世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   

ついに日本人が人質となるテロが発生した。

私は、今年、日本に近いところでテロが発生すると前回いったばかりだったが早くも現実のものになってしまった。次に発生するときは日本にもっと近いところだろう。60年周期に基づけば、1944年はだんだん戦場が日本に近づく年だったからだ。

 これと同じことが起こるだろう。

 最近、日本の歴史とソーシャルサイクルを検証する文章を作成する機会があったのだが、ソーシャルサイクルの正確さには驚かざるを得ない。日本は今、経済人、すなわち金持ちの時代の下り坂に入り、治安は悪化の一途をたどっている。

 これは、ソーシャルサイクルで予想されていたことそのものなのだ。

 何度も、ここで私は、その予想を示してきた。いや、このサイトを開設する以前からずっとである。日本の治安は多くの人の願いとは裏腹に、悪化の一途をたどり、最後は立ち行かなくレベルまで悪化するだろう。 殺人、強盗、詐欺、悪いニュースが絶え間なく流れる世の中になる違いない。

 なぜなら、多くの人はソーシャルサイクルの存在をしらないからだ。今の時代は金持ちの時代であり、指導者の気質に応じた生活を送るならば当然治安は悪化する運命にあるのだ。だが、現代人の多くは循環論を信じない。過去と似たことが今起こってるなど信じたくもないようだ。

 結局、軍人の時代が来るまでこの悪化傾向は続くだろう。残念なことだが、今の為政者は、金持ちの時代が永続することを望んでいるからだ。貧富の格差は絶望的なところまで広がらないと次の時代の胎動とはならないだろう。

 エコノミストも多くの人が貧乏になることに賛成のようだ。彼らは一般人の賃金が下がることに大歓迎だからだ。これによって景気がよくなると信じているらしい。

 たしかに、GDPなどの指標は好転した。だがなぜだろうか?エコノミストやマスコミは、何もしなければ景気が回復すると言っている。そんなことはない。この世に起こる事象はすべて原因があり、結果がある。今回の回復は何度かいったように、巨額介入にのるものだ。30兆円以上もの巨額のドル買いが実施されたのだ。

 これは財政出動と同じである。金融緩和では景気がまったく回復しないことに業を煮やしたマネタリストは最後には土地でもなんでも日銀が買えと無謀なことをいっていた。さすがにそれができないために、とられた政策が介入だったのである。去年行われた日銀の介入は今から思えば異常だった。それまでの数倍の介入規模だったのである。

これだけ巨額であれば為替水準の押し下げ以外に目的があったと考えるほうが自然だろう。 私は、意図的ではないにしてもアメリカの金利を押し下げることでアメリカの資産効果を狙った部分もあると考えている。

 この結果、アメリカの金利はさがり、株価は上昇し、それを通じてアメリカ経済は回復した。そうする日本の景気も回復傾向を見せるようになったのである。

 これは、ケインズ政策そのものではないか?日本国内では公共投資できないので、日本のお客さんにお金を与えて消費してもらったのである。景気が回復したのでいいのではないかという人もあろう。だが、ことはそう単純ではない。


 日本のアメリカ依存度がますます高まることを意味している。アメリカは確かに強い。強いがそれは最弱に通じている。アメリカの景気回復は日本の資金によるものでとにかく弱い。日本からの資金援助はまだ続いているが、それとて円高が一向にとまらない現状ではいつまで続けられるか疑問である。

 また、株価も問題だ。今株価は、バブルの様相を呈している。業績の裏打ちがはっきりしていない株ですら暴騰するようになってきているからだ。まだ、暴走の兆しは見えないがここで芽をしっかり摘んでおかないと、2000年の再来となるだろう。

 どうも、私は2005年に向かっていやなことが起こる気がしてならない。60年前の1945年は日本の大転換期だった。今回も同じことが起こるはずだからだ。それはなんだろう?株価の大暴落だろうか?大地震だろうか?私にはわからないのだが・・・

  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。