世界経済と幸福論 |
| 過労によるダウンで2週間休載させていただきました。申し訳ございません。
2週間にわたって休載してしまった。本業の方が多忙で、ついに倒れてしまった。 そのせいもあるが、最近はこちらがなおざりになっていたことは否めない。お詫びしたい。
今週は、金曜日に発表されたGDPの統計である。すでに新聞で見ておられる 方も多いが、1年ぶりの大幅プラスに終わった。 だが、同時にこの統計は信じられないとの意見が一切に新聞などのタイトルに 踊る結果にもなった。なぜだろうか?これには二つ問題があるからだ。
ひとつは、新聞の大半が乗せているように、統計の手法に問題があって 正確性に掛けていることである。これはサンプル数の少ない統計をももとに 全体を推計するので誤差が大きくなるのだ。 これは、今回の速報の後に出る確報値では修正される。 下方修正になるだろう。
しかし、本当に大事なことは統計手法ではない。問題は、GDPの増減を 景気のバロメーターにしてもいいのだろうかということである。 三面等価の法則という言葉がある。
これは、国内総生産=国内総支出=国内総所得を意味している。 つまり、国内の供給(生産)は、需要(支出)は同じであり、それは所得とも つりあっているということなのだ。
となると、多くの人は生産であるGDPだけが増やすことに躍起になっているが そのためには、所得が増えないといけないということにはまったく触れられていない。 給料が増えないのに支出が増えるはずもない。
それどころか、新聞報道を見るとなんと公務員の給料を削減するのだそうだ。 たしかに、日本の官僚はすっかり腐敗している。しかし、それは私にいわせると 小泉首相の体のいいパフォーマンスだ。これによって一般企業の給料が 切り下げられたら、日本のGDPはますます減ってしまうことになる。
こんな単純なことすら、新聞やマスコミはまったく報道しない。学者やエコノミスト の目はふしあななのだろうか? このHPを読まれたかたはどう思われるだろう?テレビや新聞で沢山のかたが GDPをああでもない、こうでもないと論評しているが、肝心なことはまったく 触れられていないのだ。これは、自分が勉強していないか、金持ちのために 黙っているかのどちらかである。 残念なことだが現在の経済学に道徳はない。無法地帯なのだ。
話を戻そう、GDPが増えたわけだが、となると少し疑問が発生する。 多くの人の給料が減っているのになぜ、GDPは増えるのだろうか? 次回は、この点について話そう。そして、しばらくGDP統計に潜む うそを明らかにしよう。
ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。 できるだけ信頼できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、 完全性を保証するものではありませんし、有価証券、商品市場など への投資勧誘をおこなう目的のものでもありません。ご了承ねがいます。
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