世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

 パソコン不調で更新が遅れました。お詫び申し上げます。

 

金曜日は、NYが大きく上昇した。私は年初に

恐らく、今年が今回の下落局面の底になるだろう。ただ、回復が永続するか

どうかは、政策担当者の考え次第にかかっている。20年代のアメリカ、

90年代の日本のように安易な対応だと回復局面はわずかしか続かない。

 

 時期としては、夏から秋にかけてだろう。現在、日米とも株価は

小康状態にあるが、前半は、経済の悪化に伴って株価は大きく下がる可能性が

高い。しかし、循環的な側面から後半は、回復に向かうだろう。」

 

と予想した。日本の株価は、2月が安値になったが、アメリカのナスダックは

予想どおり2002年夏に安値をつけた。

 

 そして、昨日反発したわけだが、今回の回復は短命に終わるだろう。

なぜなら政策の対応がほとんどないからだ。ブッシュも、小泉も今年は

何もしていない。

 

 ただ、私の予想に反して恐慌はやってきていない。

 これは、借金が容易になっていることが大きい。

 

日本でもそうだが、高利貸しが簡単にお金を貸しているからだ。

これによる消費の先取りが日常茶飯事と化している。

 

 日米ともに実質賃金は下がりつつけているが高利貸しが

それを助けていてるのだ。アメリカの個人ローンは過去最高の水準だ。

これによる個人消費が恐慌を押し止めている。

 

 しかし、借金はかならず返さなければならないものだ。この人為的な方法は

いずれ破綻する。それは2005年までにやってるくるだろう。

 

 また、もうひとつ取り上げたいことがある。前々回でいったアメリカの不正だ。

そのときは言及しなかったが、アナリストが糾弾された。

 2000年に私は、アナリストが収益と株価にしか興味がないことを非難した。

ワールドコムの場合、彼らの多くは、本心では株価が高いと思っていても、

投資銀行業務に遠慮して、レーティングをバイで格付けしてたのだ。

 

 なんということだろうか?経営者とアナリスト、監査法人はみんな結託していたのだ。

アメリカのいい加減さはひどいものだ。

 結局、CEOの暴走はだれも止められないのだ。みんな利益で結びついており

それを分かち合ってきたのだ。

 

 アメリカの株式市場は世界最大の賭博場だとラビ氏はおっしゃっていたが、

イカサマの賭博場だったようだ。

 

 結局のところ、アメリカは世界の中心であり、中心が道徳と倫理を喪失すると

世界中に蔓延してしまう。だが、こんな不正義はいつまでも続かない

 資本主義はもう滅びるしかないだろう。問題はそのあとのシステムをどう構築

するかなのだ。

 

 次回は、ずっと先延ばしになっているGDPについてふたたび考えよう。

実質所得が減少するなかGDPはどうして増えたのだろうか?

その点についてお話しよう。

 

 

 

ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。

できるだけ信頼できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、

完全性を保証するものではありませんし、有価証券、商品市場など

への投資勧誘をおこなう目的のものでもありません。ご了承ねがいます。

 

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