世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   2008年の予想です。

 結局、昨年は一度も更新ができなかった。相当多忙なって多忙を極めているので

 今後も不定期更新になると思いますがよろしくお願いします。


 まずは、答えあわせだ。 

 株式市場

 日経平均やトピックスは平穏なスタートを切るだろうが、夏にちょっとした混乱が起こるだろう。

 おそらく、きっかけは日銀の金利の引き上げによるものだ。今年、日銀は金利を何度か引きあげて

 くるだろう。最初は予防的なものだろうが、一次産品価格が再び上昇に転じることで追加的に

 引き上げざるを得なくなる
ためだ。

 だが、本格的な混乱には至らないだろう。おそらくそれは2008年ごろのはずだ。


 ほぼ的中したが、予想とは違い。サブプライムに端を発した混乱が原因だった。

 ただ、アメリカの不動産バブルは日本の低金利とは無縁ではなかったので

 外れたとも言いがたい。

 日銀は、利上げをするタイミングを逸したものの、利上げの姿勢は変わっていない。
 
 一次産品価格の上昇を缶上げると引き締めの姿勢を堅持せざるを得ないためだ。



 景気動向

 前半は強い景気だが、晩秋〜冬にかけて変調をきたすだろう。原因は利上げか、一次産品価格の

 上昇によるもの
だ。

 日本人の多くは、長いデフレやディスインフレに慣れてしまってインフレの恐怖を知らなくなっている

 それほど大きくはないだろうが、インフレ率の上昇で一種の混乱がやってくるだろう。

 
 これもほぼ的中した。年末にかけてインフレがやってきた。物価指数は落ち着いているが日用品は
 
 確実に値上がりし始めた。このインフレの以降は2010年ごろまでは続くだろう。

 インフレは弱者を苦しめる。金持ちの時代の終わりを促すことにだろう。



 
金利動向

 日銀の利上げをきっかけに金利はいよいよ上昇トレンドにはいるだろう。すでに上昇の兆しはあちこちに

 でているが、低金利になれてしまっているため多くの人は事態をきちんと理解できてない。

 日銀は、物価の上昇を恐れて金利を春から引き上げはじめるはずだ。

 これも混乱の原因になるだろう。


 これも、ほぼ予想通りだったものの、サブプライムの影響で後半はおおむね低下傾向であった。
 


 為替市場

 いつも当たらないと言われる為替のよそうだが、ドルは今年こそ下がるはずだ。日本の金利の引き上げは

 ドル安要因になるためだ。またドル紙幣よりもユーロ紙幣の流通のほうが多くなったとも報道されている。
 
 ドルの信認は少しづつ、しかし確実に落ちてきているのだ。


 これも、ほぼ予想どおりだった。サブプライムの問題をきっかけにドル安が進行した。この動きはアメリカで

 金持ちの時代が終わると一段と進行してくるだろう。



 以上が、今年の予想だ。おそらくは夏ごろの株式市場の混乱が話題になるだろう。だが、本格的な混乱は

 2008年の秋ごろだと思われる。秋はいつも市場心理が弱気に傾くときだ。次の混乱も秋にやってくるだろう。


 
 07年を振り返ったが予想と違う点は後半の戻りが鈍かったことだ。夏の大幅な下落のあと

 回復すると見ていたが実際には一進一退だった。その点を除けば、ほぼ予想通りだった。


では、今年の予想といこう。

 株式市場


 2008年は、昨年とうって変わって堅調な展開になるだろう。夏まではサブプライムの問題も

 一時的な混乱を引き起こすことはあっても、大混乱は引き起こさないだろう。

 問題は秋だ。原油価格は今年の夏から来年にかけて、大きく上昇するはずだ。

 それがきっかけで株価は今年後半にはピークを迎えることになるだろう。

 大きな下落はそのあと、やってくる。おそらくそれは米国の大統領選挙後の

 2009年の前半だろう。


 景気動向

 原油価格の上昇でいよいよインフレが本格的に始まる。すでに日用品で価格上昇の動きが

 強まっているがこの動きはいっそう強くなるはずだ。

 前述のとおり、物価の上昇は弱者を直撃するので金持ちの時代を終わらせる一助に

 なるだろう。



 金利動向

 金利は難しい状況に入るだろう。一方で一次産品価格の上昇、一方でサブプライムによる

 不景気が迫っているからだ。まだ世界経済は減速しても後退はしてない。

 マイナス成長になるところまでいってないのである。

 このため、短期金利は引き下げられるが、長期金利はあまりさがらない状況になるだろう。


 政治動向

 ここで、政治動向についてどうしても触れておきたい。

 社会周期理論では、欧米、インドはまもなく金持ちの時代が終わろうとしている。
 
 それは資本主義終わることを意味している。

 しかし、なんどもいってるように市場経済の終わりを意味しない。

 政治体制の変革を意味するのだ

 昨年も、社会周期理論から興味深いできごとが二つあった

 ひとつはミャンマーだ。この国は軍人が政権を握っているが

 反対運動が起こった。その主導的な立場のひとたちは宗教家=知識人であった

 ミャンマーはいずれ知識人の時代に移るが、その魁となっているといえるだろう。

 もうひとつは、ロシアだ。プーチン大統領が任期満了後は首相に就任すると

 明らかにされた。ロシアはすでに知識人の時代にはいっており

 上昇基調に入った。今後は首相が権力の中心となり、大統領はおみこしになるだろう

 まさに知識人の時代の典型的な政治体制だ。


 日本でも、藤原氏や上皇、法皇が天皇をおみこしにして政治を行った

 江戸時代は、将軍を飾りとしして老中が政治を行った

 同じことがロシアで起こっているのだ

 私は、社会周期理論の正しさを再認識しているところだ

 となると、次は欧米だ。まもなくエポックメイキングな出来事が起こり、

 軍人の時代に移行するはずだ。それはもうそんなに遠くない将来だと

 私には思えてならない。

 その瞬間を静かに待っているところだ。


 以上が、今年の予想だ。果たしてどうなるか。楽しみである。

 





  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。