世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

 経済・株価について考えます。


 今週も、世界経済と株価について考えていこうと思う

 現在、世界の株価は堅調に推移している。 アメリカも、

 日本も年初来高値を更新し続けている。

 これは、どういうことだろうか?


 世界経済は底をうち、再び投機が横行してしまうのだろうか?

 たしかにその可能性は多少なりともある。

 今の政府の政策が金融政策に偏っているからだ。


 とにかく、金利を下げてマネーを増やせば、うまくいく

 信じられている。

 だが、これには重要な前提がある。銀行が貸し出すことと、

 みんながお金を使ってくれるということ
だ。


 最初の貸し出しは減少している。優良な案件がない上に

 竹中大臣は不良債権減少のために厳格査定を要求している。

 これは矛盾している。一方では貸し出しの増大を狙って

 日銀に金融緩和を迫り、銀行には不良債権の査定をしている

 これでは、ハイパワードマネーは増えてもマネーサプライは増えない

 ことになる。実施統計もそうなっている。


 竹中大臣はこのことを理解しているのだろうか?

 私にはとてもそうは思えない。

 そして増えたわずかなマネーは投機に向かう。投資案件が

 なければ当然のことだ。

 

 これが株価上昇の要因である。

 中央銀行が金融緩和するたびに株価は一時的に回復したのは

 こういうこと
なのだ。


 今回も、日銀がいっそうの金融緩和を行ったことが引き金になって

 いる。しばらくは効果があるがファンダメンタルなき回復は長く続か

 ない。
いずれ反転することになるだろう。

 
 では、ファンダメンタルズはどうなんだろうか?

 通常、ファンダメンタル通いとは、低金利、低インフレ、低失業率を

 さす。しかし、私に言わせれば、本当に大事なのは需給のバランス

 である

  

 そして、それは何度もいうように、生産性と賃金のバランスである。

 いま、日本ではデフレを名目に賃金カット、解雇が横行している

 これは需要を衰えさせる。また、生産性は向上が続いている。

 これは企業の業績が回復傾向にあることからもわかる。

 

 生産性の向上は賃金回らず、企業の利益にされたのだ。

 これでは、GDPが回復するわけがない。消費者は労働者であり

 賃金が低下する中でどうやって需要を生み出せるだろうか?

 金持ちはすでにお金を有り余るほどもっており、使うわけがない。

 これは、お金をたくさんもってる企業を見ればわかる。


 借金を返し、お金が有り余っている優良財務企業ほど使い道が

 ないといっている。儲かる新規投資案件がないからだ。

 これは、金持ちにも当てはまるすでに有り余る金を持っている

 人たちに減税を行っても意味がないのだ。

 
 だが、政府の考えは違うようだ。今年も個人負担が増えたが

来年以降は本格的に増税を考えていると報道されている。

 増税は一時的に収入を増やすが景気の低迷を招き、結局

景気対策のコストが高くつく。

 官僚たちは、経済のことを何も知らないとしかお思えない。


 思えば、東大をでるまで教えてもらったことはあっても自分たちで考えた

 ことはほとんどなかったはずだ。


 しかも、教えてもらった経済学が間違っているだから始末におえない

 これでは日本経済を間違った方向に持っていくのは当然のこと

 
 このままでは待っているのは悪夢のような気がしてならない。

 今年は予想どおり平穏でも来年後半以降、不景気は深刻にならざるを

 えないだろう。2005年・・・いったい何がまっているのだろうか?


  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。