世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

   先週は、急な旅行で更新できませんでした。申し訳ありませんでした。

  今週も、更新が遅れました。お詫び申し上げます。

  

  先週は、予告もまく休載してしまった。急に決まった旅行だったので

なにもできなっかった申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 

 

  さて、今週は、ずっと先延ばしになっていた投資の話である。

以前から主張しているように、GDPを増やすには、消費か、投資か

公共投資か、輸出を増加させるしかない。

 

 だが、いつも消費を増やすという論議にはならない。もう増えないのが

前提になっているからだ。なぜなら、所得減税の効果が薄かったからだ。

だが、私に言わせればこれは当然である。所得減税は、金持ちほど

たくさん還付される。金持ちはもう十分すぎるほどお金をもっており

かれらが少々の減税で消費をするとは思えないし、実際そうだった。

 

  このために、消費を増やそうという論議は起こらなかった。

で、どうなるかというと、投資を増やせないかという議論がでてくる。

 これには、株式投資という間接投資も含まれる。株価が上昇すると

実物投資が増えるからだ。それによって公募増資や株式上場が

行われるためだ。

 この点からも株が上がることはすばらしいと言う人が多い論拠になって

いる。だが、本当だろうか?この疑問はかなり前に私の心に芽生えた。

 そして、その答えも出ている。明らかにおかしいのである。

 

 理由簡単だ。消費、つまり最終需要が伸びない状況では投資をすれば

生産性だけがあがってしまうからだ。

 生産性は供給の源であり、需要が増えないのに供給を増やしても単価が

下落するだけだ。

 投資はたしかに、GDPを増やす効果があるが、それはあくまでも消費が

増えている状況にあることが絶対の条件である。

そうでないと、そのあとは投資がなくなってしまう。

 

  当然のことだ儲からないのに投資するひとなどいないからだ。

株価が上がればいいとかんがえているひとは、この点がわかっていない。

この世の中は、有限でありすべて結びついている。裏づけのない

株価の上昇は意味が無いのだ。むしろ反作用を引き起こしてします。

 

 投資の増加はあくまで最終消費である個人投資の増加によらねば

ならない。そこは強く主張したい。

 また、輸出を増やせば投資ができると考えるかもしれないが、それは

おかしい。詳しくは輸出の項でのべるが、輸出の増加で通貨は高騰する

ためだ。

 

 これらのことからわかるのは、投資を増やすことばかりを主張している

エコノミストは経済学を理解していないとしか思えないということだ。

 結局、多くのエコノミストは金持ちの味方と言うことなのだろう。残念な

ことである。投資偏重が、デフレ、供給過剰を引き起こしており、それが

不景気の根本的な原因なのだ。

 

 だが、それはほとんど認知されていない。だがやらなければならない。

そうしないと、抜本的な経済回復は不可能なのだ。

 

 

 

ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。できるだけ信頼

できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、完全性を保証するもの

ではありませんし、有価証券、商品市場などへの投資勧誘をおこなう目的の

ものでもありません。ご了承ねがいます。