世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

 物価について考えます。


 今週は、物価について考えたい

 先週、日米で金利が急上昇する局面があった。

 日本の10年もの国債の金利は0.5%を割り、市場最低を更新していた

 が、一時0.7%まで上昇した。


 これは何を意味するのだろうか?

 単なる高値波乱かもしれないが、だとしても、暴落が近づいているの

 かも知れない。

 株価が2000年4月に大暴落する直前にも、そのような高値波乱が

 たびたびあった。これと同じかもしれないのだ。


 では、なぜ金利は上昇するのだろうか?


 いろいろ理由はあろうが、物価の上昇が予想されるときも金利はあがる

 今回はこれが原因かもしれない。

 私は、なんどか物価上昇の恐れを警告してきたが、いまのところそれは

 杞憂に終わっている。


 実際、いまは世界的にデフレが懸念されている状況だ。

 だが、その一方で日本の物価下落率が縮小するなど

 状況は変わりつつある。

 
 私は、ハイパーインフレを予想しているがそれは、突然やってくるのでは

 なく最初は緩やかなものだろう。

 竹中大臣はこれをみて、デフレを克服したと大喜びするかもしれない。

 だが、このインフレは悪性だ

 あっという間に、天文学的数字まで膨れ上がる可能性がある。

 日本の経済のバランスの悪さがひどくなる一方だからだ。

 いまや、政府から民間団体まで消費税の引き上げの大合唱だ。

 年金生活者から税金を取れるということでみんあ正しいと連呼している。


 ほんとうだろうか?それは年齢別にみればそうかもしれないが、

 所得階層別にでみれば間違っていることは明らかだ。消費税は

 金持ちに有利で貧乏人に不利な税制だ。


 しかし、金持ちの負担を減らすことばかり議論されている。

 ひどいことだ。来年には控除の引き下げが実施されようとしており

 貧乏な人ほど税負担が増えることばかり議論されている。

 これでは日本の消費は衰える一方だ。


 個人消費が弱いことが明らかなのに、どうすれば消費が増えるかといった

 議論がされていることを私は見たことがない。


 これでは、不均衡がひろがるだけだ。富の不均衡が財政赤字を悪化させ

 最終的にはハイパーインフレを引き起こしかねない。

 だが、現時点ではこんなことをいってるものはわずかだ。

 
 もうすぐ、デフレが終わるだろうが、終わったことを喜んでいられないかも

 しれない。竹中氏や小泉氏は狂喜するかもしれないが・・・
 



  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。