世界経済と幸福論

 

過去のバックナンバーです 

2002年前半分です

バックナンバーコーナー

2001年分です

バックナンバーコーナー

2000年分です

バックナンバーコーナー

99年分

バックナンバーコーナー

98年分

バックナンバーコーナー

人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

  今週は、イラク攻撃について考えます。


 始める前に、今もこの瞬間、戦争でなくなったかたのご冥福を祈りたい。

 一刻も早く戦争が終わることを願っている・・・。


 今週、いよいよ攻撃が始まった。私は、世界的な反戦機運から戦争は

避けられると思っていた。これ60年周期説からもである。

 だが、歴史をもう一度振り返るとこの時期、戦闘は激しかったのである。

 日本軍はガ島から撤退したものの、山本長官の発案による艦載機の

 空爆作戦が実施されていた。
(このあと4月にブーゲンビル島上空で撃墜

 されることになる)

 
 この事実を確認しなかった私のミスともいえよう。率直にお詫びしたい。

 だが、もっと大事なことは、この戦争が事実上ブッシュの独断で決められた

 こと
だ。この戦争で世論はあまり関係がなかった。

 報道を聞いている限りブッシュ大統領はひとりで考え、一人で決断したようだ。

 これは非常に重要なことである。

 このHPの予測の基盤になっているソーシャルサイクル:社会周期理論

 によると、アメリカはまもなく軍人の時代に移行することになる。

 この波動が本格的に始まったといるだろう。


 なぜなら、軍人(武人)のメンタリティは力こそすべてであり、強力なリーダー

 シップによって運営される
からだ。

 現在の状況はまさにそうだ。大統領が一人で決断し、すべての責任を負う。

 これは軍人の時代の特徴である


 この戦争は、資本主義の崩壊をいっそう促しているのだ。フランスではシラク

 大統領の支持率がドゴール氏並になった。

 

 ブレア首相は、国民の反対を押し切る形で決断を示した。この決断に金はか

 かかわっていない。あるのは信念だけだ。

 これは非常に重要なことだ。私は、9.11のテロ以降、時代は大きく変わったこと

 を指摘した。
そこで、お金のかかわりが薄くなりリーダシップが尊ばれるといった。

 いま、まさにそうなっている。

 

 ブッシュの支持率は非常に高く、優柔不断で罪深いクリントンとはまったく違う。

 あるのは毅然とした態度なのだ。

 大統領が、軍人的になり道徳や倫理を尊ぶようになると、道徳や倫理がもどって

 くる
だろう。アメリカが、道徳や倫理を尊ぶようになると退廃的な世相は弱まり、

 それが世界中に伝播することになる。


 そうなれば、今のようなひたすら金持ちを優遇するような政策は採られなくなるだろう。

 いまの資本主義はもはや救うに足らない老朽化したシステムである。

 貧富の格差は広まり、道徳や倫理は失われる資本主義を救う必要はない。


 この戦争は、資本主義の崩壊を一層促進することになるだろう。

 残念なことだが人はまだ血を流さないと歴史を変えられないようだ・・・。
 

  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。