今月の健康一口アドバイス
風邪・かぜ・インフルエンザ
このタイトルでアドバイス出来る事が少ないのは非常に残念です。 かぜはウイルス感染による急性の上気道の感染症です。発熱、のどの痛み、鼻水、咳、、頭痛、筋肉、関節の痛みなどをうったえます。 若くて元気な人が感染しても数日間の発熱などの症状に耐えれば何ら問題無く回復します。しかし、小児や体力の衰えた老人で起こると死に至る事があります。特にウイルスが中枢神経系に入り込んでけいれんや意識障害の起こるインフルエンザ脳症は回復しても脳の機能障害が残る、死亡率の高い症状です。 これに対する的確な治療法がないのが現状です。 予防方法として誰もが薦めているのがうがい手洗いの励行、睡眠などの休養を十分に取る、風邪の兆候があった場合には早目に処置する、医者の指示、指導を受けて対応する。などが行政から指示されています。 毎年インフルエンザで亡くなる90%以上が65才以上の老人であります。それ以外は小児、幼児が占めています。 インフルエンザの予防方法は予防ワクチンの接種にあると考えますが、副作用が余りにも宣伝され過ぎて、学校での接種が行われなくなってから接種率が大幅に低下して社会全体のインフルエンザの蔓延を全く防げなくなり、さらに老人ホームや病院などでの局地的な発病も防げなくなって施設内での多数の死者を認めるようになっています。 インフルエンザ脳症を来す例の殆どがワクチン未接種例であり重症化を予防出来ると欧米では考えられて老人、虚弱者を中心にワクチン接種が進められています。 日本では副作用を恐れて若くて元気な人々への接種がすすめられていますが、必要な人々は老人、虚弱者であると思います。ワクチン接種は予防的行われる医療ですので健康保険は利きません。自費扱いになります。 病気を受け入れるか受け入れないかは個人の責任でありますが、公衆の安全と言う面で行政の対応が必要と思います。インフルエンザ最盛期の現在、いまからワクチン接種による免疫の恩恵を受けるのは困難ですが、次のシーズンには自己防衛としてのワクチン接種を思い出して下さい。