世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

 先週は、ADSL不調で更新できませんでした。深くお詫び申し上げます。

 

 先週は、ADSLの調子が悪く、まったく更新できなかった。お許しいただきたい。

 

 さて、今週は今後の相場や経済の見通しを述べたいと思う。まず、株式市場だが、

今回は、日経平均も含めて行おう。

 

 アメリカ市場は、依然として軟調である。テロ時の安値こそ上回っているが、

相場は、楽観的なGDP見通しとは裏腹になっている。

 私は、年初に年央の底打ちを予想したが、現時点ではそのとおりに推移している。

おそらく、夏にかけて厳しい状況に陥るだろう。ただし、その後はいったん反発する

はずである。アメリカと言えども、市場が危機になれば介入があると考えている

からだ。

 

 日経平均は、政府に無茶な政策で底打ちした。回復ペースは最初こそ急ピッチ

だったが、今は小康状態になっている。もともと日本経済は、何の対策も打ってない

ので非常に厳しい状況続いていた。底打ち論議もあるが、根本的に最終需要が

弱いなら本格的な回復などありえないと考えている。

 

 日本は、長いトンネルからまったく抜け切れていないが、この状況はまだ続くだろう。

そして、政治の腐敗が私をさらに不安にさせている。

この一連の政治家の不祥事は、大正デモクラシー末期を思い浮かばせる。

当時第一次世界大戦後の不景気が深刻化昭和恐慌と呼ばれるほどになっていた。

その中で、疑獄事件が続発、その腐敗ぶりに起こった軍部の独走が5.15事件だった。

犬養首相は暗殺され、政党政治は終わった。

 

 このような事態が起こるとは私は予想しないが、極端な政治腐敗は、次世代の胎動

を生む。おそらく、すでにその動きは水面下で始まっているだろう。

なんらかの形で旧来の政治はいずれ破綻すると思われる。

 

 そうなると、私の予想よりも少し早く反発した株価は空売り規制でしばらく持ちこたえる

ことができても、長く続かないだろう。

 規制で下がらなくても、一定の狭いレンジでもみ合う相場に入る可能性が高い。日本の

株式市場は、アメリカが体験した株式の死に陥ってしまうかもしれない。これは、年初にも

いったとおり、政策担当者しだいだ。日本の場合は規制が多いし、下がると政治家が

すぐ根をあげるからだ。

 どちらにせよ。日本市場に明るさは戻ってこないだろう。

 

 次は、経済である。アメリカの昨年10-12、今年の1-3月のGDPは予想よりも強かった

内容を見ると10-12月は個人消費が、1-3月は防衛関連がよかったためだ。

 

 個人消費については、10-12月は強かったが足元は再び弱くなっている。

防衛関連も、アフガン攻撃が続くにしても、アメリカの財政が悪化していること

を考えると、いつまで続けられるかはわからない。

 

 果たして、楽観的なエコノミストが言うようにアメリカ経済は今年後半に回復するの

だろうか?私にはとてもそうは思えないのだが?

 

 アメリカは、99年までの好景気を独善的に敵に謳歌しすぎた。

アメリカの没落はすでに始まっており。今後はもっと目に見える形で進行するだろう。

いよいよ、資本主義の崩壊は第二段階に入る。

 これは、今年の後半から来年にかけておこるだろう。

 

ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。

できるだけ信頼できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、

完全性を保証するものではありませんし、有価証券、商品市場など

への投資勧誘をおこなう目的のものでもありません。ご了承ねがいます。

 

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