世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   2007年の予想です。

 2006年が終わった。昨年は前半こそ波乱があったが後半は一見落ち着いた動きになったように見える

 だが、どうだろうか水面下では次の動きが見えつつあるように見える。

 2007年は次の段階へのブリッジ、繋ぎに私には思える。

 今日はそのあたりの話をしよう。

 まずは、答えあわせとこう

株式市場

 今年は、後半に調整局面を迎えることになるだろう。物価が上昇するにつれて日銀は、

 量的緩和の解除に必ず踏み切るはずだ。今、株式市場はちょっとしたバブル状態にある。

 小泉氏が期待したとおり、日本国民は投資に熱狂している。

 貯蓄に眠っていた資金が大量に株式市場に流れて株価を押し上げている。

 新興市場であれば数週間で株価が何倍になることはいまや珍しくない。

 エコノミストもアナリストもそしてマスコミも、そして個人投資家も実体には目をつぶったまま、

 株価はもっとあがる。投資するべきだと煽り立てている。

 どうだろう?いままでこのような局面になったことが何度かあった。今回はいままでと違うだろうか?

 そんなことはない。どんな上昇局面もかならず最後は行き過ぎ、最後には大きな惨状を

 残した。

 だが春まで下がるような兆候はあまり見せないだろう。量的緩和の解除が、実施されたあと、

 しばらくして株価は調整にはいるだろうが、あまり大きくはならないだろう。

 残念なことだが、日本は欲望が大きくまさってしまった。もうだれにも止められない。

 列車はレールが途切れるまで暴走してしまうだろう。


 これは、日経平均やトピックスの動きをみると時期がずれたように感じられるかたが多いだろう

 ところが、マザーズやヘラクレス指数は後半までずっと下がり続けた。最後に少し反発したが

 それでも下げドレンドを打ち破るほどではなかった。

 昨年の予想に書いたとおり、2005年末に新興市場で熱狂したひとほどダメージを受けたのだ。

 ライブドアの事件もあり、下げ始めるタイミングがほんの少し早まったに過ぎなかった。

 ほぼあたったと考えていいだろう。



景気動向

 景気は、強いだろう。今年一年で見た場合強い基調が続くと考える。

 インフレがいよいよ本格化するがまだ痛手には至らない。むしろ株価の

 上昇で熱気が高まる一方だろう。


 これもあたったといっていいだろう。株式市場の混乱とは裏腹に景気の基調は強い状況が続いている

 しかも、デフレは終わったものの物価上昇ペースは弱くまったく痛手を受けてない。


金利動向

 金利はいよいよ上昇トレンドにはいる。株価の上昇、景気の過熱で日銀はごてに回るのを

 おそれて必ず金利を引き上げてくるはずだ。最初は非難が高まるかもしれないが、結局は

 早めの対応が評価されることになるだろう。

 まだ、資本主義の崩壊はさきになると考えているのでここでの対応は早い形に終始するだろう。

 
これもあたったといっていいだろう。私は日銀は必ず金利を引き上げてくると考えていた。実際
 
 福井総裁は早め早めの対応に終始した。最初は非難があったが、結局対応は評価されている。


為替市場

 ドルは、下がるだろう。金利差の拡大をはやしてドル買ってきた向きも、米国での金利引き上げが

 終了に向かえば、日本の金利上昇で売らざるを得なくなる。

 ずっと、ドルは強く維持される状況がつづいている。なんといってもドルを信任するひとはまだ多い。

 アメリカにひびが入るのはまだ先だろう。



 これは外れた。日本の金利上昇ペースが後半やや鈍ったためだ。だが、これから福井総裁は再び金利を

 引き上げるはずだ。円ドル相場は今年は動くことになるだろう。

 以上が昨年の予想の結果だ。ほぼ当たったといっていいだろう。だが、本当に大事なことは

 本当のこととは何か?と読者に考えていただくことだ。人の話を盲目的に信じるだけでは

 いけない。考えることが大事と私は思う。


 さて、今年の予想といこう。


 株式市場

 日経平均やトピックスは平穏なスタートを切るだろうが、夏にちょっとした混乱が起こるだろう。

 おそらく、きっかけは日銀の金利の引き上げによるものだ。今年、日銀は金利を何度か引きあげて

 くるだろう。最初は予防的なものだろうが、一次産品価格が再び上昇に転じることで追加的に

 引き上げざるを得なくなる
ためだ。

 だが、本格的な混乱には至らないだろう。おそらくそれは2008年ごろのはずだ。


 景気動向

 前半は強い景気だが、晩秋〜冬にかけて変調をきたすだろう。原因は利上げか、一次産品価格の

 上昇によるもの
だ。

 日本人の多くは、長いデフレやディスインフレに慣れてしまってインフレの恐怖を知らなくなっている

 それほど大きくはないだろうが、インフレ率の上昇で一種の混乱がやってくるだろう。

 
金利動向

 日銀の利上げをきっかけに金利はいよいよ上昇トレンドにはいるだろう。すでに上昇の兆しはあちこちに

 でているが、低金利になれてしまっているため多くの人は事態をきちんと理解できてない。

 日銀は、物価の上昇を恐れて金利を春から引き上げはじめるはずだ。

 これも混乱の原因になるだろう。


 為替市場

 いつも当たらないと言われる為替のよそうだが、ドルは今年こそ下がるはずだ。日本の金利の引き上げは

 ドル安要因になるためだ。またドル紙幣よりもユーロ紙幣の流通のほうが多くなったとも報道されている。
 
 ドルの信認は少しづつ、しかし確実に落ちてきているのだ。


 以上が、今年の予想だ。おそらくは夏ごろの株式市場の混乱が話題になるだろう。だが、本格的な混乱は

 2008年の秋ごろだと思われる。秋はいつも市場心理が弱気に傾くときだ。次の混乱も秋にやってくるだろう。


 多忙になったこともあり、更新がすっかり滞っているが、できるだけサイトを維持したいと思っている。

 気長にお付き合いいただければと思うしだいだ。




  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

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