世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   今週は2万カウンタ記念:幸福論です。

 ついに、当HPも2万カウンタを迎えることができました。

 ありがとうございます。そしてこれからもよろしく。

 

 今週は、2万カウンタ記念で幸福論としたい。

 今の日本は、閉塞感が強くなり、多くの人は、すっかり自信を失っている。

 この原因はいったいどこにあるんだろうか?

 

 確かに不景気が要因であることは事実だ。だが、景気がよくなれば、

この状態が改善するのだろうか?

 そうはならないだろう。いまの状況を見ると大人たちは、道徳を

すっかり失っているのがわかる。

 ニュースでは、犯罪の話ばかりだ。

 

 殺人、強盗、詐欺、あらゆる犯罪が流れない日はない。

 なぜ、こんなことがおこるのか? 非常に貪欲になっているからだ。

もはや、お金あるいは自分のことしか興味がないように見える。

 

 経済人後期の特徴は年を経るごとに顕著になっているように見える。

政治家は、票のために利益誘導にまい進し、官僚は天下り先に確保に躍起

になっており、道を示すことができない。

 このような状況下では、他人を出し抜いた方がいいという考えが蔓延してしまう。

 

 これが本当の理由である。まずは道を示すべき指導者が道徳を示さないと

いけないのだ。社会周期理論は、それを教えてくれている。

 だからこそ、私は道徳の復活を提唱している。

たしかに不景気からの脱出は重要だが道徳の復活なくして永続的な

回復はありえない。なぜならみなが正直になろうと思わなければ富が

集中して、投機が横行、再び大恐慌になってしまうからだ。

 

 もう、世界経済が危機に瀕していることはあきらかだ。アメリカは

戦争を起こして何とかしようとしているようだが、今の経済を回復させる

ほどの大規模な戦争をやれば、世界は滅亡してしまう。

 

 しかも、多くの人の血が流れることになる。こんなことはやるべきではないだろう。

一時は、今にも始まりそうだったイラク攻撃は、賛同が得られず、頓挫しかかって

いる。可能性はだいぶ低くなったようだが、まだ可能性は否定できないだろう。

 それでも4月になってしまえば、もう今年はないだろう。

 

 話をもどそう。結局、道徳がない景気回復は無意味なのだ。正直者は貧乏で

税金の抜け道を見つけたものが金持ちで贅沢をするのは明らかにおかしい。

 しかし、現状はまさしくそうである。銀行の頭取も、大企業の社長も

従業員には苦痛を強いているのに自分はその席にしがみついている。

 小泉首相も、竹中大臣も、それを容認している。

 

 こんな不道徳は許されてはならない。経済改革の根幹は常識と正義に

もとづいたものであって場当たり的なものではあってはならない。

 そのための方策を箇条書きで記そう。

 @最低賃金の引き上げ

 A最高賃金の導入

 B広い持ち家政策

 C独占禁止法の運用強化

 D従業員持ち株制度の強化

 E自由貿易の廃止

 F相続税の強化

 G道徳教育の復活

 

 である。今即効性がつよいのは最低賃金の引き上げと持ち家政策だ。

 最低賃金の引き上げはこれまであまり触れてこなかった。次回説明しよう。

 これらを導入すれば景気は回復し安定する。

 こうしない限り、大恐慌はわれわれをつきまとい破滅的な影響を与えるだろう。

 

 

 

  ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。