世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

 更新が滞っております、もうしわけありません。

 
 あれから、円高がさらに進んだ。日銀・財務省は積極的に

動くことができないため、これからもとじりじり円高が進んでいくだろう。


 もともと、世界の貿易は、非常にアンバランスなものだった。


 アメリカが、一方的にモノサービスを購買し、経常収支の赤字を

拡大させていた。

 これはとても奇妙なことだ。ものやサービスの対価がたんなる紙

なのである。


 歴史を見ても、こんなことは一度もなかった。ドル紙幣には金やバーター

 取引と同等の価値があることになってしまう。

 これらよりも、ドル紙幣は印刷するだけなので圧倒的供給力が多い。

 普通ならタブついてしまうはずだ


 だが、ドルの場合は違った。国債に大量に還流してきて需給は保たれていた。

 それが、日銀や中国の介入資金だった。介入してかったドルをそのまま持つ

 わけにも行かず、大量に国債を購入していたのだ。

 
 これによる債券価格の上昇(金利は低下)が、アメリカの資産価格を上昇させて

いた。そして世界中のバブルの元になっていたのだ。

 
 だが、それもいよいよ難しくなってきたようだ。世界中からものやサービスを

 購買することが、アメリカにとって本当にプラスなのかわからなくなってきたからだ。


 アメリカ自身の景気の低迷が、自由貿易によるものかもしれないと、産業界が

 言い始めたからだ。

 

 私が、ずっと主張してドル安円高だったが、介入が続くのでありえないとの

 意見が多かった。

 しかし、介入はアメリカがイエスといわなければできないものだ。

 アメリカが、本気でドル水準の訂正を考えているなら、プラザ合意のときのように

 為替水準を維持できるはずが無いのだ。

 
 ドル安は、最初のうちは見かけ上の収益水準を押し上げるので、アメリカ株の

 上昇にプラスに働くだろう。だが、この局面が小休止に入ったときに

 大きな下落が起こるはずだ。海外からの資金流入は大きく落ち込んでいるのだから




  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。