世界経済と幸福論

 

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人間の幸福について

(現在は、よもやま話に統合)

第一回 世界観について                

                                        

 

 続・株価の問題です。

 

 やはり、先週指摘したとおりになったようだ。世界中で株価が急騰し始めている。

前回も述べたが、日銀の金融緩和が明らかに投機に火をつけ始めている。

 すこしでもよいニュースがあればそれが収益に与えるインパクトはそっちので

で株価が上がるようになっているからだ。

 

 資本主義の崩壊が始まったわけだが、もっとも強烈に抵抗しているのが日本である。

日本のエコノミスト、政治家、官僚は自分が非難されたくない一心でひたすら日銀に

金融緩和を要求していた。日銀は最初こそ抵抗していたが、日銀法の改正をちらつ

かされるとあっさり抵抗をあきらめ、どんどん金融を緩和していった。最初は5兆円

6兆円、8兆円、10兆円、15兆円金額は金融緩和が始まった1年で雪達磨式に膨らんで

いった。

 

 しかし、当初の目的だったデフレは一向に収まらない。需要の減少が一番の

問題だからだ。結局緩和した資金の多くはアメリカに流れ景気回復を助けた。

バブルが崩壊して以降、日本の金融緩和はアメリカを助け続けている。

 

日本の景気は一向によくならないのに、アメリカは潤い続けている。これが

実態である!だが、だれも言わない。それどころかアメリカ経済の回復は

すごいと喧伝する始末である。

 

 おそらく、アメリカ経済はまたしても日本の援助で救われてしまうだろう。

そうなると、またアメリカ礼賛が始まるはずだ。リストラがすばらしい。

金持ちがすばらしいといい始めることになる。

 

 まったく、彼らのいい加減さにはあきれるばかりだ。株価が上がる形で

日本の景気回復が進めば、やはりデフレを進行させてしまう。

かなり前にも指摘したがどうも、景気の順序が逆ではないかと思われる。

 以前は、個人消費の増加⇒株価の上昇⇒設備投資の増加⇒GDP増

⇒金融引き締め。

 というサイクルだった。

 

いまや、金融緩和⇒株価の上昇⇒設備投資の増加⇒GDPの増加

⇒バブル⇒引き締めで崩壊

の繰り返しになっている。しかもバブルがはじけるたびに、供給過剰が

強まり、巨大企業の合併がはびこる。これによって国内競争は衰え

巷には失業者があふれかえっているのだ。

 

 なんということだろうか?官僚も、政治家も、エコノミストも罪が深すぎる!

これによって得しているのは金持ちだけだ。

 なんのつみもない一般の人々だけが損をしているのだ。

マスコミもいい加減すぎる。自分たちが首にならないのをいいことに他者の首切りを

褒め称えているのだ。

 

 残念なことだ。こういっても仕方がないが、再び不道徳が戻ってきて、

貪欲さが満ちてくるだろう。このHPは、貪欲さが覆っていたときには

見向きもされなかった。再びそのようなことになるのだろうか?

 

 

ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。

できるだけ信頼できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、

完全性を保証するものではありませんし、有価証券、商品市場など

への投資勧誘をおこなう目的のものでもありません。ご了承ねがいます。

 

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