世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   

 今日は臨時更新としたい。

 一昨日、年金改革法案が成立した。

 これによって我々の年金負担はこの秋から徐々に引き上げられることになる。

 サラリーマンにとっては厚生年金の保険料は天引きなので

 自動的に負担が増えることが意味する。

 しかもだ。この負担は会社も増えるのだが、いま企業では、社員の給料を引き下げて

 この負担を転嫁する動きが広まっている。

 これはどういうことを意味するのだろうか

 
 可処分所得の減少をあらわしており、消費の減退を意味するのだ。


 貯蓄があるため、すぐには減らないかもしれないが

 今後消費が伸びる可能性はほとんどなくなったといえるだろう。

 そもそも、年金の問題は金利が極端に低くなったことにある

 そして金利が低いのは投資需要がないためなのだが、

 投資需要がない原因は消費の低迷にある。

 ということは、今回の年金保険料の引き上げは明らかな間違いであることわかる。


 もはや、為政者や官僚がなにも見えていないのだろう。

 最近、官僚の方がつくった経済のHPを見たが、典型的なマネタリストの論にのっとていた

 デフレは通貨供給量が経済の規模に見合っただけ存在しないために

 発生する
としていた。ではいまのデフレは通貨供給量の不足に起因するのだろうか?


 私にはそうは思えない。

 現在は管理通貨制度であり、日銀はせっせと紙幣を増発している。

 デフレの原因が、通貨供給量の不足によるものなら、通貨を大量に供給している

 日本でデフレになろうはずがない。


 現在のマクロ経済はケインズ系か、マネタリストが主流だが、マネタリストの論は

 かようにおかしい。

 経済政策を担当している官僚が間違った理論支配されているから

 年金保険料の引き上げなどという発想になるのである。

 今回の年金の問題もそうだが、日本が抱える問題の多くは景気が悪く

 個人消費が弱いことである。

 個人消費は自然で強い需要なのでこれがもっとでるような政策を行わねばならないのだ。


 だが、残念なことに為政者、官僚に理解しているものは皆無だ。

 これでは、景気の回復は絶望的だろう。

 秋からまた日本経済は落ち込むと思われる。


 今度は輸入物価の高騰によるインフレいやスタグフレーションかもしれない

 そうなると一段と低所得者にしわ寄せがいくだろう。

 不幸な事態はさけられるのだろうか?


  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。