楽市楽湯

　東京方面から国道１７号線を熊谷方面に北上していくと北本市に入ってまもなく右側に「楽市楽湯」の表示がみえる。前を通り過ぎて次の交差点（北本四）で右折、表示に従いさらに二回右折すると駐車場入り口がある。混雑具合にもよるが、環八からは約一時間。与野まで首都高を使えばもう少し時間は短縮できるだろう。

　施設の性格はかなり規模の大きいスーパー銭湯。下駄箱に靴を入れた後、自動券売機で入館券を買い、カウンターで入館券を渡して入場する。男女別の裸浴のみであり、水着浴ゾーンはない。「あけぼの」「竜燈の湯」の二種類のゾーンに分かれており、男女別に日替わりとなる。
　この日の男湯は「あけぼの」の方。泡風呂の種類が多いのが特徴。腰掛けて、背中、腰、ふくらはぎ、足の裏へジェット流をあてるリラックスバスや横になって体の側面にジェット流をあてるローリングバスなど四種類で各々一人又は二人分のスペースがある。一通り全部試してみる。どれもなかなか気持ちがよい。特に、下からジェット流をあて、体が浮き上がるようにしてあるうきうき風呂が good。
　階段をあがるとテラススペースがあり、ここには高温サウナとエステ風呂がある。エステ風呂はスペース的には広くないが、水路を歩きながらジェット流を浴びるタックレーンやトレーニングできる雲梯を備えたハンギングウォークなどがある。ジェット流は下のフロアの泡風呂よりはかなり強い。
　サウナは、下のフロアにソルティサウナ、上のテラスに高温サウナがあり、両方ともテレビが備えてある。スペースは結構ゆったりしている。
　洗い場は入り口側と奥に計３０席あり、十分な広さがある。ボディソープとリンスinシャンプーは備え付け。
　露天風呂は、大浴槽と日替わりの薬風呂、大浴槽の一角には打たせ湯がある。この日の薬風呂はラベンダーとカモミール。大浴槽も比較的ゆったりしており、温度はそれほど高くないので長湯しても大丈夫。「楽市楽湯」で温泉になっているのはこの露天の大浴槽のみである。

　「竜燈の湯」の方も基本的には同じ構成だが、泡風呂、エステ風呂の種類が異なるようである。
　ロビーには軽食コーナー（テーブルと座敷）とソファの休息コーナーがある。飲食物の持ち込みは禁止されている。

　限られたスペースを工夫を凝らし、明るく清潔感のある空間に仕立ててある。多種の泡風呂とサウナ、露天風呂を入れ替わり試していると２時間くらいはすぐに経ってしまう。８００円でこれだけの設備が楽しめるのはコストパフォーマンスが極めて良い施設であるといえる。ただ、１７号線は結構混んでいるので東京からだと時間がかかるのが難点。