二人の不思議な世界 〜 光君のお尻拭き編 〜

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教員用女子トイレは、生徒用男子トイレとは違い
非常に清潔な環境が保たれています。
ピカピカに磨かれたタイル張りの床だからこそ、
光君がフルチンで四つん這いになっても平気なのです。

「よいしょ…。洋助君、これでいい?」

ヒンヤリとした床の感触にちょっぴり体を震えさせながら
四つん這いになった光君が、洋助君に声をかけます。
洋助君にお尻を向けた四つん這いの姿勢なため、光君には
洋助君が今何をしているか見ることが出来ません。

かといって振り向くと苦しいですし、洋助君と目を合わせるのも
恥ずかしいので、光君は俯いたまま洋助君の待つしかないのです。

ですが、洋助君がいざしゃがもうとした時に、
光君は待ってと声をかけ、洋助君が慌てて腰を止めます。

「うーんと…やっぱりお尻の穴、見えちゃうんだよね。
 もし…出来たらでいいけど、なるべく見ないでお尻拭けないかなあ…」

もう既にウンチを見られたり嗅がれたりしてしまっても、
肛門を見られることが恥ずかしくならないわけではありません。
次々と自分の恥ずかしいことを知られてしまうのが増えるのを
永遠に慣れる事はないのです。

そんな光君の気持ちは、洋助君にも痛いほど分かります。
自分が四つん這いになって肛門を見られてしまうなんて事は
想像したくもないほど恥ずかしいことだと思っているのですから。

ですが、それが分かっているからこそ、そこまで
見られて恥ずかしい光君の肛門を見たいという
欲求が強まってしまうのです。

光君は後ろを振り向けません。ですから自分が何も言わなければ
光君は肛門を見られたことにも気づかないだろうという、
洋助君の中でちょっぴり悪い心が芽生えたのです。

「…う、うん。分かった。なるべく見ないようにして拭くよ」

光君の肛門を見る気は満々なのに、嘘をついてしまいました。
心の中で光君に騙すことを謝りつつ、それでも洋助君の視点は
すでに光君のお尻に全て集中されていました。

 

光君がとりあえず覚悟を決めると、洋助君も改めてしゃがみます。
そして突き出した光君のお尻を、真正面から目前にすると
その初めて見る光景に、思わず生唾を飲み込みました。

自分の肛門でさえ、こんな状態で見ることはありません。
肉眼で、こんなに近くで、そしてもっとも肛門がよく見えるアングルで
本物の肛門を見てしまうなんて。

しかもそれが親友の光君の肛門なのですから
洋助君の目が釘付けになってしまうのも当然のことでした。

それは、ただの人の体の一部です。
しかし、それがウンチをするための場所である事が
肛門を、とてつもなく恥ずかしく、汚い場所にしているのです。

赤の他人の肛門でしたら、誰もが嫌悪するでしょう。
でも、それが好きな相手の肛門だったら、そうならないのです。
その形、その動き、その汚れ、その臭い。
肛門の全てが欲情をかき立てるいやらしい部分に変化し、
相手を好きだからこそ、肛門を見たくなってしまうのです。

光君の今の体勢があまりにも無防備なように
光君の肛門も、あまりにも無防備でした。

肛門に目を集中させている洋助君の前で
光君の肛門は、完全にさらけ出されています。
お尻の肉も、洋助君の突き刺すような視線から逃げるように
左右に広がり、動けない肛門を生贄にしてしまいました。

逃げることが出来ずに、哀れにも洋助君の視線に貫かれた肛門は
洋助君の視線から逃れようと、必死にもがいています。
緊張した光君がどんなに意識しないようにしても
つい肛門が気になってしまい、余計な力が入って肛門をギュッと締めてしまうのです。

固く締まった肛門が、元の状態に戻ろうとゆっくりと開いては
また緊張で締まってしまい、それを何度も繰り返してしまうのですから
その伸縮に魅了された洋助君の視線は、ますます鋭くなるばかりです。

肛門の内側は下痢便の水分で光沢を放ち
その周辺は明らかに茶色く汚れが付着しているのが分かります。
その肛門から漂ってくる臭いは、便器の中の下痢便とは
また違う臭いで、元々の臭いよりも柔らかく、ふんわりと香ってきます。

このまま肛門を拭いて、終わりにしてしまうのはもったいない。
洋助君は、光君の肛門をいつまでも見続けていたいという欲求に駆られながらも
光君に疑われることは避けたいという理性と戦いました。

そして変な風に思われたくない一心で、洋助君は
紙を持つ手を光君の肛門へと伸ばし、汚れを拭い始めました。
それでも、視線は肛門からそらすことなく集中してしまいます。

洋助君の手の動きに合わせて、ゴムのように歪む
肛門の動きは、それだけで不思議な興味をかき立てます。
思わず数えてみたくなる肛門の皺が曲がりくねる様は
もうウンチの汚れが確認できないぐらいになっても
光君の肛門をいじる手の動きが止まらなくなってしまいます。

「そうだ、表面だけじゃなくてもっと奥まで綺麗にしないと。
 お尻の穴の中も汚れているかもしれないからね」

おかしな事をしてると思われないように、もっともらしい理由を
説明してから光君の肛門に紙を押し当て、指で強く押していきます。

弾力性のある光君の肛門は、洋助君の指を受け入れながらも
押し返そうとする力も働き、洋助君は光君の肛門の確かな感触を
指いっぱいに得ています。

なおも洋助君がグイグイと指を押す力を強めると
紙はさらに肛門の奥へと進入し、それと同時に肛門の
反発力も強まっています。

もうこれ以上紙が奥に行かなくなったと判断した所で
最後に二、三回指を押して、洋助君は肛門から紙を離しました。
洋助君の説明通り、紙には新たな茶色い汚れがクッキリと付着しており
その汚れは肛門の表面に付着した汚れとは比較にならないほどの
濃い茶色です。

いま吐き出したばかりの下痢便だけではなく
最近光君が吐き出していたウンチの汚れが
お尻拭きの甘さで積み重なったのもあるのでしょう。
その汚れが発する臭いは、以前嗅いだ汚れの臭いとは違い
色々なウンチの臭いが混ざったような奥深い香りでした。

光君を四つん這いの体勢にさせて、肛門を綺麗にしようとしたからこそ
肛門の奥まで拭けて、汚れをより多く付着させられたのです。

「ほら、まだこんなに汚れていたよ。もう何回か繰り返さないとね」

この分ならもう何回か肛門の奥を拭けると感じた洋助君は
喜ぶかのように紙の汚れを説明すると、再び紙を巻き取り始めます。
それとは対照的に、汚れてると言われた光君は
振り向くことも出来ずに恥ずかしがりながら頷くだけでした。

光君は、洋助君が肛門を見ないと言ったのを疑ってはいません。
でも、洋助君の目の前にお尻を突き出し、肛門が丸見えになっている
自分の体勢の恥ずかしさは嫌でも感じています。

洋助君がどんなに注意しても、見えてしまう可能性はあると
常に気がかりな光君でしたが、それでも洋助君ならという
安心感がそれを相殺していました。

もしも、洋助君が正直に「光君の肛門を見たい」とお願いしても
きっと光君が断ることはないでしょう。

 

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しつこいぐらいにじっくり光君の肛門を見つめた所で
ホームルームの時間が気になった洋助君はお尻拭きを終え、
名残惜しさを感じながらも光君を着替えさせました。

いそいそと制服に着替えている光君は、
洋助君に背を向けながら無言のままでした。
ただウンチの汚れを拭いてもらうというだけではなく
四つん這いになって、肛門を友達の目の前に突き出すなんて
今まで以上に恥ずかしい気持ちであるのは間違いありません。

ですが、光君の頬の紅潮は、
必ずしも羞恥心だけではありませんでした。
肛門を見られたら恥ずかしいと思えば思うほど、洋助君に
肛門を直視されている自分が頭に浮かんでしまうのです。

肛門を見られてしまう。
ただそれだけの事で、どうしてこんなにもドキドキしてくるのか
光君は肛門を見ないでと言った事をちょっぴり後悔していました。
もし洋助君に肛門を見てもらったら、このドキドキはもっと大きくなって、
もっと不思議な気持ちになれたかもしれません。

洋助君に肛門を見られたい。
いつの間にかそんな欲求まで芽生えてしまった光君ですが
そんな変なお願いをして洋助君に嫌がられたらどうしようかと思うと
恥ずかしいフリをして、肛門を見てほしくない気持ちをつくろったのです。

 

なかなか恥ずかしがり屋で奥手な二人ですが、学校の中で
トイレとはいえフルチンになったり、親友のお尻を拭いてあげたり
一緒の個室に入ったり出来るというのは、かなり大胆な行動です。

真理江先生の助けがあったとはいえ、バレれば
学校にいられなくなるぐらいの事を平気でしてしまう
安心しきった状況での無防備さは、二人の最大の弱点なのかもしれません。

 

教室に入った二人は、周りと一緒の普通の学校生活に戻ります。
ですが、今日の光君はなかなか授業に身が入りません。
洋助君に肛門を見られる事ばかり考えてしまい、
先生の話をほとんど聞いていません。

肛門を見られる事を考えると、恥ずかしくてドキドキするけど気持ち良い。
その原因は、ズボンの中で大きくなっていたオチンチンにありました。

固くなったオチンチンが、はち切れんばかりにズボンを膨らませ
その中で身動きが取れなくなっていながらも、オチンチンは上に向かって
反り上がろうとするのを止めません。

光君も、本当はオチンチンに元に戻ってほしいのに
オチンチンがズボンの抵抗を受けるたびに、オチンチンが擦れたり
圧迫されたりするのが気持ち良い事に気づいていました。

力を抜いて、オチンチンが固くなるのをジッと待つべきなのですが
どうしても光君はオチンチンに力を入れて、反り上がらせようとしてしまいます。
オチンチンに力を入れるたびに、ズボンの抵抗をオチンチン全体に感じて
体がビリビリと痺れるような快感に襲われます。

誰にも気づかれないように、太股を小刻みに動かすのも
やっぱりオチンチンが擦れて気持ち良く感じています。

もし、いま先生に質問されたらとんでもない事態に
なってしまうのが怖いのに、光君はそれを止められません。
いままでは授業中にオチンチンが大きくなっても
ちょっぴり気持ちが良い程度の認識でしたが、今日は違います。

洋助君に肛門を見られている事を想像しながら、オチンチンが擦れると
物凄く気持ちが良くて、さらに擦れれば擦れるほど
もっと気持ちが良くなって止まらなくなってしまうのです。

 

思えば、光君は見られる事への羞恥心の高さ故に
見られる事に快感を覚えてしまったのかもしれません。

意識しすぎるあまり、それを求めてしまうのでしょうか。
それとも、洋助君という全てをさらけ出せる相手が見つかったせいで
隠し続けていた自分を解放したい欲求に駆られているのかもしれません。

 

家に帰った光君は、働いていて帰りの遅いママを待つ間は
いつも一人ぼっちです。家に一人でいる時間は寂しいですけど
実は、その時しかできない密かな楽しみをする時間でもあるのです。

家の鍵を閉めたのを確認すると、光君は自分の部屋に戻って
服も下着も全て脱ぎ捨て、完全なフルチンになってしまいました。
そしてフルチン姿のまま部屋を出て、家の中を歩き回るのです。

フルチン姿で家の中を歩き回る光君の姿は、とても堂々として
オチンチンを隠す事もなく胸を張り、大きく腕を振って
行進するかのように、ももを高く上げて歩いています。

絶対に他人に見られる事のない、自分の家の中だからこそ
自分のフルチン姿を解放して楽しめるのです。
フルチン姿を解放できる楽しさと嬉しさ、フルチン姿の自分への可笑しさ
そしてフルチン姿の恥ずかしさがちょっぴり入り交じった
不思議な笑みを浮かべている光君は、そのままママの寝室に向かいました。

ママの寝室には大きな化粧鏡がありますが
そこに自分のフルチン姿を写し、眺めるのが光君の一番の楽しみでした。

鏡で自分のフルチン姿を眺めていると、まるで自分のフルチン姿が
みんなに見られているような気になって、
なぜかオチンチンが大きくなってくるのです。

グングンと大きくなって固まる自分のオチンチンを見ると
自分がとても恥ずかしい姿になってるんだという気持ちになります。
そして、両手を腰に当てて仁王立ちしていた姿勢から
足を大きく開き、両手を斜め上に伸ばして大の字のような姿勢になった時
光君はこれが自分の何もかもを解放した、フルチン姿での
一番恥ずかしいポーズだと感じるのです。

両手を上げ、足を開く姿勢では、オチンチンを隠す事は出来ません。
その為す術の無さに、恥ずかしさが高まるのでしょう。

 

オチンチンが大きく固くなる事を『ボッキ』というのは
光君も噂で耳にしていましたが、何を勘違いしたのか光君は
それを『ボッキ病』という病気だと思いこんでいたのです。

だからそれをママに相談する事も出来ませんし、
もしかしたらボッキ病になるのは自分だけだと思ってもいます。
ですがボッキ病が怖い病気かどうかは分からないので
「ただオチンチンが大きくなる病気」として気楽にも考えていました。

教科書で見た写真から「僕のオチンチンがピサの斜塔になっちゃった」
なんて一人でふざけてみる事もあれば、鏡の前で腰を振ったり
もも上げをしたりして大きくなったオチンチンを左右に何度も揺さぶって
音楽室で見た、メトロノームのごっこ遊びをする事もあるのです。

考えが子供な光君にとって、ボッキ病のオチンチンも
その形の不思議さへの興味の方が強かったのです。
そして、オチンチンが放つ性的な魅力というのも
無意識のうちに感じ取っていたのでしょう。

 

鏡に映った自分のフルチン姿を見つめる光君は
自分の目を洋助君の目だと思っています。
洋助君になったつもりで、自分のフルチン姿を見る事で
洋助君に見られている気分を高めていくのです。

洋助君がどんな風に自分を見てくれるかは分かりません。
だから光君は黙って自分のフルチン姿を見つめ続けます。
フルチン姿やオチンチンに性的なものを無意識に感じていても
それが性的な行為だとは全く理解していないのです。

 

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さて、一方の洋助君の方はというと
洋助君もやっぱり光君と同じように、授業に集中できずに
光君のお尻の事ばかりを考えていました。

光君のお尻のいやらしい曲線。
そしてスベスベとした尻肉の中央で息づく肛門。

お尻ならともかく、他人の肛門、それも親友の肛門を
見る機会なんて、まずあるわけがありません。
それなのに洋助君は見てしまったのですから、それを
思い出すなと言う方が無理な事です。

もちろん、うっかり見てしまったわけではなく、洋助君が
見たくて見た光君の肛門なのですから、余計に心を奪われてしまうのでしょう。
光君との約束を破ってまで覗き見た肛門は、想像通りでありながら
想像以上の光景、そして臭いでした。

洋助君は自分の肛門も鏡で一回見た事があるぐらいですが
その時は単に興味本位で、不思議な形に感じたぐらいで終わってしまいました。
ですが、光君のお尻を拭くようになって、光君の肛門が気になり始めたとき
洋助君が想像する光君の肛門は、自分の肛門だけが頼りでした。

(光君のお尻の穴は、こんな風になってるのかな…)

光君の肛門を想像して、どうするわけでもありません。
でも、想像したくなってしまうのです。
そして、光君の肛門を想像すると、オチンチンが
変な感じになってきているのにも気が付きつつありました。

 

そんな状態で、とうとう本物の光君の肛門を見る事が出来た洋助君。
やはり生で見た肛門は全然違います。

もちろん同じ肛門ですから、形が全然違うという事はありません。
ですが、光君の肛門というだけで何かが違うという感じはしますし
肛門を見て受ける衝撃は、想像とは遙かに違います。

その刺激的な肛門の姿を、もう洋助君は完全に記憶したでしょう。
しかし、肛門の臭いの記憶は、徐々に薄れてしまいます。
ウンチよりもキツくはありませんが、鼻腔にハッキリと残る
その肛門の臭いは、ウンチよりも病み付きになる臭いかもしれません。

光君の肛門を汚すウンチの臭い、そして蒸れたお尻の汗の臭い。
様々な臭いがミックスされた光君の肛門の臭いは
光君のもっとも恥ずかしい体臭なのです。
ウンチよりも、より光君という存在を感じる事が出来そうでした。

光君の肛門の形、動き、そして臭いまで。
光君の肛門を想像しながら、洋助君も光君と同じように
授業中にもかかわらずオチンチンを膨らませていました。

膨らんで固くなったオチンチンを持てあますかのように
さりげなく足を動かしてオチンチンを太股やズボンに擦りつけるだけでも
気持ちが良いのに、光君の肛門を思いながらそれをすると
気持ち良さと刺激が何倍にも高まるのです。

誰も知らない光君の肛門を、自分だけが知る。
誰よりも光君の肛門を知り、感じる事で
洋助君は興奮を得ているのでしょう。
光君でさえ、自分の肛門はよく知らないのですから。

 

帰宅してからも、洋助君は光君の肛門の事ばかり考えていました。
自分の部屋でテレビもつけずにボンヤリとした表情で
頭の中を光君の肛門でいっぱいにしています。

とにかく光君の肛門の事を考えていたいのです。
肛門の形、動き、臭い。それはもう想像し尽くすぐらい想像したのですが
洋助君にはまだ物足りないようです。
いえ、もう止まらなくなってしまったと言った方が近いのでしょうか。

「光君のお尻の穴…。肛門…」

初めは肛門の事を「お尻の穴」と言っていた洋助君ですが
次第に『肛門』という単語の方に、いやらしさを感じてきています。

「光君の肛門…。 光君の肛門…、肛門…」

それが肛門という事を示すための言葉であるだけで
肛門という言葉まで、いやらしいもののように感じるのです。
肛門と発音するだけで、洋助君はいやらしい事を
している気分になってしまいました。

「肛門、肛門、肛門。…肛門、肛門、肛門、肛門!」

呟いている内に、没頭していく洋助君。
もし、いま洋助君の部屋にママが入ってきたら、どう思うのでしょう。
それでも、洋助君の肛門と呟く速度は徐々に速くなっていきます。

それが何になるかという事ではなく、肛門と発音する事によって
より光君の肛門に接しているという感覚になっているのです。
光君の肛門をそれだけ思っている気持ちの表れでもあるのでしょう。

それでも洋助君は満足できないのか、口で発音するだけではなく
今度はペンとノートを取り出して、おもむろに「肛門」と
たくさん書き始めたのです。

気持ちは興奮していても、洋助君の書く字は
生真面目な性格を表すように綺麗で、整っています。
それでも、洋助君の頭の中は何かがおかしくなっていたのかもしれません。

一つ、また一つ、ノートに肛門という字を書き込んでいくたびに
光君の肛門が頭の中に浮かび上がります。
肛門と呟き、肛門と書いて、もう肛門に関する事なら
何でもしてしまいそうな勢いの洋助君です。

その勢いに疲れ、洋助君が手と口を止めたとき
ノートには見開き2ページに渡って「肛門」という字が
びっしり書き込まれていました。

気持ちを落ち着かせながら自分の書いたノートを眺めていると
ただ「肛門」と書き込まれているだけなのに、その肛門という字の
一つ一つが光君の肛門を想像させてくれるのです。

洋助君にとって、そこに光君の肛門が見えてくるぐらい
刺激を感じる事の出来る光景なのでしょう。
すっかり固くなったオチンチンに、思わず手が伸びていきます。

 

オチンチンは手で刺激するともっと気持ち良い事は知っていても
それがオナニーである事は、まだ知りませんし
射精の事も良く分かっていません。

より気持ちの良いオチンチンの刺激の仕方も知らず、
光君の肛門を想像しながら、ズボンも脱がずにオチンチンを
手で圧迫するだけの事しかできません。

「肛門、肛門! 肛門…ん、んんっ!」

どんなに気持ちが良くても、ある程度オチンチンの刺激が高まると
オチンチンから急に手を離してしまう洋助君。
射精の事はほとんど知らなくても、射精という行為に対して
まだ本能的に罪悪感と恐怖を感じてしまうのでしょう。

洋助君も昔、勃起の事を男子達の話す噂で知り
それを『ボッキ病』として勘違いしていました。
だからオチンチンが大きく固くなって気持ちが良い事も
病気の進行と考えて、余計に罪悪感を感じるのでしょうけど
洋助君の同級生達は、もう勃起の仕組みは理解して
ボッキ病なんておかしな話は、もうすっかり忘れているぐらいなのです。

きっと、いまだにボッキ病を信じているのは
洋助君と光君だけなのでしょう。
それもまた、二人の微笑ましい幼さを良く表しているのですが。

 

肛門を洋助君に見られたくてたまらない光君。

光君の肛門を見たくてたまらない洋助君。

二人がこうやって結びついたのも、きっと何かの縁なのでしょう。
その後も光君は洋助君に肛門とウンチを晒し続け
洋助君も、光君がウンチをする時を楽しみにしているのです。

光君が外に遊びに行くときは、いつも洋助君と一緒で
外でウンチをする時も、洋助君が光君のお尻を拭くようになりました。

そして、家の中で遊ぶ時は、光君がウンチをしない時でも
フルチンになった光君のお尻の穴を、洋助君が観察するという
誰にも言えない秘密の遊びをするようになっていくのです。

 

(完)