世界経済と幸福論 |
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多忙で休載状態でした。お詫び申し上げます。 久しぶりの更新となってしまったが、その間にもまた大きな出来事があった。 前回ライブドアの経営陣の逮捕について語った際私は、 「堀江氏は、金持ちの羨望を撒き散らした挙句日本の最後の倫理感を容赦なく破壊したように 私には見える。 しかも、善悪が問われたのに、金持ちの羨望によって多くのひとが彼を支持してしまった。 これは、のちのち大きな影響を及ぼすだろう。」 と言った。 この四ヶ月の間に起こったことはまさにこの指摘どおりだったといえるだろう。 日銀が量的緩和を解除すると株価はすこし間をおいて急速に下がり始めた。 これは日銀が解除を宣言しても実際に行動を開始したのは一ヶ月以上経ってから だったからだ。そのために錯覚が起こってしまった。解除しても株価は下落しないと しかし、その実は、市場から日銀券の吸収が実際には行われなかったからなのだ。 それはさておき、多くの投資家は錯覚の下にいたことに気づかなかったので手ひどい ダメージを受けてしまった。まさに、善悪が問われているのに目先の欲にとらわれた結果だった。 そして、今月に入り村上ファンドへの強制捜査が行われると報道されている。 まだ、正確なことは何もわからないが村上氏は、インサイダー取引を行ったとされている。 そしてその舞台は、またしてもフジテレビとライブドアのニッポン放送株の争奪戦だった。 今年に入り、不正が次々と暴かれているが、根本はこの争奪戦にあったと私は 考える。多くのひとは目先の欲望から堀江被告を支持してしまった。 その反動が今やってきているといえるだろう。 この反動劇は、善悪の根本を問うもの間違った対応をしたには相応の報いを受けることになるだろう。 日本人全体が、善悪をきちんと判断できるようになるまで続くはずだ。 まだ、相場は下がり始めたばかりであり、多くのひとはすぐ回復すると思うはずだ。 しかし、この相場は日銀の量的緩和によって作られたいわば偽りのものだ。 その宴はまもなくおわることになるだろう。 話を変えよう。ラビ氏の最新刊が今年に入って三冊でたが、1-2月に出版された本については 参考文献として取り上げていない。以前にも指摘したとおり、ラビ氏の考えというよりは 訳者の藤原氏あるいはその後ろにいる神保氏の意向による部分が余りにも多いためだ。 ただ、昨日発売された「日本と世界は同時に崩壊する」はラビ氏と浅井氏の対談であり ベースは昨年の講演会とほぼ同じと考えているため、採用することにした。 私としては、訳者やそのバックがラビ氏の名前をかたり再三にわたってこのような ことをすることに怒りを禁じえない。自分の考えがあるなら自分の名前でするべきでは ないだろうか? これ以上は触れないが、感心できるものではないと思う。 どちらにせよ、日本中に不正義が蔓延してることはもはや疑いようがない。 余り時間はないようだ。 ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼 できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の ものでもありません。ご了承ねがいます。
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