世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   

あけましておめでとうございます。昨年は夏場にかけてまったく更新できませんでした。

今年は更新できると思います。よろしくおねがいします。


元旦は、恒例となっている答え合わせをしようとおもう。

エコノミストは予想をするが答え合わせをしているのを見たことがない。

予想してその結果と一致するかどうかが、重要なのにそれをしないのだ。

これはいけないことだ。間違っている理論を披露しているのに

それを正すことができないからだ

おかげで、今の世の中は誤報だらけだ。

もう、間違い、うそ、不誠実が蔓延してしまっている。

いよいよ、清算がせまられることになるだろう。

では、本題にはいろう



株式市場

 今年は、株式市場からはじめよう。

 おそらく、年後半にかけて回復したあと、下げ局面を迎えることになるだろう。

 05年には、景気が悪化するという私の見立てがただしければそれに

 あわせる形で株価は下げ局面に転じるだろう。


 これはほぼ的中したとおもっているが、年末にかけては強い基調となった。

 今、今年の景気はこれから回復するとの見方が大勢を占めているからだ

 しかし、長続きしないだろう。



 景気動向

 景気はこれから再び悪化する可能性がたかい。アメリカの現在効果は

 今年もまだ効果がつづくため、前半はしっかりした動きになるだろう。

 だが、その代償はとても大きかった。とてつもない財政赤字と経常赤字

 そしてその結果としてドル安である。

 この反動がこの秋以降でてくることになるだろう。

 それはゆっくりとしかし着実に影を落とすだろう。


 これも、ほぼ的中したとおもっている。アメリカのクリスマス商戦はほぼ予定どおり

 と見られているが、ここ数年では低調であった。

 ドルも確実に下落しており、この傾向は今年いっそう強くなるだろう。

 
 


 金利動向

 金利動向は、読むことが難しい。株価の動向から考えると下がってもおかしくないが

 一方で、財政の悪化が続いているからだ。

 これらから考えると、金利は横ばいが続くのだろう。


 これも、ほぼあたったといえるだろう。金利動向は落ち着いていた。

 まだ、危機が顕在化していないからだ



 為替市場

 去年は、ついにドルの威光が崩れたのがあきらかになったが、これは

 まだ、序章に過ぎない。

 今年はいっそうのドル安が進むだろう。繰り返すが、ドルは砂上の楼閣である。


 これも、的中した。ドル安は年末にかけて確実に暴落していった。



 昨年も、ほぼ的中したといえるだろう。

 だが、毎年いってるが、あたったことを自慢することではない。

 予想を通じて、多くのひとが幸せになることを願ってのものなのだ。

 そのことは、理解してもらいたい。


 いよいよ本題に入ろう。

 今年は、少しいつもと変わって全体論からはいろう


 2005年は、破壊≠フ年になるだろう。

 本当は、この予想で初めて破壊について述べる予定だった。
 
 だが、すでに破壊は始まってしまった。

 インドネシアの大地震、津波は最初の一撃だろう。

  すでに死者は12万を超え、史上最大の災害との声もでている

 一方で世界中から支援の輪も広がっている。

 私は、いつも自然災害について述べるときに、自然がこのような

 警告を与える目的は、人々に自分たちはまだまだ未熟でであることを

 学ばせるためなのだ。

 支援が広がるということは、他人の痛みがわかるということなのだ。

 こうして人類は少しづつ前に進んでいく。

 そして、資本主義はいよいよ、崩壊のときを迎える

 その破壊力はすさまじく人々は驚愕をもって迎えるだろう。



 また、周期的にもうそうだ。60年前、すなわち1945年は激動の年だった。

 すでに敗色濃厚だった日本、ドイツは悲惨な戦いに向かっていく。

 日本では、連合艦隊は実質的な継戦能力を失い。もはや一方的に

 アメリカの攻撃を受けるだけだった。

 東京大阪など主要都市は大きな爆撃を受けて壊滅した。

 沖縄では悲惨な戦闘のすえ玉砕し、多くの人が亡くなった。

 大和が特攻して連合艦隊は壊滅した。

 そして広島・長崎に原爆が落ちた。ここでも多くのひとが亡くなった・・・・

 戦争が終わっても、事態はすぐに改善しなかった。

 預金封鎖、食糧事情の悪化など苦難が続いたのだ。


 おそらく、今年は多くの破壊がやってくるだろう。1945年はかように大きな

 出来事があったからだ。何が起こるのか?はラビ氏もいうとおり予測することは難しい。

 インドネシアの地震を誰が予想できただろうか?

 ゆえに今年起こる大きな出来事はだれにも予測できないだろう。

 
 各論に入ろう

 株式市場

 株式市場は、インフレが本格的に始まるので基調は強いだろう。

 ただ、インフレ率を上回るパフォーマンスが得られるとは思わない。

 名目値がいくらあがったところでそれがいいこととは限らないということを

 みな知ることになるだろう。

 問題は、突発的な事項だ
 
 今年は、たびたび突発的な出来事が世間を襲うだろう。そのときに

 乱高下はさけられないだろう。


 景気動向

 景気は、停滞気味だろう。

 今年は、本格的にインフレが始まるはずで物価上昇が人々を苦しめ始まめるだろう。

 物価があがってもすぐには賃金があがるわけではないからだ。

 インフレ、破壊的な出来事で大きく混乱するだろう。


 金利動向

 日米とも大きく上昇するだろう。本格的に始まるインフレや悪化する一方の財政が

 いよいよ問題になるからだ。

 日本の公的債務はもはや返済不能だ。消費税を引き上げても、景気が悪化するので

 抜本的な改善は増収では不可能なのだ。

 それがいよいよ明らかになるだろう。

 
 為替市場

 ドルは、大きく下がるだろう。ドルの砂上の楼閣ぶりはますますはっきりしてくる。

 ものを買うためにドル札を刷るという行為がいつまでも、正当化されるわけではない。

 ますます、その傾向がはっきりしてくるだろう。


 以上が、今年の予想だ。今年は大きな出来事がわれわれを待ち受けているだろう。

 それはだれにも予想できない。起こったことをただ、驚愕の面持ちで眺めるだけだろう。


 最後に、資本主義の崩壊について少し話をしたい。

 サーカー氏がラビ氏に資本主義の崩壊する姿として「資本主義は爆発的に崩壊

 する」と語ったそうだ。爆発的ときいて何を思い浮かべるだろうか?

 私はビックバンを思い浮かべた。そう宇宙の始まりとされる現象である。

 これの重要な理論がインフレーション理論である。無から始まった宇宙は

 爆発的に拡大したといわれている。
 
 爆発的とはインフレーションのことを差すのではないか?

 私は今そう考えている。

 ハイパーインフレがやってくるのでは?

 資本主義の崩壊は激しいインフレを伴ったもののような気がしてならない。
 
 どちらにせよ。これからもっと本格的に見えるだろう。事はすでに始まったのだから。
 

 2005年破壊≠われわれは無事乗り越えられるだろうか?



  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。