世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

 

 今週は、道徳の話をしたい。

昨日、雪印食品の役員が逮捕された。

報道によると、偽造事件を部下に押し付け、会社が清算に

入ったあとも、高額の報酬を受け取っていたようだ。

 

ひどい話だ。これは現在の日本に道徳が失われている証左だ。

そして、金もちだけが救われる経済人の時代であることもよく表している。

 

この事件は。重役が目先の金儲けのために悪事を働いた挙句、会社は清算

になった話だ。本当に、良心があればこんなことは起こらなかっただろう。

 どうして、お金が大事になってしまったのだろうか?

 

私は、日本に道徳がなくなってしまったことを嘆かざるを得ない。

儲かればよい、自分さえよければよいという考えが蔓延している。

前年、日本のハイテク業界は未曾有の赤字だった。だが、責任を取らされたのは

従業員だった。私は、名だたる企業の社長が引責辞任したいうことを聞いていない。

やったのは首切りだった。

 

 これは、小泉首相の責任だと私は思っている。自分ではまったくできない。

あるいは、なにもしなかった構造改革が首切りのお題目にされてしまったのだ。

 小泉首相は、どういう意味で構造改革を使ったかは知らないが、それで

多くの人が失業した。首切りで日本経済はよくなっただろうか?

 そうではない。多くにひとは景気回復なんてまったく思ってもいない。

ところが、竹中大臣はハイテク製品では30%も減った生産が、減らなくなった

という理由だけで底入れを宣言した。これでは多くの国民をだましていると

いわざるを得ない。

 

 なんということだろうか!慶応大学ではこのようないい加減で不道徳な

経済学をを教えているのだろうか!

 結局のところ、現在の日本は経済人の時代にあり、道徳は失われ、

金だけが尊重される時代になってしまった。敗戦直後の日本は

復興に向けて道徳や常識が尊重されたが、いまや、政治家、官僚

財界人から、少年少女まで不道徳になっている。

 

 これは必ず正さなければならない。政治家の不道徳さ、官僚の

怠慢、経済人の倫理観の欠如はすさまじい。

 だが徐々にあきらかになりつつある。必ず、経済人の時代は終わり

倫理や道徳がもどってくるだろう。

 それは、恐慌と天変地異を伴うものになるだろう。

 

ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。

できるだけ信頼できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、

完全性を保証するものではありませんし、有価証券、商品市場など

への投資勧誘をおこなう目的のものでもありません。ご了承ねがいます。

 

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