健康一口メモ

花粉症

1964年に初めて花粉症が日本で報告されてから花粉症は日本中に蔓延して日本人の有病率は15ー25%と言われまさに国民病と言うべき病気になっています。特に杉花粉に対するアレルギーが最も多いのですが桧の花粉に対するアレルギーも増えています。2月初めから3月末頃が杉花粉で3月から4月末頃が桧花粉の飛ぶ頃で花粉症も其の頃が多いのです。目のかゆみ、涙、鼻水、連続するくしゃみなどが主たる症状ですが喘息発作が起こる人もいます。症状だけで診断も出来ますが採血検査で杉、桧花粉に対する抗体価が上がっておれば裏付けられます。花粉という抗原に対するアレルギー反応が起こるのが症状発現の原因ですので治療は抗原との接触を遮断する。抗原に対する抗体の反応を阻止する。抗体が反応しても症状が発現するのを抑える。などの治療方法が考えられます。マスクをする、ゴーグルをはめるなどが抗原に接触しない方法と思います。抗原抗体反応を抑制するのは減感作療法ですが長期の治療が必要です。抗アレルギー剤の内服も一部はこの効果がありますがステロイド剤を除くと効果は弱いものです。現在の治療の主たるものは次のアレルギーの症状を抑制するもので抗ヒスタミン剤が用いられています。これが眠気を伴う薬ですのでこの作用は薬によって、また人によって異なる為使い方が少し難しい傾向があります。症状の程度は様々ですが、花粉症の症状の出現時期が限られていますのでその間の症状出現を抑える対症療法が主としたもので鼻の粘膜をレーザー光線で焼き払うと言うような外科的な治療は好まれません。しかも効果の持続も限られているようです。花粉症の時期に抗原に接触しないような一般的な予防処置、マスクをする、外出して帰れば衣服に付いた花粉を払ってから家の中に入る、うがいをするなどを行って、、ひどい人は内服薬、目薬、点鼻薬の投与を受けて時期の去るのを待つことでしょうか。