世界経済と幸福論

 

過去のバックナンバーです 

2002年前半分です

バックナンバーコーナー

2001年分です

バックナンバーコーナー

2000年分です

バックナンバーコーナー

99年分

バックナンバーコーナー

98年分

バックナンバーコーナー

人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

 今日は、株価と経済について考えます。

 

 今日は、TVを見ていると、日系と外資系のストラテジストが討論

 を行っていた。


 内容は、両極端で片方は、これからずっと上がり、片方はずっと下がると

いっていた。

 私としては、物事が一方的に動くことはないと思っているので、どちらでも

 ないと思うが、ここでいいたいことはそれではない。

 
 私が驚いたのは、今回の株価の上昇が、りそなHDの公的資金注入

 によって株が紙くずにならかったからだという主張だった


 両者ではなくコメンテイターの主張だったのだが、これはおかしい。

 本当に、りそなの株が紙くずにならかったことが株価の上昇の要因

 だったのだろうか?

 
 彼の理屈としては、こういうことだろう。株が紙くずにならないなら

 リスクが減少したから投資した、と。

 だが、実際に投資するのは損をするかどうかではない。

 儲かるかどうかである。


 今回の上昇は、世界的な金融緩和が要因だ

 日本の90年代にもなんどか見られた。金利を引き下げ、財政出動

 を行うと、そのたびに株価は一時的回復した。


 そのことを忘れているとしか思えない。

 たしかに、首切りで、業績は回復したが、売り上げは回復せず

 首切りの影響で、その傾向は今でも続いている。

 以前も言ったように、労働者の賃金を引き下げると

 一時的にはよくなっても、消費が減少してますます売り上げが

 減ってしまうのだ。


 まさに、予想通りだったといえるだろう。


 経済は単純である。ミクロとマクロ経済は密接に関連していること

 を知っていればよい。そして両方を俯瞰する必要があるのだが、

 それをやるエコノミストはいない。

 自分が首にならないのをいいことに、個々をみて首切りを奨励して

 労働者を平気で不幸にし、国を借金まみれにして、財政を破綻させ、

 貧富の格差と自由貿易という不景気の原因には見向きもしない。


 今回の株価上昇にあがったという現象をみてどんどんあがる。

 りそなが救われたことはすばらしいと平気でいってしまうのだ。

 
 かなり前にラビ氏が、「高度な教育受けると善悪の区別がつか

 なくなる」
といっておられた。
 

 まさにこのとおりだといえよう。りそなが救われたことは不正に

 近いといえるものだが、それを棚にあげて株価があったからいい

 というのはこの典型例だと思われる。


 今の資本主義はあまりにも貪欲になりすぎて、私利私欲がまかり通っている

 この改善が必要だ。だかいまの状況ではそれは簡単にできないが

 時代は確実に軍人の時代に向かっており、なにか大きな出来事が

 起こるだろう。



 自衛隊のイラク派遣もその一環だと思われる。私は、かなり前に

 自衛隊が軍隊として認知されるといったが、北朝鮮の脅威もあり

 着実に、その方向に向かっている。

 
 いったときは周りは嘲笑したが、どうだろうか?

 私は、妄想をいってると思われるだろうか?

 それはいずれわかることになるだろう。



  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。