世界経済と幸福論 |
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経済学についてです。
前回のお話で、目先の経済動向の予想は終わったと思う。 今回は少し毛色を変えたお話をしよう。
このHPでは、もう数え切れないほど現在の経済学の問題点を指摘した。 共通していることは、金持ちをもっと富ませるための経済学になっているという ことである。 これは、もう証拠を挙げればきりがない。中小企業が次々とつぶれても ダイエーは救済された。中小の金融機関がつぶれても大銀行は合併で 救済された。得するのは、いつも金持ちで貧乏人は救われない。 なんということだろうか?
このような不正義がまかり通っているのだ。それもそのはずだ経済学には 道徳や倫理のかけらもないからだ。 あるのは、マクロ経済学ならGDPをいかに増やすか?ミクロなら利益を いかに増やすか?それだけだ。 そのためには、なにもやってもいいという規制のない自由な競争が あればいいというのだ。
そのために、巷には失業者があふれてもなんの問題にもならない。 彼ら自身の責任だからだそうだ! なんということだろうか?金持ちがどんよくになってどんどん設けるのは よくてそのために失業した人はどうでもいいというのである。
自由な競争?あるのだろうか?今、起こっているのは世界規模の寡占と 独占である。マイクロソフトを見るがいい。この会社は、シェアが90%もある のをいいことにバグだらけの製品を売りまくっている!
それでいて信じられないほどの利益を上げている。会長のビル・ゲイツ氏は 世界一のお金持ちにランキングされているのだ。 これが自由競争の末路なのだ!
このために、高い製品を買わされた一般人の購買力が低下して、不景気になっても かまわないのだ。不景気なればライバルは淘汰されるからだ。 まさに弱肉強食だ!弱肉強食はダーウィンの誤った理解であり、自然の摂理に反する。 私のいってることが、間違ってると思われるかもしれない。そう思う人には逆に問う。 「では、なぜ自然界はこんなに多様な生き物がいるのですか?」 弱肉強食が正しいなら、とっくに究極進化した強い生き物の世界に地球はなって いたはずだ。
このように、経済学はおかしい。供給側ばかり救済している。日本では、次々に工場が 閉鎖されている。世界規模でもメーカーが減っている。いま、デフレに悩んでいるが 私の予想が正しければこの10年の間に激しいインフレがやってくるはずだ。 世界的な独占の行き着く先は、もしかしたら独占価格による果てしないインフレかも しれない。
どちらにせよ、健全な経済学が必要だ。それは貧しい人を亡くし、貧富の格差が 縮まった社会だ。富の偏重は誰も幸せにしないだろう。
ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。 できるだけ信頼できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、 完全性を保証するものではありませんし、有価証券、商品市場など への投資勧誘をおこなう目的のものでもありません。ご了承ねがいます。
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