世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   今後のことを考えます。

 多忙で、間隔があいてしまった。その間、いろいろなことが起こった。


 顕著な例は二つだろう。

 ひとつは
構造計算書の偽造、そしてみずほ証券によるご発注の問題だ。

 詳細は報道されており、詳しく書く必要はないだろう。

 
両方に、共通しているのは、倫理、道徳の欠如である。

 春先のフジテレビの買収合戦の際、私は、法律さえ破らなければいいという

 姿勢は問題だといった。今回は、その法律さえまったく無視したもので

 日本の道徳や倫理感は完全に失ってしまった。

 みずほの件もそうだ。明らかな発注ミスとわかっていたのに国内外のディラーや

 デイトレダーは欲に任せるままに群がった。

 そして、何億、何十億、何百億円を濡れてに粟で手に入れたのだ。

 これはいったいどういうことだろうか?

 もはや、
金のためならなんでもするという人ばかりになったということだろう。

 経済人の時代の後期にはこのような行為がもっと目につき、最後は目に余るように

 なるだろう。金持ちは力をもっているので、その力をずっと保持できると考え

 ますます、富の拡大を目指すはずだ。その結果貧富の格差はどうしょうもない

 水準まで広がり、最後はこれを破壊するだろう。

 私は、ずっと最悪の事態は避けるべきだといってきたが、災厄が起こらない限り

 もはやこの言葉は誰にも通じないところまできているようだ。

 90年代後半のように、しばらく様子を見る段階にあるとおもわれる。
  
 話をもどそう。先ほどのマンション偽装事件に関して税金が使われることに批判が

 非常に多い。至極当然のことであるが、逆にいうとなぜ救済されることになったのだろう?

 このサイトではなんども主張してきたとおり
住宅の需要は関連を含めてGDPに対する寄与が

 とても大きい
からだ。しかも何十年もローンを組み、ほぼ生涯をかける大きな資産が偽装で

 無価値になるかもしれない・・・このようなリスクを前にローンを組んで買う人がいるだろうか?

 買い控えがおきるだろう。政府も住宅がGDPに対する影響が大きいことを熟知している。

 せっかくよくなった景気をこのようなことで悪化させたくなかったのだ!

 だから、通常であれば救済されないと多くの人がおもったにもかかわらず、政府は

 早い段階で一部であれ救済しようと動いたのである。

 なんということだろうか?

 これは不正義ではないか?
マンション住民が不幸だからとかではなく、自身の評価に対して

 悪影響がでるからという理由でこのような救済にいたった
のである。

 もはや、
個人、法人、政府を問わず金に対する執着は高まるばかりだ。

 もう、道徳や倫理の復活は遠のく一方のように見える。

 たしかに、
景気は回復し、株価は上昇した。一方で、子供が次々と殺される。これがいい世の中な

 のだろうか?
私はとてもそうは思えないのだが、お金持ちの方々はそうは思ってないようだ。

 このような不道徳は絶対にいつまでも続くとは思えない。

 必ず、最後は、白日にさられることになるだろう。その日までわたしの行動は続くことなる。

 次回は、来年の予想について語ろう。


 





  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。