世界経済と幸福論

 

過去のバックナンバーです 

2002年前半分です

バックナンバーコーナー

2001年分です

バックナンバーコーナー

2000年分です

バックナンバーコーナー

99年分

バックナンバーコーナー

98年分

バックナンバーコーナー

人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   今週は、アメリカの中間選挙について考えます。

 

  今週は、政治的に大きな動きがあった。米中間選挙で共和党が圧勝した。

通常は、政権党が中間選挙では衰退するのだが、実に100年ぶりのことである。

 しかも、100年前の勝利は、定員増によるものとされており、事実上、史上初

の中間選挙勝利となった。特徴的なのは、2000年末の大統領選挙同様に、

大接戦だったということである。

 

 だが、結果は共和党の圧勝だった。これは、一体何を意味するのだろうか?

私には、この勝利は武人の時代に入っていく一歩に見える。

 現大統領は、選挙中こそ風采が上がらなかったが、大統領になったあと、そして

テロのあと、行動はすっかり軍事的になった。

 これは、だれもが認めるところだろう。アフガン攻撃、そして固執するイラク攻撃

とあきらかに軍事に重きが置かれるようになった。

 

 私は、テロのあと資本主義は崩壊の過程に入ったといったが、この選挙は

それを一層促す結果になったと考えている。

 なぜなら、共和党の勝利は、大統領をより大統領らしく振舞えるようにしたからだ。

 

 この勝利によって大統領は国民の支持を得た。おそらく来年初までにイラク

攻撃に踏み切るだろう。私にはアメリカがイラクを攻撃する根拠は非常に乏しいと

思っているが、60年周期説に従えば、来年初めならばありえるだろう。

 

  次は、経済面である。ブッシュ大統領は、再び減税を打ち出した。これも

景気を下支えするだろう。ただし、効果は小さいと思われる。アメリカのように

貧富の格差が大きい国では、減税をしても恩恵があるのは金持ちだけで

小幅の減税では消費に回すとは思えないからだ。

 

 これからアメリカは必ず、困難な状況を迎えることになるはずだ。

それは、日本のような金融危機なのか?別の形なのか?まだ、見えてきていない

おそらく、2004年かその次の年に起こることになるだろう。

 

 歴史は、繰り返しており、1930年代のアメリカ、そして1990年代の日本をなぞる

ような展開になるだろう。そうだとすれば、来年は比較的平穏な年になることだろう。

 

 

ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。