や『四重人格』の音には熱くなるし、初めて
買ったアルバム『フー・アー・ユー』の頃の映像には興奮。破壊的なライブシーン、
ロジャーとピートの対立、マネージャーとの確執、キースの破天荒、ジョンの破滅、
解散と再生。見所満載です。ザ・フーは結局一度も見てないのですが、やはりジョン
が生きているうちに一度見たかったなと。

ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト
監督がスコセッシで、NYビーコンシアターでの実況録画ということで話題の映画。スト
ーンズはこれまでに5回ぐらい来日公演を見ましたが、すべて東京ドームでなので、双
眼鏡or巨大スクリーン越しの姿しか見てないし、音は割れたり籠ったりの状況での鑑賞
なのでコンサートとしては不満(イベントとしては大満足)でした。ですんでこの劇場
ぐらいの広さと音響でストーンズが見られるのは羨ましい限り。さすがに視覚的にはア
ップになると顔の皺などは誤魔化しが聞かないけど、演奏内容やミックの激しい動きな
どは初めて生で見た20年前とほとんど変わらなく見えるのだから恐ろしい。会場のせい
か、派手な楽曲より中期の佳曲が多く取り上げられ、「Loving Cup」「Live with Me」
「Far Away Eyes」「You Got the Silver」は嬉しかったし「Shattered」なんてこん
なによかったかなと。ゲストでは結構太っていた(そして終始楽しそうだった)Jack 
Whiteよりも、これまた未だに現役なのが信じられないBuddy Guyの印象が強かったです。

ヤング@ハート
マサチューセッツにある、ロックを歌うじいさんばあさんだけの合唱隊を追うドキュメ
ンタリー。年寄りなのにクラッシュやJBやらトーキングヘッズやらソニックユースやら
を歌うんだからどれほどエキセントリックな人々かと思ったら、普段はクラシックやオ
ペラを愛する年相応の普通の人ばかり。なんか合唱隊指揮者の趣味を押し付けられるよ
うに端からは見えたりしましたが、みなさほど嫌がっておらず積極的に歌い続けて、歌
を自分たちのものにしてるのがなんとも不思議。洋楽て様々な世代が歌ってもそれにあ
うような普遍性があることを重い知らされました。練習やコンサートの合間に彼らによ
る「Golden Years」(D.Bowie),「Road to Nowhere」(T.Heads),「Stayin' Alive」
(Bee Gees)などのビデオクリップが挿入されるのですが、各曲ともオリジナルとは違う
意味合いになっているのが面白かったです。そして仲間の死後に或るところへの慰問で
歌った「Forever Young」(Dylan)があまりにも感動的でした。
[2008/12/28 03:48:05]

お名前: w   
かなりのご無沙汰です。すっかり年の瀬ですが、仕事と遊びでいろいろと忙しく。

先週末は神戸のミニシアター「シネカノン神戸」の閉館直前の記念上映を見まくり。
「運命じゃない人」「ゆれる」「歩いても歩いても」「誰も知らない」「パッチギ!」
「フラガール」といった00年代を代表する邦画の傑作をまとめ見しました(すべて再見
ですが)。どれも余韻の残る名作でしたが、中でも「ゆれる」のインパクトは今でも夢
に出そうなぐらい。はやり二度の面会とラストシーンが最高です。

それから「ミスト」「ホットファズ」「ダークナイト」という(個人的に)今年を代表
する名作3本のDVDを買いました。まだ未見ですが楽しみ。年末にならったらじっくり
見ます。「ホットファズ」DVDに字幕トラブルがある(仕様とのこと)のが気がかりで
すが。

さて(笑)、先月見た映画の感想の続きを。はやり先月は見すぎたかな。
今回はエンターテイメント系の洋画から。

レッドクリフ Part 1:
北京五輪イヤーの最後を飾るに相応しい超大作。「赤壁」が始まる前に終ってるやな
いか!というブーイングは私も飛ばしたものの、結構楽しみました。時代劇というよ
りもアジア版ロードオブザリングみたいな合戦絵巻。黒沢映画にはとても盛り込めそ
うにないハッタリ描写(飛んで来た槍を馬上でむんずと掴んだりとか)がいちいち決
まるのが中国〜香港作品のアドバンテージか。とはいえチャン・イーモウ作品みたい
にほとんどギャグのワイアーアクションとまではいかないので、節度ある演出て感じ
(?)。三国志というとNHKのジュサブロー人形劇で馴染んだ世代としては関羽や張
飛がイメージ通りであった反面、肝心の劉備玄徳のキャラがあまり立ってないのは残
念。まあ蜀より呉がストーリーのメインになってるんで仕方ないか。一応の主役の周
瑜(トニー・レオン)と諸葛孔明(金城武)が琴をスライドギターみたいにしての演奏バ
トルに興じて心を通わせるシーンには大笑い。あとまるでサッカーのリフティングと
化した蹴鞠とか。続編も期待してます。

かけひきは、恋のはじまり:
ジョージ・クルーニーによる1920年代のアメフト黎明期を舞台にしたスポーツコメデ
ィー。野球の「ナチュラル」、競馬の「シービスケット」と重なる時代背景で、しか
も音楽担当がその二作と同じランディ・ニューマンが手掛けることもあり、大いに期
待したのですが〜。そこそこ楽しめましたが、タイトル通りスクリューボール・コメ
ディーに色目を使ったせいか、古きよき時代に思いを馳せるにはやや中途半端。ライ
バルとの最終決戦はもっと盛り上がらねば。あと主人公の悲劇性がちと足りないかも。
ヒロインもレニー・ゼルウィガーよりはスカーレット・ヨハンセンぐらいを手配して
ほしかったとも。ただジャグバンドやラグタイムを基調にした劇伴はかなりの出来で
したし(上の二作よりよかったかも)、ランディニューマン自ら出演して、酒場で喧
嘩する連中をピアノを弾きながら瓶で殴り付けるシーンを見れただけで元を取ったよ
うな気分です。

トロピック・サンダー史上最低の作戦:
これは笑った。ビッグバジェットのハリウッド底抜け超大作制作に纏わるブラックコ
メディーだけど、なかなかにタチが悪い。冒頭の(メジャー他社の)映画のトレーラー
のパロディもさることながら、本編では映画作りに関わるあらゆる人物が容赦なくコ
ケにされていて痛烈。特にベン・スティーラー監督自身が演じるところの、演技派転
向に失敗したアクションスターの扱いは辛辣無比。役者ではアイアンマンとは全然違
うキャラで現れたロバート・ダウニーJr.がかなりの演技力を披露。珍しくヘタレな
役のニック・ノルティもおいしい。あと映画世界の中で唯一まともな人間だったマシ
ュー・マコノヒーもいい。ジャック・ブラックはいつも通りのシモネタ演技。そして
影の主役と呼ぶべきトム・クルーズ!ここでの役作りには圧倒されること請け合い。
彼の代表作として語り継がれるかも(ご本人は不服や否や)。それにしても朝の「めざ
ましテレビ」にて彼の登場シーンを上映前に見てしまったことが悔やまれる。ネタバ
レすんな、軽部め〜!

ブラインドネス:
フェルナンド・メメイレス最新作。設定からは盲目ウィルスが蔓延する版「ハプニン
グ」てな話かと予想しましたが、病気の原因などはさて置き、その極限状況に陥った
人間どもの醜き有様を俯瞰描写しつづけるといった「ミスト」+「トゥモローワール
ド」+「バベル」みたいな映画でした。厳しいシーンの連続でスリリング。見終わっ
た時にはかなり疲れました。恐らくブラインドネス=無知蒙昧のメタファーと思われ
る展開なので、いかにも議論を呼びそう。そして様々な人種や世代が登場するのは「
バベル」のようなグローバリズム時代の寓話にするのが狙いでしょうか。収容所内で
唯一目が見えるジュリアン・ムーアを中心に話が進むのは、観客は盲人にはなれない
以上、仕方がないのかな。ただ光が視界に充ちてホワイトアウトのような感覚の内に
ブラインドネスに陥るといった演出はよかったです。日本代表の伊勢谷と木村佳乃は
恐ろしく英語が堪能で、このまま洋画中心で活躍した方がよいのではと思いました。

1408号室:
スティーブン・キング原作物として「ミスト」とともに去年から心待ちにしていた映
画。期待通りに面白かったです。怖かったけど、それ以上に大笑いしてしまいました
です。キング物映画としては(大好きな)「シャイニング」よりは、(微妙な)「クリス
ティーン」と「ペット・セメタリー」辺りが思い出されました。ジョン・キューザッ
クの慌てふためきぶりにはいつもの事ながらも感心。やっぱりサミュエル・L・ジャク
ソンが支配人をしているホテルに泊まったらタダでは済みませんわね。怖かったのは
[カーペンターズが突然鳴るラジオ]、一番笑ったのは[ビデオチャット映像が勝手に
変えられたこと]。ただラストはちょっと締まらなかった感じ。
[2008/12/24 03:31:05]

お名前: ぱと   
wさん、こんにちは。
岸辺シローのCMではないけれど「金はない、時間はある」生活を満喫(だらだら)しております。
今のところ大丈夫ですが、今年はインフルエンザ大流行の兆しとか。
ワクチン打たなきゃでしょうか……

ドラマはいよいよ父子の和解(しみじみ)「風のガーデン」が大詰めを迎えようと
していますね。生前葬にはびっくりしましたが、春歌めいた童謡の替え歌があったり
やたら暗い感じにはならないのが救いでしょうか、それでも終末は徐々に近づいて
いるわけで……

ARATA主演の「最後の戦犯」黒木メイサ主演「川島芳子」
今月は戦争戦犯ものが多いですね。
戦争や戦犯ものは重いですが、嫌いではないのでつい観てしまいます。
川島芳子の養父となった浪速のヒヒ爺ぶりはさすが平幹二郎。
息子(「篤姫」で慶喜を演じていますね)にはまだまだ負けません。

映画がぜんぜん観られないのでこんなところでお茶を濁しております。
今週は町田康が三日連続で中原中也の足跡をたどる番組の再放送を見ましたが、
これがなかなか味わい深かったです。(こだわり人物伝)
[2008/12/09 18:59:31]

お名前: w   
こんばんわ。もう師走です。早いものです。今年は目が回るように日が過ぎていきます。
ここのところ風邪を引いてひっくりかえっておりました。辛うじてインフルエンザではないよう
ですが。皆様も体調にはお気をつけて。

さて、11月の話ですが、今までになく話題作が豊富だったため、めちゃくちゃ映画を見てました。
一回では書ききれないので、何回かに分けます。

まずは、硬派&シリアスな作品から。

12人の怒れる男:
ニキータ・ミハルコフによるシドニー・ルメットの超有名作のリメイクです。関東では夏にすで
に上映済でしたが、やっと神戸で公開。話の設定はオリジナルと全く同じくで、少年犯罪を巡る
陪審員による室内劇なのですが、舞台を現代ロシアとしたことで、チェチェン紛争を筆頭とする
多様なロシアの民族的・文化的な問題点がとてもわかりやすく伝わってきて、非常に興味深かっ
たです。ある地方のある時代の精神風景を浮かび上がらせる上で、とても使い勝手のある設定な
のだなと改めて感心した次第です。しかしどの陪審員もキャラが濃い。中でも墓堀りで成り上が
ったイケイケ親父が気に入りました。ミハルコフ自身も陪審員長役で出演し、なかなか格好よい。
あと、映画館からは鑑賞プレゼントとして裁判員制度の冊子を渡されました。しかも二冊も!

その土曜日、7時58分:
上記のシドニー・ルメットの最新作。大ベテランなのに「狼たちの午後」や「ネットワーク」と
いった70年代の名作群を彷彿させる作品を出してきたのには脱帽。冒頭はその「ネットワーク」
の終盤のような、アカデミー受賞者同士による激しい濡れ場から始まり、一体どうなることかと
思ったら「狼たち〜」を思い出させる間抜けな計画に基づく犯罪に向う。しかし犯罪サスペンス
と思わせておいて実は…という映画。最後は壮絶な結末で唖然としました。演出は「バンテージ
・ポイント」か「運命じゃない人」のように時制や主人公が縦横無尽に入れ替わり、目まぐるし
くも先を読ませない展開で多いに楽しませてくれました。主人公のフィリップ・シーモア・ホフ
マンがいかにも自信過剰な序盤から徐々に崩壊していく様は見もので、テーブルの小石をぼろぼ
ろと落としていくシーンがなんとも味わい深かったです。弟役のイーサン・ホークの情けなさも
絶品。アルバート・フィニーは「ビッグフィッシュ」と同じく息子と心が通わない父親役でした。

この自由な世界で:
ケン・ローチの最新作。これまた関東では夏上映されたのが関西では2週前にやっと公開。この
時差は何?話はケン・ローチのパブリックイメージ通りの社会派ドラマ。今日本で大問題となっ
ている日雇い派遣(しかも対象は外国人労働者)のロンドン版。まるで「女工哀史」か「蟹工船」
かというテーマなんですが、昨今の不景気なニュースが頭を離れないため遠い世界のことと思え
ず、かなり引きつりながら見ました。もし自分が路頭に迷ったら、この映画の主人公のように
「自由な世界」で全てを敵に回して暴走するか、「トウキョウソナタ」のように奈落と隣り合わ
せの中で生きるか、いずれにせよ辛い浮世を過ごすことになるのは免れないのかも。この映画で
英国に出稼ぎに来るポーランド人の多さと、その待遇の悪さを実感。あとどうでもいいけど、
自分がテレビを見たいばかりに子供に出前ピザを取りに行かせる母親は罰があたって仕方なしと
思ってしまいました。

BOY A:
これも少年犯罪をテーマにした社会派なのですが、うーむこれは、と唸ってしまう問題作でした。
長期の服役を得て保釈された英国の或る元少年犯罪者が、ソーシャルワーカーの庇護の下で別の
名前を得て新しい人生を歩もうとするところから始まり、それまでまるで無菌状態に居た若者が
戸惑いながらも少しずつ世間の中に溶け込み、愉快な仲間や恋人を得て人生を謳歌していくが、
しかし…というドラマ。結構緻密な構成で青春映画の世界に生きる現在と、不穏な悲劇を予感さ
せる過去とをクロスさせながら進む流れなので、彼の犯した犯罪の具体的内容は最後の方まで判
らないようになってます。ですので終盤の展開にはかなり痺れました。とりわけ主人公が命を救
った少女からの手紙には胸を打たれました。被害者側への配慮があまり無いのが気になりました
が、多分意図的でしょうね。「12人の〜」にも通じますが、人を裁くこと、赦すこと、償うこと、
そして過去を断ち切ることの難しさを痛感されられる話でした。
[2008/12/05 03:53:48]

お名前: w   
こんばんわ。すっかり寒くなりました。この辺はまだ紅葉も本格化していないにも
関わらず、早くも冬の雰囲気になりつつあります。こんなときにはそろそろ温泉詣でを
再開しようかなとも。冬の和倉はよさげですね。山中、山代といった加賀温泉郷は
あまり個性がないのですが、それより北方の金沢市内にはなかなかの温泉銭湯がある
ようなので、いつか訪ねてみたいものです。ちなみに関西では神戸、西宮、尼崎、堺、和歌山
がハイレベルな温泉銭湯所在地であります(^^)

APとPHの誕生日をスルーしてしまいましたが、実は家庭内のデジタルメディアに危機が訪れ、
この間はひっくりかえっておりました。具体的には録画したDVD-RWから番組がなくなったり
(残時間は変化なし)、MD録音ができなくなっていたり。そのため、「だんだん」の最初の
31話分が全部消え去り(!)、サンデーソングブックもヘレン・ミラー特集の録音失敗して
しまったり。天皇賞やアルゼンチン共和国杯ゲットの喜びもふっとびました。。。
(天皇賞といえば、鈴木慶一氏も的中したそうな。人気サイドでしたケド)
デジタルメディア移行の落とし穴にすっぽり陥ってしまった感じです。バックアップには
くれぐれもお気をつけください。

CDは大丈夫だろうか。。。新譜では、John Legendの新作の他に、これも大分前に発売されて
いたけど最近になって聞いたClare & The Reasons『The Movie』が極めて良く、
このところ愛聴してます。とてもジェフ・マルダーの娘とは思えない音楽で、Rufus Wainwrightと
Slapp Happyが融合したような世界に浸ってしまいました。

あと、雑誌ストレンジデイズのサイズがA4に変わったことに最近まで気付きませんでした。
新しい雑誌が出たのかとスルーしていたらそれがストレンジデイズだったという始末。
別冊宝島(音楽誌が書かないJポップ批評シリーズなど)を連想させるリニューアルであります。
[2008/11/19 03:44:50]

お名前: ぱと   
wさん、こんばんは(だいぶ間が抜けてますが)
気後れして売店にも入れなかったK賀屋……
和倉の源泉は熱かったですね〜、さらに湯の塩辛いこと。
「第一号源泉」「第二号源泉」と掘削年代順に番号がついていて、
「源泉からもっとも近い宿」を売り物にしている旅館もありましたね。
温泉は火山国の醍醐味、しかもかけ流しというぜいたくに浸って大満足です。

Pascal ComeladeはPHやThe Residentsも参加しているPolnareffトリビュートアルバムで
演奏を聴くことができますです。
ヘタウマなのかヘタヘタなのかわからないですが、気楽に流せるBGMとしても重宝するんですよ。
トイピアノを多用するようになった70年代半ばまでは、なかなかとんがっていたみたいですね。

映画のほうは秋になって新作はサッパリでして、TV放映中心。
そうそう『赤い風船』はDVDを予約しておりますので、年末のお楽しみです。

ドラマは先週初めて「ジャッジII」を観たほか「風のガーデン」
あと王道「だんだん」くらいです。
マナカナは微妙に声も違うんだ〜、と最近ようやく気づきました。

今月初めとこの15、16日は帰省しておりまして、特に先週末は車でしたので
車載CDはPugwashとたまのベストアルバム。
[2008/11/17 18:55:02]

お名前: w   
おお、和倉ですか。いいですね和倉。私もこの夏に初めて和倉まで行って来ました。
巨大旅館が立ち並んでいて思ったよりも活気がありました。もちろん泊まったのは加
○屋、ではなくて民宿でしたけど。でも加○屋の土産物売り場ではちゃっかりお土産
を買ってしまったりして。和倉の泉質は比較的地味な加賀温泉郷(山中・山代・片山
津・粟津)に比べると強い個性があってよろしいです。加○屋のそばの源泉公園で源
泉を味見したら物凄くしょっぱくて不味かったのだけど、掛け流しと称していた宿の
お湯はそれよりは味が薄く、温度調節等のために加水してるようでした。総湯は循環
併用式だったでしょうか?加水なしの源泉そのままに(ただし温度は冷まして)に入
れるところがあればよいですね、って湯当たりしまくりそうですが。

「だんだん」は都をどりが始まりましたがなんだか不穏な雰囲気に。早くも三角関係
に突入の予感。レコード会社の人もデートしまくりでどんだけ暇なのか。まりやの曲
のカバー予想としては無難なところで「元気を出して」か渋いところで「人生の扉」
あたりを想定していたけど、レコード会社の人に「けんかをやめて」を歌わせる場面
もありうるか(笑)。

パスカル・コムラードって、80年代に聞いたことがあるようなおぼろげな記憶があり
ます。かわいいアンビエントという印象で。女優の緒川たまきが愛聴しているという
話も(なぜか)覚えています。

今月見た映画の感想を。今月も充実作いろいろ。

イキガミ:
漫画原作物でこれも原作未読。「マジックアワー」からヒットが続く東宝作品では全
体的に極めて地味な印象を受けました。内容は典型的なディストピアものであり、法
の下で一定数の若者の命が奪われるといういかにもSF向きの設定。でもここでは設定
そのものではなくて、それを前提とした個々の人物のドラマに焦点にあてたオムニバ
スとなっている点が新しいというか。「ロス:タイム:ライフ」の「1984」版という
か。松田翔太はイキガミを配達する役人であり、あくまで普通の人間。そういうキャ
ラに死神の役割をさせるというのがこの話の最大の狙いでしょうか。ただ各エピソー
ドのクライマックスの演出がいかにもTVドラマ級でもう一つ。歌手も候補者もあの
場でほったらかしなのはどうだろう。成海璃子が部屋が見たものも予想通りだしなあ。
実写よりアニメにした方がすんなり見られたかも。ただ山田孝之の演技力の高さは光
りました。

容疑者Xの献身:
見ましたよガリレオ映画版。例によって原作未読でございます。東宝&フジテレビ制
作ながら「相棒劇場版」をみたときと非常に近い印象を受けたです。ちょうど公開初
日にテレビ放映してた「ガリレオΦ」が連ドラのフォーマットに忠実なパターンだっ
たのに比べると、そのフォーマットをほぼ無視した番外編的な位置づけ。連ドラより
も明らかに本格志向のミステリーでした。よって湯川先生はいつもの物理学的推理を
使わずして、全うな探偵仕事を遂行していました。映画としてはTV演出が減った御
蔭で見やすくなりましたが、レギュラー陣の存在感が薄れたきらいも。堤真一&松雪
泰子(「ビギナー」以来の共演かな)の熱演にみんな食われたとも言えそう。北村一
輝だけが出番が増えたので得をした感じ。湯川先生がいつものクールさを失い、弱さ
と感情を剥き出してきたシーンは(連ドラを見てきた者にとっては)見所ではあった
です。

トウキョウソナタ:
期待してましたが面白かったです。日本映画らしい日本映画でした。テーマはリスト
ラと家庭崩壊。序盤は山田太一ドラマのような展開で引き込まれました。シリアスな
ストーリーなのにどことなくユーモアが込められおり、場内は結構笑い声が聞かれま
した。中盤までは本年度ベストかと思ったほどでしたが、後半に役所広司が出て来た
辺りからは不穏な感じにも。でも家族が他の誰にも言えないような数奇な体験を経て
(ジャクリーンビセットの「シークレット」みたいなもんか)朝を迎え、また家族が
食卓に戻る流れはとてもよかったです。あと、津田寛治が人の流れに吸い込まれてい
くシーンと、小泉今日子がソファーで寝てたシーンがいつまでも脳裏に焼きついてい
ます。ラストの穏やかだけど素っ気ない感じもよかった。井川遥は「イキガミ」より
も綺麗に映ってました。キョンキョンは「グーグー」に比べ老けメイクだがドラマに
あってました。香川照之は相変わらず素晴らしい。

石内尋常高等小学校 花は散れども:
今世紀に作られたとは信じがたいほど昭和映画でしたが面白かったです。新藤監督の
自伝的作品で、大正時代の広島の田舎の小学校の恩師の思い出と幼なじみの女性との
ロマンスがメイン。恩師は戦前の教師にしては明るく楽しいいい先生。黒沢明の「ま
あだだよ」みたいな割とほのぼのとした佳作ドラマ。とは言え、級友の女子の多くが
戦争未亡人になったり、被曝した級友がいたりと大戦の爪痕はしっかりと。優柔不断
な脚本家の主人公がトヨエツで恩師役が柄本明、幼なじみの女性が大竹しのぶ。恩師
の奥さんが川上麻衣子なんで年齢構成は滅茶苦茶(笑)。後に村長になる級友を六平
直政が演じて、いい味を出してました。後味もよく爽やかなドラマでしたが、ロマン
ス部分はちょっとだけどろどろ。観客は私を含めて12人ぐらいで、私以外はみな年配
でした。私の両親ぐらいがみても楽しめると思うけど泣いてしまうかも。

さらば仮面ライダー電王:
いよいよほんとに最後ではないかと思われる電王シリーズ。相変わらずの大人気ぷり
で、親子連れのみならず若いお姉さんだけのグループもいたり。グッズ売り場に並ぶ
お母さんたちの大行列に恐れをなしたり。私は来場者特典のマグネットをもらっただ
けで満足。うそです。DVD付きパンフも買いましたf^_^;。さて映画本編はなんでもあ
りの状況で7人ライダーが太秦or江戸村に勢揃い(その内の6人が電王!!)という有
様。それらに負けないほど強い敵のライダー役に松村雄基!しかし一番強いのはやっ
ぱり良太郎だいうことを示した(それだけを伝えるために一時間半をかけた)脚本は今
回も手堅い。最後は「花男ファイナル」ばりの盛り上がりでした。しかしこれほどの
優良コンテンツを手放すのは実に惜しい。コナンやクレしんみたいに永久に続ければ
いいのに。

ゲットスマート:
昔のテレビシリーズのリメークだそうですが名前しか知らなかった。メル・ブルック
スでしたか。さてこのリメークは「リトル・ミス・サンシャイン」でファンになって
しまったスティーブ・カレル主演作。本国ではポスト・ジム・キャリー的扱いだけど
日本じゃまだまだ。ようやくシネコンで顔を見られるようになったことを喜びたい。
さらにいえば「リトル・ミス〜」に続いてのアラン・アーキンとの共演もまたうれし。
話は007のパロディーなんでまあオースティン・パワーズと被るけど、あれより肩の
力の抜けた内容で楽しめました。下ネタもしつこくない程度に。ストーリー的には
「アイアンマン」や「ウォンテッド」に続いて[身内の裏切り]があり、最近のって
こんなんばっかだね。「ウォンテッド」に続き、すっかりいかつい爺さんと化した
テレンス・スタンプが出演。

僕らのミライへ逆回転:
町山氏のブログでの紹介を見て以来心待ちにしていた一作。ハリウッド大作の数々を
段ボール等を用いて手づくりビデオでのリメイクをするシーンの数々が秀逸で、「20
01年宇宙の旅」「ロボコップ」「メン・イン・ブラック」はかなり笑った。欽ちゃん
の仮装大賞ですね。元ネタの選出センスもなんかこぅボンクラな感じなのもいい。こ
んな感じで前半は楽しいコメディーとして話が進みますが、後半からムードが変わり、
「アナログ文化への敬意そして鎮魂」さらに「嘘からでもみんなで作って生み出され
るのがオリジナリティ」という本作のテーマが見えてくる。ジャズのアナログ盤を使
ってヒップホップをやるシーンが象徴的。ラストシーンは地味ながらもなかなか感動
的でした。ちとセンチメンタルすぎかなというところもありますが、学園祭の映画作
りの楽しさを思い出させてくれました。映画愛の表明も真面目過ぎず、お洒落過ぎず
でなかなか。ジャック・ブラックはいつもの調子ですが、モス・デフがよかったな。
彼にファッツ・ウォーラー役をやらせるというのもナイスなアイディア。ダニー・グ
ローバーが久しぶりな印象。ミア・ファローにシガニー・ウィーバーと出演者はなか
なか豪華。後者は最初のリメイクに「ゴーストバスターズ」を使ってくれた御礼?

イーグルアイ:
謎の存在にチェスの駒の如く操られてしまうというネタバレしづらいサスペンス。実
体はある意味「インディージョーンズ4」と似たような[古典SF]設定ですが、結末は
奇しくも「ゲットスマート」と同じ[真下正義]オチで、それも元を辿れば(盗作と訴
えられてる前作に続いて)ヒッチコックに行き着くのだから、この監督も遅れてきた
デパルマという趣も。で、結構評判悪い作品ですが、この手の妄想ハイテクものは大
好物。[唇読]したり[水の振動から会話]を読んだりできるのに[モールス信号]が読め
ないとか、[双子]をわざと[同一人物]と誤認識するとか、イケてる間抜け設定も。
あと主人公の立ち位置が[あだち充「タッチ」]まんまだったというのも笑えた。

センター・オブ・ジ・アース3D:
わざわざ二千円払って3D上映を探して見ました。3Dは字幕には不利という訳か吹替版
のみの上映。中身は「映画館がテーマパークになった」というコピーそのまんま。去
年の「ベオウルフ」以上にデモ映像的な印象強し。ちょっと始めの方には思わず悲鳴
を上げたくなるシーンも。話自体はリックウェイクマンでお馴染みの(?)古典SF
そのものではなく、ジュール・ヴェルヌを作家としてでなく預言者として崇拝する一
派の関係者(?)による冒険絵巻で、一応トンデモ系の作りだけど、体裁はまあなん
とかファミリー向け。ブレンダン・フレイザーの声はセクスィー部長の人(!)が担
当で、割とヘナヘナな役柄に合っていたかな。まあUSJに行くよりは安上がりか。並
ばないで済むし。

今年もあとわずか。年内の映画で期待しているのは「トロピック・サンダー」と
「Wall−e」「ヤング@ハート」「ルースと、その彼女」辺り。只野仁も一応。
[2008/10/31 04:26:38]

お名前: ぱと   
wさんこんにちは。
先々週は金沢・和倉、先週は地区の運動会、今日から帰省の予定でバタバタしてます。
まりやの曲は「マイ・スイート・ホーム」あたりをいずれ歌うんでは……と期待しておりますが、
いまのところ松田聖子とユーミンですね。
双子の出生についての回想シーンでは赤井と薬師寺がゲスト出演していましたっけ。
私たち夫婦はてっきり、吉田栄作は宍道湖のシジミ漁で鍛えた足腰を活かし
京都の大学→ボート部→恩師に連れられたお座敷で舞妓の石田ひかりと恋に落ち駆け落ち
と予想していたんですが大外れ〜。
これから微妙な三角関係が始まりそうですね。
ひそかに松江の母(鈴木砂羽)のファンであります。

『風のガーデン』録画だけしてまだ見ていないんですよ。
緒形拳の追悼番組は「帽子」「破獄」「太閤記(ダイジェスト)」
古畑任三郎「黒岩博士の恐怖」映画では「復讐するは我にあり」など。
しかしなにより「鬼畜」再見したいところです。

音楽はえーと、Pascal Comelade(Robert Wyattと一緒にSeptember Songも演奏しているとか)
あとは「たま」関係をいろいろ。
帰省から帰って落ち着いたら掘り起こす予定でございます。
[2008/10/27 07:41:50]

お名前: w   
すっかり隔週報となってしまってますが(笑)一応元気です。

音楽は新譜で聞いているのは竹内まりやのベストぐらいで、買いそびれていたというより
出ていたのをしらなかったCDをいくつか慌てて買って愛聴してます。Steve Jansenが去年
出していたソロ『Slope』、久々のPhil Manzaneraの『Corroncho』、Al GreenのBlue note
での3作目『Lay It Down』、そしてCheap Trickの『At Budokan』の完全版などなど。
特にManzaneraのは近年顕著なラテンロック志向が全開でかなり面白かったです。Cafe Tacuba
みたいな作品もあったりと。

TVドラマも秋クール物が出揃いました。毎週チェックしているのが「風のガーデン」「流星の
絆」「ブラッディマンデイ」「ルームオブキング」「夢をかなえるゾウ」「スキャンダル」
そして「七瀬ふたたび」といったところで、久々に見るものが多い感じです。「流星の絆」は
東野圭吾+クドカンという水と油といった事前印象を裏切って完全にクドカンの独壇場と
化しており、面白がってみております。大傑作の予感もあり。24っぽい設定とミスリードの
連発が心憎い「ブラマン」も飽きさせない作りで、総合的に今クールはTBSが一歩リードか。
「OLにっぽん」「セレブと貧乏王子」「ギラギラ」は様子みつつ継続中。「イノセントラブ」
は眠れる森調のラスト・フレンズといった趣きな危険な予感。「チームバチスタ」は映画と
全く異なる展開になりそうなので、別物と割り切ってみようかと。

「だんだん」はここ二週は重い話でしたが(でも両親の出会いから双子が引き裂かれる別れの
シーンは、ちりとての草若が高座に上がれなくなった話や正典が塗り箸を捨てて糸子を選ぶ話
に比べると、さほどグッとはこなかった。あの名作と比べるのもなんなんですが)、次週から
はめぐみが松江を離れて京都に行く話になるようで、も少しほっとするシーンが増えることを期待。
しかし音楽を封印する前の最後が「守ってあげたい」とまたユーミン。竹内まりやを決して
歌わないのは意図的なのかどうか。
[2008/10/27 04:06:08]

お名前: w   
こんばんわ、というかおはようございます。
「赤い影」はなかなか見る機会が得られません。YouTubeでトレーラーを見ましたが、
物々しいですね。
WOWOWは独自でドラマ制作しているのですね。面白そうなので、他のチャンネルに展開する
機会があれば見てみたいです。しかし大塚寧々と白竜が同じドラマに出ているとは。。もう
昔のことは気にならないのでしょか(と下世話な勘繰りを)。
「だんだん」は盛り上がりそうですねが、確かにシリアスな印象を受けます。「ほんまもん」や
「まんてん」みたいな暗い話に陥らないといいですが。吉田栄作は織田裕二などに比べると
良い年の取り方をしているような。
「コッポラの胡蝶の夢」、関西では結局上映がなかったような。これからでしょうか。
年内にシネカノン神戸が閉鎖されるという報道もあり、ミニシアター系作品を近場の映画館で
みる機会がますます減りそうな予感がします。

先月見たいろんな映画の感想を。9月はかなり充実していました。(1作品だけアレでしたが)

おくりびと:
予告編をみたときから良さそうだと思い楽しみにしていました。予想以上にコメディー寄り
でしたが。山崎努も出てるしで、伊丹の「お葬式」の記憶が喚起されました。
納棺師の所作の美しさと、厳かで儀式的な空間を見ているだけでも感動的。
ただストーリー展開は結構ベタで、ラスト二回の納棺は誰をやるか予想できてしまう。
それでもなんとも言えない絶妙さが癖になりました。
山崎努の「旨いんだよなあ、困ったことに。」が癖になるんだよなあ、困ったことに。
あと「篤姫」を盛り上げた余貴美子と、ちょい役やがらも泣かせてくれた山田辰夫がよかった。
山田辰夫は「ひみつのケンミンショー」では(芸能界で数少ないイメージの)富山県代表だけど、
監督の滝田洋二郎とは高校の同級生だそうでしかも初仕事だとか。すごい高校だ。

パコと魔法の絵本:
インド歌劇的演出を得意とする中島哲也らしい映画なんだけど、なんかこぅこれまで以上に
シアトリカルでありました。そのせいか妙に圧迫感を覚えたり。そして話は荒れ気味の
「嫌われ松子」や破壊力のあった「下妻物語」に比べるとと全体的に大人しく破綻ない印象。
「ローズ・イン・タイドランド」や「パンズ・ラビリンス」といった少女の妄想物の系譜に
連なる物語を期待したが、そこまでダークではなかった。「おくりびと」以上に情緒的で
結構泣かせる展開ではありました。役所広司はこういう悪漢ぽい役やらせるとうまい。
そしてオカマ役の国村隼が凄すぎ(笑)。阿部サダヲはドラマを完全に破壊してましたが、まあいいか。

フライング・ラビッツ:
奇しくも同日公開の松竹・東宝・東映の新作を見たのですが、東映のこれが内容的にも
興行的にも落ち込んだ感じで、初日でこんなにガラガラの日本映画を久しぶり(汗)。
内容も負けじとしょぼくて、上戸彩版「アテンションプリーズ」+「アタックNo.1」(バスケだが)
を三で割ったぐらいのクオリティ。コメディーでの真木よう子目当てで来た私もがっかり。
「アテンションプリーズ」に続いてこれだからJALの作品への恵まれなさは深刻。
気になったのはJALラビッツの相手チームだったのが、古くは共同石油時代から強豪を誇るJOMOで、
そんな名門がなんで敵役になるのかといえば(協賛企業の一つではあったが)、最終的に
[ラビッツに勝つ]オチだからと思われ。よって無理矢理盛り上げるラストが間抜けでした。
まあバスケ自体は真面目にやってて(数年前に生でみた国体女子バスケ決勝もあんな感じだった)
好感もてたのと、真木ようこのトレーニングシーンがよかったことぐらいかな。

俺たちダンクシューター:
こちらもバスケ映画。そして「ラビッツ」おなじく最終的にまじなスポコン。
ウィル・フェレルのスポーツ物シリーズとしては、前回のフィギュアスケートほど奇想天外では
なかったけど、今回も楽しめました。音楽は70年代ソウルつーかディスコ一色で古めかしいけど、
このずれた感じが憎めない。最後の試合の攻防は「ラビッツ」と似たよう展開になるが
最後の最後は真逆の結果。当然後味が良いのはこちらの方。勝っても負けても
[チームはなくなるのだけどね]。ウディ・ハレルソンが変な髪形でバスケの名選手を熱演。
試合の合間のバカな出し物もおめしろうてやがて悲しきなんとやら。
ただ拳銃が出てくるコント(?)はイマイチ付いていけなかったです。

ウォンテッド:
これも予告編を見たときから楽しみにしてましたが、案の定面白かったです。
マトリックスの現実世界版みたいな話かと思ったけど、どちらかといえばファイトクラブかなと
ぐらい自虐〜マゾ趣味全開映画。そして映像的には「シューテム・アップ」に負けないぐらい
バカなシーン続出。決めの絵のセンスは漫画的ですね。一番バカだったのが主人公が加わった
暗殺組織の指令方法で、なんで千年前から紡績会社を母体にする設定のかな?と思っていたら、
思わず「そういうことかぁ〜。んなバカな!!」と叫びたくなる組織の正体でした!
この阿呆さ加減には大笑い。ラストの銃撃戦もまるで「リベリオン」で、監督のB級魂が
炸裂した感じ。いい感じで酔える映画でした。ちょい役ながらテレンス・スタンプが
出てましたが、すっかりお爺さんで最初は全然わかりませんでした。

アイアンマン:
これまた「ウォンテッド」と甲乙つけがたい。金持ちアメコミヒーロー物として
「ダークナイト」のバットマンと較べられますが、こっちはイケイケどんどんで調子が良く
実に好対照。ラストなんかまるで真逆だし。今年はヒーロー物の当たり年だったんだあ。
アイアンマンの造形は空飛ぶロボコップみたいでしたが、かつての少年としてはハカイダーや
ロボット宇宙刑事Kなどを思い出させるフォルムは懐かしくて和める。ハンドメイドのロボット
造りというのも痺れるし、アークリアクターという手製の人工心臓、対話型の人工知能システム
などいかすガジェットも盛り沢山。死の商人が生んだヒーローというとサイボーグ007の記憶も蘇る。
俳優陣は豪華で、ジェフ・ブリッジスなぞ頭を剃ってこれまでとは正反対のキャラに
奮闘してますが、中でも印象的だったのが「君のためなら千回でも」のラヒム役の人であり、
あの作品同様に今回も主人公の運命を動かす重要な役周り。AC/DCで始まり御本家の「Iron Man」
で終わるというまあ楽しい選曲も○。Jガイルズ・バンドをオープニングに使った
「ハンコック」といい勝負。

イントゥ・ザ・ワイルド:
今年始めから気になっていた映画。やっと見れました。「アイアンマン」と匹敵するDIY精神の物語。
いうなれば遅れて来たヒッピーの無謀な野望とその末路という、これもまた挫折という名の悲劇。
なんかこぅ、今年はアメリカンニューシネマの時代にいるかのよう。
主人公に対しては、みな誰もが共に暮らそうと手を差し伸べたのになんでこんなことに、
と思ってしまうので自業自得とは思うものの、彼を突き放しつつもその人生を共有したいと
思っている(に違いない)監督のショーン・ペンと音楽担当のエディ・ヴェダーの心情も
わからないでもないという感じです。主人公に同調・共感する登場人物が次々現れる中で、
最後に登場し、異なる価値観をぶつけ合うハル・ホルブリックとの交流が特に印象的。
北米大陸の自然美はどれも素晴らしく映画館で見るのに向いています。ただグリズリーは怖かった。

落下の王国:
これまた物凄い映像美の世界。幼女と青年の交流&幼女の空想の世界という
「ミツバチのささやき」を連想させる設定ながら、その現代美術的な空想世界の描写には
ただただ唖然。病院内での女の子と大人の男による空想世界といえぱ「パコと魔法絵本」も同じ
ですが、あちらがCG主体に対してこちらは世界遺産を背景とするロケ主体。
相対的に低予算ながらも世界の広がりは圧倒的なものがあります。世界には驚くべき風景が
あるものです。ぜひ大画面で見て欲しいものです。偽エスノっぽいけど石岡映子のデザインも
また素晴らしく、特に黒山賊と姫の衣装にはうっとり。幼女はアナ・トレントらほどあまり
可愛くはないけど、悪くない。あとこの手の映画にしてはよい後味。ラストの方に出てくる
一連の無声映画もよかったな。これはお勧めです。

今月も既にいろいろ見てますが、また後ほど。
[2008/10/12 05:46:21]

お名前: ぱと   
wさん、こんにちは。
「赤い影」あれですかドナルド・サザーランドとジュリー・クリスティの?
もうご覧になりましたか?
水の都でじめじめと不安感を煽られる作品です。凝った映像美のお好きな方には
おすすめできると思います。

内野主演作「ゴンゾウ」一度も観る機会なく終わってしまいましたが
wowow単発ドラマ「シリウスの道」は原作者(故人)藤原伊織自身も勤務していた
広告代理店の生臭い(社員の行動には青臭い?と感じる部分も)商売も織り交ぜた
ドラマでした。
「白夜行」のトリオ版といえば想像がつくかと思いますが、暗い秘密を共有する3人が
一枚の絵「シリウスの道」をきっかけに20年ぶりに再会し、それぞれの意外な結びつきを知るというもの。
内野聖陽・寺島進・大塚寧々は渋い、でも大阪弁は不自然でいまひとつ。
関東の田舎町でもよかったのに……
寺島進はCMにドラマに最近本当によく出てますね。
登場場面は少ないですが隠れ家バーの寡黙な強面マスター、白竜がかっこよかったです。
いろいろなものを背負っているようで、それが一切明かされなかったけれど
このキャラクターでスピンオフ作品があれば見てみたい気がしました。

「だんだん」
本日遺影で登場した岸部一徳。きっと回想シーンで活躍してくれるでしょう。
島根の船長が大阪ドラマで久しぶりの登場、佐川満。相変わらず歌がうまいです。
来週は双子の両親の過去が明らかになるみたいですね。
笑うところがないので朝ドラとしては重いですが、みどころは多そうです。

ポール・ニューマンと緒形拳さんの訃報には驚きました。
「ガラスの動物園」ニューマン出演でなく監督作ですが、とても丁寧に作られた室内劇でいいですよ。
緒形拳のほうは出演作品が多すぎて絞り込めないくらいです。
今夜は「帽子」再放送、
週末は「復讐するは我にあり」放映ですね。

きのうは古畑任三郎シリーズより緒形拳が犯人役で出演した「黒岩博士の恐怖」再放送
これには笑わせてもらいました。
実験室でアルコールランプでアタリメ焼いてマヨネーズつけて食べる、
アタリメに醤油+マヨネーズは父と同じ食べ方です(笑)

もう上映中みたいですが、ミルチャ・エリアーデ原作
ティム・ロス主演のファンタジー(らしい)「コッポラの胡蝶の夢」は絶対観たいです。
これは未読ですが、エリアーデの幻想小説はむちゃくちゃおもしろかったので。
[2008/10/10 09:20:53]

お名前: w   
10月になって急激に寒くなってきました。
10月→神無月→出雲大社→門前の旅館竹野屋→そこの箱入り娘だった竹内まりや
という連想なのか、秋のNHK朝ドラ「だんだん」は竹内まりやの主題歌&ナレーション。
松江に出雲に舞妓ハーンという個人的に親近感を覚える舞台設定なので楽しみにしてますが、
一週目から秘密の双子というベタ直球がいきなり来ました。いろいろな意味で波乱万丈に
なりそうですが、秋の朝ドラはハズレ少ないと信じて見続けると思います。

このところ訃報が相次いで、赤塚不二夫に始まり、深浦加奈子、リック・ライト、市川準と
それぞれ遂にとかまさかとかいろいろ感じ入りましたけど、ポール・ニューマンと緒形拳には
参ったなあ。ポール・ニューマンは久しく顔を見てなくて、「カーズ」での声の出演が
生前に最後に見た映画ということに。「ハスラー」とか「暴力脱獄」とかいろいろあるけど、
はやりジョージ・ロイ・ヒル作品、特にアイスホッケー物の「スラップ・ショット」が大好き
だったのだけど、これはなぜかレンタルでもなかなか見かけない。緒形拳は去年の「風林火山」
にも出ていたので、不意討ちを食らった気分。今村・野村・深作などの映画もあるけど、
やっぱりテレビドラマでのイメージが強烈。「必殺仕掛人」の梅安、「風と雲と虹と」の藤原
純友、「赤い激流」での水谷豊の父親役(殺されてしまい水谷が疑われてしまう)、「黄金の
日々」の秀吉、「峠の群像」の内蔵助、「ポケベルが鳴らなくて」の娘の親友に翻弄される父親、
「毛利元就」の尼子、特に大河でインパクトのある役が多かった。最近だと「エアロール」
「人間の証明」「瑠璃の島」などわりと穏やかな役が続いていたけど、この頃は既に…。
「トリビアの泉」にてドラえもんをこよなく愛することを告白していたのも忘れられません。
追悼として今見たいと思うのは「復讐するは我にあり」と「大誘拐」あたり。
ご冥福をお祈りします。
[2008/10/09 03:30:29]

お名前: w   
おおすっかり間が開いてしまいました。あんなに暑かったのに台風一過したら急に涼しく
なってしまいました。
この間、いろいろありまして、実は千葉の某25周年の施設に初めて行って、9月なのに
ハロウィン一色の雰囲気に馴染んだり。あと日本の某大御所の6年ぶりツアーの知らせに
動転したり。

競馬もいよいよですね。今週ダービー馬が復帰しますけど、例年パターンから言って確勝
なんでしょうね。仁川は得意そうですし。

昨今音楽の話全然してないですが、夏場から新譜はいろいろ聞いてます。この夏はSteve Winwood
でしたねえ。往年のTrafficのムード漂う演奏に痺れまくり。同じくブルーアイドソウルの
巨人のFelix Cavaliereの復帰作(寡作なので毎回復帰作ですが)もよかった。あと夏場は
暑かったので(?)、MotorpsychoにSigur Rosの北欧勢を愛聴。Randy Newmanもお元気で
なにより。意外によかったのがTom PettyのMudcrutchでなかなかのカントリーロックの傑作。
逆にこれまた久々のPeter Gabrielの「Big Blue Ball」は、全体的に華やかですが、
精細のない「So」〜「Us」といった印象の曲もあって、うーむというところ。

昨今はTVドラマの話全然してませんが、夏クールは春よりは面白かったのではないでしょうか。
「ゴンゾウ」「四つの嘘」「打撃天使ルリ」といったテレ朝系列モノがどれも面白かったです。
日曜朝の「ゴーオンジャー」の滅茶苦茶ぶりも併せてこの局が際立っていた印象。
「ゴンゾウ」は先が読めない展開で十分楽しみました。内野聖陽出演作に外れなしか。
「四つの嘘」は永作博美の絶好調ぶりに引っぱられました。意外に大人しい結末ではあったけど。
「ルリ」などはある意味「ダークナイト」級のハードな展開にまで突き進んでいてて凄かった。
他局ではオーソドックスな「ヤスコとケンジ」と「あんどーなつ」。多部未華子と貫地谷しほり
は抜群の安定感でもはや安心してみています。あとはネタドラマとして「魔王」「正義の味方」
「33分探偵」までは楽しめました。織田裕二の奴は自殺騒ぎの当たりから視聴意欲減退。
「コードブルー」は黒田先生がエライ目にあったところから続きを見れてないですが、
それなりに盛り上がって丸く収まって終了したのではと想像。。。

ミュージックマガジン最新号(なんとPerfume特集!)を読むと、なんと中村とうよう氏は
「ケータイ捜査官7」を愛聴していたようで。この番組、残念ながら乗りそびれました。
裏のヘキサゴンなんかを見てたからだな。夏の再放送を見て、遅まきながら面白い特撮物であった
ことを確認。三池や押井が監督したりと(「週刊真木よう子」以上に豪華だ)、そんな時間帯で
そんなことをやっていたとは不覚。DVDでフォローするしかなさそうです。テレ東おそるべし。

あと「映画秘宝」を立ち読みしたら、町山氏が「赤い影」を取り上げてました。自身のブログ
でも紹介してますね。これ未見ですが、いやはや怖そう。ラストが凄いのですか。いつか見る
日まで情報を耳に入れないようにしなくては。。。
[2008/09/26 03:09:38]

お名前: ぱと   
こんばんはです。
とほほほ(四つも目がついているのに間違えていた)、大変失礼いたしました。
でしゃんさん、紹介文「東京」「大阪」に訂正しました〜。
これに懲りずごひいきに。

映画といえば『20世紀少年第一章』で新作はひと段落、
旧作ビデオを再見する毎日が続いておりました。
『赤い風船/白い馬』『美しすぎる母』あたり観てみたい作品です。
また今秋から撮影の『プリズナーNo.6』リメイク版シリーズは、
日本での放映またはDVD発売は来年以降でしょうか。
[2008/09/20 01:36:17]

お名前: でしゃん   
またまた長期休養明けで登場させていただきます。ちょうど秋競馬も開幕したことですし。

いきなり業務連絡ですが、ぱとさん、神戸と大阪ではなく、東京と大阪です。

で、本拠地では音楽ネタを書きにくいので、こちらで(笑)

最近の一番の関心は、10月発売のシングル中川翔子「綺麗ア・ラ・モード」
なんとこれが、作詞・松本隆、作曲・筒美京平

NHK「SONGS」2週連続沢田研二特集 ジュリーも還暦ですか

ちょっと往年の邦楽モードです。

追悼Richard Wright。"see-saw"、"Summer '68"、"The Great Gig In The Sky"などなど、
何かと彼の書いた曲に好きな曲が多かったりします。
[2008/09/19 23:05:42]

お名前: w   
最近みた映画あれこれ。あまり見るものが無さそうと書いていながら、先月は今年最も大量に鑑賞してました。
「ホットファズ」以外でもこれだけ見ました↓

赤い風船/白い馬:
50年代フランスのアルベール・ラモリス監督の名作短編の二本立て。どちらも初見だけどよかったです。
憧憬と自由と夢の象徴としての風船と馬。世界中で繰り返し用いられる赤い風船のモチーフはここに原点があるのかな。
いずれも可愛らしくも哀しい物語で、最近の映画では「河童のクゥと夏休み」辺りを連想しました。
それにしても赤い風船のあまりにもの切なさと可愛さにはなんかこぅ悶えてしまいそう。
場内は年輩の観客でいっぱいでした(同時代の少年少女たちか)。
パンフは「風船」の主人公の子供を演じた監督のお子さん(今では還暦過ぎ)によるこぼれ話が載っていて面白いです。

ドラゴン・キングダム:
二大巨星初共演が目玉のハリウッド産カンフー活劇ですが、予想以上に面白かったです。
両雄による火を吹くバトルを見ているだけでお腹がいっぱい。
特にジェットリーは現代劇よりもやっぱりこういう画で見た方が映えます。
メインの四人が横並びで立つシーンを見ていたら、去年の西遊記はこの面子でやればよかったね、
などと余計なことを考えたり。(孫悟空は出てきますが)

カンフーパンダ:
ただのカンフーおたくが運命に導かれて指導者の下で鍛錬を積み、大きな試練を克服していくという、
奇しくも「ドラゴン・キングダム」と同じ構造の物語。子供向けと思わせつつ意外とカンフー物の基本に忠実な作り。
一見かわいくないパンダもジャック・ブラックの声にジャストフィットで、数少ない字幕版上映をわざわざ探し当てて
鑑賞した甲斐があったというもの。(クリストファー・ウォーケンに負けじと)コメディーやファンタジーに出ずっぱりの
ダスティン・ホフマンも相変わらずおいしい。敵に狙われる龍の巻物の正体にはアングリとなりましたが、
今時の映画らしいオチの付け方とも。亀仙人(?)が花吹雪とともに消えていくシーンがとてもよかったです。

インクレディブル・ハルク:
アン・リー版ハルクを予習してから鑑賞。続編と思ったら登場人物の名前以外は全て違う設定みたい。
エドワードノートンは個人的に好きだったテレビ版を彷彿させる役作りで、
冒頭はテレビ版の哀愁の逃避行を踏襲していてよかった。
その後はキングコングみたいになり、最後はトランスフォーマーみたいでしたけど。
ヒロインはリブ・タイラーよりは前作のジェニファー・コネリーの方が…
ティムロスの変身後の容貌はまるで幽遊白書の100%の戸愚呂弟みたいな恐ろしさ。
続きがあるなら[アイアンマン]との共演作となるのだろか(マジンガーZ対デビルマンみたいに)

ダークナイト:
こちらも直前に前作「バットマン・ビギンズ」を予習してからの鑑賞ですが、その印象が吹っ飛ぶほどの
壮絶なドラマでありました。うーんこれは凄まじい。ラストはなんか泣いてしまいそうになりました。
ヒーロー物としては私の好きな「スパイダーマン2」の対極にある話であり、こんなにも敗北感や絶望感を味わえる映画も
そうないけど名作だと思います。なんか今年のハリウッド物は「ノーカントリー」「ミスト」「告発のとき」そして
この映画が並ぶと、なんだかアメリカン・ニューシネマと匹敵するラインナップとなりますね。
クリスチャン・ベイルとヒース・レジャーは「アイム・ノット・ゼア」でのディラン(の別人格)役で特に印象的だった
二人だったので、なんとも感慨深い。マイケル・ケインは少ない出番ながらも前作同様の強い印象が残ります。
ノーラン監督は「ビギンズ」「プレステージ」そして本作と今のケイン氏を的確に起用しているなと感心。

仮面ライダーキバ/炎神戦隊ゴーオンジャー:
「ダークナイト」に比べるとあまりにも屈託がなくて書くこともないのですが…。「キバ」はTVシリーズの意味不明さを
補完してくれるかという淡い期待を抱いてましたが、余計混迷が深まる結果に。「人類の敵の血を受け継いだ(と思われる)
ヒーロー」という設定を全く生かす気がないのにはどうしたものか。「ゴーオンジャー」は太秦での戦隊バトルという
東映得意の演出。今やミュージックマガジンに寄稿する程の昭和歌謡研究家となった半田健人氏が久々に特撮に帰ってきた
ことが喜ばしい。もう心は10月の「さらば仮面ライダー電王」に持っていかれてますが。

闇の子供たち:
どこまで本当なのかわからないけど恐ろし過ぎる話。人は誰かの犠牲の上に幸福を手にするもんだというのが現実なのかもしれませんが、
それにしてもあまりにも救いがなさ過ぎる。演出自体過激でストレートに吐き気を催すシーンも多々。さらにフィクションとはいえ、
出演してるタイの子供たちの目に光のない表情をみるとつらくなります。パンフを読めばデリケートな題材ゆえ、取材とロケを
慎重にやったことは伝わり、労作ではあったなと。純粋まっすぐなNGO職員を演じた宮崎あおいは熱演で、現実派と思われた江口洋介の役との
対比は上手かった。しかしラストの展開はちょっときびしすぎ(原作と違うようですが)。あと桑田佳祐によるエンディング曲は、
なんだか二時間ドラマっぽくなってしまったきらいも。

ジャージの二人:
予想通りゆるゆるダラダラした映画で、「チームバチスタ」同様に間を楽しむ感じでした。
ゆるい中にシビアなドラマがほどおどあるのだけど、「歩いても歩いても」ほどにはぐっとは来なかったです。
あちらが往年の向田&久世ドラマ調なら、こちらは小ネタベースの現代劇といったところ。
でも避暑地で都会の気温を見て思わずガッツポーズをするシーンは、夏になると田舎に逃亡したくなる自分としてはとてもよくわかる気がします。
鮎川誠は、まあ予想通りの演技なんだけど、彼のペースにはわが家もかなり感化され、「なんかこぅ」がすっかり口癖に。
嬬恋のキャベツ畑の中を右手を掲げて直立する少女の姿ばかりがイメージに残ります。
あと、大楠道代はいかにも魔女っぽいなあ。

きみの友だち:
友情を巡る群像劇。その中でメイン二人のドラマは友達版セカチューてな感じも。主人公の石橋杏奈は「斉藤さん」ぐらいしか印象なかった
ですが、結構いいですね。感情に蓋をしてきた彼女が病院のベッドに横たわり、天井にあるものを見て号泣するシーンはよかったです。
吉高由里子は意外と出番が少なくちょっと残念。主人公の弟役はリメイク版「転校生」での好演が忘れられない森田直幸で、これまた後腐れなくて
爽やかな好青年ぶり。

落語娘:
女流落語家とダメ師匠を巡るコメディー、となると当然「ちりとてちん」を思い出す訳ですが、うーん、このキャストとテーマなら
もっと面白くできたんでは?あちらに比べると、落語界にまかり通るどぎつい男尊女卑ぶりとセクハラの描写に独自性があるかなというところ。
あと落語協会との対立の状況は「タイガー&ドラゴン」を連想。そしてタイドラ/ちりとてと同じく、この話にも[再現ドラマ]と[創作落語]が
ついており、落語界を舞台にしたドラマってパターンができあがっちゃったんでしょうかね。ただキャラや設定には魅力があり、
うまくいけばプログラムピクチャーにできる題材。あと、怪談話にはモダンホラーの演出が入ってしまって無粋な感じでしたが、
全体のオチはまあまあ面白かったかも。最後に[冒頭で亡くなった叔父さん]が客席に現れるシーンは○。

ハンコック:
嫌われ者のスーパーヒーロー物、というとあまり目新しくなさそうですが、このイメージアップにPRマンが一役買うというのが
現代的で新しい。だからのこのPR戦略が成功する銀行強盗退治までが面白いのですが、シャーリーズ・セロンが話に絡む後半から
混沌と。オチもどうなんでしょうね。PRマンのジェイソン・ベイトマンは「JUNOジュノ」の時と同じく、楽観的で(精神的に)若い男性キャラを
好演。今後ひっぱりだこになりそうな予感。あと、ついに映画内にYouTube映像が使われる時代が来たかと実感。

デトロイト・メタル・シティ:
漫画原作物その1。原作未読ですが、面白そうな作品であることは十分伝わりました。漫画原作物での松山ケンイチの突き抜けっぷりって
なんなんでしょうね。感服いたしました。松雪泰子のサディストぶりも面白いし、戦隊ヒーローが寝返るシーンとか、後輩と一緒に歌うシーン
とか、笑えるシーンはいろいろ。ただ音楽映画としては弱弱。これはデスメタルとはいわんだろ。渋谷系な曲よりも印象に残らんし、
うーん「NANA」もそうだが音楽があーだとカリスマ性に説得力を欠くのでなんだかなと思ってしまいます。こういう映画にジーン・シモンズが
出てしまうのは凄い。マーティ・フリードマンも折角出てたのならなんとかして欲しい。

20世紀少年第1章:
漫画原作物その2。これは原作を読んだことがありますが、丁度この映画と同じく血の大晦日の頃までしか読んでおらず。同じ漫画原作の
堤監督物の「自虐の詩」に比べるとかなり原作に忠実な作りだったのでは。「自虐の詩」の熊本さん同様、漫画によく似た役者を
探し出すセンスは素晴らしい。役者で目を引いたのは「あさま山荘への道程」でもインパクトがあったARATA(田村マサオ役)と、
電王でのコハナと共通する役柄を演じた松元環季(子供時代のユキジ役)。ただこの先の話を読んでないので、ともだちの正体を私は知らない
ままだったのだけど、今回の演出(特に後姿)から正体がわかってしまいましたよ。フェアといってよいのかどうなのか。

グーグーだって猫である:
漫画原作物その3。原作未読ですが、完全に猫に釣られて。猫の話というよりも吉祥寺に住む人の群像劇という感じですね。
アメリカン・ショートヘアが街中をうろうろしていて、撫でても大丈夫なのって、いいなあ。
主人公の漫画家は小泉今日子にしてはローテンションな役作りですが、かなり魅力的な存在。犬童演出らしくそこはかとないエロも少々。
上野樹里と加瀬亮以上に、ほんの少しの出演ながらも大後寿々花に強い印象。まだ若いのに小泉今日子よりも上背がありました。
なぜかここにもマーティ・フリードマン出演。しかしギターは弾かず残念。
[2008/09/08 04:43:30]

お名前: ぱと   
wさん、こんにちは。
ジミーペイジさんの演奏は一瞬+エアギターでしたから、というのは慰めになりませんか。
女の子が口パクだったとか、巨人花火がCGだったとか聞くと、クロージングイヴェントも
ゲストあわせすべてCGだったんじゃ?などと醒めた目で見てしまいました。
日本勢、水泳と陸上男子のリレーは本当に見ていてよかったなぁと思いました。
マイナーなフェンシングやケイリンのメダリストも。

さて映画ですが『ハプニング』『ホット・ファズ』『20世紀少年』を劇場で、
テレビでは『フォロー・ミー』を、
昔録画したビデオでは『トプカピ』『泥棒貴族』など60年代の作品を再見しました。
『ホット・ファズ』はwさんならずとも再見したい人がたくさんいるでしょう。
かくいう私もその一人ですが(だって見逃した小ネタやカメオ出演が多すぎ)
監督と主演、その相方の3人が前回制作した『ショーン・オブ・ザ・デッド』と
イギリスコメディ番組『Spaced』をぜひぜひ観てみたいものです。
それにしても冒頭と終盤の2回しか登場しない脇役が無駄に豪華すぎて
(ビル・ナイやジム・ブロードベント)
このチーム、他の俳優たちにも愛されているんだなぁと感激しました。

『フォロー・ミー』大傑作。

『20世紀少年』は、ええと、まあ、おもしろかったですよ。
時間の制約上かいろいろ削られたエピソードがありましたが
(フクベエの「家庭の事情」とか)
池脇千鶴(コンビニ店員)や研ナオコ(ジジババ)などキャスティングには満足です。
成人のドンキー、生瀬勝久は二部、三部ではもう出てこないのかしらん。
[2008/09/03 11:18:23]

お名前: w   
ああそうでしたか。でもリアルタイムで見れたのに見られなかったという悔いが。

また「ホット・ファズ」と再会してきました。二回見ても情報量(というか小ネタ)が多大で追いつきません。
DVD向きというところもあるかも。
今も思い出される印象的なシーンあれこれ。

・首都警察の警部としていきなり登場のビル・ナイ
・ピースリリーとのサンフォードまでの道中
・サンフォード警察での罰金ワード一覧
・「Police Officer」にこだわるニコラス
・「俺は破壊者だ、価格の」
・じいさんの通訳をするじいさんの通訳をするダニー
・ダニーの残虐なパラパラ漫画
・ロミオとジュリエットによるCardigansを聞かされているニコラスの顔
・パブでの三輪車の思い出話
・「Point Break(ハートブルー)」を二人で見ているときのダニーの顔
・教会バザーの時の「Village Green」
・死闘の合間にサルのぬいぐるみで和む怪力男
・夜の集会での「公共の利益!!」
・笑いながら[死んでいる]「生きた彫像」
・サンドフォードに飛び蹴りで帰還
・二丁拳銃の神父
・スーパー店員のフルーツ攻撃
・結果的に[誰も死なない]大銃撃戦
・「スワーン!」
・子供を盾にする卑怯なスキナー(ティモシー・ダルトンなのに)
・1年後に[サンドフォード署長]になっているニコラス
[2008/08/29 01:44:09]

お名前: ぱと   
いや、一瞬です一瞬>Jimmy Page
[2008/08/26 00:41:21]

お名前: w   
昨日は疲れて寝てしまってチャンイーモウ・ショー第二幕を見逃してしまい。
Jimmy Pageまで出ていたとは。。。。
[2008/08/26 00:31:23]

お名前: w   
夏の間ぼーっとしてる間に8月の終わりが近づいてしまいました。
今年もいろいろと避暑逃避をしてました(といっても熱い湯を求める旅ですけど)。
今回は片山津→粟津→和倉→新穂高→平湯→下呂と北陸〜飛騨路を回りましたが、
どれも熱い湯が沸く温泉地で満足しました。凄く塩辛くて不味い泉質の和倉、開放感溢れる
露天が売りの新穂高、大きくて風情のある温泉街の下呂もよかったですが、
やっぱり最高だったのは平湯でした。車で行ける範囲では平湯、湯の峰、南紀勝浦が
ベスト3です、現時点では。

「ホット・ファズ」ご覧になりましたか。兵庫ではようやく今日から上映。明日見てきます
(梅田に続いて2回目)。

「まいご3兄弟」はご覧になられましたか。短かったけど理想的なスピンオフだったと
思います。次はA子か正平か魚屋食堂をメインにした奴が見れたら。一応創作落語にして!

NHKの宮崎駿密着、見ておりました。物凄いポニョネタバレ番組でしたね。私は先に映画を
見てたからフムフムと思いながら見ましたが。トキさんがほにゃららというのはなるほどと
腑に落ちましたですよ。終盤にはクライマックスがないように見受けましたが、そのトキさんと
宗介の唐突なシーンに強い思いが込められていたのは感じました。そういうことだったのね。
あと、ストーリーが破綻している感じられたのも、ああした創作スタイルをとっている以上、致し方
ないのでしょうね。それからあまりにも「終わり」を意識した創作風景にはなんだか切なくなって
きました。

甲子園もこの夏は暑かったけど観戦&満喫しました。今年は横浜・報徳・東邦辺りが
有力と見ていましたが、それらを全部撃破した大阪桐蔭がVならまあ順当でしたかね。
3年前か4年前の方が力が上と思っていましたけど実際強かった。

北京五輪はチャン・イーモウ演出開会式に驚嘆&大笑いした後は、おもしろうてやがて哀しき
なんとやらで、喜びと消化不良が半々ぐらいな。日本のソフトボールと野球の明暗に象徴される
感じです。他の明ではボルトの200mの大レコードとベケレの10000mの圧勝劇、暗では
野口みずきと劉翔のそれぞれのリタイアが忘れられません。もう明日で終わりなんですね。
また何やサプライズが起きないでしょうか。

音楽ではこの夏にいろいろ楽しみな新譜がそろってきたのでいろいろ愛聴してます。Steve 
Winwood, Paul Weller, Elvis Costello, Randy Newman, Daniel Lanois, Motorpsycho, 
Sigur Ros, Aluminum Group, Perfumeのシングル, あと「Hot Fuzz」,「Shoot 'em Up」,
「August Rush」のサントラなどなど。

今月みた映画の話は改めて。
[2008/08/24 02:38:12]

お名前: ぱと   
wさん、こんにちは。
あいかわらず日々泡のごとく過ごしております。
夏の甲子園は暑いですが、行けば行ったで試合で得られるスタンドのカタルシスは大きいです。

ゆうべ「プロフェッショナル特集 宮崎駿のすべて ポニョに密着2300日」
ご覧になりましたか?
監督はもう68歳なんですね。
マッサージ師さんに「集中できる時間が少なくなった。
(年をとると)もう時間が少ないというのはこういうことかと思う」と弱音も吐く監督。
監督が子どもの頃から難病で苦しんでいた母親の元気な頃、かわいい頃を想像して
自分の作品に投影していたんだそうですね
(ラピュタにおける海賊ドーラ、トトロのお母さん、千と千尋の湯婆婆、
それからハウルのヒロインなどなど)
その集大成がポニョにおける、おっと私は未見なので伏せておきましょう。

「クライマーズ・ハイ」堺雅人は現地へ向かった記者の役でしたっけ。
TV版がよかったから劇場版はDVD化されてから見てみたいと思います。
いよいよ「ホット・ファズ」こちらでも公開間近です!
[2008/08/06 10:19:14]

お名前: w   
今年は早いもんで、先週末から甲子園が始まってますね。今年は見に行こうかなあ。

月が変わりましたんで、先月見た映画をあれこれ。

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国:
1950年代が舞台ということで米国版三丁目の夕日的(ちょっと違うが)なノスタルジアが狙いなのか、
「アメリカン・グラフィティ」を彷彿させるロックンロールに始まり、冷戦〜核実験、そしてロズウェルといったエポックが
随所に盛り込まれているけど、基本的には第一作の焼き直しみたいなところがあって、スーパーマンやロッキーに
続いてこちらも原点回帰作の雰囲気。私は実はインディシリーズにはさほど思い入れはないのですが、それでも
「レイダース」は結構好きだったので割と楽しみました。特に冒頭の倉庫の中に"アーク"があったのにスルー
されていたのは笑。いかにもシャイア・ラブーフを後継者にしての新シリーズの色目が伺えるのはアレですけど、
まだスターオーラは足りない感じ。

スピード・レーサー:
リメイクするには「マッハGOGOGO」は古すぎたのか、宣伝が下手だったのか、米国でも日本でも大コケしましたが、
そんなにつまらなくはなかったです。マッハ号やレーサーXは流石に懐かしかったし。オリジナルのテーマ曲も使われたり
(英語替え歌だったけど)と、結構リスペクトされていたのね。ただあまりにもギミック一辺倒で、それが2時間を越すとやや
飽きもしました。あとCG物では「カーズ」, 実写では「ワイルド・スピード」シリーズといった強力な先達にはどうにも
ひけを取るところも。主人公役のエミール・ハーシュは相手役クリスティーナ・リッチに完全に食われてしまい、
これまたスターオーラが足りないところですが、これからでしょうね。真田広之は何のために出たのかというぐらいひどい扱い。

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン:
既にいろいろ書きましたが、また見てみたいと思うほど。意外とサブカル臭はほとんどない替りに、それをはるかに凌ぐボンクラ臭が
私を引きつけて止まないのでしょう。これまで一度も見たいと思ったことがなかった「ハートブルー」も見てみようだなんて
気にまでなってしまいましたです。「フローズンタイム」と同じくスーパーのシーンが頻繁に登場し、英国ボンクラ物の
舞台としてスーパーは必須アイテムなのかと学習。そこの店長役のティモシー・ダルトンが抜群においしい役でした。

クライマーズ・ハイ:
世間の評判を見ると賛否分かれているようですが、原作またはNHK版のファンだった人に今回の映画版は評判が悪い模様。
NHK版は見ていた私もそれには納得。大事故を目前にした一地方新聞社のドラマは熱くスリリングに描かれているけれど、
NHK版で強く打ち出されていた「"クライマーズ・ハイ"とは何か」「新聞は何のために作られるのか」「なぜ"下りるために
山に登る"のか」という重要なテーマがごっそり削げ落ちてしまい、替りに事故現場の再現・記者たちのヒロイズム・悠木の過去・
(「ランボー4」と同じような)ラストシーンといった部分に力点が置かれてしまってました。最も残念だったのは
NHK版で石原さとみが演じた望月彩子のエピソードが抜け落ちたこと。これのある/なしで作品の方向性は
完全別方向になると思われ。杉浦直樹とは全然別キャラとなった社長(山崎努)は、映画世界から浮いてる人間になってて
これはこれは面白かったけど。あと「アフタースクール」に続いて堺雅人(佐山役)が好演。

ぐるりのこと。:
法廷画家と心を病んだその妻との10年間を淡々と描いた映画。結構ヘビーな印象の残る映画でした(特に前半)。神経質な
までに几帳面だった妻役の木村多江が壊れていく過程は見ていて居たたまれなくなる思いすら。しかしリリーフランキーが
演じる夫はそれに対して何もできない、そして決して別れない。手を拱いていた夫が妻と対決する目に合う台風の夜のシーンは
見ているこちらまで消耗しました。「アウェイ・フロム・ハー」を見たときと同じく、心が通わない相手にどうやって
心を伝えたらよいのだろう→少なくとも心が通う相手に優しくできないようでは、という月並みながらもそんな思いを巡らせて
しまいました。そしてそんな家庭以上に陰惨な法廷の現場(90年代以降の重要事件を下敷きにした案件が並ぶ)を見るにつけ、
不幸と憎悪と悲しみが邂逅する場である裁判には無縁の人生でありたいものだと思わず願ってしまいます。あと結構印象に
残ったのは恐ろしく長い長回しの多用(リリーさんもよく付いていけるものだ)と、お互いが緊張関係となっている木村多江の
実家の風景(母親役の倍賞美津子は「ラストフレンズ」の時の役が被る)など。

歩いても歩いても:
これ又よかったです。劇場内は初老の夫婦でほぼ満席でしたけど、帰省シーズンが始まる前ということで見るのに丁度よいタイミング
だったのでしょう。里帰りにありがちな風景がいろいろと繰り広げられるだけの映画なんだけど、こちらもまたそれを淡々と
映しつつ、家族というものの面倒くささ、厄介さ、救われなさがさりげなく描かれていて、なんというか胸を奪われてしまい
ました。特に夜の樹木希林演じる母親の悲しみと怖さにはやられました。それでも冒頭の美味しいそうな料理を作りシーンを
見てるとたまには実家に戻りたくなるし、「人生はいつも少しだけ間に合わない」という言葉を聞くとできる内に親孝行を
しなくてはと感じ入ったり。タイトルはある有名なヒット曲の一節から取られたものだけど、それが劇中で使われるシーンが
また秀逸。

ホートン ふしぎな世界のダレダーレ:
同居人の熱烈オファーにより「ポニョ」と「ポケモン」が始まった週に見に行きましたが、シネコンの売り場はごった返しているのに
こちらの場内は悲しいほどにガラガラ。洋物CGアニメって、日本じゃピクサー以外は全然ダメなんでしょうか。埃の中のダレダーレ国の
住人のキャラクターは充分可愛らしかったですけどね(逆に巨大な動物たちの方は今一)。「目に見えなくたってそこに命はある」
というテーマは、私ら世代だとウルトラセブンの「超兵器R1号」などで受け取ってました。姿が見えない者同士での交流の物語と
いうのはいわばSF的だけどなかなかグッと来ます。あとカンガルーに過保護→教育ママというネガティブイメージが割り当てられる
というのは日本人にはあまりないセンスかも。

崖の上のポニョ:
凄かったです。冒頭のシーンは結構素晴らしかったです。嵐のシーンは面白かったです。そして嵐や世界の終わりが迫っているのに
楽しそう、という映画でした。子供世代がみたらどう感じるのでしょう。「となりのトトロ」を楽しんでいた親世代の感想も
聞いてみたいです。あと、見ている間は理解できなかったポニョの両親の仕事の役割ですが、パンフにはほんの少し解説が
ついてました。なんつーか「仮面ライダーキバ」並に設定説明のない不親切ぶりで、こんなんでいいのでしょうか。

ハプニング:
近作は個人的には好きだけどなかなか人には勧めづらい、というシャマラン作品の傾向を思うと、この新作は衝撃シーン満載ながらも
比較的取っ付きやすく安定した内容。とはいえ「クローバーフィールド」や「ミスト」の水準を期待すると、腰砕けな幕切れに
がっかりしてしまうかもしれません。なんというか、去年の「インベージョン」並みの腰砕けっぷり。「シャマランまたやった」
というのは、各作品のミクロな方向性に違いはあるものの、つまるところ「怪奇大作戦」や「トワイライトゾーン」1話分相当の
映画を2年かけて作る、というシャマランスタイルは今回もかわらなかったゼ万歳、といったところです。
[2008/08/05 03:43:39]

お名前: w   
おおボヤボヤしてたら月が変わってしまいました。
「まいご3兄弟」楽しかったですよ。43分というのは短いかな、いや本編は1話15分であの
クオリティを持続したのだから却って間延びするかななどと要らぬ心配しながら見ましたが
杞憂でありました。設定上、前半はなんだかベタ展開が続いてこれはどうなることやらと
思った瞬間もありましたが、それが予想範囲内の予想外からさらに予想外へと突き進んで、
しかし結局は小さな伏線をすべて回収して鮮やかに着地するという、これこそが
ちりとてちんの醍醐味であったと思い出させてくれる、幸福な43分でした。その後、
7/27にBS2で放送されていたようですが、8/10のNHK総合での全国放映を控えているので、
あまり詳細なストーリーは言いませんが、少しだけネタばらしすると、3兄弟といいつつも
メインとなるのは1人です。また結構謎を残したままのところもあり、なんとも言えない
余韻を残します。あと、小草若の底抜けにと四草の賭けますかも出てくると懐かしいやらで、
本編終了後の時間の経過も改めて感じいったり。ちりとてファンなら納得の出来栄えでした。
私としては、これで心置きなく「ちりとてちんメモリアルブック」を読めるのが嬉しい
(結構このスピンオフのネタバレが載っていたので)。

「ジャージの二人」は「チームバチスタの栄光」の監督による新作ですね。「チームバチスタ」
では山口良一が病院内で点滴を打ちながら、エレキを弾きつつサンハウスの「レモンティ」を
つぶやくように歌うという、異様なシーンがありましたが。鮎川誠への強い拘りがありそうな。
この夏は日本映画では「ぐるりのこと。」と「歩いても歩いても」という、一見ゆるゆるな
自然体の作風ながらも奥に厳しいドラマが繰り広げられる作品を立て続けに見ましたが、
この映画もどうでしょうか。気になります。

ハプニングとポニョ、結局見てしまいました。前者はまたやったかシャマラン、後者は
うーん凄いし楽しいがなんだこれは、と一言で書くとそんな感じです。先月までに見たいもの
を見尽くした観があり、今月はあまりそそられる映画が少ないですが、前から気になっていた「闇の子供たち」は見に行くと思います。あと今日から始まるハルクと来週からのダークナイト
は
それぞれの前作(未見でした)を見てから考えますです。
[2008/08/01 03:27:07]

お名前: ぱと   
将軍様におかれましても薨去あそばされましたし、
とりあえず『ホット・ファズ』の次に見てみたいのはめんたいロッカー鮎川誠&堺雅人の
『ジャージの二人』です。

「まいご三兄弟」関西限定ですか。番組表に載っていないわけですね。
ご覧になったら感想をよろしくお願いします。

今クールはお子が「魔王」を観ております。人物背景を教えてもらって納得。
目には目を、歯には歯を、正当防衛には正当防衛を。
あとは「篤姫」くらいですね。「瞳」はNHKがついていれば見ていますが、
なんだかヌルいので……

せっかく長期の休み(充電中)がとれているので、録画した番組や映画、DVDなど
少しずつ観ています。『殺しが静かにやって来る』は白と黒のコントラストが美しい。
徹頭徹尾ワルのクラウス・キンスキーも堪能できます。
そして「主人公が真っ先に殺され、残りも皆殺し」、という
「『グローリー』」的なクライマックスに唖然。傑作です。
エンニオ・モリコーネの美しい音楽がしみます。
[2008/07/25 08:00:49]

お名前: w   
本格的に夏ですね。さっそくばててます。夏休みが待ち遠しいけど、きちんと休めるのだろうか(遠い目)。

さて、明日はいよいよ待ちに待ったちりとてちんスピンオフ「まいご3兄弟」の放映日。
とはいえ、これは関西ローカルでしたっけ。
春以降、ドラマ関連の書き込みをしてませんが、これは完全にちりとて後遺症です。
どのドラマも見劣りしてしまい、まともな視聴継続が困難になってしまってます。
春クールも欠かさず見たのは「ホカベン」「絶対彼氏」(←天道総司もとい水嶋ヒロが出てた)
「キミ犯人じゃないよね」(←B子が出てたで〜)と今週最終回の「ROOKIES」(←野上
良太郎もとい佐藤健がでてる)ぐらい。話題の「CHANGE」「ラストフレンズ」もまだ最後まで
見れていない。NHKでも楽しみにしていた「監査法人」も2話のラストと3話も見逃してしまい
地団駄。あ「篤姫」もなんやかやで一応見続けてますが。今クールはさらにしょぼい。視聴継続
できそうなのは「四つの嘘」(←久々の永作)と「ゴンゾー」(←勘助!)と「あんどーなつ」
(←又又B子!)ぐらいかも。まあネタドラマ的なものは「魔王」を初め盛り沢山ですけど。

「ホット・ファズ」上映は神戸では8月下旬とのこと。そんなには待てない!やはり梅田にして
正解でした。本当にお勧めです。去年の「SHOWBIZカウントダウン」で見たときは一見
シリアスドラマ風だったので、実に英国的ひねくれコメディといった按配。でも関西人には
どかんどかん受けてました。あと箱庭趣味もあったりして「○○○○ーNo.○」的な印象を
受けたりなんかしたりして。はたまた結構ダークな展開には「○○ッ○ー○ン」的なセンスも
感じられたりして。ああいかにも英国。監督の出世作「ショーン・オブ・ザ・デッド」も
見なくてはなりません。

今週末にはシャマランの「ハプニング」。評判を聞く限りでは「クローバーフィールド」や
「ミスト」のレベルより大分下回りそうな予感がします。でも前作も前々作も楽しんでしまった
者なのできっと見に行きます。「ポニョ」はそのうちに。
[2008/07/25 02:16:09]

お名前: ぱと   
ますます楽しみになってきました!
「ど」スコットランド『トレインスポッティング』も何度観たかわからないくらい
好きですが、これも「ど」のつく英国映画のようですね。
期待が持てそうです。待ちきれません。
[2008/07/15 10:50:57]

お名前: w   
サラ・ポーリーはここ10年ぐらいはコンスタントに映画に出演し続けたのですね。
アトム・エゴヤンの「スウィート・ヒアアフター」もクローネンバーグの「イグジステンズ」
のメインキャストとなってますが、残念ながらどちらも未見。どちらも監督もサラと同じカナダ人。
エゴヤンは「アウェイ・フロム・ハー」のプロデューサーでもあり、カナダライン(?)が
形成されているのがわかります。サラの他の出演作では同じく未見の「死ぬまでにしたい10のこと」に
なんとなく興味があります。「最高の人生の見つけ方」っぽい感じでしょうか。

そして「ホット・ファズ」ですが、8月の神戸上映を待ちきれず、先週から上映スタートしている
梅田まで行って見てきてしまいました。素晴らしかったです。楽ししませていただきました。
(後は隠しますが)一言で言って、最高の英国バイオレンスコメディ(?)です。
「Sgt.Rock」がかかるシーン、短いですがいい塩梅です。他にはKinks, Sweet, T-Rex, Move,
Adam Ant, そしてCrazy World of Arthur Brownなど。要はべたべたに英国です。夢の田舎紳士
の世界が広がります。しかし段々と殺伐としてきます。R-15です。切株描写もあります。でも最後は爽快です。
ハイテンポなぼんくらコメディから、最終的には「シューテムアップ」級の爆笑銃撃戦にまで
突き抜けます。熱烈にお勧めします。私はなんだが元気が湧いてきました。
[2008/07/15 01:55:47]

お名前: ぱと   
「ホット・ファズ」名古屋では8/9〜上映です!
Sgt.Rockがどこで流れるのか楽しみにしています。

wさんの書き込みで久々に思い出したSarah Polley、
当時はペチコート姿もかわいいちっちゃな女の子だったのに気鋭の脚本家・監督に
成長していたんですね。人に歴史あり。

映画ネタなのでこちらに書いておきますが、Andy Partridgeが昔見た映画で、
その音楽がのちの「Rook」に通じると言っていた『蜜の味』、モノクロのいい作品でした。
John AddisonはTony Richardson監督と組んで『長距離ランナーの孤独』でも組んでいましたっけ。
またオリジナル版『スルース』もAddisonの音楽ですな。
[2008/07/10 08:54:53]

お名前: w   
VdGGの興奮からようやく落ち着きを取り戻してきた今日この頃。

このところ忙しくて間が開きましたが、それでも映画は相変わらず見てます。

幻影師アイゼンハイム:
久しぶりのエドワート・ノートン主演作。19世紀の欧州を舞台にした天才奇術師の物語。
というと丁度一年前の「プレステージ」と被りますが、全米公開はその「プレステージ」
より少し前でした。待たされたなあ。期待通りにロマンチックなストーリーで、映像からは
超能力としか映らないアイゼンハイムのイリュージョンの描写がまたなんとも素敵。
ただ衝撃のラスト(?)は突っ込みどころ満載ではありました。後味は悪くなかったけど。
ノートンは彼にしては表情少なめながらも好演。相手役のジェシカ・ビールは肉感的過ぎて
ややミスキャストか。「シューテム・アップ」に続いてポール・ジアマッティがおいしい役柄。
今や映画音楽家のフィリップ・グラスの楽曲も格調高く、おぼろげな映画の雰囲気を盛り上げてました。
パンフは「アフタースクール」同様に袋とじとなってました(まだその中身は見てません)。

イースタン・プロミス:
「シューテム・アップ」「アフタースクール」に続き、赤ちゃんが登場する映画。
クローネンバーグが前作同様のストイックなバイオレンス路線を継続。描かれるのは
ロンドンを舞台にしたロシアン・マフィアの暗躍とそれに巻き込まれた普通の人々の恐怖。
予想以上に渋い映画でした。もはやシュールな描写は影を潜めましたが、それでも人体破壊の
リアルな描写や傷口の痛々しさにはクローネンバーグらしさが丸見え。話題となった
サウナでの全裸モザイク無しの死闘も凄かったけれど、気のいいレストラン店主が
「ボス」の顔に見せる時の怖さときたら→(((;゜Д゜)))。冒頭で命を落とした少女の日記
には泣けてしまいました。ラストシーンのなんとも言えない余韻もよし。ヴィゴ・モーテンセンは
もうヤクザ映画しか声がかからないかもという位の熱演。なんか立原あゆみの漫画に出てくる
静かなヤクザキャラのような佇まい。

ジュノ:
またまた赤ちゃん映画。これがまた意外と面白く、今年はアカデミー作品賞ノミネートを
全部劇場で見ましたが、今年のアカデミーは地味そうで実はハイレベルであったことを実感。
高校生が妊娠から出産→日本だったら「14歳の母」みたいな話になるところですが、実際はそれが
メインテーマではなく、里親となる夫婦との交流から図らずも浮かび上がってきた或る事実にこそある
というところにやられました。なんというか、自分のためにわざわざ見せられているのでは
という気がしてしまい、考えさせられてしまいました。しかし米国は田舎でも出産や子育てに
対してこんなにドライなものかね、とか、Sonic Youthを知らないのにIggy PopをPatti 
Smithを愛する女子高生が実在するものかな、とか、ちょっとついていけない部分もありますが。
ジュノの継母がエコー技師に飛ばした啖呵はよかったです。ダリオ・アルジェントよりも
H・G・ルイスがクールだというセンスも面白いです。

奇跡のシンフォニー:
これまた赤ちゃんが出てきます。このところ主演作が目白押しのフレディ・ハイモア君の去年の
作品。オリバー・ツイストの音楽版かと想像していたら、これがトンデモ音楽映画。もう全編
突っ込みどころ満載で、モーツァルトやスティーヴィ・ワンダーだってここまで天才じゃねえよ
というほどの音楽の申し子っぷりに大笑い。でも強烈なグルーヴで押し捲るので一気に見れて
しまいます。特に押尾コータローみたいなパーカッシヴなギター奏法はかなりかっこよい。ただ
出会った月夜の晩にVan Morrison「Moondance」(のカバー)を聞きながら結ばれた両親には、
そこまでの音楽的才能があるようには思えないところがかなり苦しい。楽曲はクライマックスの
壮大なシンフォニーよりもエンドロールのJohn Legendと「La Bamba」のカバーがグッときました。

アウェイ・フロム・ハー:
存命とは知らなかったジュリー・クリスティ主演作。愛する妻が自分を忘れてしまうことの悲しみを軸に、
アルツハイマー問題よりも、老いた夫婦の関係の崩壊と修復への渇望、あとTBSドラマ「エ・アロール」
のような「老人の愛と性」みたいな話が主題に(ベッドシーンが頻繁にあった!)。只管切なく、
胸が苦しくなるような話だけど、旦那とオリンピア・デュカキスとの関係に変化が出てからは
意外な展開に。ラストはなんというか、希望と絶望が綯い交ぜになったような印象を受けました。
あれからどうなるのだろうって。あと介護師が「悪い人生ではなかったと思うのはいつも男だけ」と
語る台詞がとにかく心に刺さりました。
監督のサラ・ポーリーってギリアム「バロン」に出てたあの女の子だったのですね!
エンディングのk.d.LangによるNeil Youngの「Helpless」、美しくも胸に迫るものが。

告発のとき:
70年代末期のベトナム帰還兵物の如く、遂に作られたイラク帰還兵映画。しかし戦場の狂気を
浴びて社会復帰できなくなったという一連のベトナム物に比べると、こちらは正義・大儀・威信の
喪失がよりストレートに描かれてしまっている分、より深刻で闇が深い観が。当初は犯罪
サスペンスとして進みつつ、主人公の息子の遺留品の或るものが紐解かれる内に真実が明らかに
なるという展開は鮮やか。原題となった「エラの谷」におけるダビデとゴリアテの伝説と対比される
「英雄を戦場(イラク)なんかに送ってはいけない」という台詞に全てが集約される気がします。
ポールハギスが脚本を書いた「父親達の星条旗」を彷彿させる箇所も。またスーザン・サランドンが
少ないシーンながらも貫禄を見せ、特に息子の遺体と対峙するシーンにはこちらも胸を
打たれてしまったり。


花より男子ファイナル:
今月もTVドラマ物件有。アイドル映画としてはこれ以上ないほどで申し分ないと思います。少年少女の
永遠の夢である「無人島で二人きり」ってのもあったし。というよりそこのシーンの印象が全てかも。
ただし映画内の壮大な大騒動の仕掛け人の正体には正直腰砕け。北大路欣也は「スシ王子」に
続く出演で、すっかり仕事を選ばない人という印象が強まりました。あと美味しいシーンは松本潤が
持って行った所為で、小栗旬の見せ場がかなり少なくなりましたのはどうなんでしょうね。


今年上半期は去年までと方針を変えて、「映画は近くのシネコン&見逃したのはツタヤで」から
「見るべき映画はタイムリーで見ておこう」とした所為で、かなり映画の劇場鑑賞数が増加しました。
おかげさまで例年以上に面白い映画を見られた気がします。

ちなみに今年上半期のベストはこんな感じです。殺伐&ボンクラが二大キーワードという
感じがします。

ミスト
クローバーフィールド
シューテム・アップ
アフタースクール
君のためなら千回でも
ノーカントリー
フローズン・タイム
潜水服は蝶の夢を見る
ヒトラーの偽札
イースタン・プロミス


今年みたいと思ったものは先月くらいで一通り見てしまった観があり。今月是非みたいと
思っているのは「ホット・ファズ」と「ハプニング」ぐらいかも。インディジョーンズまだ
見ていないですが。
[2008/07/09 02:03:01]

お名前: ぱと   
『アフタースクール』
実は一番最初のほうのある会話がずっと喉に刺さった小骨のようだったんですが、
本当にこの監督、観客にフェアなんですよね。
何気ない会話やしぐさも、当事者の知らない状況を把握している観客にはおかしくて仕方がない。
突然昔の同級生に挨拶されて、もし相手のことを思い出せなかったら
やっぱり神野のようにあたりさわりのない会話を続けますよねぇ。
(頭はフル回転させながら)

小さなところなんですが、どうみても和風ファミレスみたいなところで
「ジャンバラヤおかわり!」は激烈におかしかったです。

『運命じゃない人』
山下規介のヤクザもなんともいえないいい味でした。
DVDは連れ合いが操作していたので、メニュー画面まで気づかず返却を。
ああ、もったいないことをしてしまいました。
[2008/06/18 23:11:33]

お名前: w   
おお!内田けんじ2作続けてご覧になりましたか。
多分その順番で見るのが理想的と思われます。「運命じゃない人」(←素晴らしすぎる題名)が
あまりにも衝撃的なので、ハードルが上がりすぎてしまうのです。「アフタースクール」が
今一だという人の大多数は「運命じゃない人」ファンと思われます。
「運命」は借りたDVDメニューがパラレル時系列状になっていたりして、これまた憎かった(笑)。
私もあれを見て以来、主人公役の中村靖日をドラマ(ロスタイムライフなど)やCM(キシリッシュやチオビタ)で
見かけるたびに噴出してしまいます。ラストのほのぼのとした感じとかも。
でも「アフタースクール」もやはり捨て難い。人のよいご近所、指輪、裏DVD、新しい靴などの
伏線回収も改めて鮮やかだったと。エレベータのシーンは絶妙の演出で、恐らく神野先生も
それなり驚いた筈だったのではないでしょうか。
ノートブック型のパンフもよい塩梅でした。あれを読んだら「Weekend Blues」も見てみたく
なってしまう。
袋とじのパンフといえば、エドワードノートンの「幻影師アイゼンハイム」も
トリック解説部分が袋とじになってました。

ようやく「ホットファズ」の劇場予告も見る事ができました。英国田園風景が見えてきて
これだけで嬉しくなってしまいます。神戸ではOSシネマズでやるみたい。よかったよかった。
ただし8月まで待つ羽目になりますが。

話はとんで、これまたお馬鹿映画「シューテムアップ」。ほんとに馬鹿だなと思ったのは
冒頭から最後まで銃撃シーンのBGMが全てメタルだったこと。Nirvana「Bleed」、Motorhead
「Ace of Spades」、AC/DC「If You Want Blood」なんかをバックに銃撃するもんだから
大笑い。殺伐としそうでいてボンクラに転じてしまう感じ。赤ちゃんがTVからヘビメタが
流れるとスヤスヤ寝てしまう→母親が居たのはメタルバーだ、という展開も馬鹿だったなあ。
[2008/06/18 02:34:08]

お名前: ぱと   
『アフタースクール』観たあとその足でDVD『運命じゃない人』借りてきました。
これはすごいすごすぎる。
[2008/06/14 16:59:38]

お名前: ぱと   
あれ〜!
wさんからいただいたメールに6/8昼に返信したんですが、
もしかして迷子になっていますか?
メールは従来のアドレスに届くんですが、こちらから返信すると
別アドレスからの送信になっていると思います。
それでかしらん……
(後ほど再送させていただきますね〜)
内容はXTCクロノロジーについてナドナド。

>アフタースクール
観た知人によると、『ユージュアル・サスペクツ』彷彿とさせる佳作だそうな。
パンフ付属のシナリオを読み返すとおもしろいとか。k
[2008/06/12 07:19:36]

お名前: w   
ついでに最近みた映画の話でも。

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー:
「君のためなら千回でも」の主人公が亡命している間にアフガンではこんなことがあったんだ的な
知られざる偉人伝風ドラマ。実話ベースとのことだけど、ムジャヒディンに武器を供給するやり口には
本当かよと唖然。最強の結束は共通の敵を持つことというか、世界一恐ろしいのはCIAだというべきか。
主人公が本当にこんな人だったらねという視線を感じるのは「アメリカン・ギャングスター」とも
通じるような。フィリップ・シーモア・ホフマンはここもまた美味しい役。難民キャンプのシーンと
戦闘機の空爆映像(ゲームみたい)は圧巻でした。

ランボー最後の戦場:
そのアフガンでチャーリー・ウィルソンとともに(?)奮闘したランボーの復活祭。とはいえ今までの
ランボーの印象を一変するほどの残虐映画。「一人プライベートライアン」という評判は聞いていた
けど、ここまで人体破壊シーン(いわゆる切株描写)満載なのは始めて見ました。初めはミャンマーを
舞台にした西部劇か勧善懲悪時代劇という始まり方でして、クライマックスは大魔神とか桃太郎侍とか
破れ傘刀舟悪人狩りというような、この鬼神を怒らせたら全滅だぜ的な皆殺しの快感系ドラマにまで到達。
これをこのまま地上波で放映できるのかなというような余計な心配をしてしまったり。

シューテム・アップ:
これは素晴らしい!町山氏による「見れば見るほどIQが低くなる」との評に偽りなしの大馬鹿アクション
映画。クライブ・オーウェンがランボーに負けないぐらいの皆殺しヒーローを熱演しているんだけど、
その全ての銃撃シーンに笑いあり。ジョン・ウー物を阿呆なセンスで増幅させたらこうなったというか。
お産を手伝いながら銃撃とか、駅弁○○ッ○銃撃とか、マリオネットみたいに紐をひっぱって銃撃とか、
スカイダイビング銃撃とか、人参で銃撃とか、死ぬほど阿呆が画が次々。あそこまで阿呆な画をよく映画に
しようと思ったものだと感心。後に控える「ホット・ファズ」や「ウォンテッド」も楽しみであります。
今年は「ミスト」「ランボー」「ノーカントリー」「ブラックサイト」など極めて殺伐としたR-15映画
をかなり見ましたが、毛色はかなり違うけれどこれもR-15。一応これも切株映画ではあります。

アフター・スクール:
昨年末にDVDを見て度肝を抜かれた「運命じゃない人」の監督の新作。終ってみればほぼ同じ系統の
映画でしたが、今回も思わずやられたといってしまいたくなりました。脚本だけじゃなく配役と演出の
センスが光ることも実感。伊丹十三作品に通じるところもあるかな。メイン3人では公方様もとい
堺雅人の役が良かったです。タイトルの意味するところや、ラストシーンの余韻もよい。最近では
珍しいほど後味の良い映画でありました。

ザ・マジック・アワー:
直前に「アフタースクール」という傑作コメディを見たばかりなので、流石の三谷幸喜も勝てないかと
思ったけれど、結構笑える娯楽作でまずまずでした。「アフター」の観客はクスクス笑いだったのに
対して、こっちはどかんどかん受けてました。大量の出演者も無駄なく使い切る能力と、話の噛み合わない
人間同士のダイアログの上手さなどは流石であります。ただまあ相変わらず箱庭的であることと、
映画への愛を表明しすぎる点はややつらいが。映画監督役に市川崑(合掌)を起用したのは、リメイク版
犬神家に那須ホテル主人役で登場させてもらった時のお返しかな。NHK新選組!つながりの出演者が結構
居たのも面白かったです。伊吹吾郎と亀さまはほとんど出オチ。
[2008/06/12 04:50:34]

お名前: w   
えーとぱとさん、6/6の深夜にメールしましたが届いてますか〜?

例の秋葉原の事件が起きたときは外出中で、録画していたアタック25を見てたらニュース速報
が出て驚き、再生を止めてNHKを付けたら大変なことになってました。なんか尼崎JR事故以来
の衝撃。自分がよく知っている場所で人が沢山亡くなるのって、なんて心地悪いんだろう。
[2008/06/12 01:29:04]

お名前: ぱと   
そ、それがすぐ上映が終ってしまいまして(一週間もやってなかった?)
見逃してしまいました……。

アントン・コービンのPV集(DVD)には件のRed Guitarはじめ彼の手がけた作品が
たくさん収録されて楽しいですよ。ちと高かったですが。

あと一ヶ月をきりましたねぇ。
異動シーズンでもありますので、日程が微妙な方がいらっしゃらないか心配ですが
wさんはお仕事のほうがたてこんできましたか?
ところで藤○成昌さんがXTCクロノロジーとディスコグラフィを分け、先に
クロノロジーを出したいとのことで、来日公演関係のトリビアなどを募っておられます。
(今年中に出したいとのこと)
何かお持ちではないですか?
PCが変わってwさんのメールアドレスが不明になってしまいましたので、お手すきの時に
ご連絡下さいませ〜(メールを保存したFDが今出せないんです)。
[2008/06/04 07:55:10]

お名前: w   
「コントロール」ご覧になられましたか。私は見逃しました。意外と上映期間が短かった。
同じ劇場でやってた「アイム・ノット・ゼア」は最近までやってましたケド。
Glenn Miller, Doorsから最近のRay CharlesやEdith Piafなど、実在音楽家伝記映画って
いくつあるのでしょうね。
アントン・コービンかあ、David Sylvianの「Red Guitar」を真っ先に思い出します。

あと一ヶ月。でもいけるかどうかが実は微妙になってきましたTT
[2008/05/28 01:28:15]

お名前: ぱと   
高校生になって多少お小遣いがあがり最初に買ったアルバムのひとつが『こわれもの』でしたから
「Roundabout」と「Mood for a Day」には思いいれが大きいです。
John WettonのVideo Killed the Radio Star(メガホンつき)もいいですね!
客席のほとんど全員が元歌をご存知でしょうから受けたでしょう。
John Wettonも声が健在なら言うことありませんね。
喉をいたわりつつ無事ツアーをこなしていってほしいものです。

「Sleuth」リメイクを観た私の友人によると、ケインがマイロを、
オリヴィエ卿がワイクを演じたオリジナルで表現されていた圧倒的な「class感」が
リメイクでは(ケインが階級的に逆転したワイクを演じたことで)皆無だったとのこと。
うーーーーん、そうなんですね!
リメイクのめざす方向は(21世紀ですし)少し違うんでしょうか。これは自分で観てみるしかありませんね。

さて一昨日、昼休みに商店街から突然Joy Divisionのアコギカバーが流れてきて仰天しました。
雑貨店の店主が店のBGMで流していたんですが、
Jose Gonzalezというスウェーデン出身のアルゼンチン人(両親がアルゼンチン人)の
来日記念盤EPに収録されているんだそうで、アコギですよアコギ。
しかもこの人はMassive Attackの名曲「Teardrop」もたんたんとカバーしておりまして
オフィシャルでそのPVみてさらにびっくりです。

そのJoy Divisionの伝記映画『コントロール』週末から名古屋で上映予定ということで
これは行こうと思ってます。David SylvianなどのPVも数多く手がけている映像作家
アントン・コービン(オランダ人で実際の読み方がコバイン?コベイン?)の作品で
モノクロ映像というのにも大変興味があります。

ホントにいけるのか?
[2008/05/22 08:40:50]

お名前: w    URL
Steve winwood新作はまた立ち聞きレベルですが、今回もなかなかの力作のようですね。

Hot FuzzはWorking title制作。Mr.ビーンやブリジットジョーンズの日記などでお馴染み
の会社ですが、最近は「ユナイテッド93」「エリザベスゴールデンエイジ」「つぐない」
などのシリアスドラマでその名を目にする機会が多いです。コメディから歴史物までレンジは
広いけど、英国らしい映画を見たい向きには信頼できるところという印象があり、
期待が高まります。

「ハサミ男」の(←枕言葉)殊能氏が「スルース」のリメイクを見て楽しまれた模様。(→URL)

私がマンキウィッツ版を見れたのは、約20年以上前の学生時代にたまたまテレビ東京の
午後のロードショーで放送していたのを見たのが初見。ローレンスオリビエが出ているな、
なんだか刑事コロンボのような変わった映画だとぼんやり見ていたら二転三転する展開に
度肝を抜かれ、忘れられない映画に。そして5年前に下北のレンタル屋でVHSを見つけて
借りたので記憶は鮮やか。多分テレビ東京で流してなかったら今も知らない映画のままだった
かも知れないな、とふと思いました。
[2008/05/22 03:54:19]

お名前: w   
「ミスト」をまた見ました。隙のないシナリオであったことを再確認。
冒頭に出てきたポスターは、初見でわかったのは「遊星から物体X」(ジョンカーペンター
「ザ・フォッグ」へのリスペクト込みか)だけでしたが、
「パンズラビリンス」もあったのは今回気付きました。
どちらもVFX担当がCafeEX社つながりですね。
(ラストの仄めかしも、というのは勘繰りすぎか)

> ASIAによる「Roundabout」(これはなかなか良かった)
> S.Howeによる「Mood For A Day」(この曲が聴けたのはうれしい)

これはイイですね、良さそうですね(^^)
[2008/05/17 19:58:05]

お名前: でしゃん   
ASIA行ってきました!
40代〜50代が中心のオーディエンスで、基本的には懐古モードのライヴなんでしょうけど、
それにしては熱いパフォーマンスでした。特にS.ハウは燃えていました。20年近く前にA.B.W.Hで観た時よりも、
はるかに良かったように思います。

かつての所属バンドの楽曲も聴きどころでした。つまり、
ASIAによる「Video Killed The Radio Star」(メガホン片手のJ.ウェットン)
ASIAによる「In The Court Of The Crimson King」(なぜにJ.ウェットン所属期ではない?)
ASIAによる「Roundabout」(これはなかなか良かった)
ASIAによる「Fanfare for the Common Man」(これも熱かった)
S.Howeによる「Mood For A Day」(この曲が聴けたのはうれしい)

さすが、ブリティッシュ・ロック史に足跡を残す面々だけに演奏力は抜群で、
さらにJ.ウェットンのボーカルも声に衰えを感じさせないものでしたし、
復活した意味のあるライヴだったといえると思います。
新曲は2曲のみの演奏でしたが、そういう意味では、もっと「Phoenix」からの楽曲を聴いてみたかった気もします。

ライヴ後半は、あのS.ハウのギターで始まるアルバム「ASIA」をそのままの曲順で再現。
観ることのできないライヴだと思っていたものを今頃になって体験できるとは、
なんとも不思議な気分ではありました。G.ダウンズの奏でる80年代な音色が一層そんな気分を強くしました。

さて、ではこれからASIAはどうなるのか、というと先行き不透明のような気もしてしまいますが。
明日17日からはヨーロッパ・ツアー始まるとのことですが、何よりも無事に乗り切ってもらいたいものです。
[2008/05/16 22:50:00]

お名前: w   
こんばんわ。NHKマイルは珍しく順当でしたね。クロフネ産駒による親子制覇ならずで残念でしたが。

5月も半ばですが、すでに映画を結構見てしまいましたので(やっぱり)、ここらでまとめを。

相棒劇場版(の書き残し):
私は「相棒」は気がついたら見ますが、かつては裏の「トリビアの泉」とかを見たりしてたので、
あまり熱心ではないけれど、というお付き合い。まあ、ドラマ版に比べて評判は悪いみたいですが、
私はまあまあ面白かったと思います。犯罪の動機はともかく、実行方法には相当に無理がありますが。
そう、個人的に痺れたのは、右京(水谷豊)の台詞の中に「フールズメイト」と「ポーン」という
タームが登場したこと!あと2ヶ月かあと思わず脳内物質が充満。

ブラックサイト:
殺人サイトというネットをネタにしたクライムサスペンス。なかなかハードで残虐な切株派(?)映画。
「SAW」の捻り技で、サイト閲覧数が増えれば被害者の死期が迫る無人システムが出てきますが、
あれだけ爆発的にアクセス集中してサーバが落ちないのは謎(笑)。
ダイアン・レインは今でも映画で主役を張れるんだ、ジョディ・フォスターともども生き残りましたね。
そして結構いろいろな点で奇しくも相棒劇場版と被りました。
・死刑宣告サイトと殺人実況サイト
・無差別テロと思わせておいて実は[明確なターゲットがいた]
・犯人の動機には[無責任な大衆の存在]が絡む
・犯罪遂行に無理あり(相棒は[サインとか無駄なダミーとか手の込んだことを仕込みすぎ]
 こっちは[死体を外に運んだ時とか目撃されそうなもんだけど])
・主人公の刑事が倉庫内で絶体絶命!

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド:
ポール・トーマス・アンダーソンというと「ブギーナイツ」のボンクラ群像劇が忘れられないのですが、
その人がこんなにも堂々たる正調悪漢大河ドラマを作り上げるとは。「市民ケーン」が引き合いに
出されたり、オープニングとラストシーンのインパクトからキューブリック的と評されていますが、
私が連想したのは往年の日本映画だったり。野村芳太郎的な!今村昌平的な!山崎豊子的な!
デイルイスの怪演はパチーノ、デニーロ、ニコルソンよりも三国、仲代、緒方、ショーケンといった狂人系の域か。
この男の恐ろしさは「聴覚を失った(義理の)息子に最後まで自分から手話を使って話そうとしない」ところに滲み出ています。
激しいカリスマ神父を演じたポールダノが、「リトルミスサンシャイン」の兄貴だったは最近まで気付かず。
レディオヘッドの人の音楽も不協和音多用で武満徹みたいだったです。総合的に見てこの映画は
「ノーカントリー」に比べて日本の映画ファンがいかにも好きなタイプの映画です。私も好きです!
何はともあれ、これでようやくYouTubeとかでかの「I Drink Your Milkshake!」のパロディギャグを
存分に見る事ができます。

アイム・ノット・ゼア:
ディラン役が登場しないディラン賛歌映画。よくまあこんなめちゃくちゃな企画を考えたものだ。
ケイト・ブラッシェントは電化時代の一番かっこよい頃のディラン(じゃない人)を演じていたので
一番得な役かな。しゃべりはクリスチャン・ベイルが最も似ていました。ゴスペル三部作時代を
思い出させる役で笑えます。話としてはヒース・レジャー(合掌)とシャルロット・ゲーンズブールによる
グリニッジビレッジの青春から泥沼の離婚劇に至るまでのシーケンスがしんみりしてよかった。
いろんな人が演った劇中カバーでは、ソニックユースだけはすぐにわかりました。さすがだ。

ジェシー・ジェームスの暗殺:
千里のムーブオーバー館にて鑑賞。悪漢ジェシー・ジェームス及びジェームス・ギャングの最期と
後日談。実質的主役はジェシーではなく彼を暗殺したボブ・フォードですが、ジェシーを気持ち悪い
ほどに崇拝していた彼の中に敵意と殺意が生まれていく展開には、なんかあのマーク・チャップマン
の姿を思い出したり。そして暗殺後のフォード兄弟の末路にはなんともいえない悲哀があったのですね。
ボブ役のケイシー・アフレックはかなりの好演。ちょっとパディ・マクアルーンに似てる気が
したのはたぶん映画を見ながら「Jesse James Bolelo」のメロディが脳内に流れていたからでしょう。
酒場の弾き語りでニック・ケイブが登場していたのには驚き。
「ノーカントリー」「ゼアウィルビーブラッド」そしてこれを見て、荒野って奴はでかいスクリーンで
見るに限るなあと痛感。西部劇は劇映画にもっとも見合ったコンテンツだったんだろうなと思いました。

最高の人生の見つけ方:
死期を目前にした老人二人による「人生でやり直したことをやってから死のう」系ドラマ。フジテレビで
やっていた「ロスタイムライフ」とある意味同系といえそう。とにかく満足して死にたいというのが
人類の最終的な希望なのかな。まあ金持ちが死ぬ前にやりたいことなのは世界一周なのか、ちょっと
月並みだなあ、と思うけど、人生に大きな後悔を残しているカーター(モーガンフリーマン)の心に
寄り添うとしみじみと見れます。死を巡るドラマなのに全く辛気臭くないところはよかったです。
ラストにはちょっとしたサプライズがありますが、実際問題としては怒られるんじゃなかろうか。

ミスト:
いやはや凄まじい映画でした。
ディザスタームービーとしても一級品なんだけど、このドラマの真骨頂はクリーチャーが出現しない部分にこそ
あることは衆目の一致するところ。「ゼアウィルビーブラッド」は近代資本主義=アメリカそのものを描いた
内容だったけど、片やこちらは危機的状態に陥った西洋社会についての寓話でしょうか。田舎町の
スーパーマーケット内がまるで「世界が100人の村だったら」的状態になっているのが象徴的。
まるで「魔女狩り、またはデビルマン原作における牧村家襲撃」を彷彿させるシーンのおぞましさったら!
そしてここまでやるかと思わず唸ってしまうラスト。隣に居た男性客は終幕後に涙をぬぐっていました。
振り返れば、全てはこのラストに向わせるための壮大な前振りだったのかも知れません。
この映画は米国で公開時には商業的に大コケしましたが、歴史には残る映画だと思います。
「クローバーフィールド」の後に見る事ができてよかったです。逆だと両者の印象もかなり違う筈。
[2008/05/16 04:49:33]

お名前: ぱと   
Wさん、いえいえ全然気にしてないです。
最初の伏字部分には「あの二枚目が」と噴きましたが。

「セラヴィ」と「庶民のファンファーレ」が(盤は違えど)一緒に入っている
摩訶不思議な『Works』好きでしたねぇ、あ、ASIAじゃなかった(汗)
5/12と5/13東京公演も終了しましたね、いかがでしたか?
[2008/05/15 23:16:40]

お名前: でしゃん   
14日朝のとくダネのオープニングでは、また語るのでしょうか。
「昨夜はASIAのライヴを〜」なんて。確かTOTOの時も翌日に取り上げたようですし。

>Howe以外の方々の変わり様にはちょっと唖然
でしょうねぇw、何しろ当時は↓
ttp://yesmuseum.org/collectors/45s_SOLO/Steve/1982HeatSpaina.jpg

N響団員による格調高いファンファーレがいつもと趣きを異にするNHKマイルカップ。
マイル戦にあの重厚なテンポはどうなのか、という気もしますが、
むしろ中距離寄りの適性のある馬のほうが向くとなるといいのかもしれません。
ま、庶民のファンファーレでもいいんですが。
ちなみにアポロ「フェニックス」なんて来やしませんw

にしても、肌寒いこの頃です。
[2008/05/11 21:17:51]

お名前: w   
ぱとさんすみませんでした。ネタバレ隠しをほぼ無駄にしてしまいまして。。。
でも核心には触れてませんので。最後にはあっと驚く人が館に。。。

とくダネのオープニングでASIAを取り上げたのは私も見ました。来日公演シーンが
一部見られて得した気分。Howe以外の方々の変わり様にはちょっと唖然。
そして小倉智昭がASIAを説明するのに石坂敬一氏の「ピンクフロイドの道は云々」の名コピー
まで持ち出して来たのには更に唖然。

今日は「ミスト」を見ましたが、うーんこれは凄い。賛否両論も頷ける。私は結構感動しました。
続きはまた。
[2008/05/11 00:15:34]

お名前: でしゃん   
先日、朝の番組で小倉智昭氏がASIAについて語ってました。
一般向けのの情報番組で熱く語られて、かえって戸惑ってしまいます。
どうやら私と同じ13日の公演を観るようです。
しかし13日の関東、台風が微妙にかすめるとの予報も…
そして、VoがG.レイクでないことを祈りつつw

明日のNHKマイル、ASIA絡みの馬名2頭で勝負。まさかw
[2008/05/10 22:50:38]

お名前: ぱと   
こんばんは!
ゴールデンウィークは息子が猫を連れて帰省していたので家族サービスでした。
連休明けは二晩連続で地域の公民館委員の会合とお茶くみ(ヒラ委員の悲しさ)でした。
ようやくひと息つけます……
音楽も聴け映画も観られます……

水谷豊のSONGSは冒頭の映像(熱中時代や民放の歌番組の映像までNHKで流しましたね)に
見入ってしまいました。懐かしい〜。
歌の上手い人とは思いませんが、味のある声ですよね。♪ジ〜グ〜ザ〜グ〜
「相棒」は実家の母がたいそう気に入り、初期から欠かさず観ているらしいです。
家族の観る裏番組とぶつかるらしく、私は残念ながら2回くらいしか観ていません。

「スルース」はなるほど、そうきましたか(文字消しの際読んでしまいました……)
渾身の化かしあいはどちらかが、またはどちらも破滅または死で締め括って欲しいんですが。
ジュード・ロウ、そうですかあんなに美形なのに、歳月人を待たずですな。

ところでこれは別のところでも紹介したものですが、
Divine Comedyが映画Alfieをこんなふうに料理しております。
Becoming More Like Alfie

Neil HannonはDave GregoryやAP御大とともにPugwashの新譜で大貢献。
[2008/05/10 00:08:28]

お名前: でしゃん   
昨年の宝塚記念以来、アドマイヤ岩田&サムソンの組み合わせでバシッと的中。それもガソリン代他でほぼ消費…
今週はまたもや大荒れ気配でしょうか、NHKマイル。

そうこういってる内に、明日からは福岡でスタートするASIA来日公演。

先月出たバロック音楽ファンの間では話題の50CDボックスセット(50枚にして5,000円ちょっとという激安セット)を、
少しずつ噛み締めながら、年内いっぱいかけて聴き通す予定。

実は、割と初期から欠かさず観ていた「相棒」なのですが、なんだかエラく人気が出たものですね。
映画のような壮大なスケールの話がどうなのか、という気もしますが、まぁおそらくTVで観ることになると思います。
先日の水谷豊出演の「SONGS」は楽しめました。
[2008/05/07 23:26:59]

お名前: w   
おありがとうござい〜m(__)m

GWも終わりです。例によって温泉三昧。今回は岡山を重点的に回りました。
湯郷、湯原、真賀、郷緑、大中山、岡山桃太郎温泉などなど。
後半は反動で疲れてしまい、その所為で昨日今日のちりとてちん総集編を見逃しました(涙)。
映画は数本。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は期待通りの大作。ポールトーマスアンダーソンが
こんな剛直球の作品を撮るとは。殺伐&変化球封印で「ノーカントリー」と被ったんで
アカデミー作品賞逃したのかと思ったけど、タイプが全然違いますね。完成度の高さから、
日本ではこっちの方が受けるかも。ゼアといえば「アイム・ノット・ゼア」も見ましたが、
変な映画でした。ボブ・ディラン「ではない架空の」6人が交互に現れては消えるパラレルストーリーで
ディランへの予備知識が皆無な人間には敷居が高そう。音楽映画としては文句無しですが。
天皇賞はなんとか○。でもメイショウサムソンの時代が変な形で終了した感じで寂しい気分も。
[2008/05/06 23:16:28]

お名前: ぱと   
ああ、まっ白(笑)なおしておきます〜
[2008/05/03 09:48:39]

お名前: w   
フォント失敗しました(涙)

すみません。2箇所の<\font>を直してくださいませ。
[2008/05/03 03:40:12]

お名前: w   
気がついたら5月です。このところいろいろ忙しくバタバタしてましたが
先月もいろいろ映画を見てしまいました(予想外に)。
ここらで感想をいろいろ。

クローバーフィールド:
2回も見てしまいました。今年2回も見てしまったのは「ノーカントリー」と「フィクサー」とこれ。
繰り返して見たら意外な芸の細かさがいろいろわかって楽しい。

マイ・ブルーベリー・ナイツ:
ウォン・カーウァイが米国進出した最新作でノラ・ジョーンズ主演。ノラはフェイ・ウォンの役回りと
いうことか。正直存在感に乏しいですがそこそこ可愛らしかったです。まあ皆さん指摘してますが、
NYで撮ろうがメンフィスで撮ろうがラスベガスで撮ろうが、すべて香港と同じに見える。カメラが
Cドイルじゃないのにこの記名性の強さはどうよという。話は予想通りヘロヘロでしたが、ライ・クーダー
が流れるメンフィスのシーン、特にレイチェル・ワイズは貫禄があってよかったです。
そして案の定ジュード・ロウはニューヨーカーには見えませんでした。

スルース:
またまたジュード・ロウ祭りというか。結構期待していたんですけどね。。ちょっと期待とは違う方向に。
見終わった瞬間はかなり混乱しました。大胆な脚色だったです。
インテリアや小道具の意匠は全体的に無機質で丸っきり違うし、二人のキャラ、特にワイクの性格はかなり違っていました。
一番違っていたのは2番目の「ゲーム」が終ってからの展開で、なんだこりゃそっちに行くのか、
そして最後は「グッバイ・ダーリン」と互いに言うシーンがあり、結末の印象が微妙に、いやかなり違う。
マンキウィッツ版では両方負けた感じだったけど、こっちだとよくわかんないような。
ジュード・ロウは本当に楽しそうにマイロを演じてました。思いっきりハゲが目立ってましたケド。
ケイン氏のワイクはちょっと暗くて悲しげ。

4ヶ月、3週と2日:
初めて見るルーマニア映画。BGMなしの手持ちカメラ撮りというドグマ95系っぽい作風で、
ダルデンヌ兄弟の「ある子供」も同じ感じでしたが、こういう撮り方がカンヌでは強いのかな。
その中で繰り広げられるのは、チャウシェスク政権崩壊前の普通の市民のシビアな日常風景。
主人公の女性は自分のためでなく無責任なルームメイトのためにかなり悲惨な目に合う訳で、
見てて居たたまれなくなります。でも彼女はその道しか選ばないだろうことも想像できてしまいます。
映像は、最近の映画は皆そうですが、基本的に長回しが多いねえと思いました。
特に彼氏の家の食卓での他愛無い会話が延々と続くシーンは凄かったです。退屈な会話なのに
主人公の緊張がずっと伝わってきて、こちらまで逃げ出したくなるみたいな感じで。

フィクサー:
いい意味で期待と違っていて、結構面白かったです。でも初見で見終わった時には
相当に混沌とした印象を受け、2回目に見直して大分すっきりしたというところ。
要は個々の立場や人間関係、登場アイテムの説明を省略しているので、結構わかりにくい。
馬が出てくるシーンの意味がわからない人は相当いたみたいです。
(余談ですが、このシーンは「クイーン」の大鹿のシーンを連想しました)
初見ではとにかくアーサー役のトム・ウィルキンソンの怪演にすべて持っていかれる勢いで、
彼および彼と敵対する企業の法務部長ティルダ・スウィントンとの間の血生臭いバトル
(でも二人は一度も対面しない)と、まるで「SP」のリバプールクリーニングの元ネタなのか
という「闇の掃除屋」などの印象が強いのですが、2度目では主人公マイケルクレイトンの体験した
"たった6日間"の悪夢の出来事という視点から冷静に振り返ることができました。
もしアーサーが盗聴に気がつかなかったら、もしアーサーがアナに「ファーストクラスの」チケットを
送らなかったら、もしあのときにクライアントがひき逃げ事件を起こしてマイケルに頼ることがなかったら、
等等を考えると、なかなか緻密でよく出来た話だったと。普通なら闇に葬られてオシマイになるところだろうし。
あと、どこぞのブログに書いてあった言葉を借りると「現実世界で正気に返ることは傍目では狂気に
陥ることと等しい」「片や狂った現実世界の維持に加担することは一緒に狂い続けること」
こそがテーマだったのでしょうね。ジョージクルーニー演じる主人公は意外なほど冴えない役柄
なんですけど、この歯切れの悪さが逆によい。中年ともなるといろいろと見につまされるものがありますよ。

つぐない:
これまたいい意味で期待と違っていて、結構面白かったです。正直言って中盤では、あれ?
と拍子抜けしたのですが、これがまた最後では、ああそうかそういうことかと納得する作り。
確かにラストは泣けるなあ。ただしメロドラマ的な意味ではなく、ブライオニーの心情を思うと。
まあラストに登場する大物にすべて持っていかれる感じではあります。
ストーリー以外で印象に残ったのは、冒頭のいかにも英国屋敷然とした邸宅と広い庭園(「スルース」には
これらがなかった!)、そして話題となっている兵士が集まる浜辺での超大長回し。
最近はこうしたこれ見よがしの長回しが多いですね。流行でしょうか。
でも見終わった今はこのシーンもしみじみと振り返ることができます。
あと、いろんな人が演じたブライオニー役はやはり冒頭の少女時代を演じたシアーシャ・ローナンのインパクト大。
いかにも潔癖そうで適役という印象です。

王妃の紋章:
今年に入ってジャ・ジャンクー、アン・リー、ウォン・カーウァイと中国系監督の映画をよく見てますが、
今度はいよいよチャン・イーモウの新作。またまた中国武侠活劇ですが、今回もしっかり堪能させてもらいました。
唐代の王役にチョウ・ユンファ、王妃をコン・リー、次男を台湾版「頭文字D」の人と今回もメジャーどころを
起用。陰謀まみれの宮廷シーンは品がないぐらいに豪華ながらも話はやや退屈。しかし活劇シーンとなると
様相が一変。黒装束(!)の軍団が空から竹筒を握って降ってきた辺では思わず「来た来た来た!」と
大喜び。王と息子たち(!)とのバトルも凄まじく、王が立ち上がってガウンと頭髪が宙に舞った時には
思わず二丁拳銃が飛び出すんかと期待してしまった。ラストの総攻撃シーンにはただただ大笑い。
途中、五輪の開会式みたいになってましたよ。「エリザベス・ゴールデン・エイジ」も笑えるところが
ありましたが、ほとんど大バカすれすれまで行ってしまうハッタリの付け方はこちらの圧勝というところ。

劇場版仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事:
テレ朝映画その1。良い子で超満員の劇場で見に行ってしまいました(笑)。完全に本編の設定は完全に
無視されていましたけど。桜井侑斗はまだ変身できてるし。まあサービスということでしょうか。
やはり電王はイイネ。デネブもイイネ。キバはまだ早い。

銀幕版スシ王子!:
テレ朝映画その2。NYでロケした意味は皆無でした。ドラマでも思っていたけど、スシと空手を両方頑張る意図が
最後までわかんなかった(笑)。河太郎もなあ。「クロサギ」とこれを見ると、何でもかんでも映画化すりゃ
いいってもんじゃないとTV局も気付きそうなもんだと思うが。まあ北大路欣也が面白かったからいいか。ちゃんと
「そんなことはどうでも!いい!」やってたし。完全に仕事を選ばない人となっているみたいだけど。

相棒劇場版:
テレ朝映画その3。なんだろこのテレ朝攻勢。この後に「只野仁」も控えてますが。
なんか客席は「海猿」や「真下正義」と張るぐらいの大賑わいでして、こんなに居たのか相棒ファンと恐れ入り。
これは基本的にいつも「相棒」で、まあ安定した内容。二転三転するのも、真犯人には止むに止まれぬ動機があり、
それが現代批評となっているというのもいつも通りの様式美。ただ犯行内容には無理があったんじゃなかろうか。
個人的には小野田(岸部一徳)の出番が意外と多くないのが残念。


今月はあんまり見ないかな。でもキング&ダラボン復活の「ミスト」は絶対見ます。
あと明日は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でも見ようかなと。レディオヘッドの人が手がける劇伴が最も楽しみ。
あと内田けんじの「アフター・スクール」も多分見ます。ああ結局いろいろ見ることに。

そして今週末は天皇賞(唐突に)。宿命のライバル、メイショウサムソンとドリームパスポートが遂に同枠に。
何かが起きるか、それとも起きないか。(意味不明)

何はともあれ「ホット・ファズ」楽しみです。
[2008/05/03 03:36:51]

お名前: ぱと   
>Hot Fuzz
ロック軍曹の使われ方が気になりますね。
『タイムズ・スクエア』ではトランジスタラジオから一瞬流れてきただけで
「ええ〜っ」と拍子抜けだったし。
[2008/04/26 06:49:10]

お名前: w    URL
ワンダーパヒューム懐かしいですね。外からはワンダーワンダーワンダー!!ライデンリーダーは4着!
あの頃はジェニュインを応援したものです。天皇賞(秋)でサクラチトセオーにゴール寸前で
差されたときは悔しかったなあ。(遠い目)

Perfumeについてはそんなに新しい音楽とは思っていないのですが、なんつーか、
古くはアパッチの「宇宙人ワナワナ」、スターボー、10年ぐらい前の篠原ともえ、
Chappie(グルーヴィジョンズの)やフリップフラップなどをこっそり聞いてきた人間としては
かなり抗えないものがあります。渋谷系と小室系とSAW系ユーロビートと79年頃のムードを
全て包含している感じもなんか憎い。ここまで市民権を得られるとは予想できませんでしたが。

署名活動で近日劇場公開が決まった「Hot Fuzz」。結構面白そうだなぐらいの印象でしたが、
応援サイト内の記事(→URL)を見て、絶対に見に行く!と決心しました。私を釣るには最高の餌ですよこれは。
[2008/04/26 03:58:49]

お名前: ぱと   
あっ、PVにCozy Powellが映った!
[2008/04/25 08:20:59]

お名前: ぱと   
Perfumeといったら先週Mステで「ポリリズム」を歌っていたトリオでしょうか……
木村カエラがとても気に入ってて毎週自分のラジオ番組でかけていたという話をしていました。
あの時は生オケでなく(無理かも)残念。
あのたくみな振り付けに注目しました。
[2008/04/25 08:07:21]

お名前: でしゃん   
>wさん
なんとワンダーパフューム聴かれてますか!w それにしても桜も皐月も、春の嵐。
しかし、このところ中山のGIって逃げ切りばかりでは。

さてASIAの"Phoenix"ですが、通して聴いた感じはまずまずの出来とは言えるかと。
作品としての緊張感はいささか緩い印象です。
それと、M.Stone(RIP)のプロデュースではないのもサウンド面での影響大きいですかね。
C.Palmerの存在感が薄いのも印象を弱めてます。

>"Slow an'Easy" のタールのような音の感触がいいですね。
この次のアルバムで全米制覇しますが、洗練されてゴージャスな感じになりますね。
PVに無意味に彼女が出てきますしw

というわけで、この頃が最高なのでした
ttp://jp.youtube.com/watch?v=gW4LQN1Bx1Q
[2008/04/21 20:22:41]

お名前: w   
いやはやいつの間にか4月も下旬。桜花賞と皐月賞はあんな難解な結果になってしまって。とても無理!

Steve Winwood新作!楽しみです。デフレパードと白蛇の健在には頭が下がります。
最近はキリンジとパフュームの新作をよく聞いてますが、(ジェロも悪くないw)
今のところ今年はその前に出たMars Voltaが決定打となるかなと。気が早いですが。
そしてここで書くのもなんですが"Trisector"はラスト3曲ばかり聴いています。
HBの存在のデカさを再認識。DJが居たら。。と思うこともあるけれど。
[2008/04/21 02:53:40]

お名前: ぱと   
Whitesnakeなら、(再発までは手がまわりませんが)"Slide It In"の中では
"Slow an'Easy" のタールのような音の感触がいいですね。
アルバムジャケットも飾っておきたいようなデザインだし。

♪So rock me 'til I'm burned back to the bone
[2008/04/20 23:52:58]

お名前: でしゃん   
ギタリストは年をとらない、そして
ベーシストは…太るw

J.Wettonも大病を患う前は、かなりのメタボぶりでしたが、現在の写真を見るかぎり多少改善されたようで。
ASIA新作、明日届く予定です。

購入予定はありませんが、Whitesnake、Def Leppardといったベテラン勢も新作発表です。
あ、でもWhitesnakeの"Slide It In"の再発だけは買ってしまいます。
なぜか、このアルバム異常に好きなんです。

それにしても、ここ数年FRF等の夏フェス参加アーティストの名を見ても、ほとんどわからなくなってしまいました。
[2008/04/17 23:33:06]

お名前: ぱと   
明日も荒れ模様だとか。
この時期はたまに強風が吹き荒れ、倒れた自転車同士のハンドルやペダルがからまり
えらいことになったりします。

私の初Steve WinwoodといえばTrafficの"John Barleycorn Must Die"ですが、
息の長い(しかし見かけはあまり変わらない)人ですね。
見かけが変わらないので還暦と聞いてもぴんときませんが、同様に年齢不詳なAndy Summersといい、
仙人みたいでもカクシャクとしたHowe翁といい、頼もしいです。
ギタリストは年をとらないんでしょうか?

Asia来日まで1ヶ月をきりましたね〜!
[2008/04/16 22:30:32]

お名前: でしゃん   
毎年4月の天気ってこんなに不安定でしたっけ? と感じるこの頃です。

さて、ASIAの新作Phoenix、すでに試聴だけは全曲済ませましたが、なかなかまずまずといった感触。
長めの曲もあり、S.ハウも思った以上には出番があるようで。

そして同じく間近なのが、Steve Winwoodの新作Nine Lives、これは前作に続き傑作の予感。
今年ついに還暦とのこと。苗場でライブを観てから早5年となりました。

春から初夏にかけてベテラン勢の新作を楽しめそうです。
[2008/04/15 20:43:39]

お名前: ぱと   
いつ上映しても必ず途中で退出する人がいたという
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』よりは安心して観られそうですね。
手持ちカメラといえばラース・フォン・トリアー監督作品を思い浮かべますが、
不安定な映像は好き好きのわかれるところでしょうか。
さてきのうは録画だけしておいた岡本喜八『斬る!』、
故岸田森をはじめみんな若い〜!
[2008/04/12 12:47:39]

お名前: w   
こんばんわ。
事前に「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」風作風と聞いて警戒していたので
(あとシアター入り口にしつこいほどの警告が貼られており、丁度去年の「バベル」を思い出したり)
まあ恐れていたほどではなかったかなと。どちらかといえば「潜水服は蝶の夢を見る」の方が
きつかったかもしれません。手持ちカメラ撮影は個人的にはあまり好きではないのですが、
この映画には必然性が感じられたので納得してます。途中で巻き戻し再生が行われた痕跡を
示す部分などはなかなか心憎い演出。ラストシーンも時間がたってからじわじわきました。
[2008/04/07 03:11:26]

お名前: ぱと   
wさん、「クローバーフィールド」酔いませんでしたか?
すっかり堪能された様子でなによりです。

「クイーン」のブレア夫妻の後ずさり、特に夫人がコチコチになっていて
面白かったですね。夫人が家で「女王にはハートがない」となじった時の
ブレア首相の擁護ぶりはいい人すぎるかなあと確かに思いました。
泰然としたママ(皇太后)のキャラがよかったですね。
自分の国葬の式次第(リハーサル済み!)がダイアナ元妃のに適用されると聞いて目を丸くしたり(笑)

「冷血」モノクロで意外とスタイリッシュな映像なのでびっくりしましたよ。
[2008/04/06 10:37:28]

お名前: w   
桜があちこちで咲き始めて、この辺りもいよいよお花見シーズン到来です。その前に先週は久々に甲子園に行ってセンバツを
見てきました。今年は近畿勢が強いなと思っていたのに結局決勝には一校も残らず。難解な大会でした。コブクロの行進曲と
谷村新司の大会歌はやっぱりウーンと唸る感じ。

「クィーン」は私も最近DVDでようやくみました。ブレアがあまりにいい奴だとかいろいろ思うところがあるけれど、
とてもわが国では作れそうにない映画だけに(特に最近の「靖○」問題とか考えたら)、とっても興味深かったです。
野生の鹿の勇姿とのその顛末はとても印象に残りましたです。あとブレア夫妻が謁見後に後ずさりするところとか、女王が
自分で車を運転して壊れた箇所を点検したりするところや、ラストでブレアと二人で庭園を歩くところとか。

最近は先々月あたりの衛星放送の影響か、80年代の未見映画を借りて見ることが多いです(特に「黄昏」「愛と追憶の日々」
「トッツィー」といったヒューマンドラマの系統を)。でも「ソフィーの選択」は長らく見る機会がなく未だ未見のまま。
「ジュリア」に負けず劣らずヘビーそうですね。メリル・ストリープ物で実は「フランス軍中尉の女」も未見です。。。。
「冷血」も見てみたいですね(「カポーティ」をみただけに、語り口の違いを確かめてみたいところ)。

「とりしまられ役新入社員」は頭の方を残念ながら見逃しましたが、なかなか面白そうでした。
(森山君が出てたNHKの刑事ドラマは逆に最終回を見逃し!)
B子もとい貫地谷さんはあまり目立たないながらも花を添えるような役柄でこういうのもなかなかでした。

で、本日いろいろ話題の「クローバーフィールド」を眉唾警戒しつつ見に行きました。いやー物凄かったです。
(ネタバレありなので一部隠します)
清清しいまでのモンスター映画ぶりで大変感動しました。それも私の好きな「ゴジラ」「エイリアン」「(スピルバーグの)宇宙戦争」
「グエムル」といったラインナップに拮抗しうるクオリティで、特に「宇宙戦争」や「グエムル」といった(国家や超人ではない)庶民の視点からの
被災ドラマを徹底的に貫いたところがよかった(911以降の潮流でしょうか)。今後のディザスター物のマイルストーンとなりそうな感じすらします。
エンディングテーマも昭和の日本人なら燃える!って感じです。
[2008/04/06 05:34:30]

お名前: ぱと   
こちらでも桜が満開になりました。週末ゆっくり見られればいいのですが……

石ノ森章太郎特集のなかから、ピンポイントで興味のあるものを鑑賞しました。
釈由美子が声優に挑戦した「009-1(009ノ一)」
リアルタイムで観ていた「サイボーグ009」第一シーズン
藤子A不二雄、さいとうたかをによる対談などなど。
売薬と買厄をかけた仕事人「九頭竜」石ノ森版とさいとうたかを版の紹介とか
(でもさいとう版は顔ももみあげもゴルゴ13そのままでした……)
司会進行をつとめた斉藤アナウンサー自身、番組のために予習もしたのでしょうが
もともと石ノ森作品の愛読者だったようで、じつによく知っているのに驚きました。

映画では「ソフィーの選択」「クイーン」「冷血」
女王が領地で遭遇した美しい鹿は、パパラッチに追われるダイアナ元妃そのもののようにも見えましたね。
若くして即位し国民の望む王室、女王像を必死に守り続けている女王に比べ、
なんと夫君と息子の(以下自粛)

地上波番組で観る時間がなくて録画だけしておいたものが「被取締役新入社員」
森山未来(来は旧字)と貫地谷しほり競演ですが、森山未来のダメさ加減が
最初の10分ですごくよくわかる。さて彼が配属された部署をどうひっかきまわすのか
非常に楽しみな番組です。

音楽ではVdGGの新譜をぼちぼち。またPugwash新譜も注文していますがまだ届かず。
[2008/04/04 06:38:56]

お名前: w   
ちりとてちん、一応の完でこのところ虚脱気味です。それにしてもこのドラマの
引いた伏線は確実に必ずすべて回収するという律儀さが、第2週のあの問題の台詞
「お母ちゃんみたいにはなりとうない」まで及んでいたとは想像すらできず。
最終的にはこの喜代美と糸子の絆が隠れテーマだったのですね。
この落とし前の付けっぷりには感服しました。
念願の古典を一発決めて引退というのも、現実を考えたら納得できる落とし前の付け方。
ただ続編が決まっているのでねえ。続編は1年後(2008年頃)の設定でしょうか。
高座にはあがるのかあがらないのかが気がかりだったり。

とことん石森はあんまり見られずです。NHKで仮面ライダーブラックが見られる日が来ようとは。
[2008/03/30 20:13:21]

お名前: w   
「ジュリア」は大昔見てその衝撃の結末に涙が出ました。「エド・ウッド」はこれがバートンの
今のところの最高作でしょうか。ダメ制作者の魂に溢れる映画愛。映画秘宝の「底抜け超大作」
で取り上げられる類いのバカ映画との志の違いが感じられます。

ちりとてちん、いよいよ明日から最終週です。しかし今週も底抜けに痺れましたわ。
何の前触れも無しにひろしが弾き語りで参上!奈津子さんがまさかの肉じゃが女に!
B子の妄想で小草々がアフロ草々状態に!A子の拾った石をA子が塗り箸に使う遠大な伏線だったとは!
大草若の小さな家がそのまま常打ち小屋同然となるという伏線だったとは!
小ネタと伏線回収の鮮やかさはもはや他の追従を許さない高みに達しております。
来週が楽しみ&悲しい。B子の妊娠〜出産がラストエピソードとなりそうな。

Mars Volta, キリンジ、達郎シングル、そしてVDGGとこのところは新譜いろいろ買ってますが
まだ落ち着いて聞けてません。追々。達郎の花屋主題歌はBメロがとても素晴らしいと
思います。思えばこの曲は竹内まりやの「カムフラージュ」「真夜中のナイチンゲール」と
共通するムードのバラードですが、それらは各々キムタクの「眠れる森」と中居の「白い影」という
SMAP主演ドラマ主題歌。さらにどちらの曲も使われるタイトルバックが悲劇的結末を予感
させる映像となっていました。類推するに、明日の花屋最終回もこれらと同様に、タイトルバック
通りから連想される不幸で終るような気がしてなりません。どうなりますやら。他の民放ドラマは
一通り終りましたが、今期も「花屋」「喜多善男」「鹿男」を揃えたフジの圧勝だったと思いました。
あとは「エジソン」と「未来講師」ですかね。「斉藤さん」「1ポンドの福音」の日テレは無難止まり。

今月もいろいろ映画見ましたので、感想を少々。来月確実に見そうなのは「スルース」ぐらい。

バンテージ・ポイント:
同じ時間帯を視点を変えて繰り返すことで、少しずつネタ晴らししていく手法というのは「羅生門」とは
違っていてちょっと面白い。よく練られているし。ただフェイルセーフ的にパラレルの計画を遂行していく
テロリスト像はまるで「24」。二人のオスカー俳優のための見せ場がわざわざ用意されているのには笑った。

魔法にかけられて:
ディズニーによるディズニー的世界観の批評と再構築ということで話題の映画。笑いのセンスは
なかなか。特にハエやゴキブリでメリーポピンズみたいなことをしているのには大笑い。別世界の間の
恋となるとちょっと「スターダスト」と被るみたいな(向こうの魔女役はミシェル・ファイファー
で、こっちはスーザン・サランドンとなると、イーストウィックの魔女を思い出したり)。あと王子様が
和田友春のようなまるでアホというのはすごい。

フローズン・タイム:
アートっぽくてすかした映画を想像してたら、いい意味で印象違いました。早い話が安達哲まんがの世界そのまま。
青臭くてウジウジしててスケベでボンクラな青春もの。主人公の旧友はまるで諸星あたるみたいだし。
主人公の初恋がゾーラ・バッドというのもなんか笑えた。それでも「時間が止まった」映像や
スローモーションの美しさは流石にカメラマン出身監督ならでは。時間が止まったのに自販機
で買い物できるのは変だけど。

ダージリン急行:
ウェス・アンダーソン最新作でインドが舞台のロードムービー。「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
と全く同じく、バラバラだった家族が再生していく話。父親の死が家族の絆に影響したり、
母親が同じくアンジェリア・ヒューストンだったりと「裏ロイヤル〜」的な内容。予想通りゆるゆるな
映画だけどインドも鉄道旅行も好きな私は見てるだけで楽しい。テーマ曲はなぜかKinksだけど、
他にサタジット・レイの映画音楽を使っていたのが安直ながらもよかったり。
同時上映された短編はナタリーポートマンを撮りたいためだろうか。

ノー・カントリー:
私、今まで見たコーエン兄弟作品は「赤ちゃん泥棒」「ファーゴ」「バーバー」だけなんです(しかも一番
好きなのは「赤ちゃん泥棒」)。この3作を見る限り、作風が全て異なるのに(「赤ちゃん泥棒」はコメディ、
「ファーゴ」はサスペンス、「バーバー」はフィルムノワール調)、全部同じことの繰り返しに
思えるぐらい共通性があります。構図を意識したスタイリッシュな映像、愚かな計画から重大危機や
大惨事を引き起こされる、馬鹿同士の互いに噛み合わない会話、尊大な人間が登場する、誰かしら死ぬ、etc。
実は異色作とされる本作にもすべて当てはまります。こんなにも一貫しているんですね。
ただ本作が他より圧倒的に殺伐としてコメディ要素が大幅に削減している(笑える会話は一部だけある)ので、
却ってすっきりして見やすいような気もします。暗闇の銃撃戦までの流れや、殺人鬼シガーと他者との会話シーンが
ともかく凄かったです。物議を醸しているラストは難解というよりは「そんな殺生な」と言いたくなる感じ。
でも言いたいことはなんとなくわかります。

あさま山荘への道程:
連合赤軍事件を当時の背景とともに時系列に沿って再現していく内容で3時間を越す力作。後追い世代としては
ドキュメンタリー等で知らされている内容もこうして再現映像として突きつけられるとさすがに圧倒されます。
あさま山荘事件を山荘内部側からのカメラ撮影でほぼ一貫していることも特筆されます。
やはり森と永田を演じた二人のインパクトは凄い。粛清される側では坂井真紀が熱演した遠山の末路がもっとも凄まじく、
思わず涙。あと坂東役を演じたのは久しぶりの「赤目四十八瀧心中未遂」の大西滝次郎(いつの間にか大西信満に変名)。
ジム・オルークの音楽は前半は頭脳警察調、最後ははっぴいえんど調とバランスが面白く、なんでこんなに
日本のロックに詳しいのかと感心したりして。

映画クロサギ:
えー、「踊る大捜査線」「TRICK」「木更津キャッツアイ」「アンフェア」「HERO」そして「電王」と
TVドラマの映画化はかなりの頻度で見ており、これまたその延長。TVドラマ版よりは恋愛要素がほとんど
削られたおかげで大変見やすくなりました。山崎努が最高に面白かったです。大地真央の若作りシーンは完全に無理が。
今後もこの調子で「ガリレオ」「花より男子」「相棒」「スシ王子」そして「只野仁」と映画化物を見ていくのだろうなあ。
[2008/03/24 02:31:57]

お名前: ぱと   
「エド・ウッド」と「ジュリア」、いいですよね〜
ジョニー・デップもヴァネッサ・レッドグレーヴもすばらしい俳優で
私もこの二作は観直すたびに心を揺さぶられました。
エド・ウッドの伝記に当時の本人の姿や映画のスチールがいくつか載っているんですが、
ちょび髭・入れ歯・アンゴラセーターのエド・ウッド監督を本当によく再現しているものだと。
ジャンキーの老優ベラ・ルゴシに扮したマーチン・ランドーもすばらしい。
自分の面倒みるのもおぼつかないのにベラを放っておけない優しさや、
安っぽいセットや小道具をものともせず尽きない映画製作熱、
「おかしな人間が一生懸命生きとる姿は、 ほんまにおもろい」
という正太郎ちゃんの台詞を思い出します。

小草若も徒然亭一門に戻り、落語の常打ち小屋はできるのか?
とうとう来週で最終週、さて、どうなりますか。やはり愛宕山の
「やかましい言うてやって参りました。その道中の陽気なこと!」で締め括りか?
[2008/03/19 08:14:22]

お名前: w   
毎年恒例のこの時期はアカデミー受賞作品が大量に放映されるので私も録り溜めモード。
未見のものばかりでなく大昔に見たものも今回は見直そうかと。「アンタッチャブルズ」
「逃亡者」「エドウッド」「アマデウス」「シンドラーのリスト」「ジュリア」「アリスの恋」などなど。
「処女の泉」「アラバマ物語」「アメリカの夜」「オリバー!」「地上より永遠に」などは
失敗または断念。またの機会に。

「アリスの恋」に出てくるDV男がハーヴェイ・カイテルだったと今回見て初めて気付きました。
ジョディ・フォスターには昔から気付いていたのに!最近こういう風に映画について後になって
気付くことがいろいろあります。いかにぼんやり見ていたのかってことで。。。

・「スウィーニー・トッド」の音楽担当は舞台と同じスティーヴン・ソンドハイムで、つまり
 珍しくダニー・エルフマンではなかったのか。
・「潜水服は蝶の夢を見る」の主人公を演じていたのは「ミュンヘン」でフランス人の情報屋を
 やってたマチュー・アマリックというのは知ってたけど、言語療法士の美女が同じく
 「ミュンヘン」で女殺し屋をやってた人だったというのは気付かなかった。
・「君のためなら千回でも」の主人公を演じていたのは「ユナイテッド93」でテロリストを
 やってた人だというのはわかったけど、その父親役が「桜桃の味」で自殺志願の男をやってた
 人だったというのは全く気付かなかった。(ひげのせいか)
・「ノーカントリー」でアカデミーゲットしたハビエル・バルデムは、「海を飛ぶ夢」の
 尊厳死を望んだ男だったとは。。。(髪型のせいか)

「ノーカントリー」は私も楽しみです。脚本賞の「JUNO」と主演女優賞を逃した「アウェイ・
フロム・ハー」も興味があります。「エディット・ピアフ」と「ヒトラーの贋札」はなかなか
よかったですよ。

「カポーティ」は「リトル・ミス・サンシャイン」などとともに昨年末にDVDで見ました。
カポーティは典型的なスノッブで実にいやなキャラでしたが、あまりに奇っ怪なので目が離せず
最後まで一気に見てしまいました。エゴの塊だった人間が自らの「冷血」に苦しんでいく様は、
100%ではないけど共感するところがあり。「リトル・ミス・サンシャイン」は敗北者だらけの
家族が「負け犬とは挑戦せずに逃げる奴のことだ」というアラン・アーキン爺さんの教えの
下に結束していく様にカタルシスを感じました。実際にはあまりに多くのことを失った旅だった
のだけど。あと警官につかまった時の展開は「セクロボ」第2話「ごぼ蔵」での同様のシーンの
元ネタだったりして。

今日の「鹿男あをによし」のラストで多部未華子が「マイ鹿」に乗って颯爽と現れた時には
見続けてよかったと思いました。いよいよクライマックスの「喜多善男」「エジソンの母」とも
ども最終回が楽しみです。
[2008/03/14 03:27:45]

お名前: ぱと   
いやぁ、ゆうべようやく第80回アカデミー賞授賞式のダイジェストを観ましたよ。
ケイト・ブランシェットのボブ・ディランには驚愕しました。
「ヒトラーの贋札」と「ノー・カントリー」「エディット・ピアフ」は観たいですね。
アンジェイ・ワイダ監督の渾身作も。

さて先週は「アラバマ物語」というロバード・デュヴァル映画デビュー作を観て、
偶然その作者リー・ハーパーの幼馴染トルーマン・カポーティの伝記映画
「カポーティ」を観ましたよ。ノンフィクション・ノヴェルというジャンルを築いた
「冷血」の取材を通して彼の素顔をたんたんと映し出していました。
フィリップ・シーモア・ホフマンのカン高い話し声、女性的な仕草は、
「名探偵登場」出演時のカポーティそのものでした。
彼をファーストネームで「アミーゴ(友人)」と呼ぶ死刑囚を見捨て、
それを「小説の完成のため」と正当化しようとしてできず、アルコールに逃げる弱さまで
抑えた映像でよく描いていたと思います。

あとはベルイマン監督作「処女の泉」、BSで放送していたものですが
マックス・フォン・シドーの、父としてまたキリスト教信者としての
ストイックな姿と、復讐を果した後の苦悩する姿。
北欧の遅く短い春の野に、一斉に咲いた花々と美しい処女との牧歌的な映像と、
娘が殺された後の立ち枯れた寒々しい森の映像との対比もすばらしかった。

終盤を迎えた「ちりとてちん」ですが、先週は五夜連続でドラマで紹介された落語の高座を
深夜に放送していましたね。
「愛宕山」「辻占茶屋」「ちりとてちん」「立ちぎれ線香」「はてなの茶碗」
どれもみごたえがありました。つい、「地獄八景亡者戯」のDVDを注文してしまいましたよ。
[2008/03/09 10:40:29]

お名前: w   
昨日の続きで、映画の感想を以下にまとめて。先月から結構沢山みました。
なんか非英語圏の映画が多いような。

エリザベス・ゴールデン・エイジ:
「エリザベス」から約10年経っているで、ケイト・ブランシェット女王もさすがの貫禄。
ジェフリー・ラッシュ以外は出演者は一新しており、ジョセフ・ファインズもリチャード・
アンテンボローも前作でお気に入りのアンジュー公も不在。権謀策略が渦巻いた前作の方が面白かった
ですけど、いかにも大河ドラマ然とした本作も絢爛豪華でそれなりに満足。クライブ・オーウェンを
とのロマンスに時間を割きすぎた観はありますが。スペイン艦隊との激戦はデップのパイレーツを
連想しないでもなし。

ヒトラーの贋札:
初めて見るオーストリアの映画。予想以上に面白かったです。脚色ありとは言え現実にこういうこと
(連合国側経済を混乱させるためにユダヤ人収容者に偽札を作らせる作戦)をナチスが実行していたと
いう話に驚愕。この作戦に否応なし関わらされたユダヤ人の心中やいかに。原作者が主人公と対立する
正義漢として登場しているのも興味深く、この話通りであればよくサバイブできたものだと。
戦時中に流れるアルゼンチンタンゴというのはなかなか洒落てました。

潜水服は蝶の夢を見る:
米国産のフランス語映画。主人公と同じ視点で甘美な悪夢を目撃しているかのような映像がメインで、
同行者はこの画面の揺れ・ぼかし・滲みの激しさに酔って気分が悪くなったそうな(笑)。一方で
主人公が「潜水服」から抜け出すための武器の一つである「想像力」を展開したシーンには唸りましたです。
その鮮やかさと主人公のとぼけたユーモアのせいか(左目しか動かないのに女の品定めをしていたり)、
この上なく残酷な話なのに不思議と辛気臭さは感じられず。あと自分で地位をつかんだ人間の
精神力の凄まじさと、その地位に見合った周囲の人間の精力的な献身があったからこそ、
世に出る事ができたドラマなのだという想いが、見終わってからじわじわと湧いてきました。
エンディングのトム・ウェイツと、レントゲン映像をつかったオープニングタイトルがまた○。

君のためなら千回も:
これも期待通りによかったです。祖国アフガニスタンを亡命者の視点から語るドラマ、という
「ペルセポリス」に共通する(亡命だからもっとシビアか)話なのかなと予想してましたが、
終ってみれば死による喪失とそこからの回復というマーク・フォースター監督らしい題材の映画
だったと理解。そして予告編だけではわからなかったけど、親友への愚かで残酷な裏切りと
それへの贖罪というヘビーながらも普遍的なテーマの物語でした。中でも、主人公の父が語る「罪」
の話と実際に犯した罪の対比、そしてラストに効いてくる(邦題となった)台詞が心に残ります。
亡命前後のアフガンの変貌、豊かな隣国や米国とのあまりにもの違い、アフガン内の民族間の微妙な
対立関係、米国内での亡命者(?)コミュニティの様子、そして空撮を駆使した凧揚げ競争のシーンの
爽快さなど見所はいろいろ。登場人物はソ連兵以外はアラブ系のみ、言語も米国のシーン以外では
ほとんど現地の言葉を使うなど、米国内での商業的成功を度外視した徹底ぶりにはちょっと感動。

ラスト、コーション:
久々に長〜い映画。日本占領下の中国を舞台にした政治的サスペンスにメロドラマを交えた感じで、
メインは抗日運動派の女スパイとトニーレオン扮する日本の狗との間の、性を駆使した緊張関係
とその描写ですけど、私はそこに至るまでの、比較的平和な香港に移住した女学生が急進的な学生運動に
飲み込まれて後戻りができなくなるまでの展開が妙に心に残っています。トニーレオンって
結構冷酷かつ非情な役もできるんだなと感心。ヒロインの女スパイは酒井美紀と榮倉奈々を
合わせたような容貌で目を引きますが、個人的にはもっと色っぽい人がありがたかった。でも彼女が
日本料亭で民謡を歌うシーンはよかったです。あとどうでもいいですけど、初めて一般映画でR-18映画を
劇場でみたことに感無量(笑)。場内は超満員で半分以上が女性客でした(これまたどうでもいい)。

長江哀歌:
中国語の映画をもう一本。個人的に現代の中国の様子について興味があったので、千里中央まで行って
アンコール上映をみました(パンズ・ラビリンスも上映してました)。さすが「中国のアンゲロプロス」
とか言われる人の作品なので非常にのんびり。登場人物はほとんど素人っぽいのでドキュメンタリを
見ているような気分。さらに男はみな上半身裸だし、手作業で黙々と解体作業しているしで昔話みたい
でしたが、登場人物は皆携帯電話で連絡を取り合う姿に現代の話かと納得。ご当地民謡の着うたを
聞かせあうシーンと、家庭内で四川料理を作るシーンが○。

俺たちフィギュアスケーター:
神戸で鑑賞。くだらなかったー。ウィル・フェレルのコメディは下ネタ満載かつスマートなところが
皆無なので日本受けしなさそうでしたが、劇場内ではどかんどかん受けてました。吉本に通じるところが
あるのかも。ビリー・スクワイヤの「ストローク」やかの「フラッシュゴードンのテーマ」で
フィギュアスケーティングをさせるセンス、嫌いじゃないですよ(四草風に)。北○鮮をおちょくったり、
往年の銀盤のスター(ハミルトン、ボイタノ、ナンシーケリガンに、サーシャコーエンまで)が本人役で
カメオ出演したりするのは日本では真似できなさそうです。
[2008/03/06 03:03:26]

お名前: w   
どうもありがとうございますです。方向性のないスレッドなのでなんとなく続けられたの
かも知れません。
「リタと大学教授」未見です。「マイフェアレディ」みたいなお話っぽくて面白そうです。
主演賞はいまのところ取れていないケイン氏。でも去年もピーター・オトゥールがノミネート(何度目だ)
してましたし、チャンスはいくらでも。
デレク・ジャーマンといえば「カラバッジオ」を大昔に見ましたのですが、なぜか内容が思い出せない(汗)。

ちりとてちんは某サイトが指摘するところの「第4部」に入って三週目。先週はA子の週と
思わせといて、秀臣さんと小梅さんの劇的和解という待ちに待った展開に。後はA子と正平と
小草若と塗り箸工場がなんとかなれば。今週は木曽山君の最大の嘘が暴かれそう。。。

民放各ドラマもそれぞれ佳境。「花屋」「喜多善男」「鹿男」はそれぞれ大分が謎を明らかに
しつつもなかなか巧妙に引っ張ってきてます。「エジソン」「めぐる」も先が読めないし、
「ロスタイム」は回毎のバラつきが気になるけど先週の漫画家の回などは良作だったし、
「佐々木夫妻」「斉藤さん」も無理のあるエピソードを除けば安定した内容。稀にみる充実
クールではないかと思うのに、視聴率的には大惨敗クール。難しいものです。NHKでは先日
終了の「フルスイング」、正攻法の感動作でした。初めの方を何度か見逃したのが心残りですが。

今年に入ってからいろいろ映画も見てますが、眠くなりましたので感想は後日に。
[2008/03/05 03:15:48]

お名前: ぱと   
継続は力なり。

昨夜はヘレン・ミレンのエリザベス女王を見ようと録画しておきました。
「月の輝く夜に」はシェールの魅力が一番引出せた作品ですね。
イタリア系の家族(ゴッドファーザーはシチリアだから少し違いますが)の絆の強さも、
明るい民族性もよ〜く描かれていて好きな作品です。

ティルダ・スウィントンとケイト・ブランシェットは確かに似ていますよね。
どちらも白っぽい感じですが、声にドスのきいたブランシェットがエリザベス一世を
演じたのは納得。
ティルダ・スウィントン出演作はデレク・ジャーマン作品がすばらしいです。

「テンダーマーシー」はマイケル・ケインが主演男優賞でノミネートされながら
オスカーを逃した年の受賞作ですね。私も未見でした。
[2008/03/02 10:31:13]

お名前: w   
100レス到達でスレッド更新しました。

書きそびれましたが、アカデミー週間で旧作がやたら放映されているので、
私も録り溜め中。「テンダーマーシー」「ノーマレイ」「月の輝く夜に」などは
初見なので楽しみです。
[2008/02/29 01:33:23]

このメッセージに返事をかく(適当に改行してね)
おなまえ
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