変態女達の日常 〜オナラ責めの拘り〜

とある夏の休日、とあるオープンカフェでの風景。いかにもギャル系といった容姿な二十歳前後の女性4人組は、すぐ側を通り過ぎていく通行人の雑音に負けないぐらいの声でコーヒー等をお代わりしながら騒々しく下品な会話を繰り広げていた。

色柄の違いはあれど、シャツとジーンズ、もしくはパンツルックというラフな格好で、かかとの高いミュールを履き、髪の色は黒、茶、金と色とりどりな4人組は皆勝ち気そうな顔つきで、長居するならもうちょっと注文をしてほしいと煙たがる店員の事などお構いなしどころか、店員が見ている事にすら気付いていないような太々しい態度で自分達の会話に没頭している。

会話の内容は、美少年をどうやって苦しめるのが萌えるかという、変態女だらけのなこの世界のギャル仲間では良く出る他愛もない話題だが、苦しめるといっても暴力の事ではない。それでも美少年を苦しめてはいる以上、強いていえば尻による暴力ということになるか。

尻による暴力とは、年頃の女の巨大な尻そのものを武器に圧迫や打撃を加えるだけではなく、汚れた肛門を突き付けて屈辱を味合わせ、臭いで精神的に追いつめる。さらには大便や放屁をも屈服を強いる凶器にしてしまう等、か弱い美少年にとっては手足による暴力よりも長く続く恐怖となる行為である。

拳や蹴りによる暴力で美少年を屈服させることは出来ても、それは本当の屈服ではない。痛みに怯えて頭を下げているだけで、心の奥底にはまだ抵抗する気持ちが残っている。

しかし、尻による暴力は違う。その迫力と威圧感、そして鼻の曲がる臭いで美少年の思考を乱し、最後には脳をおかしくしてしまう。美少年が自分の身を守るために屈服を選ぶのではなく。変態女が美少年の心と体の抵抗する力を何もかも失わせてしまうのだ。


「やっぱ美少年に屁を無理矢理嗅がすのってチョー萌えなくね?アタシ最近そればっかでさー。ウンコ食わすよりも屁ーぶっかけてる方が萌えるって感じさー」

ギャルの一人が恥ずかしげもなくそう語ると、3人の仲間も一斉に賛同の相づちを打つ。美少年をどんな手段で苦しめるかは変態女によって多少好みが分かれるところだが、どうやらこの4人はオナラ責めが一番ということでは一致しているようだ。

たちまち4人は放屁の話で盛り上がり、それぞれの思いを語り出す。周囲を気にするでもなく大声で放屁の会話を続け、まるで日常会話の雰囲気だが、これは彼女達がおかしいというわけではなく、このような話題はこの世界では一部の女を除いてはばかる必要がないのだ。


「オナラを嗅がすのもさ、顔騎からするのが一番萌えると思うけど、みんなどんなやり方してんの?アタシは下着脱ぐ派だね」

オナラ責めで美少年に放屁の臭いを嗅がすのが好きな変態女は、仰向けに寝た美少年の体を跨ぐ形での顔面騎乗の体勢で放屁を行うのが基本だが、その時の尻の状態は様々であった。

今発言したギャルは素尻で放屁を行うのが一番というが、これはやはり美少年の鼻に直に肛門を近づけるというポイントが大きい。女の体で最も臭い部分である肛門の臭いを鼻孔に直撃させるのだから、放屁と相まって美少年に与えるダメージも大きく、それ自体が生き物であるかのように伸縮開閉する肛門を美少年に見せつけるという、視覚からも美少年の脳を苦しめる絶大な効果がある。

「いや、アタシは下着穿いた方が強烈だと思うね。一週間ぐらい穿いたやつでさあ、オナラする前に思いっきり顔面を擦りつけてやるとかなり苦しがってマジ面白いって!んで、苦しがってるところに一発オナラかましてやるともう即死ケッテー!」

下着脱ぐ派がいれば、当然下着を穿く派も存在する。蒸れた尻の汗や、排便後ろくに拭いていない肛門の汚れをたっぷりと吸収し、何日も溜め込んだ下着の臭いは想像を絶するに余りある。

それだけならただの臭い責めなのだが、そこに放屁が加わる事にはしっかりと意味がある。下着を穿いたままで行った放屁の毒ガスは、肛門から噴き出した勢いで下着の繊維の隙間を突き抜けていくが、その時に下着に染み込んだ臭気を取り込み、より強烈な毒ガスとなって美少年の鼻孔を犯すのである。

一発の放屁が倍以上の威力となるのは、とにかく美少年を放屁で殺したい変態女にとっては必須の行為といえるが、そういう目的ではなくとも、着衣越しに美少年の顔を尻で蹂躙する方が、素尻で行うよりも楽でやりやすいという目的の変態女もいる。


「はぁ?マジ!?それってズルくね?なんかさー、下着の臭いを借りてオナラしてもつまんねーじゃん。アタシはオナラはオナラだけの臭いで殺すね」

脱ぐ派のギャルが穿く派のギャルを卑怯だと非難したことで場は一瞬危険なムードになりかけたが、どっちでも良いというもう一人のギャルがさりげなく話題を変えようと試みようとしていた。

「まあまあ、どっちが好きでもいーじゃん。アタシは下着とかは気分で脱いだり穿いたりしてるけどさー。それよりもさ、最近アタシ、チョーハマってるオナラのぶっかけ方があるんだよねー」

放屁のぶっかけ方と聞いて、他のギャル達はすぐに話に飛びついてくる。その興味津々の顔を見て、ギャルは妙に得意げに自分の放屁のやり方を説明し始めた。

「いい?まず寝かせた美少年に跨ってさ、普通はすぐしゃがんで顔騎するじゃん。だけどアタシはそこでしゃがまないさ。立ったまま肛門に力を込めてオナラの準備ができてから、お尻が美少年の顔にぶつからない程度に思いっきりしゃがみながらオナラしてやるさ」

女の巨大な尻が落下する勢いは相当なものだ。加速するように美少年の顔に向かって落下し、勢いのついた尻の肛門から噴き出される放屁は、ただの放屁の何倍もの勢いで美少年の顔面にぶちまけられる。

その衝撃は美少年の身近な遊びで例えるなら、ドッジボールでボールが顔面に直撃したのと同じぐらいの精神的な衝撃であるかもしれない。要はただ相手を蹴るよりも助走をつけてから蹴った方が強烈なのと同じ事だろう。

嗅がすために顔面に放屁をするのではなく、叩きつけるために顔面に放屁を行うというその迫力ある滑稽さに、話を聞いていた3人のギャル達は一斉に大笑いをして面白がっていた。

「なんだよそれー!マジ笑えるって!」

話したギャル本人は放屁を顔面に叩きつけるという事は、美少年にもっとも大きな屈辱を与える行為だと思っているが、放屁を喰らう美少年はともかく、同じ変態女仲間から見れば尻を落下させながら放屁を行っている姿は可笑しく見えることに不満げであった。

「笑えるけど、美少年には屈辱かもねー。アタシもやってみようかなー。鼻の穴に向かってオナラするのも良いけどさー、時々無性に顔全体にオナラをぶっかけてやりたくなる時ってあるよねー」

何だかんだ言っても、顔面に放屁をぶっかける行為自体は肯定の雰囲気のようだ。鼻の穴に放屁が集中しない分、臭いによって美少年の脳に与える影響は弱まるが、顔面で放屁の生温かいねっとりとした感触を受ける、美少年が感じるおぞましさは並大抵のものではないだろう。

まず皮膚で放屁を感じ、今まさに放屁を受けているということを美少年に認識させる。そして認識することによって、この直後に襲い来る放屁の臭いを想像してしまい、恐怖した美少年は震えることだろう。

「美少年の顔面にオナラのぶっかけ……良いよねー!」


ひとしきり話が盛り上がった4人のギャル達は、だんだんと興奮が高まり、カフェの精算を済ませるとさっそく美少年達が通う学校や公園の付近へ繰り出し、遊んでいる美少年を見つけると言葉巧みにチヤホヤしながら囲い込み、無理矢理仲良くなったところで女子トイレに引きずり込んだ。

「嫌だっ!止めてっ!助けてっ!助けてーっ!!」

女子トイレに連れ込まれて困っていた美少年の服を次々と剥ぎ取り、フルチンにしてしまうと、ようやく身の危険を理解した美少年が大声で叫んで抵抗を始めるが、変態女4人に囲まれては逃げ出すこともできない。

すぐに床に押し倒された上に、両手両足を4人がかりで捕まれて大の字にされてしまった美少年が泣き叫ぶ中、ギャル達4人はどの順番で放屁を行うかを話し合っていた。

「やっぱここはさー、アタシが行くしかないじゃん」

先ほど尻を落下させて勢いをつけた放屁にハマっていると話したギャルが名乗りを上げ、他の3人もそれなら噂の放屁を見せてもらおうと囃し立て、放屁の1番手は決まった。

「やだーっ!助けてーっ!離してよーっ!!」

何をされるかは分からない。それでも、とてつもない恐怖と苦痛が待っていることは本能で分かる。美少年は必死に叫び声を上げて自分を掴む手を振りほどこうとするが、美少年の無力さは哀れなまでに何を為すこともできなかった。

他の3人にしっかりと美少年を抑えてもらいつつ、意気揚々と尻を剥き出しにして美少年を跨ぐギャル。美少年の叫び声を下半身に感じつつ、肛門に力を込めていつでも放屁が出来る準備を整える。

「よーし、行くよー!しっかり見てろよー!」

そして、哀れな美少年の顔面に向かって尻が勢いよく落とされる。その光景は、まるで奴隷が仰向けの体勢でギロチンの刑を受けているかのような壮絶さを感じさせた。



その後、ギャル達がひとしきり顔面放屁を楽しんで去っていった女子トイレには、美少年が一人フルチン姿のまま取り残されていた。しかし美少年は一人になったのに女子トイレから出ていこうとはしなかった。それは、既に命を失っていたからである。

状況から推測し、放屁による精神および神経に受けたショックによる死亡と判断されたが、死因が放屁であるだけに犯人を特定する証拠は何一つ残らず、警察も早々にお手上げと判断してしまった。

目撃情報などを募ることも出来たはずだが、警察はそれを行うことはなかった。それは警察が腐敗しているからなのではなく、この世界では美少年の命の価値がそれほどまでに軽いからなのである。美少年の死亡は、もはや普段の出来事といっても過言ではなかった。


警察内部もほぼ全てを女が占め。その内の半分以上は変態女であるといわれている。警察だけではない、この世界は完全に女が支配する世界となっていた。大勢の女と少数の男。そして大勢の美少年が生きるこの世界は、男に虐げられてきた女の恨みが造り上げた世界であるのかもしれない。

かつて男は女の顔を精子で汚すという行為によって征服感を得て、満足としていた者がいる。この美少年が顔面への放屁で殺されたのも、その報いだったのかもしれない。しかも、さらに汚く、さらに臭く、さらに危険な行為による報いで。

(完)