世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   今週は、歴史の相似形について考えます。

 
 前回は、社会周期理論についてお話をした。

 今回は、もう少し具体的に循環論について考えていこう。

 歴史は、繰り返す。日本人であればこれが意味することがよくお分かりになられると思う。

 しかし、これは西洋人にはにわかには信じがたいことらしい。

 西洋人にとっては、過去⇒現在⇒未来と時は流れており、将来起こることはすべて

 ランダムだ
というのだ。


 しかし、東洋は違う。日本では四季がめぐるし、チベット、インドでは生まれ変わりが信じられている。

 どちらが正しいのだろうか?

 私は、双方ともただしくない思う。

 歴史は、たしかに過去現在未来と流れているが、春は夏秋冬をへてまた春がやってくるのだ。

 だからたしかに同じ春だが、それは過去の春とは違うことになる。


 歴史は、スケールが違うが同じようなことが繰り返されてきたと私は考えている。

 それを理解すれば、これから起こることが予想できるだろう。

 
 これは、以前にも行ったことがる。

 大阪府の例を挙げて大規模な市町村合併が起こると予想した。大阪府と大阪市の

 合併こそなかったが、道州制が議論され、平成の大合併とよばれる市町村合併が

 いま起こっている。

 もうひとつ、交通規制もそうだ。60年前には鉄道の規制が行われた。

 60年後、道路公団は民営化されることになった。

 これは、たしかに、違うようにも見えるが、性質は似ている。

 私はこれは相似形と呼んでいる。

 
 こような事例をほかにも見てみよう

         現在                           60年前 

 牛丼が消え、代替メニューが登場       敗色深まり、食糧事情が悪化、スイトンなどの代替メニュー

 遠いでイラク戦争                 遠い南方で戦争

 イラクへ自衛隊派遣               学徒出陣


 このように出来事の相似形は結構あることがわかる。

 次は何がおこるのだろうか?

 まずは、1944年の世界情勢を見よう。

 この年、日本軍、ドイツ軍ともに敗勢が決定的となった。

 日本は、6月にマリアナ沖で大敗北を喫した。

 マリアナ諸島の陥落で、B29が大挙日本へ爆撃を開始したのだ。

 ドイツも、東部前線で前年のクルスク戦に敗北以降総崩れとなっていた。

 これらにともなって日本では食料事情が悪化するなど、悲観的なムードが

 覆うようになるのである。


 これらは、なにを意味するのだろうか?

 これらを再確認して思ったのは、日本の近くで戦争が起こるということである。

 戦争でないにしてもテロかもしれない。

 また、年後半には、インフレが始まるかもしれない。

 1944年には、食糧事情の悪化、工場の能力低下からから潜在的なインフレが始まっていた。

 
 あと、心配なのは天変地異、特に地震である。60年前の43-45年は地震が頻発した時期である

 去年は東北沖などで大きな地震がたびたび起きた。

 今年もその可能性は否定できない。東南海地震が起こっており、大きな地震が起こるかもしれない。

 ただ、ラビ・バトラ氏は2005年に大きな出来事とおっしゃっているので

 これは来年かもしれないが・・・


 どちらにせよ。世相を考えるとあまりいいことがおきるとは考えにくそうだ。

 私が見る限り、日本人というか世界中の人々が利己的な思想から脱却できたとは

 とても思えない
からだ。

 2000年の暴落、アメリカ大統領選挙に始まった資本主義の崩壊は、一見するとなにも

 変化が起こっていないようにみえるが、それはひそかに進行している。

 それは人々から利己的な振る舞いがなくなるまで続くだろう。



  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。