世界経済と幸福論
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今週はサミットについてです。
ジェノバサミットが始まったが、最初から流血の事態になった。 世界中から集まったグローバリズムに反対する過激派が引き起こしたもの で暴力はいけないことだが、彼らの主張は、至極当然なものだ。
自由貿易は、貧富の格差が広がり、環境を破壊するといっているのだ。 私は99年の最後にこう予想した。 「シアトルのWTOでNGOが自由貿易は環境を破壊すると妨害行動を 一斉に開始した。この出来事は、自由貿易を推進してきたここ30年 近くの行動に対する次の十年での反撃ののろしになるだろう。」 今、この動きが広がってきた。日本人の多くは、欧米の人々は 自由貿易を擁護していると思っているが、それは間違いである。 貿易がすばらしいといっているのは、金持ちと輸出を行っている人々 だけなのである。
自由貿易で職を失い貧困にあえいでいる人は多い。だが、各国の首脳は 経済人にしたがっている経済学者者のいう、自由貿易はすばらしい。この システムは世界中の人をみな豊かにするという言葉を信じているようだ。
いったい全体どういうことだろうか? サミットの周りは自由貿易に反対するNGOであふれ返っているのだ。 どこがみんな豊かで幸せになったというのだ。彼らはただの暴力の 使徒だろうか?一部の過激派の行動だけに惑わされると間違えるだろう。
これから世界不況が進行する中で保護貿易の動きは一層強まり 最終的には自由貿易は打ち倒されるだろう。 もっと本当の意味で多くの人が豊かで幸せになれる社会を実現する 必要がある気がしてならない。それがこのHPのテーマのひとつでもある。
ここに記されている世界経済への見方は私個人の見解です。 できるだけ信頼できる情報をもとに書いていますがデータの信頼性、 完全性を保証するものではありませんし、有価証券、商品市場など への投資勧誘をおこなう目的のものでもありません。ご了承ねがいます。
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