世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   

先週は、不在で更新できんかったため、今週となりました。申し訳ありません。


 今月は大きな動きがあった。先週は不在で更新できなかったのだが

 あわせるかのようにUFJとMTFGの統合の話が出た。

 これよりによって都市銀行はたった3つになってしまった。

 わずか15年前には18行もあったのにである!

 ものすごい勢いで日本では寡占が進んでいる。

 竹中大臣はこの動きにご満悦のようだ。

 

 彼らの主張は至極単純である。日本に足りないのは国際競争力だ。

 そのを発揮するためにはどんどん合併を促して、巨大な企業を作り

 外資と競争するのがよい。

 さらに、銀行であれば、合併すれば不良債権問題は解決し、貸し出しが増え

 資金の循環がよくなって景気は回復すると。


 しかし、である。国際競争力とはなんだろう?

 このHPではなんどもなんどもいってたきたように、人類の歴史において物価や賃金が

 単一担ったことはなく国際的に公正な競争などおこったことがないのだ。

 そもそも、為替レートが固定で非常に安く設定されている中国や、基軸通貨でああることを

いいことに貿易赤字から利益を得ている米国と公平な競争などできようもないのだ。

 にもかかわらずアメリカのご高名な大学では平気でこんな嘘を教えている


 まだ、アメリカだけならいいかもしれないが、これが留学生を通じて世界中に害毒を

撒き散らしているのだ。まったく始末に終えないといえるだろう。

 竹中大臣や、福井総裁は外国人投資家に評判がよいとようだが、それは至極当然だろう。

為替介入で米国の金利を下げ、株価を引き上げてくれたのだから。

 私に言わせれば政治家がなぜ彼らのご機嫌を伺わなければならないのだろうか?

 国民は、失業に苦慮しているし、年金などのお粗末な対応にうんざりしているというのに!


 選挙では、自民党が敗北した。

 彼らはまるで理解していなかったからである。株価の上昇も、実質GDPの増加も

 国民の大部分には関係がないということを!


 結局、竹中大臣はまったく経済を知らないことがよくわかったといえるだろう。

 彼は、時点時点でころころ政策を変えている。就任したときや金融担当となったときは

 不良債権を早急に処理しろといったかと思えば、暫進策に変えたりしている。

 明確なポリシーをもってないのだろう。その点ではエコノミストといういより政治家である。
 
 だからこそ、より金持ちが金持ちになる寡占政策を喜んで採用するんだろう。

 しかし、 金持ちをより富ませるこのような愚かな政策には必ずしっぺ返しがこよう。

 国民が苦しんでまで国際競争力という亡霊にとりかれてては、本当のところで

 好転は望めないだろう。



 いま、たしかに、見かけの景気はよくなっているが、それは実は為替介入にもたらされた

 人為的なものであることを知る人はあまりにも少ない。

 浮かれているとあっというまに転落することになるだろう。

 


  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。